わたしたちは皆、会話を通してお互いを知ることで、誰かと仲良くなったり、信頼関係を築いたりしていますよね。
会話というのは、人との関係性をつくる入り口にあり、とても大切なものです。
「話しやすい人だな~」と思えば、また会いたくなるし、その人のことをもっと知りたくなります。そしてその逆に、「話しにくい人だな~」と思えば、自分から積極的に近づこうとはしないはずです。
そう考えると、相手に「話しやすい人」という印象を与えられるかどうかは、円滑なコミュニケーションをとったり、人間関係を豊かにしていったりする上ですごく重要なポイントだといえます。
では、はたして自分は話しやすい人だと思われているのだろうか・・・そう考えると、ちょっと不安な気持ちになりますよね。ですが、結局のところ、周りにどう思われているかは考えたところで分かりません。
考えても仕方がないことで悩むより、
・どうしたら「話しやすい人」だって思ってもらえるのか
それらを知ることで、意識や行動を変えていく方が話は早いですし、気分的にもラクなはずです。
そこで今回の記事では、「話しやすい人」と「話しにくい人」それぞれの特徴や、「話しやすい人・話しかけられやすい人」になるためのコツについてお伝えしていきます。
幼稚園のお迎えに行ってもポツンとひとりで過ごすことが多かったけれど、ちょっと意識を変えるだけで、以前より話しかけてもらえるようになりました!
周りから一方的に「話しにくい人」だと思われて、関係を深めたり広げたりするきっかけが失われるのはもったいないですよね。
ぜひぜひ「話しやすい人」になって、相手も自分も心地よい、上手なコミュニケーションをとれるようにしていきましょう。
それでは、はじめます!
話しやすい人になるメリット
まず最初に、話しやすい人になるとどんな良いことが待っているのか、一緒にみていきましょう。
人からモテるようになる
話しやすい人は、男女問わずモテます。
心地よく会話ができると一緒にいて楽しいですし、また会いたくなりますよね。ただ話しやすいという理由で、関係が深まっていくことも多いです。
なんだか妙に話しやすい人だな~と思ったことがきっかけで意識しはじめて、付き合うようになった恋人もいます
「話しやすい」というのは、人から好かれる大きな魅力のひとつだと言えますね。
出会いに恵まれる
話しやすい人は、気軽に声をかけてもらえます。そのため、集まりやイベントにも誘われやすく、いろんな人と交流する機会が増えます。
どこでも楽しんで会話ができそうな感じがするので、初対面の人が多い場であっても安心して誘えるんですよね
話しやすい人には、思わぬ出会いに恵まれるチャンスがあります。
自己肯定感が高まる
話しやすい人には、自然と人が集まります。
「この人には安心して話せるな」と感じてもらえるので、信頼関係も築きやすいです。
周りの人の笑顔が増えたり、信頼し合える人が増えたりすることで、自分をより肯定的に捉えられるようになりますよ。
仕事がスムーズに進む
話しやすい人には、報告や連絡、相談がしやすいものです。
職場において情報共有や意思疎通がしっかりできるというのは、ミスやトラブルを事前に防ぐことにつながります。
仕事というのは大抵がチームプレーですから、気軽に話しかけてもらえると、その分スムーズに仕事を進めていくことができます。
また話したくなる!話しやすい人の特徴
次に、話しやすい人にはどういった特徴があるのかみていきましょう。
いつもご機嫌
機嫌がいい時と悪い時の差が激しいと、話しかける際に気を遣ってしまいます。「今話しかけたらマズいかな・・・」なんて、相手の顔色をうかがうのはしんどいですよね。
その点、ご機嫌な人には、いつ話しかけても大丈夫だという雰囲気があるので、安心して声をかけることができます。
もちろん、誰にだって腹が立ったり、イライラしたりすることがあります。いつもご機嫌に見える人は、自分の機嫌を自分でとるのが上手なのかも
完璧すぎない
何でもそつなくこなし、「わたしと違ってすごいな~」と感じる相手には、なんとなく気後れしてしまいませんか。
ヘタなこと言ったら否定されるんじゃないか、なんて思うと、言葉を選ぶのにも慎重になりがちです。
完璧そうに見える人よりも、欠点がある程度見える人の方が、親しみやすく感じられて話しやすかったりします。
聞き上手
人の話を聞くときに、相手がついつい話したくなるような反応をしてくれる、聞き上手な人がいますよね。
