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聞き上手になる方法はこれ
この章では、私の周りにいる5人の聞き上手から学んだ、好かれる聞き方を解説していきます。エピソードとともに解説していくので、何かしらのヒントとなれば幸いです^ ^
ケース1 相手を全肯定し、肯定表現をする書道仲間
書道教室の仲間で、人を褒めるのがとても上手な聞き上手さんがいます。
この人は、話しを聞きながら、うんうんと頷き、『そうですね』と相槌を打って丁寧に話しを聞いていくので、いろんな人から相談をされていました。
師匠もこの聞き上手さんのことが大好きで、ずっと話しかけているので、聞き上手さんは、2時間のお教室の中で、一枚も書けないことが度々ありました(笑)
ある時、書道教室で、この聞き上手さんとSNSの付き合い方の話になった時に
保育士をしていた時に、保護者から連絡先を教えて欲しいと何度も言われて困ったことがあって
おーすごいですね!それはnatsuさんが人気者ってことですよね
いやいや、そういうんじゃなくて、保護者との関係もあるから、断り方が難しくて
そうですよね、関係を崩さないように、でもきちんとお断りしないといけないから難しいですよね
そうなんですよ!個人的に相談に乗って欲しいとか、子どもの写真を送るから、とかいろいろ言われて
お父さんもなかなかせめてきますね(笑)結局、どうしたんですか?
園の方針としてダメと伝え、お断りしました
おー、さすがです!それが、誰も傷つけない、一番良い方法だと思います!
と言う会話があり、書道仲間が聞き上手なのは、私の話を聞いてから、聞き上手さんの意見を言ったり、私の言葉を肯定的な表現に置き換えたり、気遣う言葉があるから、話しやすく、細かい部分まで、話をしていけるのだと感じました。
・相手の話を丁寧に聞いてから、自分の意見を話す
・相手を褒める
・相手に気遣う言葉を伝えていく
・相手を否定することは言わない
ケース2 相手に感情を出させるのが上手い友達
相手に感情を出させるのがとても上手な友達がいます。学生の頃から、人に相談されることが多く、いつもいろんな話を聞いていたそうです。
この友達は、自分の会社を経営していたので、部下の話を聞くことが多かったそうです。本人曰く、その経験がさらに聞き上手にさせたのだそう。
そして、部下の話を聞いていた時に、心の中に思っていること全ての感情を出させた方が、問題の解決が速かったり、その人との関係性が良くなることに気がついたそうです。
聞き上手の友達は、とにかく相槌が上手くて、いろんなバリエーションを持っていました。
共感したり、驚いたり、寄り添ったり、相手の呼吸に合わせて、タイミングよく相槌を入れて来るので、めちゃくちゃ話がしやすく、話しているうちに感情が乗ってきて、自然と気持ちを全て話せてしまうのです。
友達の凄いところが、先入観を持たずに話を聞いていくこと。話している側は、そのままを受け入れてもらえていると思え、安心して話ていける人でした。
私は保育士を辞めることを悩んでいた時に、この聞き上手さんに相談をしました。
退職の理由がいくつかあったのですが、後にも先にもこの友達しか知らない誰にも言えなかった理由や、月給や貯金金額など、かなり細かいことを自然と話していました(笑)
・悲しかったこと
・不安に感じること
・不満に感じること
・悩んでいること
など、全ての感情を話ていく中で、友達が一つずつ丁寧に質問をしてくれ、自分の心がどう感じているのかを考えることができたのです。
そして、自分の中でいろんな感情を解決していけ、気持ちの整理していけました。
自分の中で悶々と考えていたら、きっと答えは出せなかったり、自分のことを責めていたと思いますが、聞き上手の友達のおかげで、今、幸せに過ごすことができています。
・相手を否定せず、丁寧に話を聞いていくので、感情を出しやすくしている
・持論を話すのではなく、質問上手で、相手の心の整理を促している
ケース3 相手の目をみて丁寧に話を聞いていく先輩保育士
保育士時代の主任で、保護者から絶大な信頼を得ていた先輩がいました。この主任は、とにかく相手の話を傾聴をし、時には相手に合わせた動きをしたり、表情や声のトーンなどから、どれくらい真剣に話に向き合ってくれているのかが伝わってくる方でした。
近ず離れずの距離間で相手のそばに座り、真正面ではなく、真横でもなく、ちょっと斜め横に座り、相手の目を見ながら話をただただ聞いていくのです。
そして、何よりも凄いのが、人の感情や雰囲気に敏感で、すぐに察知をすると言うこと。保護者のちょっとした目線とか、言葉使いとか、全体の雰囲気などから、何かあると感じると、すぐに声を掛けていたので、『気付いてもらえた!』と感じる保護者の方が多くいました。
職員に対してもそうで、私も何度も声を掛けていただき、話を聞いていただくこともたくさんありました。
私が働いていた保育園では行事のひとつとして、保護者との個人面談が年に2回ありました。1年の間に何十人もの保護者と面談していくので、この主任にコツを質問した時に
保護者と話す時に気を付けていることってありますか?
