未経験のことにチャレンジを始めた時、私たちは自分の知らないことの多さに驚きますよね。
新しい職場での勤務、未経験のスキルの獲得など、「早く成長するぞ!」と意欲が高まる中で、「いや、でも、これから大丈夫だろうか…」と不安が頭をよぎるのは、至極当然のことです。
そんな中、先輩や上司から「わからないことはなんでも聞いてね!」と言われると、とても心強くて嬉しい気持ちになりますよね。
でも、どうでしょう?実際は「何か質問ある?」と聞かれた時、あなたは自分のわからないことを正確に言葉にできますか?
私はできませんでした。というか、わからないことがわかりませんでした。
社会人になりたての頃は、右も左もよくわからない中で、早く成長したかったので沢山質問をしました。すると、先輩からは、「それくらい自分で調べて」「まずは自分で調べてから聞いて」などと言われてしまって、自分の質問力の無さにガッカリ…。
そんな時、私は「あぁぁぁぁ質問力を高めたい!」とよく思ったものです。
今回の記事では、新社会人時代に「ググれカス」と言われていた私が、2年間試行錯誤しながら身に付けた質問力を高める近道をお伝えしますよ!

質問力を高めるには、ただ質問力に着目してもだめだったんです!がーん!
目次
質問力とは何か?〜質問力が高いメリットを解説〜
「質問」という言葉は、辞書で調べるとこのように出てきます。
つまり、質問力は「わからないことを問いただす力」であり、質問力が高いとは「わからないことを問いただす力が高い状態」ということになります。
しかも、質問力という言葉は、本屋さんに行くと「できる人になる質問力」「人を動かす質問力」「成功するための質問力」といった具合に紹介され、質問力を身に付けるとなんだか人生がとっても素敵なものになりそうな感じがしますよね。
まずは、そんな質問力が高くなることで得られる数々のメリットをお伝えします!
今までよりも具体的な答えが返ってくるようになるので、課題を解決するのが簡単になる
質問力が高くなることで得られるメリット1つ目は、自分の課題が解決されることです。
これはもう言わずもがなですが、質問力が高いほど、自分の課題に合った答えを相手から引き出すことができます。
例えば、あなたがダイエットをしたい場合、






どうしたら痩せますか?
と聞くよりも、






あと1ヶ月で2キロ痩せたいんですが、食事はどんなことに気をつけたらいいですか?
と聞く方が、よっぽど現在の課題に応じた答えが返ってきますよね。
質問力が高いと、自分の目標に応じた具体的な回答を相手から引き出すことができます。
そして、その結果、通常よりも早く課題が解決されるんですね。
質問力が高くなると相手をもっと好きになれるし、相手も私を好きになる
質問力が高くなることで得られるメリット2つ目は、人間関係が良くなることです。
ちょっと思い返してみて欲しいのですが、あなたが質問をする時って、その事柄や人に対して興味がある時ではないですか?
例えば、合コンに行ったとしましょう。
A君、B君、C君がいたとして、あなたが一番話しかけるのは、もちろん興味がある人ですよね。
そして、その話しかける内容は、自然と「出身地はどこですか?」「仕事は何をしてるんですか?」など質問形式になりませんか?
私たちは、興味関心のあるものに対して、「もっと知りたい!」という気持ちから質問をします。
そして、そんな興味津々で質問をしてくれる相手に対して、人は好意を抱きます。
質問力には、会話を盛り上げ、コミュニケーションを楽しみ、人間関係を良くする効果があるんですね。
ちなみに私は以前、飲み会で出会った質問力おばけに、


あずちゃんは行動力があって、とても素敵だね。
それって頑張ったら何かを得られるって知ってるからな気がするんだけど、何か学生時代にもそういう経験があったのかな?
と聞かれたことがあります。
この質問力の高さに、私は速攻彼のファンになりました。(笑)














ちなみにその質問力おばけとは、こちらの記事で「人脈バカ」と紹介されているのぶさんです。
相手を気持ちよく喋らせる天才でした…。
どんな立場にいても、誰かの成長スピードをグングン加速させられる
質問力が高くなることで得られるメリット3つ目は、成長スピードが加速することです。
これは、あなたが質問者としてどんなポジションにいるかで、成長する「人」が変わります。
例えば、あなたが上司ポジションで、質問力が高かった場合、