絶妙なタイミングで相づちを打ったり、話の内容に合わせたリアクションをしたりして、「あなたの話、ちゃんと聞いてますよ!」ということを全身で伝えてくれるのです。
相手が身を入れて聞いてくれているのが分かるとうれしいですし、「この人ともっと話したい!」という気持ちにもなります。
好奇心旺盛
話しやすい人は、興味関心の幅が広く、いろんなことを知りたがる傾向があります。
ですから、自分の知らないことを話してくれる人に対しては、「もっと詳しく教えて~!」と素直に伝えることができるのです。
そんなことを言われたら、話す側も話し甲斐があるというもの。自分の話していることに強く興味をもってくれる相手との会話は盛り上がりますよね。
タイミング良く話題を振ってくれる
相手が一方的に聞くばかりで、これといった話題を提供してくれず困った経験はないですか。話を聞いてもらえるのはうれしいけれど、自分ばかり話すのはしんどい時もあるはずです。
話しやすい人は、聞き上手なだけでなく、話し上手でもあります。
相手の話が一区切りついた段階で、相手が興味ありそうなことや、話が広がっていきそうな話題を振ってくれることが多いです。
こうならないようにしたい!話しにくい人の特徴
続いて、話しにくい人の特徴についてみていきましょう。自分にもあてはまる所があれば、改善するチャンスです!
ぜひ、自分が人と話すときのことを振り返りつつ読んでみてください。
受け止める前に否定する
自分の感情や意見を頭ごなしに否定されるのってショックですよね。
たとえ違う意見を言われるにしても、最初に「そっか。そんな風に考えてるんだね」といった一言でもあれば、一旦受け止めてもらえたと感じられるでしょう。
ですが、「いや、それはちょっと違うよ!」なんて勢いよく否定されると、相手に対し、気軽に本音を言いにくくなってしまいます。
自分の話ばかりする
気づけば、誰かひとりがひたすら話していた、なんてことはないですか。
他の人が話しはじめるとすぐ、「そういえばわたしもね・・・」「わたしの場合はね・・・」などと、全部自分の話に持っていってしまう人っていますよね。
自分の話ばかりで人の話をあまり聞こうとしない人とは、一緒に会話を楽しむことができません。
聞くときの反応が薄い
一生懸命話しているのに、表情もあまり変わらず返事も曖昧だと、ちゃんと聞いてくれているのか不安になります。
相手のリアクションが薄いと、「わたしの話には興味ないのかな」「そもそもわたしに興味がないんじゃ・・・」なんて悪い方に考えてしまいがちです。
興味をもって聞いてくれない人には、積極的に話しかけたいという気持ちにはなれません。
すぐスマホをいじる
スマホの画面ばかり見ている人って、いつ話しかけたらいいのか、タイミングがわかりにくいです。
話の途中でも気にせずスマホをいじる人に対しては、「今話しかけちゃまずかったかな」「わたしと話すのつまらないのかな」なんて不安な気持ちにもなります。
すぐスマホをいじる癖のある人は、相手が安心して話せる空気をつくれず、話しにくい印象をもたれてしまいます。
不満や愚痴が多い
会うたびに、何かしら不満や愚痴を聞かされると、「できればあんまり話したくないな・・・」と感じるものです。
せっかく会話をするのであれば、楽しい気分を共有したいですよね。
不満や愚痴を笑いに変えるわけでもなく、いつも暗くどんよりした雰囲気で話してしまう人は、話しにくいと思われることが多いです。
話しやすい人になる9つの方法
「話しやすい人」と「話しにくい人」の違いをみたところで、話しやすい人になるにはどうすればいいのか、なんとなく分かってきた人もいるのではないでしょうか。
ここからは、話しやすい人になるための具体的な方法についてお伝えしていきます。
どれも難しいことではないので、ぜひ気軽に取り入れてみてください。
①タイミングよく相づちを打つ
相づちを打ちながら話を聞くと、ちゃんと聞いてくれているという安心感から、相手が話しやすくなります。
ただし、相づちを打てば良いというわけではなく、どんな相づちを打つかも大事です。適当な相づちは逆効果にもなりかねません。
いくつか例をまとめたので、参考にしてみてくださいね。
「知らなかったです」
「すごいですね!」
「さすがです!」
「つまり○○ということですね」
「それからどうなったんですか?」
「それはうれしいですね」
「それは残念でしたね」
「たしかに。なるほどね(上から目線にとられることもある)」
相手の話をさえぎらないよう、相づちのタイミングも大事!
