仕事をする時ってチームメンバーなど、誰かと協力しながら取り組むことが多いですよね。
会社などの組織に属している人は特に、必ず誰かと関わりながら仕事をしているはずです。
チームで他の人と仕事をしていく時、業務を円滑に進めていくには信頼関係を築くことがとても大切になってきます。

信頼関係があれば、仕事で必要な情報を共有しやすいですし、お互いに協力して進めていけますね!
でも、仕事仲間を本当に信頼できているのかと問われると、胸を張って「YES!」と答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。
そこで今回は組織開発支援を行い、チームワークを良くしていく活動をされている方に信頼関係を築くポイントを聞いてみました。
今回の記事を読んでいただくと、
・信頼関係を築くのには安心して話せる場を作ることがとても大切だということ
・実際に信頼関係を築いていくために大事なポイントや実践方法
が分かります。
チームの関係性をもっと良くしていきたいという方、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
チームのよさがみえる会議を通して、組織開発支援を行う人


今回インタビューさせていただくのは、高井ちずこさん(通称チィ、以降チィさん)です。
名古屋を中心に組織開発支援をおこなう合同会社よさがみえるラボ(通称よさラボ)を立ち上げ、代表をされています。
よさラボでは副代表や他のメンバーと一緒に活動し、自身で開発されたカードを使用しての「チームのよさがみえる会議」というコンテンツを提供しています。





今日は信頼関係を築くをテーマに、チームの関係性を良くしていくコツなどをお伺いできればと思っています。よろしくお願いします!




楽しみにしていました!よろしくお願いします。
Yumi:まず、チィさんがよさラボを始めたきっかけを教えていただけますか?
チィさん:はい。10年くらい前からどなたでも参加いただける対話のワークショップ「あなたの良さがみえるcafe(通称良さcafe)」を開催していて、来てくださった方から「普段一緒にいる人よりも深い話ができた」「安心して話せた」という感想をいただくようになりました。
そしてある時ふと、「この空気感が一緒に活動をしているチームの中にこそあったら、絶対良いよね」というアイディアが浮かんできたのです。
そこで2016年くらいから「チームのよさがみえる会議」の前身となるものを開始し、安心して話せる場を作ることで信頼関係を築くお手伝いや、チームワークを向上させていく活動を始めました。
信頼関係を築くには、チーム内の“心理的安全性”を高めること


Yumi:確かに、安心して話せることって大事ですよね。自分が思っていることを共有できない人と信頼関係を築くのは難しいなと私も思います。
チィさん:そうですよね。よさラボでも心理的安全性というのはとても大事にしていて。
心理的安全性とは?





心理的安全性、ホームページを見ていて気になっていました。詳しく教えていただけますか?




心理的安全性とは、“チームで関連のある考えや感情について気兼ねなく発言できる雰囲気”のことをいいます。
チィさん:例えば、「これ言ったら怒られるかな……」「こんなことを今更言ったら、バカにされるかな……」「できないって思われるかな……」というような不安を感じることなく、安心してアイディアや想いを表現できる空気のことですね。
心理的安全性が高いことのメリット
チィさん:2012年くらいにGoogleがうまくいっているチームの共通点は何かという研究をした結果、心理的な安全性が高い状態のチームが成果が出る、生産性が高いということが分かったのです。そこからとても注目されるようになりました。
心理的安全性が高いと、チーム間で共有される情報も増えるんです。
例えば、何かミスをしてしまった時にも率直に報告ができ、チーム間で共有できるので大事になってしまうことを防ぐことができます。そしてどうしていったら良いのかという対処法についても建設的に話し合うことができるのでそれだけで一つ、生産性が上がったと言えます。
Yumi:そうですよね、安心して話せる空気感ってとても大事ですし、それがあるからこそ、生産性が上がっていき、チームワークもどんどん良くなっていくのだろうなということも想像つきます。
思っていることをそのまま出せる場を作ることが、信頼関係の構築につながっていく
Yumi:でも実際のところ、仕事仲間や上司に自分の考えていることを安心して話せるかと言ったら、そうではないことが多いように感じます。
思うこと(本音)があったとしても話せないと悩んだり、「こんなこと言えるわけないじゃん」と思って伝えることさえ諦めてしまうケースも多いのではないかな、と。
チィさん:こんなことを言ったらどう思われるのか、攻撃されてしまうんじゃないかと思ってしまったり、本音を伝えあったら、チームがめちゃくちゃになってしまうんじゃないか、と考えて伝えられなくなってしまうこともありますよね。
Yumi:はい。
チィさん:でも本音って何かについてどう感じているかということをそのまま出すことだと私は思っていて、それを否定したり攻撃したりする必要って本当はないんです。
Yumi:確かに、どう思っているのかという一つの意見であり、それに正しいも間違いも無いですからね。




そうなんです。だから、思っていることや感じていることをそのまま出せる場や時間を作って、「このチームのなかでなら否定されたりすることなく安心して話せるな」と感じられるようにすることが大切だなと思っています。
チィさん:それが出せる場は心理的な安全性が高いですし、相手を信頼しているからこそ話せるので信頼関係を築くこともできると思います。





そのままを出せるって良いですね。そんな場や時間があったらチームの関係性もどんどん良くなっていきそうです!
・心理的安全性とは、気兼ねなく安心して発言できる雰囲気のこと
・心理的安全性が高まると、チーム内で共有される情報が増え、生産性も高まる
・心理的安全性が高い場を作ることで、信頼関係の構築にもつながっていく
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