初めての場所で盛り上がっている人たちを見て「あー、あの人たちは楽しそうに話しているなぁ。私もあんな風に話せたらなぁ」と思うことありますよね。
仕事でも日常生活でも新しい出会いの場で会話が楽しめると、その後のものごともスムーズに進みます。
会話が続かないと、話しかけられても返事が上手くできなくて相手に申し訳なく感じてしまったり、あとから「もっと詳しく聞いておけばよかった」と後悔したり、聞かなければいけない大切なことがあったのに忘れてしまって後から残念に思うことがありますよね。
私は子どもの学年が変わり、授業参観後の懇談会で「はじめまして」と挨拶を交わした後に言葉出てこなくなり焦ってしまうことが多々ありました
なかなか会話が続かないという人も、ちょっとしたコツで楽しく会話ができますよ!会話が続かないという悩みを解消すると、その時間を楽しめますし、色んな情報や人と出会うこともできるようになります。会話が続かないなぁと悩んでいる方は、最後まで読んでできることから始めてみてくださいね。
会話とは?
そもそも会話とは何でしょうか。
ポイントは、”互いに話す”というところにあります。一人で喋ってしまう状態や、一方が質問してそれにただ答えていくだけというのも会話と違います。一問一答ではなく、その場にいるみんなで共有すると会話になり、話しも盛り上がります。
沈黙が辛くなってしまったり、会話が続かないと悩んでいる人の原因を考えてみましょう。
会話が続かない2つのタイプ
会話が続かない大きな原因は緊張にあるのですが、緊張していることを前提として考えたときに現れ方が2つに分かれます。その2つのタイプについて解説します。
人見知りから緊張して黙ってしまうタイプ
人見知りで相手に話しかけることもなかなか難しく、相手から話しかけられても「・・・」とその後会話が続かないタイプです。会話が続かないと悩んでいる人はこのタイプの方が多く、人と話すこと自体に苦手意識をもってしまったり、何か言わなきゃと焦るとなおさら言葉が出てこなくなったりもします。
実は日本人の6割は自分は人見知りであると感じているデータがあります。自分だけが人見知りなのではなく、ほとんどの人が同じように感じているのです。
自分の人見知りは特別なものではなく、大なり小なりみんな感じているものだと考えると、少し気持ちがラクになりますよね。
人見知りの自分を否定するのではなく、みんな同じと考えてくださいね。みんな同じなので、話しかけられた時にすぐに返答できなくてもわかってもらえます。声をかけられた人も、緊張しながらも声をかけてくれたんだなと想像できれば思いやりを持って応対ができるものです。
緊張から一人で喋り続けてしまうタイプ
自分一人で喋り続けてしまい”会話”になっていない状態に陥ってしまうタイプです。前者のタイプからみると会話が続かないと悩んでいるように見えないかもしれませんし、本人もなんだか空回りをしている感じがしながらも何が原因なのかわからず苦しんでいたりします。
一方的に話をしているので会話になっていませんし、このような状態は相手のことを知る機会が減ってしまいもったいないです。お互いのことを知れば知るほど、関係も深まり信頼関係が築けます。
私は喋り続けてしまうタイプでした。会話している途中の沈黙が怖かったんです
どちらも原因も緊張にあります。緊張して喋ってしまう人と黙ってしまう人がいるということなんですね。こう考えると、みんな緊張しているのです。緊張しながらも会話が続かない悩みを解消するための方法があります。
緊張して黙ってしまう人にも喋ってしまう人にも、共通している問題とタイプ別の問題があります。次はその問題を具体的に解消する方法をご紹介しますね。
会話が続かない悩みを解消する方法
目の前の人に興味をもとう
緊張して黙ってしまう、喋りすぎてしまう二つのタイプに共通した解決策です。会話が続かないと悩んでいる人の原因は「矢印が自分に向いている」といえます。
矢印が自分に向いているとは、
・変なヤツって思われたくない
・自分のことを知って欲しい
・第一印象を良くしたい
全て自分がどう思われたい・こうしたいという、主語が自分の状態です。これでは、会話が続かない状態になってしまいます。
まずは目の前の人に興味をもちましょう。
・どんなことに興味があるのかな
・何をしているときに楽しいと感じるのかな
・今一番やりたいことは何だろう
このように相手に関心をもつと自然と会話が生まれてきます。まずは自分を知ってもらうことよりも、相手を知りたいと思うと質問の内容も変わりますし、その答えに対する反応も変わってくるものです。
自分のことでいっぱいいっぱいになっていると、質問したそばから相手の返事も聞かずに「次は何を質問すれば良いかな」と考えていたりします。それでは会話が続かない状態になってしまいますので、会話を続けるためには質問したら相手の返事を最後までしっかり聞いて会話をしていきましょう。
そのためにも、まずは相手に興味をもち会話を始めてみてくださいね。自分が相手に興味をもって会話をしていると、相手も自分に興味をもってくれるようになりますよ。
