目次
人付き合いが苦手になる原因とは
人付き合いが苦手になってしまった原因には、次のようなことが挙げられます。
トラウマがある
トラウマとは、恐怖やショックなどによる心の傷です。例えば、「イジメに合った経験」「何かで失敗をしてバカにされた」「陰口を言われた」「人に裏切られた」などがトラウマです。心が傷つき自信をなくして人付き合いが苦手になったと考えられます。
「また同じことがあったらどうしよう・・・」と苦手意識が強くなったり、積極的に行動ができなくなってしまっている可能性がありますね。
コンプレックスがある
コンプレックスとは、他人よりも自分が劣っているという感情(劣等感)です。
「自分は高卒の低学歴だ」「体が太っている」など、自分の容姿や能力などがコンプレックスになっている人がいます。コンプレックスを抱えている人はトラウマがある人と同じく、自信がなく傷つきたくない気持ちがあるので、人付き合いに対して消極的です。
自分と相手を比べてしまうこともありますが、比べるよりも「一緒にいる時間を楽しむ」ことに頭を切り替えると少し楽になりますよ
内気な性格
内気な性格とは、非積極的で気が弱く、おとなしい性格のこと。内気な性格の人は自信がなく、恥ずかしがり屋です。
慣れた人には何の抵抗もなく話せますが、初めて会う人とはうまく話せません。また周りの目を気にするので周囲の意見に流される特徴があります。
内気なことが悪いわけではありません。そんな自分の個性を受け入れてくれる仲間を見つけたり、自分を知ってもらうチャンスを作ってみるといいですよ。
自己中心的な性格
自己中心的な性格とは、他人よりも自分を優先する性格。人に合わせようとしないので、当然ながら人付き合いがうまくいきません。
何事においても、自分を一番に考えた発言や行動しかできない人は一緒にいて楽しいと感じられませんよね。そのため、自己中心的なので周りからの印象が悪くなってしまうのです。
真面目な性格
真面目な性格な人は、人が言ったことを真剣に受け止めてしまいます。
そのため冗談で言ったことも真に受け、傷ついたり気持ちが落ち込んだりするので人付き合いにストレスを感じます。
たまに、真面目な性格が個性となり、「人の笑いを引き出す」ことでコミュニケーションができることもあります。でも、自分が望んでいない場合は辛くなるだけなので、自分に少しスキを作ってみるのも方法ですよ。
一人でいるのが好き
一人でいるのが好きな人は、一人でいるのが楽なので、あえて人と関わらず付き合おうとしません。他人に合わせるのが苦手であり、会社の飲み会など人が集まるイベントに進んで参加することもないでしょう。
1人が好きで、人関わらなくてもいいと割り切っているのでしたら、それも個性ですよね
ご覧のように、人付き合いが苦手になっている原因はさまざまです。もともとその人が持つ性格や心の傷(トラウマ)、思い込み(コンプレックス)が原因なので、「苦手な人付き合いの克服は難しいのでは」と考える人も多いかもしれません。
しかし、どんな人でも取り組めて、人間関係を楽な方向に改善していけるトレーニングがあります。それが次で紹介するアサーション・トレーニングです。次の章で紹介します。
苦手な人付き合いを改善できるアサーション・トレーニングを紹介するよ
アサーション・トレーニングとは、心理学の視点で考え出された「適切なコミュニケーションと自己表現」を習得できる訓練です。
人の自己表現は次の3つに分かれています。
①ノンアサーティブ(非主張的自己表現)
ノンアサーティブとは、他人の主張を優先して合わせる自己表現です。周りを気にして自分のことを控えるので、他人に上手く気持ちや考えを伝えず我慢します。そのためコミュニケーションでストレスを抱える傾向があります。
②アグレッシブ(攻撃的自己表現)
アグレッシブとは、他人よりも自分を優先する自己表現。自己主張が強く他人への配慮が少ないです。一方的に自分の意見を通そうとするので他人に嫌われます。
③アサーティブ
アサーティブとは、場面に合わせて適切な方法で他人に自分の気持ち・考え方を伝える自己表現です。
このうち「③アサーティブ」を身に付けるのがアサーション・トレーニングです。
ノンアサーティブとアグレッシブは、どちらも人付き合いが苦手な人の特徴ですよね。
アサーション・トレーニングでコミュニケーション能力を鍛えれば、次のようなメリットを得られます。
解決する方法があって、人付き合いが円滑になるなら試してみたいですよね
メリットを見れば「人付き合いが苦手」から解放され、生まれ変われることが分かります。ではアサーション・トレーニングの実践について紹介しましょう。
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