A君、先日の会議書類、ミスが目立っていたけれど何かあったのかい?うんうん、では、次からはどうしたらいいと思う?
といった具合に、相手が自分で答えを見つけられるように導き、「相手」の成長スピードを加速させることができます。
こういった、相手が自分で答えを探す質問をオープンクエスチョンと言います。いつも答えを教えることだけが、成長を手助けするものではありません。
一方、もしもここであなたに質問力がなく、「こないだの資料全然だめだったよ!やる気あるの?ないの?」なんて、答えがすでに限定されている質問(クローズドクエスチョン)をしてしまったら、部下は追い詰められ、成長意欲を無くしてしまいます。
人を育てる立場にいる場合、質問力が高くなることは、相手の成長スピードを加速させることにつながります。そして、質問力が低いと、相手の成長を妨げてしまう可能性があるんですよね。
また、あなたが部下ポジションで、質問力が高かった場合、


部長、来週の会議資料、○○まではできたんですが、この先の○○がわからなくて。なにかアドバイスもらえませんか?
と聞くことができれば、あなたの課題は解決され、成長スピードはグングン加速します。
しかもそれだけでなく、質問力が高いと「この人にはもっと大きな仕事を任せても、ちゃんとわからないことを聞いてくれるから安心」と、次のチャンスにも繋がります。
誰よりも成長したいとあなたが願う時、質問力の高さは、「自分」の成長スピードを加速させてくれるんですね。
他にも質問力が高くなることで得られるメリットは盛り沢山
質問力が高くなることのメリットは、他にも数え切れないくらいあります。
私は以前、これまで約200人の起業家を育てた小泉憲一さん(通称:こいけんさん)に「成功する人の違いってなんですか?」と聞いたことがあります。



成功の鍵は、好奇心と質問力。
知らないことを知りたいと思い、すぐに検索したり質問したりする力がある人は、どんどん勝手に伸びるからね。
このように聞いてから、私は質問力の高い人を観察し、自らの質問力を高めようと試行錯誤をしてきたんですよね。
効果的な質問とそうではない質問の違い
例えば、すぐに検索すればわかるようなことを質問する「ググれカス案件」は、効果的ではない質問です。
私は多くの人を観察し、両者の違いを考察した結果、以下のような違いがあることに気づきました。
それぞれ詳しく説明します!
POINT1:何を聞きたいかが明確かどうか
ポイントその1は、何を聞きたいかが明確かどうかです。
効果的な質問は、何を聞きたいかが明確です。しかし、そうではない質問は、何を聞きたいのかわからないことが多いです。
実際に、自分が質問をされる立場になった時、














え?で、結局何が聞きたかったの?
と思ってしまうことってありますよね。
こういう時って、実は質問者が「質問したかった」のではなく、「ただ聞いて欲しかった」という場合が多いです。
だからそもそもあなたは、まず質問をする前に、






これって私は質問をしたいのかな?それとも、ただ聞いて欲しいだけなのかな?
ということを、自分で理解する必要があります。
ただ聞いて欲しいだけの時は、「ちょっとこれはあなたに聞いて欲しいんですけど…」と前置きしましょう。
そうすることで、相手の受け取り方を変え、「こいつ何が聞きたかったんだよ」というすれ違いを防ぐことができますよ。
POINT2:調べたらわかることかどうか
ポイントその2は、それが調べたらすぐにわかることかどうかです。
ネット用語では、調べればわかるようなことをすぐに聞いてくる人を、怒りや呆れの意味も込めて「ググれカス」と呼ぶことがあります。
質問の質を高めるためにも、以下のことを質問をしたくなったら、まず一度自分で検索をしてみましょう。
上記を調べてもわからない時、相手の経験や考えを聞きたい時は、どんどん質問をしていきましょう。