自分が感じていることを伝えよう
これも2つのタイプに共通している解決法です。これを伝えると相手が対応しやすくなります。
緊張して黙ってしまうタイプなら「今すごく緊張しているんです。私が黙ってしまっても緊張しているだけなので、気を悪くしないでくださいね。」と最初に伝えましょう。
逆に緊張から喋ってしまうタイプなら「緊張すると喋りすぎちゃうんです。遠慮なく会話に入ってきてくださいね。そうしてもらえると私も嬉しいです。」など伝えてみてください。
自分が感じていることを伝えることで、相手も困らなくて済むようになります。同じタイプであれば「私もそうなんですー」と盛り上がれますし、違うタイプであればそれを認識すればお互いに認め合うことができて人間関係の構築もラクになります。
これは緊張すると喋ってしまうタイプの私が体験したことなのですが、出会った時に「喋りすぎてしまった―」と反省することが多々あり「ごめんなさい。一人で喋ってしまいましたね」と話したところ「私は喋るのがどちらかというと苦手なので、話しを聞いているのが苦にならずに楽しいんです」と言われたことがあります。それを知って私は、その人と話をする時に申し訳なく思う気持ちが少なくなりました。
このように素直に伝えるというのはとても大切です。自分が感じていることは他人も同じに感じている、と決めつけてしまいがちですが色んな人がいます。
まずは自分の気持ちを言葉にして伝えましょう。そうすることで、会話が続かないという状態を避けることができるようになりますし相手も困らなくなり、会話をしながら楽しい時間が過ごせるようになりますよ。
共通点を探す会話をする
これは緊張すると黙ってしまう人にお勧めの方法です。頑張って声をかけてみたけど「何を話しすれば良いんだろう」と悩んでしまうことありますよね。なので、予めいくつか質問を準備しておくと話しかけた後に会話を続けやすくなります。
する質問のポイントとなるのが『共通点を探す』です。人は共通点があると仲間と感じやすくなり距離が縮まります。
例えば、年齢がすごく離れている人よりも同年代の方が仲間と感じやすくなりますし、同い年とわかると更に近しい関係になったりもしますよね。
共通点を探す質問の例をいくつか上げると、年齢・趣味・旅行で行ったことある場所・学生時代の部活動・好きな映画や音楽などです。ただ相手が女性だといきなり年齢を聞くのは失礼になりますので、そこは気を付けてくださいね(笑)
自分が喋り終わったら「あなたは?」と聞いて会話をしよう
これは緊張すると喋り続けてしまう人にお勧めの方法です。一つのテーマで喋ることができたり、自分の鉄板ネタを持っていたりするかもしれませんが、それを一人で喋り続けてしまっていては会話になりませんし相手のことを知る機会が減ってしまいます。
自分が喋って終わりにするのではなく、話し終わったら「あなたは?」と相手に質問しましょう。
英語の授業で習った「And you ?」という文章です。英語の授業ではワンセットのように習うのに、日本語ではセットになっていませんよね。
この一言を伝えるだけで、相手のことを知るチャンスを得られます。お互いのことをよく知ると、その場だけではなく長くお付き合いできる人にもなります。相手を知るためにも是非「あなたは?」と聞いてみてくださいね。
緊張すると喋ってしまうタイプの人は、沈黙が怖かったりもしますが人にはそれぞれペースがあると知ると沈黙が怖くなくなりますよ。反射的に答えられる人と、ゆっくり時間をかけて考える人がいるので、相手の時間に合わせて待ってあげてください。
「あなたは?」と質問した後の返事もしっかり最後まで聞いて、それに対して話を広げていくことで会話が続くようになり、共通のことで盛り上がれるようになります。
話さなくても相手との会話を続けるポイント
会話が続かないと悩んでいる人は話すことや話題ばかり考えがちですが、実は会話を続けるためには他のポイントもあるんです。今回はポイントを2つ紹介しますね。
ポイント①:相手に伝わる笑顔を意識しよう
笑顔でいると話しかけられる機会も増えますし、話している間も笑顔で聞いてくれると雰囲気も良くなり会話も弾みやすくなります。ポイントは相手に伝わる笑顔という点です。どんなに自分では笑顔を作っているつもりでも、相手にそれが伝わらなければもったいないです。
笑顔と聞いた時に「にこちゃんマーク(Smiley face)」をイメージする人も多いですが、実は日本人は口よりも目で笑顔を認識しています。記号だけでできている絵文字を思い浮かべるとわかるのですが、絵文字の笑顔は『 (^_^)』のように目で表していますよね。
笑顔の練習で「口角を上げましょう」というのは聞いたことあると思いますが、目の形を絵文字のようにするには頬の筋肉を使います。頬を上げるのですが、わかりやすいのは眩しい時に目を細めるのに使っている筋肉です。(この時、眉間にシワが寄らないように気を付けてくださいね。)
