目次
周りを気にしすぎる人の特徴
ネガティブな面①自分に自信がない
人のことが気になる原因は、自分に意識が向いていると先述したように、「自分はどう思われているのか?」をとても気にします。

それは、自分の価値観や過去の体験が影響しており、「自分に自信がない」という現れなんですね。
何をやるにしても自分に自信がないため、他の人の意見を聞かないと前に進めなかったり、誰かから認められることでしか自分を認められなかったりと、自分軸で生きられないといったネガティブな面があります。
ネガティブな面②ネガティブなセルフイメージを持っている
周りを気にしすぎてしまう人は、基本的にネガティブなセルフイメージを持っています。
たとえば、
・自分なんかができるわけない
・自分にはまだ早い
・自分は何をやってもダメだ
などと、性格的にネガティブでなくとも、自分のセルフイメージが低い状態でいる時は、場面場面で周りを気にしすぎてしまうことがあります。











これも自信のなさが、セルフイメージと結びついているんですね。
ネガティブな面③心配性で細かいことまで気になってしまう
周りを気にしすぎる人の中には、心配性といった特徴もあります。
・不安ごとがあって眠れなくなってしまう
・うまくできるか、完璧にできるか不安
このような心配性の人は、「できない自分」に対して心配しているのです。つまり、深層心理では、「失敗した自分が許せない」と思っているんですね。
また、このような人は完璧主義で神経質といった特徴から、周りを気にしすぎてしまう傾向にあります。
とはいえ、心配性というのはネガティブな面ばかりではありません。「心配性は才能がある人の特徴」だと言われることがあるように、問題点を見通せる才能の持ち主でもあるのです。
このように、周りを気にしすぎる人にはネガティブなだけでなく、ポジティブな面も同じようにあります。











ここからは、周りを気にしすぎる人のポジティブな面も見ていきましょう。
ポジティブな面①洞察力が優れている
周りを気にしすぎる人の中には、表面上では分かりにくい裏の気持ちを察することに長けている人が多いのです。
というのも、周りを気にしすぎてしまう人は、視点を変えると、「周りの小さな変化や人の考えなどを読み取る力」が勝手に鍛えられているからです。











人のことが気になることでストレスにつながるというネガティブな面がある一方で、物事を考られる能力が高まるというポジティブな面がある!
人のことが気になるということは、必ずしも悪いことばかりではないのですよ。
ポジティブな面②感受性豊かで共感力が高い
「同じ空間にいる人が怒られていると、関係ないのに自分も緊張してしまう」など、人の気持ちへの共感力が高いといった特徴もあります。











場の空気を読んだり、誰かがいつもと違う様子だと気づいたりする人も多いのでは?
周りを気にしすぎることで心身共に疲労がたまるのであれば考える必要がありますが、その点を知らずのうちに活かしている場合もあるのです。
たとえば、
・相手のニーズを受け取ることができる
・人のいいところを見つける
・深みのある話ができる
など、「人のことが気になる性格」を無くそうとするよりも、かえって活かした方がうまく行く場合もあると知っておきましょう。
「超繊細な気質」の持ち主の場合も
実は、周りを気にしすぎてしまう人の中には、生まれつき繊細な気質を持っている人がいると言われています。











性格は後から形成されたものですが、気質は生まれつき持っているものです。
このような人を、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)と呼び、アメリカのエレイン・アーロン博士が行った調査によると、「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で存在することが分かっています。
つまり、はじめにお伝えしたような性格や環境によるものとは別に、生まれ持った気質によって、人のことが気になったり、周りのことを気にしすぎてしまったりする人がいるということなんですね。
また、この繊細な人と繊細でない人の違いは、脳の神経システムによるもので、生涯変わることはないと言われています。











実は「性格」ではなく「脳」の問題かも?
とはいえ、これは病気でもなんでもなく「そういう気質を持って生まれた」というだけで、「食べられる量が少ない」、「汗をよくかく」などの体質と同じようなイメージなんですね。
このような人は、人のことが気になる性格を直すことを考えるより、自分の繊細さの気質とうまくつきあう方法や、その気質を活かして生きる方法を模索することが有効です。
周りを気にしすぎることで起きるデメリット
ここまで、周りを気にしすぎる人のネガティブな面とポジティブな面についてお話ししてきました。
どちらの面もあるということが分かったところで、ネガティブな面が強くでてしまうことで起きるデメリットについても触れておきましょう。
自分のことに集中できなくなる
自分がどう思われているのか?という意識は自分に向いていても、目の前のやりたいことや仕事に手がつけられなくなっては、結果として自分を大切にして生きられません。
周りを気にしすぎてしまうと、当然のことながら、自分のことに集中できなくなります。











本来、目を向けるべきことに目を向けられなくなり、大事なことを見逃してしまうのです。
まずは、他者の目の通さない自分自身に集中すること。その上で、相手の気持ちを汲み取りながら、自分ができることに集中できると良いですね。
自分軸を失い充実感が持てなくなる
つい相手を優先させてしまい、自分を後回しにしてしまうことってありませんか?
また、他人の機嫌に振り回されて自分の本音が言えなかったり、自分の考えとは反したことを無理にやってしまったりなど、自分軸を見失ってしまうこともあるかもしれません。
そうなると、自分の人生に充実感を持てなくなってしまいます。
よく、「自分には軸がないから」と言う人がいますが、このような人は本来、自分の意見がないわけでも、自分の軸がないわけでもないのです。











周りのことを気にしすぎることで、人のニーズに答えなければと思うあまり、見失っている状態なのです。
相手のことを考えられるというプラスの面もありますが、常に自分を後回しにしてしまう傾向にある人は注意が必要です。
心身のストレスによる不調が続く
周りを気にしすぎると、次第に疲れがたまるばかりか、常に自分に負荷がかかっている状態になりかねません。
そんな状態が続くと、心身のストレスにより不調が続いたり、最悪、病気にかかってしまったりするケースも考えられます。
このような人は、周りの人の感情であれ仕事であれ、気になることに対して無意識に反応する癖がついており、振り回されてしまっています。











ストレスや疲れをためないことは、生きる上でとっても大切。環境を変えたり、時には逃げたりすることも必要なのですよ。
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