日常生活の中で、些細なことでイライラしたという経験は誰にでもありますよね。こうした感情には、大人だからとか、子どもだからという条件はなく、誰もが持つ感情の1つです。
長年教育の現場で働いていますが、朝からイライラしている子や、ちょっとしたことで不機嫌になる子だけでなく、子育ての中でイライラしてしまう保護者、そして教員。
様々な原因があり、どうしたら良いか分からず、ただ時間が解決してくれるのを待つ、別の方法で気を紛らわせる・・・なんてこともよく目にしてきました。
私自身も、今までの人生の中で何度か感情を揺さぶられるようなできごとがありました。その時の感情のコントロールの方法が分からずに随分悩みましたが、気持ちの切り替え方が分かるだけで、イライラの感情がなくなるという経験をしたのです。
人はイライラの感情がなくなることはないと思っていたので、イライラがなくなることに驚きました。そして、軸が自分軸になるので、生きることが楽になったのです。
さらに、自分の周りの人間関係がとても良くなり、その結果、思いもしないようなご縁に恵まれました。
しかも、お金がかからないというのも魅力の一つです。お金をかけずにストレスを無くして幸せに生きることができるとしたら、試してみたくなりますよね。
そんなことから、今回は、イライラしてる人に共通する思考と人間関係を円満にする9つのコツをお伝えしていきます。
どんな時にイライラするのだろう
人間の感情は実に繊細にできているので、ひとくくりにすることはできませんが、イライラの原因を大きく分けると次の4つに分けることができます。
①自分の思うように物事が進まない時
一生懸命努力しているのに、思うような結果に繋がらない。例えば、痩せるためにがんばってダイエットをしているのに、思うようになかなか体重が減らずに自分に対してイライラしてしまう、こんな時があてはまります。
②自分の思いが相手に理解されない時
例えば、この場合だと、こんなにも相手のことを愛しているのに、相手の人は私の気持ちをちっともわかってくれない!というシーンが思い浮かびますね。これは、恋愛や子育て、仕事においての全ての場面に当てはまることが言えるでしょう。
③誰かに自分が傷つくような言葉を言われた時
自分に自信がないことや、不安に感じている時に確信をついたことを言われた場合。しかも、同じ言葉でも、特に親しい人や近しい人から傷つくようなことを言われると、感情の揺さぶられ方が激しく、ダメージが大きくなります。
④誰かに自分が傷づくようなことをされた時
言葉ではなく、行動などにより傷つけられた場合。例えば、約束をしていたのに、ドタキャンされたなどが当てはまります。
これらのことから、
③と④・・・相手の言動が原因
となっていることに気がつくでしょう。

相手の言動が原因の場合の「相手」とは、自分との距離が離れている人や、全く知らない人よりも、近しい人との関係で起きた場合、イライラが長引くことは想像できるはずですよ。
イライラしている時の感情と行動
何事も自分の思い通りに進んでいる時は、調子がいいぞ!と感じ、ますますやる気が出て、作業がはかどりますよね。
逆に、イライラしている時には、何をしても空回りをしたり、気をつけているつもりでも、普段はしないようなミスをしてしまったりということがあります。
例えば、仏教の言葉で「五欲」という言葉があります。この5つの欲を1つでも妨げられた時に怒りの感情が作動し、イライラするのです。
では、五欲についてみていきましょう。
物欲
既に持っているにも関わらず、もっともっと欲しいという欲。似たような服や同じようなジャンルのが何着もクローゼットに入っていたりしませんか。
食欲
一般的に言われる食欲とは違い、お腹が満たされているのにデザートは別腹という考え。
自然界では、空腹のトラは、シマウマを襲って食べるけれど、空腹が満たされたらそれ以上の狩りはしませんよね。それに比べて人間はどうでしょうか。
色欲
性的な欲求のことを言います。子孫繁栄の自然的なものではなく、快楽を満たす為の欲。
モテたい!という感情もこれに含まれます。
名誉欲
学歴や名声の社会的地位、車や腕時計などの持ち物によって自分のステータスを表すもの。
高級腕時計をして、高級車に乗るなどがあげられますね。
睡眠欲
寝ること?と思われた方が多いかと思いますが、これは、楽をしたいという欲です。この欲によって文明が発達してきたのですけどね。
例えば早く目的地に着きたいという思いから新幹線が走り、空には飛行機が飛んでいますよね。
この五欲全てをあわせ持っている人物はどんな人物だろうと考えてみてください。テレビドラマなんかで「嫌な人」役として設定されている人物が当てはまります。
例えば、病院を舞台としたドラマの中にこんな人物が設定されているとしましょう。







