社会人になると、職場での人間関係がメインになり、なかなか新しい交友関係を広げる機会がなくなりますよね。週5日の勤務であれば、ほぼ毎日職場仲間と過ごすわけですから、ふと新しい友達が欲しいと感じることがあるのではないでしょうか。
学生の頃は、いつ・誰と・どこに行くか?を考えている時間もありましたが、大人になると、家庭をもって制限ができてきたり、今まで遊んでいた人とも時間を合わせることができなくなるなど、1人の時間が増えることで寂しさを覚える人もたくさんいます。
でも、大人になっても・会社員になっても、仲間と一緒に楽しそうに過ごしている人はいます。
はたして彼らはどうやって友達の輪を広げているのか、不思議ですよね
実は、私は現在香港での暮らしが15年目になるのですが、海外に来たばかりのころ特に知り合いがいたわけでもなかったので「友達が欲しい!」と心から思って過ごしていました。
現在は仕事仲間や、子供のママ友なども増えてきましたが、日本から離れて久しいため、日本人の友達が欲しいと感じることが増えてきています。
そこで今回は、海外在住の私や他にも交友関係の広い人たちの経験を元に
・海外に居ながら日本の友人を増やした方法
をご紹介します。
誰も知らない土地でも友達ができた経験や、海外に居ながら友達を増やしていけた私の話を聞いて、読み終わったころには「それなら私も友達ができるかも!?」と感じられるかも知れませんよ!
大人にとって友達とは
友達とは!?
私たちは「友達」という言葉をよく使いますが、大人になってからの「友達」って一体どういう人のことをいうのでしょうか。
「知り合い」のレベルでも「友達」という言葉を使うこともありますよね。
辞書には、友達とは「互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人」と記されています。
大人になってから欲しいと思う「友達」のイメージと変わらないですよね。
なぜ、大人になると友達ができにくいと感じるのか
なぜ「友達」のイメージは変わらなし、友達が欲しいのにできないのか!?
それは、どうも大人になってからの環境の変化が大きく関わってきそうです。例えば、
・価値観の問題:同じ経験をすることが少ない
・損得の問題:肩書などを気にして本音を言えなくなってしまう
・心の問題:なかなか自分の事をオープンにできない
など、人によって理由は様々ですが、学生の頃とは違い、自分と似たような環境でない人・同じ目的を持っていない人が多いので、自然に仲間が増えていく・・・という状況が作りにくくなっていたのです。
確かに学生の時は、テストや文化祭・体育祭などもイベントに向けて皆で力を合わせているうちに仲良くなっていた!
大人になると、イベントや目標・目的が異なってきますし、それをあえて口に出さないでいると、お互いのことを深く知ることが無いので、仲を深めるチャンスが減ってしまうのです。
では、次の章から「どうやって友達を増やしていったら良いか!?」について見ていきましょう。
価値観を重視した友達の増やし方
友達を作るためにはどうしたらいいのか?
まずは、自分と共通の話題が多そうな価値観が合う人を探してみましょう!
興味のあることにチャレンジする
友達を欲しいと思ったら、興味のあることを始めるのがおススメです。
そこに集まるということは、すでに共通に「話題」があり、同じような価値観を共有することができる可能性が高いからです。友達を作りたくて何かの集まりやイベントに参加してみても「友達が欲しいけど、何を話したらいいか分からない」状態になり「大人の友達作り=難しい」と感じてしまいます。
興味のある仲間同士なら、悩む話題作りをしなくて済みますよ。
もし、何から始めようか悩んでいたら、自分の「好なこと」や「関心のあること」をざっと洗い出してみましょう。もしくは昔やっていたけど、また再開してみたくなったことでも良いですね。
仲の良い友達に付いていく~人の紹介~
もし、自分で何かやりたいことがない場合は、話が合いそうな友達を1人見つけてその人についてどこかに連れて行ってもらうのも方法です。
まったく知らない人の中に飛び込むよりも、1人知り合いがいれば心強いですよね。また、一緒に行った人と気が合って、連れて行ってもらえたのなら、その場にいる人はあなたとも話や価値観が合う可能性だって考えられます。
「友達が欲しいから何か集まりがあったら私も連れて行って」など知り合った人に声をかけておくと、思ってもいない縁が繋がることも有ります。
私は、香港に来てから、友人に誘われ食事会に参加したことがあります。中華の丸テーブルを囲んで皆でワイワイ集まることが増え、そこで友達が増えました
もし、人と長く話すのが苦手な場合は、夜の集まりよりもお昼の集まりの方が「ランチタイム」の1~2時間で集まりが終わるので、おススメです。
