何かの集まりや、友人を介して初めて人にあった時に、自分ではない誰かが自分のことを紹介してくれた経験てありますよね。
そんな他人が自分のことを紹介してくれる「他己紹介」の時に、自己紹介する以上に自分のイイところを相手に伝えてくれ、その場にいる人との交流キッカケになったら、嬉しいですし、紹介してくれた人へ好感を持つのではないでしょうか。
もし、自分も相手も嬉しくなるような「他己紹介」ができるようになれば、今よりもさらに人間関係を良好にすることが可能になります。
でも、「どうやって他己紹介をすればいいのか」「何に注意すればお互いの関係が良くなる?」「そもそも他己紹介で人間関係が良くなるのか!?」など、実際にイメージがわきにくいものです。
今まで、社会人として1万人以上の企業に勤めてきて、多くの上司や先輩、取引先の方と関わってきた経験。退職後個人事業主として働き始め、独立して起業している人や、会社オーナーの人と関わってきて、他己紹介がもたらす相手との関係向上を目の当たりにしてきました。
人脈形成が上手い人、人に好かれる人、人付き合いが上手い人は、他己紹介力があります。
そこで、人間関係がUPする他己紹介のコツや、対人力をUPするポイントなどを紹介します。他己紹介ができるようになると周りとの関係がもっと良くなりますよ!
目次
他己紹介とは何か
他己紹介とは!?
よく使う自己紹介は、自分のことを周りの人に・相手にどんな人物か伝えることを言います。
それに対し、
を言います。
「他己紹介」と聞くと難しそうに聞こえてしまいますが、お互い知らない友達を引き合わせた時など、どんな人か説明することもこれに当たります。
他にも
・コミュニティ内で友達を紹介するとき
・転校してきたとき、担任の先生がその子を紹介するとき
・異性を引き合わせ(マッチング)する場合
など、日常に自分以外の誰かを紹介する場面は以外に溢れているんですよ。
確かに、いろんな場面で誰かを紹介するために話す事ってありますよね
他己紹介には良い紹介と悪い紹介が存在する
日常に溢れている他己紹介ですが、「良い他己紹介」があるのをご存知ですか。
何気なく相手の事を紹介していますが、その場で相手のどんなポイントを他者に伝えるかで、その後のコミュニケーションが円滑になるか変わってきます。
例えば、仕事の引継ぎをするとき、「後任の××は、仕事のレスポンスが遅いですが、良い奴として社内で有名なんですよ」と言ったら、悪いところの方が印象に残ってしまい、顧客と後任者の信頼関係はマイナスからスタートすることになります。
でも、「後任の××は、前任地でも御社の扱っている○○を担当させて頂いていたので、お力になれると思いますよ。まだまだ学ぶことが多いので、色々教えてやってください」と紹介したら、相手の力になれる頼れる人というイメージを伝えられて、顧客の信頼につながる・後任者もやりやすい紹介になります。
良い他己紹介とは、
がポイントです。
「良い他己紹介」ができると、その後の流れがスムーズになりますね
では、次にそんな良い他己紹介ができると、お互いにとっていい関係を作れるのは分かりますが、紹介した自分にとって何がいいのか!?について見ていきましょう。
他己紹介ができると何がいいのか
他己紹介がうまくできるようになると何がいいのでしょうか。
それは、周りの人にとって、何かしらの嬉しいポイントがあるからです。
ビジネスシーンでは、仕事の引継ぎで、後任者にうまくバトンタッチできれば、後任者も取引先も仕事がスムーズに対応できます。
他にも、一緒に仕事ができそうな人を繋ぐとき、お互いにとって有益な情報を加えながらその人柄も紹介できれば、話題作りができ、話も盛り上がります。さらに、その後の仕事の話もしやすくなりますよね。
交友関係では、友達の紹介をする時に、相手が自分の良いところを褒めて紹介してくれれば、「私ってそう見られてるんだ」「そんな風に思っていてくれたんだ」と自分のチャームポイントや強みを知れ、幸せな気持ちになると思いませんか。
そんな風に相手や周りの人と自分をつないでくれる人に対して、感謝の気持ちや好感を持つのは自然な流れです。
人は自分のことに興味があるので、自分にとって嬉しい状況を作ってくれる人は自分も何かしたいな、と感じますよね
他己紹介は、ただ自分以外の人のことを周りに紹介するという行為だけでなく、人同士を繋ぐ大切な要素が含まれているため、周りとスムーズにコミュニケーションがとれるようにできると、繋いだ人同士の関係だけでなく、そのキッカケを作ってくれたあなたに対し、
