4回クラウドファンディングに挑戦してわかった成功率を高めるやり方
好きなことを仕事に

4回クラウドファンディングに挑戦してわかった成功率を高めるやり方

この数年で「クラウドファンディング」という言葉を見かけることが増えました。

クラウドファンディングとは、簡単に言えば「資金調達」このクラウドファンディングができたことで、ビジネスの幅が広がり、大手企業に負けないビジネスの立ち上げも可能になりました。

これまでは中小企業やベンチャー企業、団体や個人などの利用が多かったんですが、今では大手企業も活用をはじめ、TV番組でも特集が組まれるなど、世間の注目を集めているクラウドファンディング。

実際、僕らの会社(いないいないばぁ)では、お手伝いも含めてこれまで4回クラウドファンディングに挑戦し、すべてのプロジェクトで成功をおさめ、そのおかげで新しい商品やサービスの立ち上げを実現できました。

その経験から、どのようなやり方をすると支援してくださる人が増え、そして支援金額をより増やすことができるのか、がわかってきたんです。

くに
kuni

実際、2回目と3回目で成果が10倍くらい変わりました

そこで、これまでに4回クラウドファンディングに挑戦し、そこで得た経験からわかってきた「成功率を高めるやり方」について、これからお伝えしていきます。

目次

クラウドファンディングの仕組みと種類

クラウドファンディングの仕組み

まずは、クラウドファンディングができることや仕組みを理解していきましょう。

クラウドファンディングとは、英語のクラウド(群衆)とファンディング(資金調達)を組み合わせた造語で、ひとことで言えば、不特定多数の人々から資金を集める方法です。

仕組みとしては、クラウドファンディングの実行者が、クラウドファンディングのサイトにプロジェクトを掲載。支援者はサイトを通じて支援し、支援者には金額に応じてお返しをする、というのが一般的なクラウドファンディングの仕組みになります。このお返しのことを、「リターン」と言います。

クラウドファンディグの説明

サイト運営者は支援総額から手数料をもらう、というモデルで、手数料はサイトによって変わるのですが、大体10〜20%(20%前後が多いです)。

くに
kuni

おおまかにはこんな仕組みです!

実は、クラウドファンディングにはいくつか種類があるので、代表的なものに絞って簡単にご説明します。

購入型クラウドファンディング

購入

一番わかりやすいのがこれ。よく見かけるのも基本このタイプで、支援した代わりに、リターンとして商品を受け取ったり、サービスを受け取るのが購入型クラウドファンディング。

リターンは、商品だけに限らず、「イベント参加権利」や「お名前掲載」、最近では「会員権」など、目に見えない価値をリターンに設定しているクラウドファンディングも増えています。

寄付型クラウドファンディング

寄付

寄付型クラウドファンディングが購入型と大きく違う点は、リターンがないことです。お礼の手紙や写真などのリターンはあるけど、商品やサービスなどのリターンがないため、支援者としては、まさに「寄付」。

誰が支援するの?と思うかもしれませんが、被災地への支援や地域活性化のプロジェクトなどが多く、支援することで社会貢献ができ、そこに価値を感じて支援される方は意外と多いんです。

代表的なサイトとしては、「READYFOR Charity」や「JAPAN GIVING」などがあります。

融資型クラウドファンディング

株

ソーシャルレンディングと呼ばれているものがこれ。企業が個人投資家から資金を集めるクラウドファンディングで、リターンが商品やサービスではなく、「利息」なのが他と大きく違います。

たとえば、100万円支援した人に、半年後に105万円にして返す、というのがこのタイプ。投資感が強いですね。

代表的なサイトとしては、「OwnersBook」や「Crowdcredit」、日本で最初に融資型クラウドファンディングを始めた「maneo」などがあります。

株式型クラウドファンディング

株

これは株に特化して、上場する前の未公開株をリターンにする、というクラウドファンディング。「東証一部上場」「マザーズ上場」などのように、上場するとその会社の株を誰もが買えるようになるわけですが、上場していない会社の株は通常買えません。

ですが、株式型クラウドファンディングでは、支援する代わりにリターンとしてその会社の株を手に入れることができます。そのため「この会社はいずれ上場しそうだな」「未来がある」と思う企業に投資家が支援することが多いようです。

代表的なサイトとしては、国内初の株式投資型クラウドファンディングサイト「FUNDINNO」や「GoAngel」、「エメラダ・エクイティ」などがあります。

ふるさと納税も実はクラウドファンディング

ここ数年で話題になっているふるさと納税。

実はこのふるさと納税もクラウドファンディングです。支援する代わりに、その地域の特産品などを返礼品を受け取ることができる。購入型のクラウドファンディングに近いですね。

くに
kuni

少し前に、「地域と関係ない返礼品が多い」とニュースになってましたね 笑

また、ふるさと納税クラウドファンディングだけのメリットがあり、それは節税対策ができること。支援した金額に応じて、住民税や所得税が安くなるという恩恵を受けることができるため、利用者が増えています。

さて、ここまでクラウドファンディングの仕組みや種類がわかってきたところで、次はクラウドファンディングの歴史をみていきましょう。

クラウドファンディングの歴史は17世紀が始まり

自由の女神

クラウドファンディングのサービス提供は、2000年代にアメリカで始まり、日本では2011年に導入されました。そう考えると、わりと最近始まったサービスですね。ただ、その歴史は古く、17世紀が始まりだと言われています(諸説あります)。