また、交友関係の広い人や、出歩くのが好きな人、面倒見がいい人にお願いするのが良いですよ。
時間を重視した友達の増やし方
友達が欲しいし、友達を増やしたくても、家族との時間も大切だし・・・なかなか自分だけの自由な時間がないという人は、オンラインを使うと良いですよ。
家で学べるオンラインスクール
実際に何かを学びに行く、習い事に参加するのはハードルが高いと思う方、もしくは時間がなくていけそうにない方のために、今は家に居ながら学べてしまうオンラインスクールやセミナーのような場がたくさんあります。
オンラインスクールには大きく2つあり、
があるので、友達が欲しいと考えている場合は、「一緒に学んでいくタイプ」がいいですよ。
フィットネスや英会話、お花、パソコン、写真など趣味のものから、仕事に使えそうなものまで色々あります。
スクールによって、拘束される時間や期間、揃えなければいけない道具なんかもあるので、色々見てみると面白いですね。
私は香港に居ながら日本のライティングセミナーに参加して、スキルを活かし、こうやって記事を書いています
行動してみると、色んな人に出会えますし、オンラインの良いところは、違う地域の人と交流ができることです。
私も、ライティングを学んでいる時は、日本の人だけでなく、イタリアやブータンといった国の人と交流することができました。
SNSを利用して気が合う仲間を見つける
スクールに通ってお金を払ってまで友達を作りたくないな・・・という人には、SNSの利用がとても有効です。
オンラインスクールの場合は、パソコン上でお互いの顔を出して面と向かった交流が始まります。オンライン上で顔を出す事に抵抗がある場合でも、SNSの場合はまずはオンライン上で相手を知ることができてメッセージを通して交流が可能です。
顔を出すのはまだ少し照れ臭い、まずは相手を知ってから、という傾向がお好みの方にはオススメですよ
やり方は簡単です。
facebookなどで自分が興味のある集まりにコンタクトをとってもいいですし、単刀直入に「この地域で同世代の友達を探している」、「この地域で運動仲間を探している」、など書き込みをしていくことで人と繋がることができます。
私の場合は以前に「この地域に日本人はいますか?」とあるグループで書き込みをしました。
そしたら「日本人を知っているから紹介する」、「日本語を勉強中なんです」というメッセージが3、4件も入ってきて個人的にお繋がりになれましたよ。
自分が入っているコミュニティを定期的に確認していくことで、自分と似た境遇の人を探して自らコンタクトを取る手段もあります。少し勇気が入りますが、案外、友達が欲しいと思っているのは自分だけじゃないことが判明するでしょう。
最初は自分からアプローチなんてと気が引く方もいるかもしれませんが、大体お返事はもらえますので、安心してくださいね
社会人のグループ、趣味のグループ、子育て関連のグループ、起業のグループ、こんなにもあるのか?と思うくらいに見つかったら、とりあえず関心のあるグループに入ってみて、様子を見ていくという手段もありますよ。いくつかのグループに入っていると、気の合う人と出会える確率がぐんと上がりますね。
ただ、オンラインの注意点として、コンタクト回数が減るとお互い疎遠になってしまうこともあるので、活発なグループチャットみたいなものがあると、定期的に交流が持てるのでお互いを近くに感じますよ。
海外ならではの友達を作る方法
ここの章では、私が海外に来て「こんなところで友達ができるんだ!!」と驚いた体験を紹介させていただきます。
日本では少し考えにくいものもありますが、海外に行った時のためや、新しい目線で「友達を増やす」方法として読んでみてください
クリスチャンの教会へ行ってみる
海外に来て驚いたのが、週末教会に行く人が多い、ということです。
日本にいた時は「教会なんて縁のないもの」と思っていましたが、キリスト教が普及している国では、教会はとても身近な存在です。
日本人で言う神社に行く感覚に近いのかも知れませんね
私も友人に誘われて「信者でないのに良いのかな?」と思いましたが、宗教心がなくても温かく受け入れてもらえてもらえ、沢山の方を紹介してくれたり、気軽に話す傾向があります。教会には、幅広い年齢層の方がいて、小さな子どもと同伴でも歓迎されます。
牧師さんからは、人との関わり方など色々な話が聞けたり、結婚式でも経験のある人も多い讃美歌を謳ったりと非日常が体験できたりもします。
もし、チャンスがあったら教会に行ってみるのもおススメです。
語学相互学習で異文化交流をする
これは日本にいても海外の友人をつくる方法として有効な手段かも知れません。