イメージが頭の中に浮かんできたのではないでしょうか。
さて、この人が、どれか1つでも満たされなかった時に、どうなるかはもう想像がつきますね。まさに、イライラしてる人そのものです。
イライラが身体に良くない理由
イライラする=ストレスがたまっている状態と考えると、ストレスがたまっているので、精神的にも身体的にもダメージがあることはなんとなくイメージがつきます。
みなさんはイライラして怒りを抱えている時の呼吸を感じてみたことがあるでしょうか。実は、イライラしてる時に人は深呼吸が、なかなかできません。
つまり、呼吸が浅くなっているのです。だから、「まず一呼吸」とか「深呼吸を3回」するとイライラが緩和されるとよく書籍などで紹介されているのは、その為だと言えます。
このことから、呼吸が浅くなることによって全身の血のめぐりが悪くなり、身体の冷えを生じたり、この状態が長く続くと病気になってしまったりすることも考えられるでしょう。
そして、イライラしてる人は、身体が固くなります。ゆったりとしている時は、心も身体も開放的になり、緩みますよね。でも、いつもイライラしてる人はどうでしょう。怒っている時に緩むことはできないのです。
これでは、どんな人でも病気になってしまうと言えるでしょう。
また、ストレスがたまっている状態が長く続くと、人によってはそのストレスをずっと引きずってしまい、なかなか仕事に集中できなかったり、ポジティブな思考になれず、どんどんネガティブな考え方をしてしまったりすることもあるのです。
イライラしてる人と一緒にいると、体調が悪くなったという経験はありませんか。不機嫌な人を見て一緒に笑いあうことはできませんよね。負の感情というものは、連鎖してしまうのです。
これは、人間に限ったことではなく、動物でも同じことが言えます。例えば、ゾウ。
昔、インドではゾウが戦争に使われていました。戦争で荒々しくなってしまったゾウは戦争が終わっても穏やかにはなりません。
でも、そのゾウがお寺の横で毎日お経を聞いて過ごすようになってからは、だんだん穏やかになっていったという話があります。







環境を変えることにより、感情に変化が見えてきます。
イライラの正体とは
一言で言ってしまえば、イライラの正体とは、自分の思考の使い方によって大きくなったり、なくすことができるようになります。
意外だと思われるかもしれませんが、イライラの感情というのは、実はコントロールが可能なのです。
例えば、近所の人に元気よく挨拶をしない息子を見た時に、イライラしたとします。


あの子、なんで近所の人に挨拶もできへんのよ!
の裏には、挨拶もできなかったら、社会人になった時にお客さんにもきちんとした挨拶ができなくて、仕事ができなくなって、会社がクビになって、性格も暗くなって、彼女もできへんくて、お金も稼げなくて、孤独死したらどうしよう・・・・。
と、母親はまだ見ぬ未来まで想像を膨らませてしまうのです。つまり、この母親のイライラの裏には、未来に対する「不安」があるのです。
他にも、自分では完璧なコーディネートだと思っている服装について、朝からご主人に



何その変な服、おかしいんちゃう?
なんて言われたら一瞬でイライラしますよね。これは、先に述べた名誉欲を妨げられたから起きた現象です。
それを知っていたら、「あ、今名誉欲を傷つけられたからイライラしてるのね」と自分の状況を第三者的に、冷静に見て分析することも可能ですよね。
つまり、イライラの正体とは、まだ見ぬ未来に向けての不安、五欲への執着。そして、過去に起きたできごとを思い出して悲しんだり、誰かと比較して落ち込んだりする自分の感情ということです。
全ては自分が感じた感情がそのままイライラになってしまっているのです。