イギリスのジョン・テイラーという編集者が、書籍の印刷にかかる費用を募り、寄付してくれた人の名前を書籍に掲載する権利を提供したのが、クラウドファンディングの始まり。十分な寄付が集まれば本を書くという方法で、1600人以上の寄付者を集めたんだとか。

さらに、誰もが知る自由の女神も、実はクラウドファンディングが関係しています。

フランスから贈られた自由の女神像ですが、贈られたはいいものの、像を置く台座を作る資金がありませんでした。

そんな時、新聞出版者であるジョーゼフ・ピューリツァーが、自身が経営する新聞「ニューヨーク・ワールド」で資金を募り、6ヶ月で12万人以上の人から10万ドル近くの寄付を集めたんです。その結果、台座を完成させることができ、自由の女神は無事設置されました。

くに
kuni

インターネットが普及していなかった時代に、これだけの人数から支援を集めたのはすごいですね

なぜ、いまクラウドファンディングが話題なのか?

話題

ここまでクラウドファンディングの仕組みや歴史をみてきましたが、「なぜ今クラウドファンディングが注目されているのか?」疑問に感じる方もいるかもしれません。

これまで資金調達と言えば、銀行などの金融機関に「お金貸してください!」とお願いして、審査してもらう必要がありました。ただ、そうはいっても、審査に通らないことも多くあります。

くに
kuni

僕らの会社も、創業当初は断られました 笑

起業したばかりの会社やベンチャー企業にお金を貸してくれる銀行は少なく、ましてや個人に貸してくれるところはなかなか見つからないもの。

それを解決してくれるのが、クラウドファンディング。

クラウドファンディングサイト運営会社の審査はあるものの、アダルト・風俗関連や金融商品、仮想通貨、医療関連などを除けば、わりと審査が通りやすく、その日に始めることも可能です。また、個人でもクラウドファンディングを始められるため、資金集めのハードルがグッと低くなりました。

くに
kuni

内容手軽に始められるクラウドファンディングのアプリもあるんです

中小企業やベンチャー企業、起業したばかりの人でも、大手企業に負けない商品やサービスを世の中に広めるチャンスが生まれるため、クラウドファンディングの利用者が年々増えていき、いま注目を浴びるサービスまで成長しています。

今は個人でビジネスを始める人が増えている時代で、やりたいことや好きなことをビジネスにするには、本当におすすめのサービス。「資金がないから諦めるしかない」という状況を打破する手段ができたわけです。10年前には考えられないことが起きているんですね。

実は、クラウドファンディングが話題になっている理由はこれだけではありません。

くに
kuni

さらに深堀りしていきましょう

担当者から聞いたクラウドファンディング5つの使い方

使い方

ここからは、「購入型のクラウドファンディング」をベースに解説を進めていきます。

クラウドファンディングというと、「資金集め」のイメージが強いですが、実は、クラウドファンディングの使い方にはいくつかあります。そのことを、クラウドファンディングの担当者から直接教わりました。

教わった使い方は5つ。1つずつお伝えします。

使い方その1:資金集め

これはシンプルに、資金を集めることができます。ただ、20%ほど手数料がかかることを想定しておくことが必要で、たとえば1000万円集められたとしても、運営会社に20%の200万円を支払うことになります。

くに
kuni

200万はなかなかの金額ですね 笑

200万円かければ、別の資金集めの方法があるかもしれない。また、支払いサイクルがプロジェクト終了の翌々月になることが多いので、「いつ、いくらの資金が手元にくるのか」をよく考えておくことが必要です。

使い方その2:プロモーション(認知拡大)

クラウドファンディングサイトに掲載することで、自分たちの活動を多くの人に届けることができます。サイト利用者の目にとまることもあれば、クラウドファンディングの活動がメディアに取り上げられることも。

また、「〇〇の商品を販売してます!」よりも「〇〇のプロジェクトに挑戦してます!」のほうが注目を浴びやすく、その結果、これまで自分たちがアプローチできなかった層にも認知を広めることができます。

くに
kuni

僕らはこの使い方に魅力を感じていました

使い方その3:テストマーケティング

クラウドファンディングでは、「All or Nothing」という方式と、「All in」という方式があります。

All or Nothing・・・目標金額に達した場合のみ、資金を得られる。達しなかった場合、キャンセルとなる。(支援者に返金し、リターンもなし)
例:目標金額が100万円なのに終了時点で95万円だった場合、そのプロジェクトはキャンセルとなり、資金はもらえない

All in・・・
目標金額に達したかどうかに関わらず、資金を得られる。
例:目標金額が100万円で終了時点で95万円だった場合でも、資金はもらえる

このうちの「All or Nothing」という方式を使えば、テストマーケティングができます。

いいアイデアは思いついたけど、実際に需要があるかどうかがわからない。そんな時に「All or Nothing」方式でクラウドファンディングをスタートさせ、目標金額に達したら商品化する。逆に、目標金額に達しなかったら商品化はしない、という使い方をすることで、テストマーケティングができます。