②話にあわせた表情をする
話の内容に合わせて表情を変えると、共感していることが相手によく伝わります。
相手が楽しそうに話しているときは楽しそうに、悲しそうに話しているときは悲しそうに、自分の表情を変化させてみましょう。
無表情のままだと相手を不安な気持ちにさせてしまいますから、相手の話に興味を持ち、感情を積極的に表現するといいですよ。
③すぐ否定しない
話をするときは、相手に共感してほしい、肯定してほしいという思いが根底にあることがほとんどではないでしょうか。
それなのに、「いやいや、そんなんじゃだめでしょ」「間違ってるよ」なんて頭ごなしに否定されたら、話す気も失せてしまいます。
どんな話であっても、まずは最後まで聞いて、「そんなことがあったんだね」と受け止めてあげましょう。
④相手が聞いてほしいことを聞く
話をするときに、「この人は何を聞かれたら喜ぶだろう」という視点をもってみてください。
たとえば、
など、思いついたことがあれば、そこから話題を振ってみましょう。
相手が勢いよく楽しそうに話し出したら、話しやすい話題であるという証拠です。
逆に、あまり聞かれたくなさそうな雰囲気を出されたら、すばやく察して話題を変えることが大事です。
⑤ポジティブな方向に話を持っていく
「イヤ」「嫌い」「めんどくさい」「疲れた」など、話すたびにネガティブな言葉が出てくる人とは、あまり話したいと思えないですよね。
もちろん、時には、不満や愚痴などこぼしたくなることもあるでしょうから、いつもいつも明るい話題とはいきません。
ですが、最後はなるべく笑って終われるよう、少しだけ意識してみてください。
たとえば、「仕事が忙しすぎて毎日疲れる・・・」と愚痴をこぼした後には、「一区切りついたら旅行いくって決めてるんだ!」なんていう風に、暗いまま話が終わらないようにしてみましょう。
⑥相手との共通点を見つける
何かしら共通点があると、そこから話が発展しやすくなります。
出身地や趣味、きょうだいの有無、訪れたことのある旅先など、相手にいろいろ質問してみましょう。
また、考え方や感じ方など、性格が似ている場合も親近感がわきやすいですよ。
たとえば、大勢の飲み会で、「知らない人が多いと緊張しちゃいます・・・」なんていう人がいたとします。もしあなたも緊張しやすいタイプであれば、「わたしもです~」と積極的に同調してみてください。
相手との距離がぐっと縮まります。
⑦相手のペースに合わせる
話の内容云々ではなく、感覚的に、「なんだか呼吸が合う」「なんとなく馬が合う」という印象を受けることってありませんか。
そんな時は、相手と自分の話すスピードや声のトーン、大きさなどが似通っていることが多いです。
もし相手がテキパキ話すならテキパキと、ゆっくり話すならゆっくり、といったように、会話のテンポをそろえてみてください。それだけで、相手に安心感や親近感を与えることができますよ。
⑧聞いた話を他人にペラペラ喋らない
自分が話したことを他の人にペラペラ喋られると、あまりいい気はしないものです。
話されて困る内容でなくとも、「この人に話すといろんな人に伝わりそう・・・」という印象を受けると、「ちょっと気をつけて話さないと」という警戒感が生まれます。
口が軽い人だと思われて、いいことなんてありません。人から聞いた話をペラペラ喋らないよう気をつけましょう。
⑨決めつけるような表現を避ける
「普通は~」「~するべき」「当然~」など、決めつけるような、価値観を押しつけるような言葉には注意してください。悪気はなくても、聞く方は責められているような気持ちになることがあります。