だから、その感情は自分でコントロールできるのです。
イライラを手放す方法
何に反応しているのかを知る
イライラの原因はどこからきているのかを知るために、自分の心の中をじっくりと感じて、不安からきているのか、理解されないという悲しみからきているのか、それとも執着によるものなのかを明確にする。
例えば、早く帰ってくると言って仕事に出かけたのに、連絡もなく、帰りがとても遅いパートナーがいたとします。
一見、帰りが遅くなるという連絡がないことにイライラしているように感じますが、実は、帰りが遅い=事故にまきこまれているのでないかと心配している。
相手を思うがゆえの不安からイライラが起こっていることが分かりますね。
心の中をじっくりと見て、原因を知ることにより、相手を攻撃することがなくなりますよ。
どうしたいのかを徹底的に探る
反応している原因が分かると、その対処方法としてどうしたら解消されるのかを探ります。
まだ見ぬ未来からくる不安があるとしたら、あなたのこういう行動によって不安な未来を創造してしまうんだけどと伝えることにより、自分自身が不安な未来を勝手に作り出してしまっていたことに気がつきますよ。
自己否定にならない
自分の頭の中で勝手に悪い方に想像してしまって、「だから私はダメなんだ」と、負のループに巻き込まれてしまうことってありませんか。
その場合、悲観的になるのではなく、かと言って無理にポジティブになる必要もありません。ただ、そう思った自分がいたんだな。不安だったんだよね。と、自分の気持ちを大切に扱ってあげると、不思議なことにイライラはなくなります。
思考を変える
イライラしてる人に出会ってしまった時に、関係ないのに嫌な言葉を言われたり、嫌な態度をとられたりした時に、「なんで私がこんな目にあわないければいけないの?」と思うシーンがあるとします。
そんな時は、分析をしてしまうのです。



なんでこの人はこんなにも怒っているのだろう。朝、家族とケンカをして不機嫌なのかな。
という具合に。これは、分析をすることによってカチンとくることを感じなくしていると言えるでしょう。
「今よりもっといいことは?」と問いかける
例えば、買ったばかりのお気に入りの財布を落としてイライラしてる場合。探したけれど見当たらずどうにも感情がおさまらない時には、「今よりもっていいこと」を探すのです。
この場合だと、更に素敵な財布に出会えるチャンスがきたかも!とか、小銭しか入ってなかったから落としてもお札が入っているわけじゃなかったからラッキーだった!という感じです。
ねばねば星人とおさらばする
「~せねば」という口癖が多い場合は、この方法はかなり効果的です。
この言葉の裏には、やりたくないことだけれども、やらなくてはいけないからやる。という思いがあるのです。
やらたくないことをするのって、結構キツいですよね。解決方法としては、自分のやりたいことにフォーカスするとか、「やらなければいけない」と使命感で自分を鼓舞するのではなく、達成するとどんな楽しいことが待っているか考えるなどすると、ねばねば星人とサヨナラできますよ。
べきべき星人とおさらばする
こちらは「~すべき」という言葉になります。
例えば、「無駄なことをしないで、さっさと仕事をするべきだ」と、自分で自分にルールを作ってしまい、それに従えない自分はダメなんだと感じてしまうことがあります。計画をたてたけれど、それが計画倒れに終わってしまった。
「やりたくないことを無理やり対応している状態」でも言えることですが、ここで大切なことは、できないことがダメなことという考えではなく、この方法は良くなかったから次の方法を考えればいいよねという前向きな思考を使うことがおすすめです。
くれないのぶたとおさらばする
「くれないのぶた」と言っても、これは映画のタイトルではありません。「~してくれない」という思考のことです。
例えば、あの人が喜ぶと思ってプレゼントをしたのに、お礼のひとつも言ってくれない。という場合です。
つまり、自分がしたくて相手にしたことに対して見返りを求めないということになります。







何かをしてもらわなくても、私が好きでしたことだから、そのことについて自分がジャッジする必要はないですよね。
自分を満たす
自分を自分で満たす。これを誰かに満たしてもらおうとすると、自分が思うようにしてくれない場合に不満がたまります。アイスを買ってくれないと泣き叫ぶよりも、自分が買った方が早いですよね。
あの人のせいで、あの人がこんなことを言ったから。と、つい過去に起こった出来事にもどって蒸し返してイライラしてる人、心辺りあるのではないでしょうか。
例えば、カフェでメニューを見て注文する時に、安いからという理由で、本来自分が飲みたいと思っているものを注文しないことやめてみるという方法があります、
まとめ
さて、今の生活からイライラがなくなったとしたら、それだけで楽しい生活が送れますよね。
できないこと=ダメなことと考えがちですが、実はそうではないのです。一度うまくいかなかったからといって諦めるのではなく、何度も挑戦してみることの方が実は大切だったりします。
歴代の発明家などは何度失敗しても諦めることなく挑戦してきました。だからこそ今があるのです。
つい、反射的にカチンときたり、いらっと反応してしまいがちですが、自分の感情を自分でコントロールすることによってそういった状態にならなくなるので、ぜひ9つの方法を試してみてください。







イライラしてる人からいつもニコニコご機嫌でいる人へと変化を楽しんでくださいね。
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