最近では、大手企業がこの方式でクラウドファンディングを活用している例が増えています。

使い方その4:開業する前でもお客さんを集められる

これは、リターンを何に設定するかによりますが、まだ世の中に提供していない商品やサービスをリターンにする場合、発売する前からお客さんを集めることができます。

たとえば、「熊本のお肉専門店を開業したい」というプロジェクトがあったとして、リターンを「お肉のコース料理をいつでも食べれる会員権」に設定したところ、そのリターンを支援した方が100人集まったとします。これは、お店を開業する前からお客さんを100人集めたことになります。

商品でも同じで、クラウドファンディングを活用することで、「予約販売」ができるわけです。

ビジネスをするうえで、いつの時代でも大きな課題になるのが「集客」。その集客を、発売する前からできる。

くに
kuni

これ、本当にすごいことです

僕らは「ファンを増やす」と言っていますが、ファンを増やす目的でクラウドファンディングをしている実行者は少なく、逆にそこまで考えたやり方をしているプロジェクトは成功率が高いと感じます。

使い方その5:実績ができる

クラウドファンディングが成功すれば、「〇〇日で目標金額を達成!」という1つの実績ができます。

実績が増えることは、信頼が増えることに結びつくので、これも大きな効果。

僕らのプロジェクトの場合は、「わずか90分で目標金額を達成!」「ボードゲームで国内最高支援金額(1250万円)を達成!」「1000人以上から支援されたプロジェクト」などの実績ができました。

このように、クラウドファンディングには様々な使い方があります。

資金集めだけではなく、商品のテストとしての利用であったり、認知拡大など、様々な目的でクラウドファンディングを活用するケースが増え、その結果、クラウドファンディングの市場も利用者も年々増え続けているのです。

さて、クラウドファンディングを深堀りしたところで、いよいよ、僕らがクラウドファンディングに挑戦して経験したことをシェアしていきます。

僕らがクラウドファンディングに挑戦した理由

挑戦

僕らの会社では、4回クラウドファンディングに挑戦しました。

・イベント開催のためのクラウドファンディング
・店舗開業のためのクラウドファンディング
・商品作りのためのクラウドファンディング(これを2回)

どれもある一定の資金集めを目標としながらも、認知拡大しながら「ファンになってくれる人を増やす」ことをゴールにしていました。

ここからは、イメージしやすいよう、2015年に僕らが挑戦した「7つの習慣のボードゲーム化」を例として出しながら説明していきます。

2015年、あるきっかけで、世界3000万部のロングセラーであり「20世紀にもっとも影響を与えた2大ビジネス書」のひとつといわれている書籍「7つの習慣」をボードゲーム化しないか?というオファーをいただきました。

しかも、ボードゲームを作るだけではなく、販売もやらないか、という内容。当時、マーケティングやプロモーションをメイン事業にしていた僕らとしては、作ったことのないボードゲームを作り、さらに在庫も抱えるリスクを負うというのは、なかなかハードルが高いお話でした。

くに
kuni

ボードゲームなんて作ったことない、、、

ある程度のことは「GO!」してしまう僕らも、さすがにすぐに返事ができず、何度も社内ミーティング。

その時の詳細はこちらの記事をお読みください。

色々と話し合った結果、僕らが出した決断は、やっぱり「GO!」。やったことのないものに挑戦する決断をしました。

ただ、ボードゲームというのは意外と制作にお金がかかり、それだけでなく、「7つの習慣」という名前(ブランド)を使うにはライセンス費用も発生します。当時の僕らにはそこまでの資金がありませんでした。

くに
kuni

作ったはいいけど売れるの?という不安も当然ありました

世界で3000万部売れている書籍だとは言っても、書籍に需要があるのであって、ボードゲームにしたところで需要があるとは限らず、売れる保証はどこにもない。

そこで僕らが考えたのが「クラウドファンディング」。

ファンを増やしながら資金集めもする。発売する前から成功する。それらを同時に叶えることができると考えたのが、僕らがクラウドファンディングに挑戦した理由でした。

クラウドファンディングサイトの比較!強みや特徴、手数料の違いは?

比較

次に考えたのが、どのクラウドファンディングサイトを利用するか。

クラウドファンディングサイトはいくつもありますが、僕らが挑戦するタイプは「購入型」のクラウドファンディングで、メジャーなところでは、「CAMPFIRE」「READYFOR」「GREEN FUNDING」「Makuake」「Kibidango」「MotionGalley」などがあります。

他にも、朝日新聞社が運営する「A-port」や、キングコングの西野さんが旗揚げしてよしもと興業が運営している「SILKHAT」など、様々な業界の企業がクラウドファンディングの運営に取り組んでいます。注目の高さを物語っていますね。

いくつもあるのはいいけど、僕らの目的にあったクラウドファンディングサイトを選ばなければならず、色々と比較しました。そのなかで僕らが選択したのは、今もっとも勢いがあり、近々上場する「Makuake」(当時はまだ今ほどの勢いはなかったです)。

「Makuake」が他のクラウドファンディングサイトと何が違うのか。僕ら自身が利用した経験のある「CAMPFIRE」「READYFOR」と、利用者の多い「MotionGalley」、支援金額の高いプロジェクトが多い「GREEN FUNDING」に絞って、その特徴や違いを比較していきます。

CAMPFIRE

CAMPFIREは僕らが一番最初に利用したクラウドファンディングサイトで、一番プロジェクトを始めやすかったです。

審査もすぐに通り、すんなりとスタートできました。その理由は自動化されているからで、当時は担当の方というのはいなかったです。関わる人が少ない分、スピードが早いわけですね。

くに
kuni

最短で、プロジェクト作成したその日にスタートできちゃうぐらいスピードが早い!