この微差が、効果的な質問とそうではない質問を分けるんですよね〜
POINT3:聞くタイミングを考えているかどうか
ポイントその3は、聞くタイミングを考えているかどうかです。
先ほどのググれカス案件も、実は聞くタイミングによっては効果的な質問になります。
例えば、重要な方針を決める会議のなかで、あなたにわからないことが出てきたとしましょう。
調べればわかりそうなことだけど、すぐに調べることができない。だけど、これは理解しておかないと、話の内容を理解できなくなる。そんな時ってありますよね。
こういう時は、質問の緊急性が高いです。だから、その場ですぐに聞きましょう。














プライドや恥ずかしさが先行して、なかなか質問ができないことってありますね。
でも、時と場合に応じて、必要なことをちゃんと聞く勇気があることもまた、質問力の高さに繋がりますよ。
POINT4:あなたが受け身の姿勢かどうか?
ポイントその4は、あなたが質問をする際に、受け身の姿勢かどうかです。
効果的な質問をする人は、相手から自分にとっての最善ルートを引き出そうという姿勢がみえます。
一方、そうではない質問をする人は、残念ながら、相手から最善ルートが提示されるのを待つ受け身の姿勢がみられます。
どんなに質問力を高めても、そこから自分で決めることができなければ、相手の意見に振り回され、結果的に効果的ではない質問になってしまいます。














最終的には自分で決めること!
質問によって得られた相手の意見は、一つの選択肢として受け止めていきましょうね。
POINT5:質問をする前段階に行動が伴っているかどうか?
ポイントその5は、質問をする前段階で、あなたに行動が伴っているかどうかです。
効果的な質問をする人は、質問をする前に自分で調べたり、行動をしていることが多いです。
一方、そうではない質問をする人は、質問をする前に自分で調べたり行動をせず、ただ悩んでいる段階で質問をすることが多いです。
例えば、あなたが未経験からライターになろうとする場合、






会社辞めてライターになろうと思うんだけど、どう思う?
という質問は、効果的ではありません。














うーん、一応私はこんな感じだけど、やってみないとわからなくない?
といった具合に、返す言葉も表面的なことが多くなってしまいます。






ライターになろうと思ってクラウドワークスに登録してみたんだけど、全然仕事が取れなくて、何か工夫したらいいことあるかな?
と質問ができれば、より具体的で価値のある回答が得られますよね。
質問力が高い人が日常的にやっている3つのこと














どうしてこの人は、こんなに仕事ができるんだろう?
どうしてこの人は、こんなに周りに愛されているだろう?
そんな視点で人間観察をしていたら、質問力が高い人にはある共通点があることに気づきました。
ここでは、質問力の高い人たちから学んだ、彼らが日常的にやっていること3つを紹介します!
とにかく知りたい欲がすごい!好奇心で生きている
質問力が高い人は、とにかく好奇心がすごいです。
「あれってどうなっているのだろう?」「これはどういう意味だろう?」と、常に好奇心の目で世の中を見ています。
質問力の高い人は、興味関心の視点で物事を見ているので、疑問や質問が生まれやすく、それを解決するための手段をいくつも持っています。
質問力の高い人は、好奇心が強く、見ている視点が幅広いという特徴があります。














私自身、ライティングやマーケティングに興味を持つようになってから、街中の広告やSNSなど、全てが学びの場になりました!
好奇心をもつだけで、質問の種がたくさん生まれますよ!
わからないことは即行ググる!検索力で質問力をトレーニング
質問力が高い人は、日常的にわからないことをすぐに検索する癖がついています。
この「すぐに検索する」という行動は、実は質問力を鍛えるとてもいいトレーニング!
検索窓にどんなキーワードを入れるかで、出てくる答えが変わりますが、質問力が低い人は総じてキーワードの選定がうまくできません。
ただ、これはできないのではなく、慣れていないだけ。
人間の短期記憶は数十秒しか持ちません。「あとから調べよう」は、質問自体を忘れる原因になりますので、わからないことは即行ググる癖をつけましょう。
情報をただの情報にしない!経験をプラスした知識で活用
質問力が高い人は、調べたことや聞いたことを基に、よく行動します。そして、行動した結果をもとに、また質問をします。
情報をただの情報にせず、そこに自身の経験を織り混ぜることで、自分の知識として情報を活用しているんですね。
質問力の高さは、日頃の行動の積み重ねと、それらを通して自ら考えた思考量の多さからできています。