あまり顔の筋肉を意識することはないので最初は大変かもしれませんが、練習しているとできるようになります。最近は「顔ヨガ」というのもありますので、興味がある方は検索してみると動画や本など出てますので参考にしてみてください。
ポイント②:相槌上手になる
相槌というのは同意・同感のしるしとして頷くことでもあり、話しを聞いていますよという表現の一つです。相槌を全くしてくれない人と話をするのは大変ですが、相槌が上手な人と話をすると楽しく会話が続きます。
相槌は同意・同感を表しているので「うん」や「はい」などの同意を表す言葉以外にも「わかる」という言葉を使ったりもしますよね。ただ、今どき風の「わかるー」は多用するとあまり好印象を与えません。
もちろん、本当に理解や共感したときは「わかるー」と使って良いのですが、多用すると「本当にわかっているのかな?」と思われてしまったり、イラっとさせてしまうこともあります。
「なるほど」は、納得している言葉でもありますし、自分が知らなかったことを知った時に驚きの表現としても使います。
より詳しく知りたいときには「なるほどー。もっと詳しく教えてください」と伝えることもできますし、自分と違う意見の時にもその意見を受け入れて行動するかどうかは別にしても、理解したということを伝えることもできます。
私は、「なるほどー○○ということですね!」と納得した風に相槌を打ったら「いえ、違います」と言われて恥ずかしくなったことがあります。それでも自分が間違った理解をしたまま会話が進まなくて良かったーと感じました。
相槌はコミュニケーションです。言葉だけではなく、リアクションでも相槌になりますのでぜひ表情も大切にしてコミュニケーションをとりながら会話を楽しんでくださいね。
会話を楽しめるようになると得られるもの
会話が続かないと悩んでいると会話を続けることが目的になってしまいますが、本来の目的はそこではなくさらにその先のものです。人とどんな時間を過ごしたいのか、何を共有したいのかそんな風に考えながら会話をすると自然と続くようになりますよ。ここでは、具体的に会話が続くようになるとどんなことが得られるのかをいくつか紹介します。
初めての人や場所でも、出会いを楽しめるようになる
会話そのものが楽しめるようになると、人と出会うことが楽しくなります。いつも同じ仲間と一緒に居るのは安心感がありますが、ずーっと同じ仲間といてはお互いに発展しません。
会話が続かない悩みを解消したその先には、新しい出会いを求めて行動できるようになっています。自分と同じような人、自分と違う人、会話を通して様々な価値観に触れることができ自分の世界が広がります。
「はじめまして」の挨拶から始まる出会い、そして何度も会い会話を重ねることで更に関係を深めていくことも楽しんでくださいね。
自分が探している情報を掴める
総務省の発表でもスマホ所有率は8割を超え、スマホで検索すれば簡単に情報を得ることができるようにもなりました。しかし、自分に本当に必要な情報は人から得ることが多いですよね。
子どもの学校行事では学校からのお便りに書かれていないことを教えてもらえる、ママ友やご近所さんからの情報はとても大事です
小さな情報はもちろんですが、自分の知りたかったことが偶然話題に上がって詳しく知ることができたという経験があるのは私だけではないはずです。これも会話から得られる事の一つです。
豊かな人間関係
どんな人と出会うかで人生は変わると感じている人は多いのではないでしょうか。その豊かな人間関係も会話を重ねることで、相手を知り自分を知ってもらうことから始まります。人との会話で知りたいことについて質問した時に、「それについて詳しい人を紹介するよ」と更にご縁が繋がったりもします。
私は会いたい人に会いに行くを4年以上続けていますが、素敵な人の先には、たくさんの素敵な人がいると実感しています
その豊かな人間関係も、たった一人の人から始まることもあるのです。目の前の人に興味をもって、会話を交わして楽しい時間を過ごすことから始まりますので、会話が続かない悩みを解消してその先の豊かな人間関係を築くことも意識してくださいね。
まとめ
どうしたら会話が続くようになるのかなぁと悩んでいた時に、会話上手な人をたくさん観察してきました。会話が上手な人と話をしていると、自然と自分のことを話していることにも気がつきました。
どうしてそういうことができるのかなぁと注視していると、相手が話したいことを話題にして質問していたのです。相手が何に興味があるかを見つける方法は、やはり”目の前の人に関心を持つこと”から始まりますよね。
『愛の反対語は憎しみではなく無関心』というマザーテレサの言葉にある通り、関心を持つということは愛でもあります。まずは自分にもそして周りの人にも関心を持つことから始めてください。これは出会ったばかりの人だけではなく、毎日一緒に生活している家族も同じです。会話を通して、あなたの人生がより楽しく豊かになることを応援しています!
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