目次
自分は自分と割り切るための3つの考え方
①この世に正しいはない
いきなりですが、「この世に”正しい”というものなんてない」のです。
世界規模で見てみると、人は、宗教・文化・歴史など、様々な後づけの価値観に、無意識のうちに大きな影響を受けていることがわかります。
つまり、私たちは、自分が狭い枠の中にとらわれていることにも気づかないまま、「これが正しい」「これが間違っている」といったように、偏った固定観念の中で生きているとも言えるでしょう。
この考え方が腑に落ちると、周りが何を正しいと思っているか、自分は何を正しいと思っているかの違いだけということに気がつくのです。
少し話が壮大なので最初はピンとこないかもしれませんが、自分は自分と割り切れるようになるには、いい意味で他者に対しての他人事感を持つことがとても大切なのです。
②自分が何を信じるのか明確に
この世に「正しい」というものはないとすれば、一体何を信じて生きればいいのだろう?と疑問に思う人もいるかもしれません。
または、そうは言っても、この世に自分ひとりで生きているわけではないので、「なんでも他人事」というわけにはいかないと思う人もいるでしょう。
そこで大切になってくるのが、「自分が何を信じるのか明確であること」です。
先述したように、私たちは無意識に「これが正しい」「これが間違っている」といったように、偏った固定観念の中で生きている状態では、自分で「それが正しい」と信じているというよりも、「そう思わされている」と言った方が近いかもしれません。
だからこそ、無意識なんです。
つまり、それが正しいか間違っているかが問題なのではなく、自分がそれを選択して「正しい」と思っているかどうかが重要なんですね。
自分が生きていく上で、何を大切に生きるのか、何を信じて生きるのかを明確にすることで、自分は自分というマインドを持つことができるのです。
③起きるべきことが起きる
先程、自分は自分と割り切れない人の行動の特徴でもお話ししたように、外からの影響に反応しやすい人は自分を見失ってしまいがちです。
そうはいっても、生きていれば外からの影響なんていうものは常にありますよね。
つまり、外からの影響を避けるというよりも、大切なのは「起きるべきことが起きる」という考え方です。
たとえば、自分は自分と割り切って生きていれば、時には誰かに否定されることや嫌われてしまうことがあるかもしれません。
そんな時、「目の前に起きている現実は、いったい自分にどんな学びを与えようとしているのだろう」という視点がもてると、起きている出来事に影響を受けすぎなくて済むばかりか、感情に振り回されずに済みます。
この世に正しいというものがないのと同じように、起きている出来事自体には絶対的な意味もないのです。
それならば、そこに自分で意味を持たせることで、「起きるべきことが起きる」と考えた方が生きやすいのです。
自分は自分と割り切るために私が実践した5つのステップ
ここまでは、自分は自分と割り切るための考え方についてお話ししてきましたが、最初はなかなか理解するのに時間がかかるかもしれません。
ここからは、自分は自分と割り切るために私が実際に実践したことを振り返りながらまとめていきたいと思います。
STEP1:自己理解を深める
自分は自分と割り切るためには、まずは「自分」という人間を理解していないと始まりません。
私が当時、自分を生きているつもりでも、社会や周りから影響を受けた固定概念に縛られていた時は、自分のことが全く分かっていませんでした。
自分のことは自分が一番知っている!
