目次
分岐点2:大学生の時に考えた「これから先の未来図」
大学生活で感じた違和感と自分探し

実際に東京での大学生活がスタートするんですね!

はい。ただ、大学に入学してみたら、想像していた学生生活とは違って・・・

違う??

日本の大学って学生時代に遊ぶ人が多いんですよね。せっかく頑張って入学したのにサークルでは飲んでばっかりとか・・・そういう日々を過ごしていたら「何しているんだろう・・・」という気持ちになってしまって

私も大学時代に同じことを感じたまま卒業してしまいました。あやさんは何か行動をしたんですか

「このままではいけない」と思って、視野を広げるために一人でイタリアとフランスにバックパックしました

一人で行くなんてすごい勇気ですね。語学は得意だったんですか

いえ、話せません(笑)。でも、単語でなんとかなりました。旅行中ドミトリー(格安ホテル)とかに泊まって過ごしていると海外の学生と話す機会がたくさんあって

そこで出会った人たちが「将来は数学者になりたい」「アートの道に進みたい」など自分の夢や目的をしっかり持っている姿に触れて、『世の中にはこんな素敵な人たちがたくさんいるんだ!』ということに気付かされた旅行になりました

志が高い人と出会えたんですね。その後の日本での生活は変わったんですか

はい。このままただ学生生活を送っているのもな〜と考えて、SNSで他校の学生と繋がったり、色んな人(社会人を含め)に会いに行くようになりました

そこで自分の知見を広げていったんですね
「明日死ぬかもしれない」気持ちが自分を後押しした

あやさんがアメリカの大学にいくキッカケになった時のことを聞いてもいいですか

2年生の終わりの春休みに、池袋のカフェで友人と就活の話をしていたんですが、その時「3.11(東日本大震災)」がちょうど起きて、学校に避難しました

うんうん

スクリーンでその時の状況を見ていたんですが、「さっきまで就活とかの話をしていたけど、人生何が起こるかわからない」とすごく実感することになって

あの地震は誰にとっても大きな衝撃を与えましたよね

「いつかやりたいこと」があっても、「いつか」を待っていたら自分の運命のタイミングがいつ変わってしまうかわからないな・・・と感じました

確かにやりたいことって努力が必要なことが多くて、後回しにしてしまったり、「次の機会でいいや」って考えてしまいますよね。でも、そのタイミングがくるかは分からない

私の場合、「世界のどこにいっても働けるようになりたいな」と青写真を描いていたので、大学を休学して海外に行く準備をすることにしました
夢を叶えるためにした努力

実際に「海外で働くために」どんな風に過ごしたんですか

まず休学して半年は海外に行くための資金を貯めることに集中しました

バイトに明け暮れたんですね

そうです。半年働いたらある程度のお金が貯まったので、半年間フィリピンで語学留学をすることにしました

最初からアメリカには行かなかったんですね

私の語学力では、海外の大学に行けるレベルではなかったのと、「語学留学なら値段的にもフィリピンがいいよ」と進められたこともあって、まずフィリピンに行ってからアメリカに行きました

休学してから一年後に渡米して、大学に入学するんですね

いえ、渡米してから半年はテネシー州に行くことになって、そこでさらに半年大学に入るために必要な語学を習得するために勉強をすることになります

えっ。「海外で働けるようになりたい」と考えてから1年半経過していますよね。それまで変わらず自分の夢を追い続けてきたことが本当にすごいです

やると決めたので、ひたすら勉強しましたね
分岐点3:「自分のやりたいこと」を目の前にして感じたこと
大学に入学して、アメリカの企業に入れたけど・・・

いよいよニューヨークで大学生活がスタートするんですね。大学では何を学んだんですか

「アメリカで働きたい」と考えた時に、わざわざ日本人を雇用してもらうには大きな武器や「雇う理由」が必要になるんです。友人から日本企業向けに「日本語が話せる会計ができる人」の方が雇用されると教えてもらって「会計学」を学ぶことにしました

なるほど〜確かに「日本人」を雇う理由が必要ですよね。大学時代はどんなふうに過ごしたんですか

3年間大学に通ったんですが、ひたすら勉強をしていました。これは自分で自分を誇れることだと思っているんですが全て「オールA(GPA4.0)」で主席で卒業しました

すごいですね!

向こうでは大学名よりも成績が就職の時重要視されるので、成績は大切なポイントだったんです

就活はどうやって行ったんですか

私はアメリカのBIG4(世界4大会計事務所)で働くことになったんですが、そこで働いている偉い方とBBQパーティーで知り合う機会があって、自分の成績を売り込んで、面接を数回して就職が決まりました

人がもたらしたご縁ですね。ニューヨークで実際に働くことになって、どうでしたか?

大学を卒業して1年間は労働ビザをもらえるんですが、次の年のビザが取れるかは抽選なんです

みんながみんな働き続けられるわけではないんですね・・・

そうなんです。当時の当選確率は30%で、せっかく働けた企業だったのに、私は抽選に落ちてしまい、1年で日本に戻ることになりました
日本で働くようになって抱いた違和感

日本に戻ってどう働いたんですか

アメリカの会社と提携している日本企業で次のビザの申請をする間の一時帰国ということで戻ってきました

またアメリカに戻ったんですか

いえ、日本にいた方が楽だな〜と感じて、その後はアメリカに戻っていません

「楽」とは??

気持ちの面で「懐かしさ」みたいなのもあったのと、海外で戦っていくよりも、これまでのバックグラウンドを持って日本で働いた方が有利だと感じるようになりました。アメリカに戻っても常にビザの問題もありますし、職業の選択がかなり狭まってしまうんです

なるほど〜。日本人として日本で暮らして働いていると気がつけない感覚ですね

一時預かり期間が終わったタイミングで退職して、これまでのバックグラウンドを活かして、日本で外資系ブランドの会計をすることなりました

まさに自分の経験を活かした転職ですね!実際働き始めてどうででしたか

働いた先が急成長している会社で、内部の仕組みが追いついていなくて、みんなすごい働いて倒れる人もいたくらいで・・・

「次は私が倒れるかも〜」とか考えていたこともあったし、私もいっぱいいっぱいだったけど、上司は私より仕事があって、もっと責任もあって・・・という状態を見ていると「私頑張ってあそこにいくのかな・・・」とふと考えていて

年齢を重ねるごとに、社歴が増えるごとに大変になっていく状態ですね

今まで頑張ってきたのって「より良い人生を送るため」というようなイメージがあったんですが、このまま働いて仕事も責任も増えていく人生が見えてしまって、『あれ?何か違うのかもしれない』と考えるようになりました
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