などの感情が生まれます。
良い他己紹介は、紹介した自分・紹介された人同士の三者にとってWIN‐WIN‐WINの関係になりますね。
他己紹介を上手くするためにはどうしたらいいのか
では、「良い他己紹介」をするにはどうしたらいいのでしょうか。
コツ①相手を好きになる
誰かと誰かを引き合わせるとき、必ずしも自分の好きな人同士とは限りません。
好きな人だったり、いつも仲良くしている友人の「良いところを教えて」と言われたら、いくらでも思い浮かびますし、エピソードも沢山ありますよね。
特に仕事の場合などは、関係が希薄な相手を紹介すこともあれば苦手に感じる人を紹介することも想定されます。また、友人同士でも、好きな人だけを紹介できれば良いですが、いつも好きな人だけに囲まれて対応できるとも言えません。
そんな、まだ大好きではない人の他己紹介をするのなら、まず相手の良いところに目を向けてみましょう。どんな人にも何かしら良いところはあるはずです。
長所と短所は表裏一体。
おとなしい → 控え目
ワガママ → 自分の意思がある
など、見方を変えれば気がつかなかった相手の素敵なポイントが見つかることだってあります。そして、相手を好きになれれば、自然と良いところが目に入り、相手にとって嬉しい他己紹介ができるのです。
相手を好きになれれば、自分との関係も良くなっていくし、好きな人の輪が広がって、良い事の連鎖になりますね
コツ②事前準備をする
もし、何かの集まりや顔合わせが決まっていていたら、事前に相手のことをリサーチしておくと、他己紹介のときに役立ちますよ。
誰かを介して・facebook・自分が知っている情報の中で
・出身学校
・友達関係
・趣味
・好きな食べ物
初対面で何を話したらいいか分からなくなる原因の一つに「共通の話題」があります。
紹介する人の共通の趣味や知り合いなどが居たらさりげなく伝えることで、他己紹介後に自分が居なくなっても話のネタに不安を覚えることはありません。
事前のリサーチをしておくのは大切ですが、あまりにも詳しすぎると、警戒心を抱いてしまうこともあるので、提供する情報は選んで話題にしましょう
コツ③相手の紹介POINTを押さえている
誰かと誰かを紹介するのには、何かの目的があります。
例えば
・友達の交友の輪を広げる
・紹介してほしい人と繋げる
など
他己紹介が終わった後、必ずしもその場にいるわけでは無かったり、他の人たちも紹介しないといけない、自分以外の人同士の信頼関係を作る時間を用意する必要があることも十分考えられます。
他己紹介の主役は、紹介をする自分ではなく、紹介された人同士です。
なので、紹介をする時は、できるだけ手短に、だけどその後お互いが話しやすい環境を作ることが大切になりますよ。
相手の受け取りやすく、必要な情報量を意識して、他己紹介してみてください。
他己紹介が上手な人が無意識している5つの事
他己紹介が上手な人はどんな事に気を使って対応をしているのでしょうか。彼らの対人力も合わせて紹介させて頂きます。
私が今まで出会ってきた他己紹介が上手な人は共通して
・誰かの悪口を言わない
・多くの人に囲まれている
・一緒に居ると前向きな気持ちになれる
いました。とても前向きなパワーを持っていて、人が自然と集まってきやすい雰囲気があり、本人も人好きなことが多いです。
そんな彼らの他己紹介においての特徴は5つ。
があります。1つずつ見ていきましょう。
相手のWINを理解する
その人がどんな人を紹介されると嬉しいか、その時の状況を理解して、相手を紹介をしています。
また、その紹介は双方にとって良くなるように考えて言葉を選んだり、相手の良いところを引き出して説明していることが特徴です。
誰と誰を紹介したら新しいことが始められそう!とか、同じ業界で高め合えそうな人を繋げたり、仕事が欲しい人・雇いたい人のマッチングなんかがその例ですね
悩みを解決する力~周囲を見わたす力~
たくさんの人が集まる集会などで、他己紹介力がある人は、ホスト役になることが多いです。そのため、周りを見わたし、1人でつまらなそうにしている人や、友達がいない人などに話かけ、誰と一緒にいると気持ちよく話ができるかを考えています。
また、紹介された人にとっても新しい人との出会いになるように、他己紹介前までに共通点を見つけて、楽しい時間を過ごせるよに気を使っている人が多いです。
