「ありがとう」って感謝の気持ちを伝えるのって恥ずかしかったり、そもそもどういったタイミングで感謝の気持ちを持つものなのか、どういったタイミングて伝えるのか迷うことがありますよね。
やってもらって当たり前すぎる些細なことに対して感謝するのもなんとなく恥ずかしくて言いそびれてしまったり、こんな小さなことで感謝の気持ちを伝える必要はないんじゃないかなって気持ちを伝えるのを止めてしまうなんて経験は誰しも1度はあるのではないでしょうか。
私も以前は感謝の気持ちについて深く考えたこともなく、こまめに伝える方ではありませんでしたが、感謝の気落ちを周りの人に伝えるようにしたら、生活していて幸せだなあと感じる回数が増えて、周りの人も前よりも優しくなって人生がより楽しくなっていったんです。
そこで今回は、感謝の気持ちをどうしたら持てるようになるのか、またどうやって伝えているかをお伝えします。
目次
そもそも感謝の気持ちって?
感謝ってそもそもどういうことなんでしょうか。辞書で「感謝」と引いてみると、
・ありがたいと思う気持ちを表すこと。また、その気持ち
( Weblio国語辞典より)
また「ありがたい」とは「有難い」という漢字を書き、
・ありそうにない。めったにない。 感謝にたえない。自分にとって好都合な状態で、うれしい。
( Weblio国語辞典より)
となります。
つまり、めったにない行為や物に対して、ありがたいと思う気持ちのことで、そこから相手に相手にしてもらったことに対して嬉しいと感じたときに伝える気持ちという意味になったのです。
感謝のハードルを下げて伝えることで周りの人が優しくなった話
以前の私は、あまり感謝の気持ちについて考えることはありませんでした。
例えば、自分がやるべきだった仕事を代わりにやってもらったらお礼を言うとか、人が労力をかけてやってくれた時には、「ありがとう」と伝えていたのですが、わざわざ自分の誕生日に両親に育ててくれてありがとうとは恥ずかしくて言える性格ではありませんでした。
大学である日、「今日のランチは何を食べようかな」なんて考えつつ、講義をぼーっとしながら聞いていると「感謝を5つ毎日書き出すと、幸福度が上がる」という言葉が耳に入ってきたんです。
聞いたときは、「そんなわけないじゃん〜」って思って聞き流していたのですが、家に帰ってもなんとなくその言葉が心に残っていて、半信半疑でノートを開いて書き始めてみました。
初めは何に感謝したらいいのかわからず、授業の例にあった「風が気持ち良く感じられること」「美味しくご飯が食べれたこと」とかをそのままノートに書き出してみたり、感謝できそうなことを無理やりひねり出して書き出していて、こんなこと効果あるのかな?って疑問に思いながらも、幸せになれたらいいなあ〜とどこかで期待をしながら、ノートに書き続けていました。
こんなこと当たり前すぎて、よくわからない。。でもたしかに明日もご飯が美味しく食べれるって保証はないのかも??
しばらく続けてみると、家族や友達、健康など大切だけどいつも身の回りにあるのが当たり前すぎていつかなくなるかもしれないなんて考えたことがなかったことに気づきました。
気がつくと、そういった当たり前で大切なものに目を向けられるようになっていて、「自分の脚で通勤できる」とかちょっとしたことでも「健康だからできているんだな」とわかると、ちょっとしたことでも「幸せ者なんだな」って感じられるようになったんです。
そして、そこから相手がしてくれたちょっとしたことに対しても「ありがたいな」と素直に思えるようになって、感謝の気持ちをちゃんと伝えるようにしたら、周りの人が喜んでくれて、周りの人が以前より手を差し伸べてくれるようになって、優しく接してくれることも増えていきました。
感謝の気持ちが人間関係を円滑にする理由
よく「感謝の気持ちを持ちなさい」なんて言われます。でも相手の行為に感謝の気持ちを持てない時にそう言われるとなぜ持たなきゃいけないのか理解しづらいですよね。
その理由は相手から感謝されることを求めていなかったとしても、「喜んでくれるかな?」と思ってした行為に何も反応がないと寂しく感じてしまうからです。
例えば仕事相手とメールでやりとりをしていたとします。いつ返してもすぐ返信をもらえると助かりますよね。でも、メールをすぐ返している背景には、忙しい仕事の合間や移動中など、わざわざ忙しい中でメールを打つ時間を優先的に作ってくれてるから、すぐにメールが返ってきています。
