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自分の気持ちがわからない状況を抜け出すたった1つの方法
ここまで、自分の気持ちがわからなくなってしまう原因をお話ししましたが、自分の気持ちがわからないという状況は、何も急に始まったわけではありません。
日常や社会の中で大人になるにつれ、より面倒なく生きるために、「自分の気持ち」に蓋をしてきた積み重ねが、いずれ自分がどうしたいかわからないという負のスパイラルに落ち負っていくのです。

つまり、自分の気持ちがわからない根本的な原因は「恐れ」なのです。
そして、私たちの脳はこういったマイナス感情を溜めたままいくら行動しても「純粋な自分」には戻れないんですね。
自分への気持ちに対して、正しく向き合うことで初めて正しい原因がわかり、対処できる自分へと変わっていけるのです。










そのため、自分の気持ちがわからない状況を抜け出すたった1つの方法は、「感情を丁寧に見ること」です。
「自分の気持ちがわからない」「自分がどうしたいかわからない」というのは、人それぞれ原因があります。正しい原因を捉えられるよう、この記事では、自分の気持ちがわからない時に心を整理するステップをお伝えします。
ステップ①ネガティブな状態にあると認識する
「自分の気持ちがわからない」という状況が厄介な点は、何となく悩んでいるものの、’’わからない’’ので、スルーしてしまいがちです。
この記事に訪れてくださっているあなたは、’’なんとかしたい’’という気持ちが少なからずあるはずなので、抜け出しやすい状況にあります。そのため、まずは自分がネガティブな状態にあると認識することから始めましょう。
というのも、原因でもお話ししてきたように、自分の気持ちがわからない状況とは、自分が無意識に自分の感情を無視したり抑制したりしてきた結果です。
そして、そうやって無いもののように扱ってきても、何かうまくいかなかったことや、嫌なことがあった時、「不安・苦悩・悲しみ・怒り」などの感情は蓄積され、視野が狭くなっているのです。










多くの人はこのようなネガティブな状態にあるとき、思考は過去か未来にある場合がほとんどです。まずは「今」に立つ意識を持ちましょう!
また、そこまでネガティブな感情を抱いていないという場合でも、たとえば、「この先が不安」「人生このままでいいのかな」など、なんとなくモヤモヤしている場合は、ネガティブな状態にあるということです。
自分がネガティブな状況にあると気がつくことで、「解消しよう」「対処しよう」と思えるはずです。
ステップ②自分と思考や感情を切り離す
実は、自分自身は、「自分=思考」でも、「自分=感情」でもありません。そのため、1歩下がった状態で感情や思考を見るイメージで、思考や感情と自分を切り離していきましょう。
最初は、自分は今「悲しいんだな」「苦しいんだな」と、感情を否定することなく、感情に気がつく癖をつけてみてください。また、同時に「嬉しい」「楽しい」というポジティブな感情も1歩下がって見るようにしてみることをオススメします。
慣れてきたら、ネガティブな感情によって自分が考えていることを1つ1つ見ていきましょう。
たとえば、簡単な方法はイライラするといった感情があるなら、自分は何にイライラしているのか、なぜイライラするのか、頭に思い浮かぶかぎり紙に書き出してみること。










頭で考えて出すというよりも、沸き上がってくる声を拾うイメージです。話し言葉で書くと描きやすいですよ!誰も見ないので、思いつく限り出してみてくださいね。
ステップ③ネガティブな感情の原因を知る
自分と思考や感情を切り離せたら、自分のネガティブな感情の原因を見ていきましょう。
先ほど書き出した思考を眺めてみて、自分は「こうならなければならない」、あるいは「こうなりたい」と思っているものを認識します。
というのも、自分が普段気づかないくらい無意識に「こうなるべき」という理想の自分に強くしがみついていることは多く、そのことが視野を狭くしてしまう原因だからです。
たとえば、「太ったんじゃない?」という言葉をかけられた時、ひどく傷つく人とそうでない人がいるのは、その人の内面が影響しているということ。
この場合、「太っているのはカッコ悪い」、「痩せている方が理想」などと思っていたりすると、ネガティブな感情になります。
さらには、そのもっと深くに「人に好かれる自分でいたい」「美しい人になりたい」など、根本的な理想としている自分があるはずです。
このように、自分自身は「どうならなければいけない」と思っているのかを認識し、ネガティブな感情の原因を知ると、感情をしっかりと捉えることができ、自分自身と向き合えるようになっていきます。