そんな風に思い込んでいたので、自己探求や自己理解なんていう言葉すら全く自分には関係ないって考えていたんですね。
ところが、ある時コーチングという手法に出会ったことで、人間には潜在意識と顕在意識があり、自分で認識できている顕在意識は全体のたったの3%〜5%だということを知りました。
それから本を読んでみたり、本音で話せる場で自分のことを話してみたり、他者の力を借りてみたりしながら、あらゆる方法で自己理解を深めていくと、自分では全く気づかなかった自分の想い・強み・才能など、さまざまなことが分かっていったんですね。
100%とは言い切れませんが、自分のことを深く理解するにつれて、自分の本音や想い、考えを大切にできるようになり、他の人との違いこそが自分の良さだと気づき、社会や周りが次第に気にならなくなりました。
STEP2:「思考・感情」と「自分」を切り分ける
自己理解が深まったとしても、この世では自分ひとりで生きているわけではないので、さまざまな人との関係の中で、考えることが増えたり、感情を揺さぶられたりすることが当然出てきます。
時にはさまざまな人や出来事から振り回してしまうこともあるわけです…
そんなある日、ある本にこんなことが書いてあったんですね。
自分の思考は、外から、それも後から身についたものというイメージは何となく持っていた私ですが、この時「感情は思考の価値判断によって生まれるもの。」であるならば、感情も言ってみればイコール自分ではないということに気がついたんですね。
つまり、「思考・感情」≠「自分」ということです。
そこで私はその後、何かネガティブな感情が湧いてきた時、「これは自分の思考の価値判断によって感じているものだ」と客観的に捉えられるようになったと同時に、感じている感情をとにかく感じ切るということをするようになりました。
というのも、ポジティブな感情が続かないのは一瞬で感じ切っているから、ネガティブな感情は感じないようにするから、余計に続くということが分かっていたからです。
こうして、「思考・感情」と「自分」を切り分けることで、もとを辿れば外からの影響を受けた「思考・感情」とうまく付き合うことで、「自分」がブレないようになっていきました。
STEP3:起きていることの意味を考える
外からの影響を受けないためのもう1つの方法は、目の前の起きている意味を考えるようにすることです。
目の前で起きていることの意味とは…?
たとえば、自分の思いとは反した出来事だったり、嫌な出来事が起きたとします。
その時はいい気持ちもしないですし、感情が揺れるかもしれません。
さきほど説明したように「思考・感情」と「自分」を切り分けることを意識しながら、落ち着いた時に、その出来事が「なぜ起きているのか?」を考えてみるのです。
自分は自分と割り切るための3つの考え方で触れた「起きるべきことが起きる」という考えがこれにあたります。
起きている出来事自体には絶対的な意味はなく、そこに自分で意味を持たせることで、自分が生きていくのに必要な学びがあるという視点を持つと、あらゆることが見えてくるのでぜひ試しにやってみてくださいね。
STEP4:自分の本音を外に出す
自分は自分と割り切るためには、「自分」というものを外に出してみることも大切です。というのも、自分の本音を外に出すということを意識するようになってから、より自分というものが確立していった感覚があるからです。
STEP3までは、自分が外側の影響を受けにくくなるためのお話でしたが、逆に自分が外側に影響を与えるということ!
自分の本音を出すというのは、ほとんどの人が周りや他者を気遣って、無意識にフタをしている部分ではないでしょうか。
自分の本音を出すって少々…いや、とっても怖い!
そうです、すっごく勇気のいることなのですが、最初は自分の「想い」「考え」などを少しずつ言いやすい人や場からでいいので、意識して外に出すようにしてみてください。
「本音を出しても大丈夫なんだ…」という体験を積み重ねることで、自分の「不快感」「違和感」なども徐々に外に出せるようになってきます。
STEP5:自分の信じることを信じ抜いて生きる
この世に「正しい」というものなんてないと先述しましたが、ものごとの正しいか間違っているかではなく、自分が何を信じて生きているのかがとても重要です。
つまり、自分は自分と割り切るためには、自分の信じることを信じ抜いて生きる力が必要だと私は考えています。
そのためには、自分の人生には何が大切なのか、どんな世界を生きたいのかなどの大きな視点から、自分にとっての幸せ、楽しさとは何なのか、常に自分と向き合い問いかけ続けることが大切なんですね。
また、人はどんなに自分という軸があっても、自分のいる環境や周りの人の影響を受け続けるんですよ。
そのため、自分の信じていることを疑ってみることも時には必要だということも頭に入れておきましょう。
生きていれば様々なことが起きるうえ、常に周りも自分も変化しています。
自分は自分と割り切って生きることを軸にしながら、他者や周りの環境と心地良いつながりを持つことが、自分の人生を生きるうえでとっても大切なキーポイントなのです。
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