だから相手から感謝の気持ちを求めて行動しているわけじゃなくても、頑張ったときに喜んでもらえないなら早くメールの返信をしなくてもいいかなと考えて、相手のために行動することが減っていってしまうんです。
褒めてもらったり、「ありがとう」と声をかけてもらうことで努力が報われたなと思ったり、嬉しかったりしませんか。「ありがとう」という感謝の一言があると頑張ってよかったな、これからも何かしてあげたいな思うから、お互いに助け合う好循環が生まれて、人間関係が円滑になります。
相手の行為に感謝できない時の思考
相手に何かしてもらった時の善意に気づけなかったり、見落としてしまうこともありますよね。
「相手の好意に感謝ができているかな」「ちゃんと感謝を持って接しているかな」と振り返ってみると更に周りの人と円滑な人間関係を築くことができますよ。ここでは相手に感謝を伝えられない3パターンを紹介します。
人に何かやってもらうのが当たり前と思ってるタイプ
相手のしてくれたことを当たり前に感じて感謝を伝え忘れていないでしょうか。実家にいるときに両親が身の回りの世話を全てやってくれたりすると「感謝の気持ちを伝える」ということを見落としてしまいます。
当たり前に用意されていたり、対応されていたことは誰かがあなたの代わりに行動してくれていることです。
まずは何かやってもらったら、一度その人がその行動をする過程でしてくれた努力をその人の立場になって考えてみることで感謝の気持ちが湧いてくるようになります。
素直に気持ちを言えないタイプ
プライドが高い、天邪鬼、シャイだったりするこのタイプは感謝の気持ちを伝えることが、相手に負けている気分がするから嫌だなとか、恥ずかしいと感じたりしてしまい、感謝の気持ちを感じていても言葉を飲み込んでしまっていることが多いです。
言葉にすることは勇気がいるかもしれませんが、感謝の気持ちを相手に伝えることが必要です。
自分に自信がなくて物事を悲観的に捉えるタイプ
人間不信、ネガティヴ思考など人に何かしてもらった時に何か企んでいるのではないかとか、自分に自信がなくて私なんかに優しくしてくれるわけないと思い込んでいるタイプ。
確かに優しさの裏にはこうして欲しいという欲求が隠れている場合もあるかもしれませんが、全員がそういうタイプではなく善意の場合が多いです。相手がしてくれた行動をプラスに捉えるよう意識することで感謝の気持ちを伝えやすくなります。
相手の好意に感謝できない時は3つのパターンに当てはまってないか見直してみよう!
1.人に何かやってもらうのが当たり前と思ってるタイプ
2.素直に気持ちを言えないタイプ
3.自分に自信がなくて物事を悲観的に捉えるタイプ
感謝の気持ちは無理に伝えなくてもいいけど、伝えると人生豊かになる
「感謝の気持ちを持ちなさい」なんていうけれど、感謝の気持ちって湧き出てくる感情であって無理にする必要はないです。伝えられる側もウソだとか無理しているなってわかると「言わせてしまって申し訳ないな」とか、逆に人間関係を悪化させかねないからです。
でもどうして感謝の気持ちを伝えなさいと言われるのでしょうか。それは感謝できると人生豊かになったり、圧倒的に生きやすくなるからなんです。せっかくの人生なら楽しんで生きたいですよね。その理由をお伝えします。
感謝の気持ちを伝えると人生楽になる理由
感謝できる人の周りには人が集まる
両親に育ててもらったり、仕事で誰かに助けてもらったり、人はどんなに頑張っても一人だけで生きて行くことはできず、助け合わないと生きていくことができません。その為、孤立してしまうと誰にも助けてもらえず、苦しむことになってしまうんです。
やっぱり何かやったりした時に、無言や相槌だけの人より「ありがとう」と言ってくれる人の方が嬉しくなりますし、感謝の気持ちを伝えられて嫌な気分になる人はいません。
そうすると、また次も手伝ってあげたいなと思ってもらえることになり、自然と感謝の気持ちを伝えられる人の方に人が集まってきます。
人が集まってくれば、声をかけてくれることも増えていろんなチャンスも巡ってくるので、感謝の気持ちを伝えることで自分にとっていい循環を生み出すことができるんです。
本人が思ってるほど伝わってないので伝える努力が必要
人に何かやってもらった時に心の中で「ありがたいな」と感じていても、相手は自分が何を考えているのかわかりません。無言でいると、逆に「おせっかいだったかな」とかマイナスのイメージで捉えられてしまうこともあります。