様々なジャンルのプロジェクトがあり、手数料は手数料12%+決済手数料5%の計17%。
ただ、プロジェクトについてのアドバイスがもらえるわけではないので、クラウドファンディングに慣れてない初心者だと、成功率は低くなるかも。慣れている方や時間がなくて早く始めたい方にはおすすめです。

僕らはCAMPFIREで、銀座で開催するイベントに必要な資金集めの手伝いをしました。

ちなみに、CAMPFIREの運営会社は、他にもクラウドファンディングサイトを運営していて、地域活性に特化した「FAAVO」、社会課題の解決に特化した「GoodMorning」、小規模で手軽に始められるアプリ「polca」など、目的別にクラウドファンディングサイトを運営しています。代表は、連続起業家として有名な家入一真さん。

くに
kuni

家入パイセンすごいっす

READYFOR

日本で初めてクラウドファンディングのサービス提供を始めたのが、READYFOR。ジャンルとしては、社会貢献や寄付、国際支援などのプロジェクトが多いです。僕らは以前に、障害を持った方も働ける店舗の開業に必要な資金集めをお手伝いをしたのですが、その時にREADYFORを利用しました。

くに
kuni

寄付や社会貢献などのプロジェクトはおすすめです

READYFORでは、担当の方がついてくださり、プロジェクト実行までのアドバイスなどしてくれます。ただ、これはいい場合もあればよくない結果になる場合もあって、正直担当の方によるなと。

クラウドファンディングの成功に必要な要素として、マーケティング戦略の締める割合は大きいと経験上感じていて、その戦略に長けている方が担当なら、いい結果に結びつくでしょう。

READYFORでは、自分で自由に始める「シンプルプラン」とプロジェクト立ち上げから相談にのってもらう「フルサポートプラン」があり、手数料はシンプルプランで12%、フルサポートプランで17%です。

Makuake

Makuakeは、サイバーエージェントグループが運営するクラウドファンディングサイト。国内No.1の呼び声も高く、ガジェット系や飲食系のプロジェクトが強い印象で、地域のイベントやTV企画とコラボするなど、様々なジャンルが掲載されています。

ガジェットとは、目新しい道具や面白い小物、電子機器類などのことです

MakuakeもREADYFORと同じく担当の方がついてくださり、プロジェクトを始める前から親身に相談にのってくれます。

Makuakeが強いのは、発信力。サイバーエージェントグループということもあり、色々なメディアとのパイプから、プロジェクトがメディアに取り上げられることが多いのが魅力。事実、朝のニュース番組や、夜の経済番組、雑誌やWEBサイトなどでもMakuakeのプロジェクトが取り上げられていて、そのPR力は強いと実感しています。

また、プロジェクトが成功し、注目を集めれば伊勢丹や東急ハンズ、蔦屋書店などに展示されることもあり、これも他にはない強みの1つ。
僕らも伊勢丹で展示され、東急ハンズ様にて今も商品を展開しています。

東急ハンズ
<プロジェクト終了後に東急ハンズに商品展開されることもある>

数年前から広告運用も始めており、Makuakeの担当の方がプロジェクトの広告運用もしてくれます。広告運用が苦手な人にとっては心強いですね。

MotionGalley

世界で1,2位を争う「Indiegogo」というアメリカのクラウドファンディングサイトがあるのですが、MotionGalleyはIndiegogoと提携しており、ジャンルとしては、映画やアート、出版、音楽など、クリエイティブなプロジェクトが多いのが特徴です。

手数料は、他と少し違っていて、目標金額以上集まったら10%、集まらなかったら20%という設定。

注目を浴びたプロジェクトは、「Indiegogo」の特設ページで取り上げられることもあるので、世界展開を考える場合には、選択肢の1つにいれておきたいですね。

GREEN FUNDING

GREEN FUNDINGはTSUTAYAグループが運営するクラウドファンディングサイト。

ジャンルは様々で、Makuakeと似たものが多く、ガジェット系が強い印象です。日本最高支援額となる1億6400万円を集めたプロジェクトもGREEN FUNDINGで、いま勢いがあるクラウドファンディングサイトです。手数料は20%。

GREEN FUNDINGでは「モール型」という、他と大きく違うサービスを提供していて、自社のクラウドファンディングの仕組みを他の企業に貸す、というサービスをしています。身近な例で言えば、フランチャイズ契約ですね。

「クラウドファンディングサイトを運営したいけど、仕組みを作るのにめちゃお金がかかる」という企業や団体に対して、GREEN FUNDINGの仕組みを提供してくれるわけです。他のサイトにはない面白いビジネスモデルですね。

僕らがMakuakeを選択した3つの理由

3つの理由

いくつかのクラウドファンディングを比較しましたが、どのサイトを利用するのがいいかは、プロジェクトによります。

それぞれの得意分野があるので、そこを見極め、目的に合わせて選択するのがおすすめ。「7つの習慣のボードゲーム化」のプロジェクトの時は、Makuakeを選択したのですが、その理由を参考までにお伝えします。大きく分けて3つ。