不思議なもので、自分がどんな理想にしがみついているのか?そうなることで何を得たいと思っているのか?に気がつくと、気持ちが楽になります。
ステップ④改めて自分はどうしたいのか考えてみる
自分がどんな人になりたいのか理想を持つことは何も悪いことではありません。
ところが「こうなるべき」と強くしがみついてしまっている状態では、自分の感情と反することになっても他者の考えや評価を優先するのが当たり前になり、自分がどうしたいかわからない状況に陥ってしまうのです。
そうではなく、自分を上から俯瞰してみるイメージで、自分がどんな感情をいだいているのか、どんな思考が働いているのかをしっかり理解した上で、改めて「自分のビジョン」に向かって「自分はどうしたいのか」を考えて実践してみましょう。
このように他者に選択権を与えることなく、自分が決めたことで得られる喜びを味わう回数を増やすことが、とても大切なのです。










何か選択に迷いが出た時は、自分が心地よいか、心地よくないかの2択で決めることもオススメします!
ステップ①ネガティブな状態にあると認識する
ステップ②自分と思考や感情を切り離す
ステップ③ネガティブな感情の原因を知る
ステップ④改めて自分はどうしたいのか考えてみる
自分がどうしたらいいかわからない?日頃から予防しよう!
「人からどう思われるのか?」を気にしていたエネルギーは強みになる
自分がどうしたいかわからない状況に陥っている人は、「人からどう思われるのか?」を長い間気にしてきたはずです。
でも視点を変えてみると、「人は何を考えているのか」「人は今どんな感情を抱いているのか」「人は何を求めているのか」を察知する能力に長けているともいえますね。










「人からどう思われるのか?」を気にしていたエネルギーは強みになる!
今まで他者に対して多くのエネルギーを消費していたと思いますので、今度はそのエネルギーを自分にも向ける意識をしてみましょう。
「相手はこう言っているけど、自分はこう感じている」「相手はこれを求めているけど、自分はこう考えている」など、自分と相手にとっての最善の方法は何なのかを考えることで新しい選択肢が生まれてきます。
最初は怖いかもしれませんが、他者に対して多くのエネルギーを使ってきたあなただからこそ、自分と他者にとっての最善の選択を真剣に考えられるはずです。
仕事は自分にとって心地よいかを基準にしてみる
「仕事を辞めるべきか、続けるべきか」
そんな状況で、自分の気持ちはもちろんのこと、自分がどうしたらいいかわからない…と悩む人も多くいます。
それはきっと、今の仕事が「ものすごく嫌なわけではなく、がまんできないほどではない。」「でも、このまま続けていいのかな…」そんな風に感じているのかもしれません。
仕事について悩むときは、今やっている仕事が自分にとって心地よいかを基準にしてみることをオススメします。
私自身、「自分にとって、もっと楽しいと感じる仕事があるんじゃないか」と幾度となく感じて、右往左往してきたので、気持ちはよくわかります。
でも、最近はベストな状態とは、「ものすごく楽しいわけではないけど、やっていて心地よい」くらいがいいのではと感じています。










なぜなら、自分がやっていて心地よい仕事をしていると、自然にできるうえ苦でないので続けられるんですね。
毎日興奮するほど楽しいことはありませんが、続けていると「楽しい!」と感じられる瞬間が訪れたり、人から喜ばれて嬉しくなったり、「ささやかなことに喜びを感じられる出来事」が起きるので、また頑張れるのです。
自分が好きなことを仕事にすることは大切ですが、自分の「嫌いなこと」「心地よくないこと」には関わらないという視点も同じくらい大切なのです。
恋愛で幸せになるのではなく自分で自分を幸せにするのが前提
恋愛において、自分の気持ちがわからないと感じて悩むこともあるのではないでしょうか。
そんな時は、相手から大事にされることで、「自分には価値がある」「自分は愛される人だ」と相手基準で自分の存在価値をはかっているのかもしれません。
自分の感情を抑えていたり、気がつかずに自分の感情を口に出していなかったり、自分が我慢するのが当たり前になってはいないでしょうか。
それどころか、「自分は大切にされている」「自分は幸せだ」と感じたくて、相手から気持ちを引き出すことに必死になっている場合もあります。










自分の気持ちがわからず、自分がどうしたいかわからない状況に陥っている人は、仕事であれ、恋愛であれ、日常であれ、常に「他者基準で自分の価値をはかっている」ということが共通しているともいえるのです。
恋愛であれば仕事の場よりも、自分の感情を口に出しやすいはずですので、少しずつ自分の感情を口に出してみることが大切です。
そして忘れてはならないのが、恋愛で幸せになるのではなく自分で自分を幸せにするという気持ちをベースにおいておくことです。
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