自分の思っていることを相手に汲み取ってもらうというのはとても難しいものなので、自分から伝えなければ相手には伝わりません。相手に伝わっていなければ、せっかく感謝をしていても誤解を生んでしまいかねないので、伝えるということが必要になります。
相手も自分もハッピーにできる
感謝の気持ちを持っていると周りの人に対しても優しい気持ちで接することができるものです。相手にちゃんと自分の気持ちを伝えることができれば、すれ違いも減りますし、また相手も「ありがとう」と言われることで嬉しく感じますし、自分も相手が喜んでくれて人間関係が良くなれば嬉しいですよね。
お礼を言われて嬉しかったな!またお手伝いしよう。今日はいい気分の日だなあ〜。
ポジティブでいられるから人生が豊かになる
「ありがたいなー」と感謝する時って自分も幸せな気持ちになることが多いですよね。つまり、感謝の気持ちを伝えられれば伝えられるほど幸せを感じられる機会が多くなるということです。
また、イライラしている時よりも、幸せを感じている時って前向きな気持ちになっていて、新しいことに挑戦しやすかったり、人にも優しくなれます。挑戦して新しい学びがあったり、優しさが他の人を助けることに繋がりそういったことが増えていけば、心や人生の豊かさも増していくんです。
自分の成長に繋がる
感謝の気持ちを伝えられるということは、辛かったり悲しかった経験を乗り越えているから出てくる気持ちです。辛いままの状態であれば、そういった気持ちを伝えるのは難しいはずなので、感謝の気持ちを持てるということは自分の成長にも繋がっていくんです。
あの時は辛かったけど、あの経験があったからメンタル鍛えられたなあ。ありがたい経験だったな。
感謝の気持ちを持つにはどうしたらいいか
感謝の気持ちが持てない理由を整理してみる
感謝の気持ちが持てないと悩む場合は、理由を考えてみましょう。恥ずかしいのか、そもそも感謝の気持ちが持てないのか原因をはっきりさせることで対策を打つことができます。
当たり前のことは当たり前じゃないと認識する
家族と一緒に過ごせること、ご飯を美味しく食べれること、自分の脚で歩いて通勤できること。日常生活の何気ないことって当たり前で忘れがちなのですが、当たり前ではないんですよね。
もし1時間後、交通事故に遭ってしまって、一生歩けないような大怪我をしてしまったら、明日から自分の足歩いて通勤することはできませんし、もし家族の誰かが亡くなってしまったら、いつもと同じように食卓を囲むこともできないんですよね。
当たり前のことこそ、恵まれてるんです。そのことを忘れなければ日常の中でもありがたいなと自然に思えることができるんです。
今日あるものが明日も同じようにあるって保証はどこにもない。
相手の言動のプロセスを考えてみる
感謝の気持ちを持てない理由の一つに、相手がやってくれた努力がわかっていないというケースが多いです。
例えば、プレゼントにハンカチをもらったとすると、仕事終わりや休日にわざわざお店に出向いて、まずなんのプレゼントだったら使ってもらえるかや相手の好みや使いやすさを考えて購入し、後日それを職場に持ってきてくれているんですよね。
魔法のようにポン!とプレゼントが現れて渡されているわけではなく、相手が時間や努力、お金をかけてプレゼントを持ってきてくれているわけです。
何かしてもらった時は、一度自分が同じことをするなら何のプロセスが必要なのか、考えてみることで感謝の気持ちが湧きやすくなります。
1日5つ書き出すと感謝の気持ちを持ちやすくなる
ミスユニバースジャパン大会という各都道府県で勝ち残った美女がステージ上で女性の知性と美を競い合う全国大会の予選では強化合宿を行います。美容面はもちろんですが、ステージに立っても堂々と輝けるようにメンタル面なども鍛えていくためです。
その中でも教えられているメンタル維持の方法の一つに、感謝の気持ちを1日5つ書き出すという鍛え方があります。この作業を続けると、不思議と感謝の気持ちを持つハードルが下がり、自己肯定感をあげることができます。
例えば、今日は晴れていて気持ちが良いことに感謝するとか、生きていないと晴れの日が気持ちが良いとは感じることができませんし、今日も家族と一緒にご飯を食べれることに感謝するなら、家族と自分が健康で生きてなければできないですよね。
最初のうちはこんなこと意味あるのかな?と違和感があるかもしれませんが、続けていくと自然といろんなことに感謝できるようになって、幸せを感じる回数を増やすことができるので、人生が豊かになります。
5つが難しければ3つとか数を減らしても効果があります!