気を付けていることは、相手が何を話したいかを考えることかな
相手が何を話したいか?
そう。例えば、今のnatsu先生がこの質問をしてきた本当の意図はどこにあるのかなって考えながら聞いているよ
わー、凄い!そんな風に考えて話を聞いたこと無かったです
人は言葉で相手に気持ちを伝えるけれど、心の声ってなかなか伝えられないでしょ。保護者は仕事・子育て・家事もして、すごく大変じゃない。保育園は生活と密着しているから、心の声を話すってとても大事なことなの
心の声かぁ
保護者は大事なお子さんを1日預けるでしょ。保育園にはたくさんの保育士がいるけれど、この人には話せるって人がいたら、安心して子供を預けられるから、好循環になっていくのよね
確かに!親と子どもは鏡だから、保護者が安心すると、子どもとの関係も変わってきますよね
そう!だから、まずは話を聞くこと。私はあなたの味方ですよって思いながら話を聞いて、何を伝えたいのか考えながら聞いていくことかな
と、教えていただいたことがありました。
相手が安心して話せるような心構えや、相手のことを考えながら話しを聞いていくことが大切だと学びました。
・人の感情や雰囲気に敏感で、すぐに声を掛けている
・表情やジェスチャーなどで、相手に合わせた動作(ミラーリング)をしている
・まずは相手の話をただただ傾聴をしていく
・本当は何を話したいのかを考えながら話を聞いていく
ケース4 理解力が高く、相手に気持ちよく話させるマネージャーさん
あるタレントさんのマネージャーさんは、とても理解力が高く、人によって瞬時に相槌を変えていき、心地よく話をさせる聞き上手さんです。例えば、
・別のタレントさんの(年下で仕事歴も浅い)マネージャーさんには、ツッコミを交えて相槌をして、笑いがおこるようにしている
・アナウンサーさんには、笑顔で話を聞きながら、番組の進行のどこが面白かったか具体的に伝えたり、以前話したことを伝えたり、心地良く話をさせていく
などしているのです。
これができるのは、どの人がどういうタイプの人かをいつも観察して、どの人にも心地良く過ごしてもらえるように配慮しているから。いつも相手を気遣い、場の雰囲気が良くなるように努力をされているのです。
ある時、専門家の方から話しかけられた時に
◯◯って凄いよね
この前はありがとうございました!△△のお話、面白かったです!◯◯って凄いですよね、私、びっくりしました
△△覚えてくれていたんだ!嬉しいなぁ!だよね、僕も◯◯の機能に驚いてさー…
という会話がありました。私は◯◯を知らなかったので、専門家の方が本番に向かった後に、
◯◯ってなんですか?私、知らなくて
え、私も知らないよ!(笑)
え??だって、さっき専門家の人と◯◯について話してたよね?
知らないけど、適当に話しておいた!
え!!適当で、あんなに話せるの?凄くない?