理由その1:PR力の強さ

元々、資金集めというよりもファン作りをゴールにしていた僕らにとっては、「メディアに強い!」というMakuakeのPR力はとても魅力でした。

「7つの習慣」は特に経営者やビジネスマンに読まれている書籍ですが、その層にどうアプローチするかを考えた場合、メディアの力はかなり効果が期待できます。

くに
kuni

実際、いくつかのメディアに取材していただき、そのおかげで支援金額も大幅に増えました

僕らのプロジェクトはボードゲームなので、あまりTV映えしないこともあり、TVには取り上げられなかったですが、商品やサービスによってはTVのチャンスも狙えます。なんだかんだ、いまだにTVの力は強いので、そのパイプを持っているのは決め手の1つになりました。

理由その2:担当の方の知識と経験値がすごい

これは正直担当の方によりますが、僕らの担当になってくれた方の知識量と戦略が素晴らしく、最初の打ち合わせでは、マーケティング会社の僕らが、もっと考えなさいと軽い説教を受けたほどです 笑。

どうプロジェクトを見せるのが良いか、タイミング、ポイントなど、様々なことを一緒に考えました。二人三脚みたいな感じです。

Makuake自体が様々なジャンルのプロジェクトを扱っているため、経験が豊富というのもあるのでしょうが、プロジェクトごとの戦略を一緒に考えてくれるのは心強かったです。

理由その3:新しいもの好きの利用者が多い

Makuakeの特徴の1つとして、目新しいもの、今まで聞いたことのないサービスや商品などのプロジェクトが多く、そのため、新しいもの好きの「Makuakeファン」が相当数います。その「Makuakeファン」は、特に用がなくてもふらっとサイトを見る習慣があるため、うまくいけばその方達の目にとまる可能性もありました。

「7つの習慣」のことも、ボードゲームのことにも興味はないけど、新しいものに興味がある層に届けられる。書籍の内容をボードゲームにする、という試みは新しく、目を引きやすいと考えていた僕らにとって、これも大きかったです。自分たちがアプローチできない層に届くことで、認知が広まり、ファンが増えるという目的により近づきます。

そういった意味でも、Makuakeは魅力でした。他にもありますが、大きく分けると、この3つがMakuakeを選択した理由です。

クラウドファンディングの目標金額や期間はどう決める?

どう決める

クラウドファンディングをスタートすることを決めたら、最初に決めるのが、目標金額や期間、そして方式。ここも1つ1つみていきます。

方式は「All in」と「All or Nothing」どっちがいい?

先ほど解説した、「All in(目標に達成しなくても資金を得られる)」か「All or Nothing(目標達成しなかったら資金得られない)」のどちらかを選びます。

ほとんどのケースは、「All in」です。「支援金額が集まらなかったらそのプロジェクトは諦める」という場合やテストマーケティング目的の場合は、「All or Nothing」を選択することになるでしょう。

僕らの場合、支援金額が集まらなかったら正直商品化は厳しかったのですが、1度始めたことなので、どんな結果になっても商品化することを決めていました。また、資金集めが一番の目的ではなく、ファンを増やすことを目的としていたこともあり、「All in」での挑戦を決めました。

目標金額はいくらがいいか?

これはプロジェクトによります。プロジェクトを実現するために必要な金額を目標金額にするのが一般的な考え方ですが、僕らの場合は、実際に必要な金額よりも低く設定しました。

その理由は、「早めに成功」して、プロジェクトをより盛り上げたかったからです。

「あと一歩で成功します!どうか支援を!」という発信をしているケースもありますが、僕らの場合は、早く盛り上がりを共有したかったんです。ここはこのあと詳しく触れていきます。

ちなみに、僕らが設定した金額は「100万円」でした。ただ、低くしたとは言っても、プロジェクトがスタートするまで達成できる保証なんてどこにもないので、不安と緊張の毎日でした。

くに
kuni

眠れない日々が続きました 笑

期間はどのくらいがいいのか?

ここも重要で、この期間設定を誤ってしまったことで、プロジェクトがうまくいかなかった知り合いが何人もいます。

「期間は集中した方がいいんじゃないか」と考えていた時期もありましたが、期間が短いとそれだけメディアに取り上げてもらうチャンスが減ります。注目を浴びる前に終わるのは、本当にもったいない。

また、あとでも触れますが、クラウドファンディングは期間中にどれだけ行動するかも重要で、期間が短いとできることが限られます。

僕らはメディアへの露出も狙っていたので、ある程度の期間を取りたく、そうは言っても制作の兼ね合いもあったのでそこまで長くはできず、結果「53日間」でした。

くに
kuni

本当はもう少し長くしたかったです

短かすぎるのは良くないですが、ただ長いと飽きられるので、長ければいいというわけでもありません。

ちなみに、僕らが経験したなかでの最長プロジェクトは3ヶ月間ですが、長すぎることはなかったです。(もう少し短くても問題なかった)

さて、長くなってきたので、ここまでの内容を一回まとめてみましょう。

◆クラウドファンディングは、不特定多数の人から資金を集められる方法で、購入型や寄付型、有志型、株式型などがある。(一般的に言われているクラウドファンディングは購入型を指すことがほとんど)