語学相互学習とは、互いの母国語(第一言語)を教え合うことを言います。私の場合は、日本語を香港在住の日本語を習いたい人に教えて、習いたい中国語や英語を教えてもらういました。
相手を見つけるには、ネットや大学の掲示板などでも探せます。
1対1で行えるので友達になりやすいですし、お互いを知ろうとするので文化や考え方など、英会話教室などでは知ることのできない話も聞けるのが魅力です。語学相互学習のパートナーを、1人、2人と持つことで友達の輪も広がりますよ。
友達を作るのは何も日本だけに限ることはありません。海外の人と触れることで新しい価値観に触れたり、自分がより「日本人」だという事を意識するようになり、より日本の事を勉強するチャンスにもなります。
私は日本の事を聞かれることが増えたので海外に行ってから、日本の文化や歴史を改めてざっと勉強しました
他にも、友達を作るときのワンポイント
せっかく友達になりたい人が見つかっても、自分の一方的な思いで、繋がれないと寂しいですよね。
そんな人の為にどうしたら良いか、紹介します。
連絡を取る頻度
友達ができたら、仲良くなりたい人には最初は定期的に連絡を取ると良いですよ。
私の場合はオンラインということも有り、直接話すことができないため、忘れないようにしてもらうことが大切になりました
「しばらく話していないけど、元気かな~?」と感じたら思い切って連絡をしてみましょう。思いだしたとしても相手には伝わらないので、それを伝えることはとても重要です。
1人とコミュニケーションを取るのもそうですし、多くの人が話している場であれば、発言回数が多いと自然に相手に覚えてもらえるので、友達が欲しい場合はコミュニティを覗いているだけの状態にならないようにして下さいね。
「友達になって」と伝える
友達になりたい人が見つかったとして、または連絡を取り合うくらいの中になっても「私たちは友達なのか?」と不安になってしまうことも有りますよね。
そんな時は「○○さんと友達になりたいです」と素直に伝えてみましょう。
その時に、何でそう思ったのか。相手のステキだと感じたポイントを伝えると良いですよ。
友達になってほしいと言われ、自分のことを褒められてイヤな気になる人はいないですよね
大人になって「友達になって」と言われることなんて少なくなってくるのでインパクトもあります。
自分の特技で相手をサポートする
「友達が欲しい」と思っている人は、どんな友達が欲しいか?何となくイメージがありますよね。
では、人はどんな時に友達になりたいと思いかというと、「相手に興味を持った時」がスタートです。
人の何かサポートができるモノがあると、話すキッカケにもなりますし、お互いのなかを深めるにも役に立ちます。
自分のできることで話すきっかけがあるのは強みになりますよ
私の場合は、日本でなら「英語が話せる」ことや、香港でなら「日本食の作り方を伝えられる」などその場によって自分が持っている特技で役に立つことや話すキッカケが変わってきます。
もし、自分ができそうなことがあったり、相手が興味を持っていたら対応してみると、そこから仲良くなるキッカケにもなります。
自分の意思はちゃんと持とう
友達が欲しいからと言って、相手のYESマンになる必要はありません。行きたくない集まりに参加したり、無理なお願いを聞くのは友達とは少し違うのではないでしょうか。
お互いを尊重し合ってこそ友情が長続きます。
海外では特に日本人に多い「誰かと一緒でないと不安」という考えより、「みんな違っていい」という認識が強いので、相手を誘って「NO」と断られたからといって関係が悪くなることは珍しいです。
お互いを大切にし合えれば、相手の意見を大切に考えてくれるようになりますよ。最初からNOと言うのが苦手な場合は、徐々にお互いを知っていき、自分の意思を伝えると良いですね。
まとめ
友達が欲しい時にできるコツ、場やツールは意外とたくさんあるのであとは少しの勇気と行動力があれば、何歳からでもどこに住んでいても何かできることがあります。
「新しい友達との出会いがない」とよく聞くこともありますが、SNSの利用、習い事などいつもとはちょっと違う角度から友達作りにアプローチをして自分から行動を起こすことで交友関係を広げることができるんですよ。
家でじっと待っていても新しい友達はやってこないので、自分からアプローチをして、時間をかけてお互いを知っていきその中で友情を育んでいくと、自分では想像もしていなかったくらいに長くお付き合いができる友達が徐々に増えていきますよ。
何歳になっても大丈夫です、家族との時間や1人の時間も大切ですが、友達というまた家族以外の人間関係と共に嬉しいことや楽しい時間を共有することで、ある時ふとあなたの人生がよりカラフルになっていくことを願っています。
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