感謝の気持ちをの伝え方
言葉で伝える
感謝の言葉はシチュエーションによって使い分けるとより相手に感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
感謝の言葉の種類
- 「ありがとう」
一番シンプルで伝えやすい言葉。万能であらゆる場面で使うことができます。
- 「〜してくれて嬉しかったよ」
相手に何か行動してもらって嬉しかったこと、助かった行動を具体的に伝えることで、その行為に対して感謝していることを明確に伝えることができます。 - 「〜してくれて助かったよ」「〜はAさんのおかげです」
相手に自分の仕事を代わりにやってもらったなど、相手に負担をかけてしまった時や、手伝ってもらったことで仕事をやりきることができた時などに伝える時に使います。
- 「ご馳走様でした」
何か食べ物をご馳走してもらった時や、お菓子のお土産をもらった時などに一声かけると伝わりやすくなります。 - 「お世話になりました」
異動や卒業など相手と環境が変わるタイミングで、今まで一緒に過ごしてきてありがたかったことを伝えるときに使う言葉です。
お礼を言うタイミングは、何かしてもらった直後が最適です。しばらく経ってから言われても嬉しいものですが、やはり熱が冷める前に言われた方がより嬉しく感じるものです。
また、お礼は何度も伝えても嬉しいものです。
例えば、時間が経ってから「あの時はありがとう。本当に助かったよ。」
文中に2回言う「ありがとう。事務処理を素早く対応してくれて本当に助かったよ。ありがとうね。」
第三者から伝わる「〜やったんだって?Aさんが助かったってすごく感謝してたよ〜」
このように感謝の気持ちの度合いによって、伝え方を変えるのも相手にどれだけ感謝しているのか伝わりやすくなるので効果的です。
プレゼントを贈る
誕生日、クリスマス、子供が誕生した時、結婚した時、職場の何気ない日などにプレゼントを贈るのも喜ばれます。相手との親しさや記念日などの特別な日なのか、何もない日にちょっとしたプレゼントを贈るのかで価格設定は行いましょう。
職場の人など何もない日に「いつもありがとう」の気持ちを込めてあげるのであれば、もらった側も気を遣わずに受け取れるようにプレゼントは値段が高すぎないもの(500円〜3000円程度)、形が残らないものを選ぶのが無難です。
親しい人であれば、相手が好きなものや自分の予算を考えて選ぶのが最適です。
LINEや手紙などテキストで伝える
感謝の気持ちを直接言うのが難しかったり、特に思い入れがある感謝の気持ちを伝えるときは言葉より、テキストを使った方が伝わりやすいです。
飲み会のお礼などは別れたあとすぐや相手が家に着くタイミング、遅くても翌日までには「ありがとう」や「ご馳走さま」という内容のメッセージを送るといいです。
またスマートフォンの復旧にあたって、手書きでメッセージを送る機会ってほとんどなくなりました。だからこそ、手間がかかる手書きのメッセージは心に響くものです。
また、手書きは書き方で書き手の心情も伝わりやすいので、本当に思いを伝えたい場合は手書きの手紙が相手の心に響きます。
感謝の気持ちの伝え方はシチュエーションに合わせて使い分けよう。
1.言葉で伝える
2.プレゼントを贈る
3.テキストで伝える
まとめ
感謝の気持ちを持って伝えることで、自分自身も幸せを感じる回数が増えて、心が豊かになったり、周りの人との人間関係がよくなって周りの人が優しくなっていくので、感謝の気持ちは自分の人生を豊かにすることができます。
わたしも感謝の気持ちを伝えられるようになったことで、物事の捉え方が変わり、人生楽しくなったのであなたも自分の人生をより良いものにして、最高の人生を謳歌してくださいね。
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