その人自身が共通の話題にもなるので、参加している人も嬉しそうにしている人が多いです。
相手の気付いていない、嬉しい褒めPOINTを言葉にできる
他己紹介をする際に、紹介された側が相手がどんな人物かを知れるだけでなく、紹介する人がそれを聞いて「そんな風に思っていてくれたんだ」「私ってそんな長所があるんだ」と嬉しくなるようなことを話しています。
自分で言うと自慢になってしまいそうな仕事の成果やプライベートでも幸せな話も、誰かが言ってくれると素直に聞けることがありますよね。
そんな、相手の情報を伝えながら、ついついその話を質問したくなるようなところで話を止めて、本人たち同士の話に花を咲かせるキッカケ作りをしていたりします。
好かれている安心感がある
人と付き合う時に、相手は自分のことをどう思うか気になりますよね。あまりいい関係でなければそれなりの対応になってしまったり、変に気を使いすぎてしまったりしてしまいます。
でも、他己紹介力がある人は、一緒に居るとそんな心配をしないでも「楽しく過ごせる」「一緒に居て安心する」「相手からどう思われているか気にならない」気持ちにさせてくれる人がとて多いです。
自分のことを受け入れてもらえる安心感があると、話も弾みますし、自分も話したくなる状態に自然となっていきますね。
興味や知識の幅が広い
他己紹介力がある人は、話し上手・聞き上手な人が多いです。
どんな人とも楽しく話しながら相手の情報を知り、「誰に紹介するとお互い楽しい時間になるかな~」と考えています。
話していて、相手の情報や趣味に話を合わせられる知識量や、知らない事でも興味を持って会話ができるので、自然と情報が分かり、相手の良いところや望んでいる事などを知れます。
私が今まで会った、他己紹介力がある人(仕事上でもプライベートでも)は一緒に話していて、安心感があり周りも楽しくなる状況を作れるムードメーカーでした
他己紹介力のある人にインタビューした記事はこちらです
他己紹介力が無いと悩んでいる人へ~他己紹介力がない友人の話~
ここまで他己紹介力があると、人間関係が上手くいく話をしてきましたが、「そんなにたくさんの人の中にいるのは苦手」「そんな上手に紹介なんてできないよ」「そんなピンポイントで相手の悩み見つけられるかな」と思っている人もいますよね。
そんなタイプの人は、他己紹介力を使って、人間関係を良くすることは難しいか!?と聞かれると、答えはNO。そんなことないんですよ!
私の友人に、何か集まりだったり、プライベートで誰かと誰かを繋げて、皆で楽しく過ごしてほしいと思って行動をしている人がいます。
ただ、その人から相手の話を聞いてもイマイチ良さが伝わらない・・・。
そして、私も実際に他己紹介されましたが、相手は私の事を何となくは分かったけど、友人がいなくなった後、お互い自己紹介から始めないといけない状況になりました。
でも、その友人の周りには、いつもたくさんの仲間がおり、周りからもとても好かれているのです。そして、その友人を介して仲間が増えていった人もいます。
なぜ、他己紹介力がある人と同じような結果になっているのか。
それは、その友人が必ず、自分の大好きな人同士を紹介しているからです。
紹介された時に相手の情報は少なくても、その友人が私たちを大切にしている気持ちが伝わってくるので、共通の「友人」という話題と、相手に対しての警戒心が薄れます。
その友人は、人の良いところを見つける力がずば抜けていて、絶対に人の悪口を言わない、みんなにとって「愛すべきイイ奴」だったのです。
他己紹介力にどうしても自信がない場合は、相手を好きになる・相手の良いところを見つける力を強くすれば、誰かを紹介するときに、その思いは自然とあふれ出てきますよ。
まとめ
他己紹介ができるようになると、相手の良いところを見つける力や、短い時間で相手の説明をしないといけなくなるので、話し上手になれます。
また、紹介をされた人同士だけが人間関係を広げていくのではなく、紹介をしたあなたも、周りの関係が繋がっていくことで、新しい出逢いが増えていくのです。
いきなり全てを完璧にできなくても、場数を踏んでいけば慣れてきますよ。
最も大切なのは、紹介をする人達を大切に思い、相手の良いところをたくさん見つけることです。
あなたの人生がステキな仲間で溢れて、楽しい日々になるように願っています^^
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