「何の仕事がしたいのかわからない」「自分のやりたいことが見つからない」という悩みを抱えている人は多くいますが、実はわからないのは「やりたいこと」だけではありません。
・自分が何に怒っていいて、何に悲しんでいるのか
・自分が何にがっかりして、何にモヤモヤしているのか
自分がどうしたいかわからないので自分の行動にも納得感がなく、自分の気持ちがわからないことってありますよね。もしかしたら、あなたもそんなうちの1人なのかもしれません。

自分のことは自分が一番わかっている。
私自身、これまでずっと、そう思い込んでいて疑ったこともありませんでした。
ところが、健康体で、仕事もあって、友達もいるのに、心から充実感を感じられない期間が何年も続いたことがきっかけで、ずっと自分の気持ちが「わかっているつもり」でいたことに気が付きました。
それどころか、自分の願望を叶えているはずと思っていたのに、それはあくまでも他者から見て「自分はどう思われるのか」の範囲での話だったので、そのうち自分が本当はどうしたいかわからない状況にまで陥っていたのです。
それからは、自分と丁寧に向き合うようになり、今では自分の価値や感情を自分できちんと理解し、受け入れ認められるようになったことで、自分らしく自然体に生きられています。
そこでこの記事では、自分の気持ちがわからない状況を抜け出すたった1つの方法についてお伝えしていきます。
目次
自分の気持ちがわからないのはなぜ?その原因とは
そもそも、なぜ多くの人は自分の気持ちがわからない状況に陥ってしまうのでしょうか。その原因を見ていきましょう。
原因①自分の感情をスルーしてきた
自分の気持ちがわからない人は、これまでに自分の感情をスルーしてきたことが沢山あるはずです。
たとえば、
・人に合わせて話をしたり、物事を決めたりする
・本当は帰りたいのに仕方なく仕事を引き受ける
・できるだけ人によく思われるように思ってもいない言葉を並べる
私たちは無意識に、いろんな理由をつけて本当の気持ちを殺してしまう癖がついています。
また、本当は望んでいることさえも、「きっと本心では望んでないから、叶わないんだ」と自分に言い聞かせ、傷つかないように守っているということなんかもありえます。
そうやって、自分の感情をスルーすることに慣れてしまい、次第に自分がどうしたいかわからない状況に陥ってしまうのです。
原因②自分の感情を知らないうちに抑えている
自分の感情をスルーすることもそうですし、知らず識らずのうちに抑えているということも原因の1つです。
特に怒りや恐れ、不安といったネガティブな感情は、周囲に迷惑がかからないように、または自分が変な目で見られないようにと表に出さずに心にしまっておくことがほとんどですよね。
これは普通の反応ではありますが、その感情自体を見て見ないふりをしてなかったことにしてしまうと、ストレスや苦しみとして心に蓄積されていることに気づかずに、情緒不安定になったり、自分でもわからずにイライラしたりなどの原因となります。







自分の感情を抑えている自覚はないのが特徴です。
原因③誰かに「認められること」で存在価値をはかっている
人は皆、誰かに認められたいという気持ちがあります。私たちは他者と共存することで生きているので、これはある意味当然のことです。
ですが、多くの人は「認められなければ自分の存在価値がない」と思ってしまうため、自分の気持ちや願望よりも「認められたい」が優先になりがちです。







つまり、人から認められるか否かが人生の中で一番大切なことになっているというのは少なくないのです。
そうなってしまっては当然、自分の気持ちがわからないだけでなく、自分がどうしたいかわからない状況に陥ってしまいます。
原因④他者に選択権を与えている
もう1つ多くの人が気づいていない原因として、他者に選択権を与えていることが挙げられます。
このタイプの人は
という気持ちが強いという特徴もあります。というのも、無意識に誰かが喜ぶ選択をしたり、誰かのためになることを優先させたりしているからです。







人に喜びを与えることや、人に貢献することはとても素敵なことです!
ところが、自分の気持ちに反したり、感情を無視したりしてまで「誰かのために」を優先させてしまうと、それは他者に選択権を与えているにすぎません。
誰かが喜ぶ選択をしている癖がある人は、自分が心地よいかという点を忘れていないか自分に問いかけてみましょう。
原因⑤他人軸の考え方になっている
最後に紹介する原因は、物事が常に他人軸ベースになっていることです。
ここでの他人軸とは、「他者にとって自分自身がどんな存在であるのか?」という点を中心に置いた考え方のことです。
たとえば、「周りから好かれる自分=存在価値がある」「他者に貢献する自分=存在価値がある」など、他者基準で自分の存在価値をはかっているケースや、「自分の考えを優先すると周りに迷惑がかかる」など、他者にとって都合の良い自分を演じているケースが挙げられます。







でも、それって社会では避けられないのでは?
と思った方もいると思います。私も以前はまったく同じように思っていましたのでよく分かります。
たしかに、特に社会や仕事では、自分の軸ばかりを優先するわけにもいかない場合が多いですが、それが当たり前と思っていたら要注意です。
自分自身が「他者から期待されている自分」を演じ、他者からの評価を基準にしているという事実にまずは気づかないといけません。







よく考えてみると、「他者から期待されている自分」は、自分がそう思っているにすぎない場合がほとんどです!
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