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対人関係を円滑にするために「アサーション・トレーニング」をしてみよう
アサーション・トレーニングでは、人付き合いに対する自分の考え方を変えて、相手の感情に流されずに自分の意見や思っていることを伝えるコミュニケーション(DESC法)の1つである、自分を主語にする「アイメッセージ」を実践します。
意識して自分の考え方を変えていこう
まず次の4つの思考に考え方を変えます。
この基本的な考え方を自分のものにできるように毎日復唱するなどしてみてください
DESC法〜自分の意見を相手に伝えよう〜
DESC法とは、下記の4つの要素を使ったコミュニケーション方法です。
・Express(感情)・・・状態を踏まえて自分の意見を伝える
・Specify(提案)・・・相手の気持ちを考えた提案をする
・Choose (選択)・・・提案に対して相手の反応を予想し、次の提案を準備する
DESC法が自然に身につくと、自分と相手の気持ちを対等に尊重したコミュニケーションが可能になります。
例えば、会社で「同僚の頼みをただ断る」場合、
・Express(感情)・・・余裕があるなら引き受けたいが状況を理解してほしいと伝える
・Specify(提案)・・・他の人に頼むように提案する
・Choose (選択)・・・もし提案がだめなら「上司に相談する」など、次の提案を示す
などを意識して発言をすることで、相手の気持ちや状況を受け止めながら自分の意見が言えるようになります。
どちらかが一方的な会話になったり、押し付けたりしないお互いを尊重した解決方法が提案できるので、自分の気持ちを伝えやすくなりますよね
アイメッセージ〜自分の気持ちを相手にきちんと伝えよう〜
アイメッセージとは、他人に自分の気持ちや考えを伝えるときに「あなたは」ではなく「私は」を主語にする表現方法です。アイメッセージを使うと相手に自分の気持ちを正直に伝えることができます。
例えば、飲み会の参加を確認したい場合、
「あなたは」の場合と「私は」の場合を比較すると、後者の「私は」は自分の率直な気持ちを相手に伝えられ印象もいいですよね。もし他人に自分の気持ちを伝えるなら、意識して主語を「私は」にしたメッセージを伝えましょう。
私がどう思っているのか、伝えられた相手が嬉しいと感じる表現だと、関係が良くなっていきますね
アサーション・トレーニングは、コミュニケーション能力を徐々に高め人間関係を楽な方向に改善できます。
すぐに自分のものにはできないかも知れませんが、意識して会話を繰り返すことで、自分も相手もいい関係が作れるコミュニケーション術が身につきますよ。
「でも、このトレーニングでも無理だし、大変だよ・・・」という人はどうすればいいのか!?を最後にお伝えします。
それでもダメなら・・・〜もっと簡単にできる方法〜
「苦手な人付き合いを克服したいけど、アサーション・トレーニングでは無理」という人もいるでしょう。そこでもう少しハードルを低くしたおすすめのコミュニケーションのコツを紹介します。それは次の2つです。
私たち人間が生活していくために人付き合いは欠かせません。しかし、一方で人間関係はトラブルなどの悩みの原因にもなっています。
例えば、いじめや詐欺、嫌がらせから、ちょっとした気持ちのすれ違いまで、人とのストレスはあります。
悩みとは、精神的に感じる苦痛や負担のことをいいます。
アドラー心理学で有名な精神科医で心理学者のアルフレッド・アドラーは、
「人の悩みとはすべて人間関係から起きている」
と言っています。
アドラーは、人間関係の悩みを解決する方法として「他人の評価を気にしないこと」と伝えています。
自分を良く見せよう、人から認めてもらおうと「他人の評価を気にする」ことがありますよね
でも、アドラーは「それは自分にしか関心がない人(自己中心的)」とも言っており、そして「他人の評価を気にしない」ために
「自分ではなく他人に関心を向け、他人のために何ができるのかを考えて貢献する」
ことを勧めています。
言葉で説明されると「どうしたらいいのか」難しく考えてしまいがちですが、ここでお勧めする方法は2つです。
その①「自分から笑顔で挨拶する」
誰でも笑顔で挨拶すれば気を悪くすることはなく、むしろ相手の気分を良くできます。「楽しいから笑うのではなく、笑っていると楽しくなる」と言われているように、「笑顔でいる」ことは自分の気持ちをポジティブにする大切な行動です。
その②「会話で聞き上手になる」
会話で相手の話をよく聞くことで、相手を知ることができます。自分のことに興味を持ち知ろうとしてくれていることがわかると、相手は心を開いてくれます。
そして知ることで相手への適切な対応の仕方が分かります。また相手から会話をしてくれたら話すのが苦手な場合は気持ちも楽になりますよね。
まずは相手に関心を持ち、自分の気持ちを前向きにするところからスタートしてみてください
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