自分にとって当たり前のことが、誰かにとって当たり前であるとは限りません。
自分とは違う考え方に接するときは、「普通みんな○○だよ」ではなく、「わたしは○○と思うよ」と、あくまで「わたし」を主語にして話すようにしてみてくださいね。
話しかけられやすい人になるには
最後に、気軽に話しかけてもらえるようになるための簡単なポイントについてお伝えします。今すぐできることばかりですので、ぜひ意識してみてください。
自分から笑顔で挨拶する
話しかけられやすくなるためには、まずは自分から話しかけましょう。相手が誰であろうと、笑顔で挨拶されるとうれしいものです。
顔見知りであれば、「おはようございます。今日も暑いですね~」なんて、挨拶プラスアルファの一言を添えるのもおすすめです。ほんの一言だけですが、ちょっと顔がほころびますよね。
会うたびに挨拶して、接する回数が多くなるほど、「この人、なんか話しやすそうだな~」と好印象を与えられます。そうすると、いつの間にか、話しかけられることが増えていきますよ。
子どもとお散歩するとき誰にでも挨拶していたら、ご近所さんが気軽に話しかけてくれるようになってうれしかったです
清潔感のある身だしなみ
「寝起きですか?」っていうくらい髪がボサボサだったり、場にそぐわないような格好をしている人には、自分からはちょっと話しかけにくくないですか。
清潔感のある身だしなみは、周りの人が違和感なく気持ちよく過ごせるための配慮でもあります。
たとえば、
・服にきちんとアイロンをかける
・行事やイベントではTPOを意識した格好をする
など、ちょっと気をつけるだけで、相手が安心して話しかけやすい雰囲気をつくることができますよ。
たしかに、パッと見た時の印象で、その人に話しかけるかどうかを瞬時に判断しているような気がします。見た目って大事!
目線を外側に向ける
スマホをつついていたり、せかせか忙しそうにしている人には、話しかけるタイミングが難しいですよね。自分のことに集中して、目線が内側に向いている時には、話しかけてはいけないオーラが自然と出ているものです。
まずは、目線を外側に向けることからはじめてみましょう。
誰かと目が合ったら、無表情で目をそらすのではなく、軽く微笑んでみてください。微笑むのはちょっと・・・という方は、軽く会釈するだけでもいいですよ。
目線が外側に向けば、誰かと目が合い、それが交流のきっかけになります。
手持ち無沙汰だとついスマホをつついていたけれど、それをやめたら、人と話す回数が明らかに増えました!
まとめ
ここまで読んでいただくと分かるように、話しやすい人になるのって、そんなに難しいことではありません。
人と話すとき、
そんな風に意識してみるだけで、行動は自然と変わってきます。
なにも、相手の顔色をうかがって過剰に気を遣うということではないんですよ。
自分が気持ちよくコミュニケーションをとりたいから、自分のために「話しやすい人」になれるよう意識する。そんな風に考えてみてください。
その結果として、相手もリラックスした状態で会話を楽しめるようになるのですから、良いこと尽くしではないでしょうか。
目が合ったら軽く会釈する、そんな簡単なことからで大丈夫です。少しずつでいいので、安心して話しかけられる雰囲気をつくっていきましょう。
最後まで読んでくださったあなたが、もっとラクに心地よく人と付き合っていけるよう祈っています!
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