よく動き、よく考えるからこそ、いい質問ができる。
これが、質問力の高い人を観察してわかった共通点です!
2年かけてわかった質問力を高める近道はこれ














だめだ!やり方を学んでも、質問力あがらないじゃん!
そう感じて、質問力の高い人たちがしていることを真似するようになり、約2年かかって、今は質問力を褒められるようになりました!
ここでは、私が2年試行錯誤してみつけた質問力を高める近道を、ずばり、あなたにお届けしますよ。
質問力を高める近道はずばり「好奇心×行動量×思考量」
質問力を高める近道はずばり、好奇心を持ち、とりあえず動き考えてみて、そこから生まれる疑問を質問していくことです。
そもそも好奇心がなければ、疑問や質問のタネは生まれません。
質問力を高めたいのであれば、まず自分の身の回りのことに興味をもつこと。これがはじめの一歩になります。
そして、行動がなければ、質問は非常に浅いもので終わってしまいます。
私はよく、こいけんさんにこう言われました。



悩んでいる時間はむだだよ!思い立ったらその場でやりなさい!
今までの私は、悩んでいる段階で色々な情報を得ようと質問をしていました。でも、何を聞いてもパッとした回答を得られず、次に進むことができませんでした。
今になって思えば、あれは質問によって得られた答えが悪かったのではなく、私が表面的な質問しかできていなかったことが問題でした。
質問力を高めるには、濃度の濃い質問をする必要があります。そして、濃い質問をするためには、あなたの行動が不可欠なんですよね。
そして最後に、質問力を高めたいのであれば、自分で考え、選択する力も高めましょう。
質問力とは、「自分のわからないことを問いただす力」でしたが、得られた回答に対して、何も考えずに受け入れていたら、やるべきことがブレてしまいます。
質問して得られた回答は、自分の成長に役立ててこそ、効果的な質問です。














正直ちょっと時間がかかるのですが、これが質問力を高める近道です。
でもやっぱり「わからないこともわからない!」そんなあなたに最終奥義を教えるよ
ただ、私がみつけたこの最短ルートは、実は積み重ねに結構時間がかかります。
わからないこともわからない状態のなかで、何をしていいかもわからずに積み重ねろ!と言われても困りますよね。
だから、最後に、そんなわからないこともわからないあなたに、最終奥義をお教えします。
誰だって最初はみんな無知
最終奥義1つ目は、まず自分の無知を自覚することです。
わからないこともわからない時、どうかその状況を恥ずかしがらないでください。
誰だって最初はみんな知らないことだらけ。むしろ知らないことに出会った時、これは成長のチャンスだ!と面白がれる気持ちがとても重要です。
「知らないなんて恥ずかしい」「こんなことを聞いていいのかな」と思ってしまうと、どんどん質問ができなくなりますよね。
恥ずかしさよりも、成長したい気持ちを大切にしていきましょう。
最大の武器は一生懸命さと素直さ
私自身、右も左もわからない新社会人時代には、質問の質など考えず、あれもこれも聞きまくっていました。
結果「自分で調べて!!!」と怒られることもありましたが、実はそんな中でも「仕方ないな〜」と可愛がってくれる先輩がいました。
これは、自分が教える側になって気づいたことですが、何もわかってなくても一生懸命で素直な人って、つい教えたくなりませんか?
わからないこともわからない段階の、一生懸命さと素直さは最大の武器です。
相手へのリスペクトと成長したい意欲を持ち、体当たりしていくことって、実は今しかできない最終奥義なんですよね!














一番もったいないのは、何もせず、何も得ようとしないことです!
まとめ
様々なことに好奇心を持ち、行動を通して質問の質を高め、得られた答えはよく自分で考えて選択していくことで、質問力はグンと高くなります。
誰よりも成長したいあなたが、この記事を読んで質問力を高め、人生がもっと面白いものになったら嬉しいです!
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