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上手な断り方とは!?
では、相手を傷つけることも否定することもなく、断った後でも良好な人間関係を保てるような上手な断り方とはどのようなものなのでしょうか。
ここでは、どなたでもすぐに使える断り方を3つ紹介します。
まずは相手の気持ちに寄り添う
人は自分の意見に反対されると、あまり気持ちの良いものではありません。それを真向から全否定されると心の抵抗は尚強くなります。
断るときに、自分の「NO」ということを伝えるだけでなく、
など特に文章で送る場合は、声と違ってどんな温度感で相手がメッセージを読むか分からないので、きちんと相手の状況を理解して、気持ちに共感したその後で自分の意見を述べると相手は不快感を感じにくくなります。
むしろ相手の意見を尊重し上で、丁寧な断り方をすることで相手への印象が良くなる可能性も考えられます。
時間が無いことを断る口実にしない
誘いの断りの理由としてよく利用されるものに「時間がない」「忙しい」というものがありますが、この口実を使った誘いの断り方は親近感が著しく低下することがオハイオ州立大学のグラント・ドネリー氏の実験により明らかになりました。
実験によれば、誘いを断る口実として「十分な時間がない」と回答した場合は、相手への親近感が低下、逆に「十分なお金がない」と答えた場合には相手への親近感が増した方が多かったそうなのです。
十分なお金が無いと回答する方が正直に理由を述べているという印象を持たれるのかもしれませんね。
時間が無いと言われれば「やりくり次第でなんとでも出来るでしょ」と思いがちですが、お金が無いと言われると「何か事情があるのかな…」となんとなく思える気もします。
断る口実が無い場合の上手な断り方としては、時間よりもお金を理由に断るほうが無難でしょう。
代替案を伝えて、相手を否定していないことを伝えよう
こちらも断り方に関する分析例です。法政大学では「断り表現における代案が今後の友人関係に及ぼす影響」に関する調査/分析を行いましたが、相手の誘いを断ったとしても代案や次回の約束を述べることで今後の関係維持希望や関係深化希望へポジティブな影響を与えることが分りました。※6
つまり、断った時点での相手の感情への配慮を優先するよりも、約束を改めることへの積極性と配慮性を相手にわかりやすく示すほうが有効ということです。今までご紹介した断り方も取り入れつつ具体例を挙げてみましょう。
断られても、代替案を提示されることで「本当は行きたかった」という気持ちが伝わり断られた印象がなくなりますよね。
まとめ
行きたくない誘いであっても、相手に直接「行きたくない」というような断り方をしてしまうと、相手を傷つけてしまうことになるため理由付けが難しいところです。
大切なのは相手との関係と、相手が誘いを断ったことで「自分のことを否定された」と感じないようにすることです。誘ってくれた相手の気持ちを尊重しつつ丁寧に断るのがもっとも有効なな方法でしょう。
かといって毎回断る理由を探したりするのもなかなか難しいので、理由がはっきりしていて伝えられること「〇〇が苦手」「旅行は無理。日帰りなら大丈夫」など理由を伝えると納得してもらえ、その後の対応が楽になることもあります。
まずは、自分も相手に誘いを断れられた時、気にしすぎないようにすると、自分から相手の誘いを断ってもそこまで罪悪感を抱かないようになるので試してみてくださいね。
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