◆クラウドファンディングは、資金集めだけではなく、プロモーション、テストマーケティング、予約販売(お客さんを集められる)、実績づくりなど、様々な使い方ができる。

◆クラウドファンディングのサイトはいくつかあり、それぞれ得意分野や特徴が違い、サイト利用者の層も違うので、プロジェクトの目的に合ったものを選択するのが効果的。

◆目標金額の設定はプロジェクトの目的や戦略によって決める。盛り上がりをつくるなら、あえて低めの設定にするのもあり。

◆期間は、露出を増やして注目を浴びやすいよう、少し長めの設定がおすすめ(最低でも1ヶ月以上は欲しい)

いったん整理したところで、クラウドファンディングの成功率を高めるやり方について、ここから解説していきます。

成功率を左右するクラウドファンディングのリターン

リターン

目標金額や期間を決めたら、次に考えなければいけないのが、「リターン」。つまり、支援してくれた方に、何をお返しにするのか。

これが、クラウドファンディング成功の鍵を握ります。購入型においては、このリターンの設定によって、支援金額は大きく変わります。

重要なのは次の3つ。

1:リターンの内容が魅力的か
2:リターンの種類が豊富か
3:限定性のあるリターンはあるか

特に2つ目の「種類が豊富か」は、僕らのプロジェクトでは大きな問題でした。

くに
kuni

リターンの数ってどのくらいがいいですか?絞った方がいいですか?

A子
担当者

逆です、リターンは多い方がいいですね。少ないと支援者が選べません。多いだけではなくて、色んな種類があったほうがいいです。

僕らが作るのはボードゲームなので、お返しできるものは、やっぱりボードゲーム。コマだけもらっても困るし、カードだけ欲しい人はいません。数を増やせと言われても困りました。

くに
kuni

ボードゲームしかお返しできるものがないのですが、、、

A子
担当者

先着の割引きとかはどうですか?たとえば、人数限定にして最初の50人は割引き率を高くする。その次の50人は少し割引き率を落とすなど、割引き率を変えたリターンを用意することは多いですよ。

くに
kuni

なるほど。確かにそれならいけそうですね!

A子
担当者

あとは、セット販売とか。5個セットとか10個セットとか。

くに
kuni

それもいけそうです!

※ 実際には他のメンバーも話してますが、ややこしいので僕がすべて話している体で進めます 笑

担当者のアドバイスもあり、数は増えてきたものの、結局リターンがボードゲームだけなことは変わりません。「これの何がいけないの?」と思うかもしれませんが、ここがとても重要なんです。

支援してくださる方は、応援してくれる気持ちもありますが、「お返しに何を得られるのか?」という気持ちも当然あります。ボードゲームしかリターンがない場合、「支援したい気持ちはあるけど、ボードゲームは別に欲しくない」という方からの支援を得られない可能性があるんですね。これは大きな機会損失。

だからこそ、種類を増やし、支援者の様々なニーズに応えることを考える必要があります。

A子
担当者

何かイベントみたいなものはできないんですか?

くに
kuni

ボードゲームのイベントですか?

A子
担当者

そうです、先行プレイ会みたいな。発売前に誰よりも早くプレイできるのは嬉しいと思います。

くに
kuni

確かに!それはできそうです。出張でプレイしに行くのもできますよ。

A子
担当者

それいいですね!それもリターンにしましょう。他には、映画のプロジェクトのケースで、映画のエンドロールで支援者の名前を掲載するというリターンをしたことがあります。これはけっこう人気でした。

くに
kuni

なるほど。ゲームのどこかに支援者の名前を掲載するみたいな。考えてみます!

こうして様々なことを考えた結果、僕らのリターンは次のようになりました。

・ボードゲーム先着100名 早期割引35%OFF
・ボードゲーム先着200名 早期割引25%OFF
・ボードゲーム早期割引15%OFF(数の限定はなし)
・発売前の先行プレイ会(5日程)
・ルールブックにお名前掲載
・7つの習慣リストバンド+DVD
・7つの習慣3日研修コース
・出張プレイ会
・ボードゲーム10個セット
成功率を高めるやり方のポイントその1:支援者のニーズにできるだけ応えられるよう、リターンの種類を増やす

このリターン設定には、実はもう1つポイントが隠されています。それは、早期割引き。

A子
担当者

クラウドファンディングはスタート3日が勝負です。あとからじわじわくるパターンもありますが、それは特別な例で、スタートダッシュがすごい重要なんです。

つまり、最初にどう盛り上げるかによって、プロジェクトの結果が大きく変わる。そこで、僕らは「人数を限定して」早期割引きをしました。

最初に支援してくれた人が一番得をするように設定し、限定することによって、勢いをつけようと考えたんです。その結果、人数限定のリターンに支援が殺到し、「90分で目標達成!」という結果を残すことができました。

成功率を高めるやり方のポイントその2:スタートで盛り上がるリターン設定をする(限定はおすすめ)

クラウドファンディング成功には準備が8割!