専門家さんは□□の専門だから、そっちの話かなぁと思って(笑)当たり障りない相槌うって、専門家さんに話てもらうようにして、その中で推測して話していた!あとで、◯◯について調べなきゃー(笑)
とおっしゃってて、凄い!!と思いました。
いつも周りの方への心配りをされているので、どの人が何に興味があって、何が好きで、どういうタイプなのかを観察されていることと、理解力が高いので、小さなピースをかき集めて、そこから想像力を広げて、話の本質にたどり着くのがはやく、相手に心地良く話をさせているのです。
話している相手は
・話す内容をわかってもらえている
・相槌が上手くて話しやすい
などを感じることができるので、心地良く話していけるのだと感じました。
・以前話した内容をちゃんと覚えていて、会話の中でさりげなく伝えていく
・理解力が高く、相手の言いたいことを察していく
・人に合わせていろんなバリエーションで相槌をうっていき、相手に心地良く話ができるようにしている
ケース5 リアクション大きめで、共感と肯定しまくりで、話したくなる友達
自他ともに認める、聞き上手な友達がいます。この友達の凄いところが、とにかくリアクションがとても良いこと。
相手に話をされると、少しだけ大袈裟にリアクションをしたり、共感や肯定を必ずしていき、相手の気持ちを乗せていくのがとても上手なのです。
友達は、とにかく考えることが大好きで、疑問に感じたことは自分の中で答えが出るまで深く深く考えていくのですが、その深さが半端ないのです。
そして、言語化するのがとても得意で、話すのがとにかく大好きなんです。
『話好き』の真逆である『聞き上手』というギャップがあるのは、自分の中に他の人の話をインプットとして取り入れていき、さらにそこから疑問に思ったことを調べていくと言う、飽くなき探究心があるから。
いろんな話を聞いていく中で、友達の中で答えは出すけれど、それが絶対に正解とか不正解とかではなく
私はそう思うけれど、あなたはそう思うのね
という、ニュートラルな状態で話しを聞いているのです。
話ている相手は批判をされないという安心感の中で話ていけます。
なおかつ、友達がちょっと大きめのリアクションで『なるほど!』『すげー』『さすが!』と相槌をしてくれるので、話していて心地良く、どんどん話したくなるのです。
何よりも学びたいポイントが、話している相手に敬意を払い、話しを聞いていくこと。以前、それを質問した時に
友達はいつも相手に敬意を払って話しを聞いている感じがするんだよね
お!それは嬉しいなぁ。敬意の気持ちが伝わっているって、わかってもらえて嬉しい!
友達は話しを聞く機会が多いじゃない?変な話し、好きな人もそうじゃない人もいる中で、全員に敬意を払って聞くって、凄くな
たしかにいろんな人がいるよね。好意を抱いていなくても、そこから学びを得ているんだよね
学び?
人はみんな違うから、必ず学びがあるんだよ。自分と考えが違えば違うほど、何故、そういう考えになったのか考えていくのが面白いんだよね
という事がありました。メリットのところでもお伝えしましたが、同じ人はいません。それぞれの個性があり、性格や仕事、思考など全てが違います。
そこを楽しむことも聞き上手のポイントであると感じました。
・確かに!なるほど!と相手の話を聞きながら共感していく
・相手に敬意を払って話を聞いている
・全てのことから学びがあると思い話を聞いている
・相手を受け入れ、ニュートラルな状態で話を聞いている
・人はそれぞれ違う、その個性を楽しむ
まとめ
今回は、5人の聞き上手さんから学んだ好かれる聞き方を解説してきました。
人は1人では生きていけません。
誰しも自分の気持ちを聞いてもらったことで救われた経験がありますよね。
私も何度も、話を聞いてもらえたことで、不安を消すことができたり、大きな決断をすることができ、今を楽しく過ごすことができています。
話を聞いてもらえると、その人のことをさらに信頼し、関係を深めてこれました。
聞き上手になることは、コミュニケーション能力がアップしていきます。
そして、人間関係がスムーズになり、いろんなメリットもあるので、さらに人生を楽しく過ごしていけます。
この記事でお伝えしたことをいろいろ試していただき、聞き上手になるヒントとなったら幸いです。
今回も最後まで、お読みいただいてありがとうございました^ ^
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