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自分の中心で、好きをさけぶ。好きなものを見つけるには、まず自分自身について理解すること
ここからは、自分の好きを見つけていくためのいくつかのヒントについてお伝えしていきます。
好きなものを見つけるときに、もっとも大事なことが「自分を知る、自分を振り返る」そのために「時間をしっかりかける」ということです。
これは、本当にとてもとても大事なことです。外に探しに行く前に、自分の中をもっと探っていきましょう。それが実は自分の好きを見つける近道なんです。
好きは、どこまでいっても「自分の内側の感覚・状態」なので、好きなものは、自分の「外側」にはありません。
けれど自分がこれをやっているときに、手にしているときに、どう感じているんだろう?どう思っているんだろう?ってなかなか日常の中でチェックってしないですよね。
自分のことは自分がよくわかっている、知っているという人ほどわかっていないことがあります(経験者は語る)
「好きなものがわからない」で悩んでいるのであれば、それは、そういうものやことが見つからないというよりも「自分がどう感じているのかわからない」「自分のことを知っているようで知らない」ということが大きいのです。
というわけで、「自分を知って自分の好き」を見つけるためのヒントをこれからお伝えしていきますね。
ヒント①:子どもの頃にひたすら夢中になっていたものは何だったかを書き出す
子ども時代に夢中になっていたものは、純粋に「好き」の感覚に従っている状態でやっているので、「好き」の原型がそこにあることが多いです。
絵を描く、漫画を読む、運動をする、観察をする、パズル、ゲーム、謎解き、模型を組み立てる、シール集めなど、動物、車、恐竜の名前を覚える、などなにか体を動かしてやっていたもの、見ていたもの、調べていたものはないか)
・さらにその中で、その「物」に対して夢中になっていたのか、それともその「行為」「状態」そのものに夢中になっていたものをキーワードとして抜き出してみる。
たとえば、物ならば「人形、コイン、切手、盆栽、などなど」
行為、状態なら「集める、創る、描く、組み立てる、編む」とか
明確な「モノ」があるときはわかりやすいのですが、行為や状態そのものが好き、もしくは全体の中の一部分が好き、とか実は細かなところが自分にとっての好きポイントであったりすることもあります。
その場合ちょっと分かりにくいところもあるので、できりだけ制限を取り払って枠を広げて見直してみると、好きに通じる「ポイント」がみえてくることがあります。
・謎解きのようにピースを考察してはまるのが楽しい
・美しい絵が出来てくる過程が楽しい
・ひたすら無になって集中できるのが楽しい
・難易度が高いものを攻略する感覚が楽しい
・ゼロから物質が創られる様子が快感などなど。
ひとつの行為のなかでも、自分が「好き」と感じている部分はじつは様々に違います。またこういう場合は、その「物」でなくとも、その状態になれるものであれば「好き」ということなのです。
子どもの頃に夢中になっていたことには、「好き」につながるヒントが満載なのでぜひ振り返ってみましょう。
ヒント②:お金や時間を注ぎ込んでやっていたものを書き出す
好きなもの、というものは、自覚していようがしていまいが、とにかく時間もお金も情熱もかけれちゃいます。
ライブ好きの人やアイドルの追っかけとかも、それがどんなに遠かろうが、グッズにお金がかかろうが行く、買うむしろそのためになら仕事がんばれる、とかまさにそんな感じですよね。
どこによりお金と時間を使えるかは、そのひとがなにを重要としているかと一致します。
他人からみたら、なんでそんなのに?というものだろうが、好きなものには惜しみなく出せてしまうものなので、今までのなかで、これにはお金をとてもかけていたな~というものをどんどん書き出してみてください。
また時間も同様で、長い間かけてずっとやってしまうもの、ずっと続けてやれているもの、なども、あなたの「好き」がそこにあることがあります。
わたしは「書くこと」そのなかでも「考えや想い」を記録するまとめメモというのを10年以上続けています。
毎日のなかで、ふと考察したこと、気づいたことをノートにどんどん書いていくことを、ほぼ毎日10年以上欠かさずにやっているのですが、それをするのは私にとっては自然なことだったので、それが「好き」に繋がっているとも思っていませんでした。
でも、これって「考察したこと、感じたこと」を文章にして整理して書いて表現するのが好きということに繋がっていたんですよね。
自分にとっては、長い間ずっと続けているもの、やれているものは、あなたの「好き」である、もしくは「好き」に繋がっている可能性がとても高いです。
なので、日常の中であたり前にやっているけれど、ずっと時間をかけているものがないか自分を振り返って書いていきましょう。
ヒント③:まわりの人に、自分自身について「すごい」「びっくりする」「素敵と思う」ところはどこかを聴いてみる。
自分にとって当たり前すぎること、逆に自分では完ぺきではないと思い込んでいるものって、実は他人にとっては全然「あたり前」ではなかったり、十分すごいことである、ということがあります。
でも本人はこれやっている人なんて、上にはうえがいるし、わたしなんて全然大したもんじゃないんです、というような過小評価してしまっていたりすることがあるんですよね。
「好きなもの」も、自分にとっては好きだから、時間やお金エネルギーを膨大に書けて、ごく当たり前にやっていることもあって、他人からみたらそれは「すごい」「びっくりする」ことだったりします。
でもそうすることは自分では自然なことなので、それが「好き」と自覚できないこともあるのです。
そういう場合、他者にそれを表現することによって、これってもしかしたらあたり前じゃないのかも、と気づくきっかけになります。
好き、は何回も言っていますが、あくまでも内側の感覚で感じるものでもあるので、「好き」の定義を意識して自覚しないと、自分の好きを認識しないこともあるのです。
なので、やってみるとよいこととして
自分にとっては当たり前にやっていたことでも、聞いてみることで客観的に、自分はなぜそれができるんだろう?どうしてそうするんだろう?など分析してみる。
それらのなかで、自分の「好き」につながるキーワードを拾い出す。
これはなかなか勇気がいることですが、自覚できていない自分に気づくには手っ取り早い方法です。
ヒント④:自分の嫌いなもの、やりたくないものを書いてみる。そしてそれをやめる。
自分の好きなものがわからない場合でも、その反対の嫌いなもの、やりたくないことというのはわかる、ということは多いです。
人の思考はもともとがネガティブなことを考えやすくなっているので、ネガティブな気持ちの方が自覚しやすいんですね。
物事は表裏一体なので、嫌い、やりたくないと思うことを書きだしたら、今度はその反対のことを書き出していきましょう。
これも細かく書けなくても、抽象的な感じでいいのです。
その嫌いなもの、やりたくないものの裏側には、自分の好きなもの、やりたいことのヒントが隠れています。嫌いの反対は好きだからです。
直接的な「好き」がすぐわからなくても、自分自身についての理解につながっていきます。また自分の「心地よい」と感じることもわかっていきます。
これをできるだけ出して、心地よさを追求していくと自分の「好き」に繋がっていくし、逆に「嫌い」と思うものをやめていくと、ストレスも減って自分に力が戻ってきます。
また「好きなものがわからない」という場合、自分の嫌いなこと、やりたくないことばかり実は我慢してやっていて、それが積み重なるうちに、好きなものを感じる余裕がなくなっている、ということもあるんですよね。
「好き」を感じる心を取り戻すためにも、嫌いを手放す、やめながら、その反対のものを自分の生活の中に増やしていく、というのも「好きなもの」に気づく感度が高まるので、とってもおすすめです。
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