準備

目標金額や期間を決め、リターンを設定したら、いよいよ「準備」です。ここがものすごい重要。

くに
kuni

正確には、原稿文を作成するのが次の段階になりますが、コピーライティングの話になって終わらなくなるので、今回は省きます 笑

僕らはそれなりの実績もあるので、クラウドファンディングの相談を受けることも多いんですが、ほとんどの方が「勝手にお金が集まる」と勘違いしています。

「クラウドファンディングをやる=勝手にお金が集まる」

この方程式、間違ってます 笑。

ブランド力や発信力のある大手企業であれば注目を集めやすいですが、僕らのようなベンチャー企業がやるプロジェクトに対して、勝手に注目が集まるなんてことは、まずありません。自分たちから動かないと、誰も支援しない残念なプロジェクトに終わります。

クラウドファンディングは1つのきっかけに過ぎないのであって、それを生かすも殺すも自分たち次第。

じゃあ、僕らが何をしたのかと言うと、「準備」にめちゃくちゃ時間をかけました。別の言い方をすると、「始まる前から成功する状況を作る」ことに全力を注いだんです。

具体的には、知り合いや興味を持ってくれる方に声をかけ続け、支援してくださる方を事前に増やしていきました。僕らの会社には、人たらしで人脈づくりに長けているメンバーがいたので、彼を中心にメンバー全員で毎日連絡しまくり。

<人たらしで人脈づくりのスペシャリストこいけんの記事>

SNSでの発信だけでなく、知り合いへのメール、オフラインでの告知など、自分たちができる限りの発信を続け、スタートする前から目標金額以上の支援が集まる状態を目指して行動したんです。

これだけ聞くと地味だけど、どんなビジネスでも地道な活動が大きな結果を生むのと同じように、クラウドファンディングにおいても、やっぱり地道な活動は必要です。そのことを自ら体感しました。

この「準備」に時間をかけたおかげで、開始90分で目標達成、という最高のスタートを切ることに成功。
目標達成

そして、スタートダッシュに成功したことによる恩恵は、これだけにとどまりません。このおかげで支援金額はその後大きく伸びることになります。

スタートダッシュに成功すると支援金額が伸びる

スタートダッシュ
クラウドファンディングはスタート3日が勝負

と担当者から言われていましたが、その具体的な理由は、スタートダッシュに成功することで、より支援が集まりやすくなるからです。

どのクラウドファンディングサイトでも、注目を浴びるプロジェクトは、トップページに表示されます。つまり、多くの人の目にとまりやすくなる。サイト運営側としては、資金が集まるプロジェクトのほうが自社の売り上げが伸びるので、当然ですよね。

トップページに表示される → 多くの人の目にとまりやすくなる → さらに支援金額が伸びる → さらに注目が集まる・・・

という好循環が起きます。さらに、注目を浴びるプロジェクトになることで、メディアにも取り上げられやすくなります。すると、さらに支援金額が伸び、好循環の勢いもさらに増す。

だからこそ、スタートダッシュで勢いのあるプロジェクトだ」と判断してもらうことが重要で、そのために全力で「準備」に時間をかけることが、クラウドファンディングの成功率を大きく変えます。

トップページ
<注目を集めることでトップページに表示される>

成功率を高めるやり方のポイントその3:事前準備に全力を注ぎ、自分たちで注目を浴びるプロジェクトにする

クラウドファンディング期間中も行動を続ける

行動

「スタートダッシュに成功したから終わり」にすると、集まる支援も終わりになります。

逆に言うと、動けば動いた分だけ、支援が集まるのがクラウドファンディング。

くに
kuni

目標金額の達成が僕らのスタートだったと言ってもいいです

では、僕らが具体的に何をしていたかと言うと、会う人にクラウドファンディングの告知をしていたのはもちろん、それとは別に、ボードゲームの体験会を開催していました。興味を持ってくれそうな方たちにコンタクトを取り、ゲームの体験会をやり続けたのです。

自分たちの商品で最高の価値を届けられる自信があったので、ボードゲームをプレイして、その価値を体感してくれる人を増やすことに時間を使いました。実際、プレイしてくれた方はほぼ全員満足してくださり、そのタイミングで支援やクラウドファンディングのシェアのお願いをしたのです。

テストプレイ
<テストプレイの様子>

53日という2ヶ月に満たない期間ですが、何十回もゲーム会を開催。この活動のおかげで、週刊アスキーやねとらぼなどのメディアに取材していただくことができ、支援が拡大しました。

似たような例で言うと、洋服(パーカー)のクラウドファンディングをしていたアパレル会社が、クラウドファンディング期間中に、実際にその服を試着できるイベントを開催していたケースもあります。(パーカー1つで400万ほど集めてました)

オンラインとオフラインの両方に力を注ぎ、活動を続ける。ここを怠っていたら、1250万円という金額は集まっていません。

成功率を高めるやり方のポイントその4:クラウドファンディング期間中も手を抜かずに行動し続ける(オンラインでもオフラインでも)

クラウドファンディングに波をつくる「ストレッチゴール」

波

成功率を高めるやり方でもう1つ大切なことをシェアすると、「クラウドファンディングに波をつくる」ことも重要。

ある程度の期間があると、プロジェクト自体が中だるみします。目標金額を達成しているならなおさらで、つまりは、盛り上がりがストップする状態に。それを解消するために、「波」をつくりました。

A子
担当者

目標金額100万円達成しましたね。ここで気を抜かないようにしましょう。次のゴールを設定するのがいいと思いますが、どうですか?

くに
kuni

次のゴールというのは、どういうことですか?

A子
担当者

ストレッチゴールと言うのですが、新たな目標を作り、その目標を達成したら支援してくれた方全員に何かをプレゼントする、というものです。

くに
kuni

なるほど、次のゴール。支援してくれた方も喜んでくれるし、盛り上がるしプロジェクトが活性化しますね!

A子
担当者

そうなんです。海外のクラウドファンディングではよく使われている手法なんです。これぜひやりましょう。何かプレゼントできるようなものってあります?

くに
kuni

考えてみます!

こうして、担当者のアドバイスをもらいながら、ストレッチゴールを作りました。

僕らの場合は、次の2つ。

◆ストレッチゴールその1:支援者が400人を超えたら、公式サイトの特設ページに全員の名前を掲載

◆ストレッチゴールその2:支援金額が1000万円を超えたら、非売品の限定カードを全員にプレゼント

プロジェクトが落ち着きはじめていた時に、ストレッチゴールを発表。すると盛り上がります。そしてストレッチゴールを達成してまた落ち着きはじめたタイミングで、次のストレッチゴールを発表というように、支援者を絶えず巻き込みながら、最初から最後までプロジェクトが活性する状況を作りました。

プロジェクトに波をつくる。絶えず挑戦し続ける。これをやらなかったら、1000万円は超えずに終わっていたでしょう。

成功率を高めるやり方のポイントその5:自分たちで波をつくり、スタートから終了までプロジェクトを盛り上げるように挑戦し続ける

クラウドファンディング終了間際は2番目に支援が集まる

終了間際

ここまできたら、あと一歩。最後の追い込みです。

クラウドファンディングは、スタートに支援が集中することがほとんどですが、スタートと同じくらいの勢いで支援が集まりやすいのが、終了間際。「面白そうなプロジェクトだけど、まだ期間があるし今度でいいや」という層が一定数います。

「駆け込み需要」という言葉がありますが、キャンペーンでもセールでも終了間際は集中するもので、クラウドファンディングにおいてもそれは同じ。

僕らもスタート前の準備と同じくらいに告知を続け、最後の3日で再び盛り上がりをみせました。準備からはじまって最終日まで活動し続けた結果、1250万円という、ボードゲームで国内最高支援金額を達成することができました。

成功率を高めるやり方のポイントその6:終了間際の告知で、支援の駆け込みが起きる

そして最後に、プロジェクトが終わったら、支援してくださった方へのお礼を忘れないこと。支援してくださった方にお会いした時は、必ずお礼を言いました。

くに
kuni

当たり前ですね 笑

この当たり前のことをちゃんとやらない人もいます。大切なお金を支援に使ってくださった方ですから、その関係を大切にしたいものですね。ファンになってくれたのなら、次またクラウドファンディングをする時に、一番に応援してくれる人になるかもしれません。

実際、この時に支援してくださった方の多くが、僕らが次に挑戦したクラウドファンディングでも支援してくださいました。本当にありがたいことです。

成功率を高めるやり方のポイントその7:支援してくれた方へのお礼は忘れずに。絆を深めてファンを増やす

クラウドファンディングを活用してビジネスを成功させよう

成功

さて、ここまで本当に色んなことをお伝えしてきました。

細かいことを言えば、プロジェクトページに載せる動画を作ったほうがいいとか、プロジェクトページの原稿の作り方とか、まだまだありますが、今回は支援金額に大きく影響するものに絞って説明してきました。

最後に、成功率を高めるやり方のポイントについて、おさらいしましょう。

クラウドファンディングの成功率を高めるやり方のポイント

・その1:支援者のニーズにできるだけ応えられるよう、リターンの種類を増やす

・その2:
スタートで盛り上がるリターン設定をする(限定はおすすめ)

・その3:
事前準備に全力を注ぎ、自分たちで注目を浴びるプロジェクトにする

・その4:
クラウドファンディング期間中も手を抜かずに行動し続ける
(オンラインでもオフラインでも)

・その5:
自分たちで波をつくり、スタートから終了までプロジェクトを盛り上げるように挑戦し続ける

・その6:
終了間際の告知で、支援の駆け込みが起きる

・その7:
支援してくれた方へのお礼は忘れずに。絆を深めてファンを増やす

この7つのポイントを抑えておけば、かなりの確率でクラウドファンディングが成功しますし、より支援者を増やし、支援金額を増やすことも可能です。

ただ、クラウドファンディングはあくまできっかけに過ぎず、ゴールではありません。クラウドファンディングを終えてからが、本当のスタート。

資金がないと諦めてきたものを実現させるだけの力が、クラウドファンディングにはあります。いまが使いどき。

可能性を無限大にするクラウドファンディングを上手に使いながら、アイデアをかたちにし、ビジネスの幅をどんどん広げていきましょう。

パシリな人

kuni

kuni

サラリーマン → 個人事業主 → 会社経営 と、様々な立場や環境を経験してきました。どうやったら自由で楽しい働き方ができるかを追求した結果、色んなことに詳しくなり、一級建築士なのにメルマガやブログ、ディレクション、マネジメントが得意になってしまいました。そんなわけで、今はパシリとして活動中。 90才になってもめちゃ元気なおじいちゃんを目指し、体のメンテナンスに熱中。BBQやキャンプ、フェスなどのアウトドアが大好き。 株式会社いないいないばぁ創業者。

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