目次
【初級編】自分の仕事を作るための大切なマインド

ネパールにボランティアでは人生観が大きく変わったのだそう。
ビジネスとは人のニーズを満たすこと

実際に会社員を辞めてから、自分で仕事を作って独立するまでの話について聞かせてください。












「途上国で働きたい」というやりたいことを叶えるべく、会社を辞めてからは、ネパールへ2年間ボランティアに行きました。そのネパールの生活では、自分で仕事を作っていくのに大きなヒントをたくさんもらったきがします。たとえば、日本で起業するとか独立するって、めちゃくちゃハードル高く感じませんか?















たしかに、なんか人生をかけた大きな選択って感じがしますね。
Kei:ネパールって、雇われて仕事をしている人の方が少ない状況なんですよ。それである時、バスの待っている場所にいつも体重計を持っているおじさんがいて、その人が何をしているかって、「体重を図るサービス」を売っているんです。
Ayana:体重計を売っているんじゃなくて、体重を図るサービス!
Kei:しかも、それを利用している人も何度も見たことがあるから、そのサービスは成り立っているんだなって思ったときに、ビジネスするってこういうことなんだなって思いました。












ビジネスは何かすごいものを提供しなければならないのではなく、人が困っていること、必要とすることを提供すればいいんだって。
Ayana:なるほど。たとえば、自分が「お金にならない」と思っていることでも、ビジネスチャンスになりうるということですよね。考えようではなんでもビジネスになる!
・ビジネスは何かすごいものを提供しなければならないのではなく、「人が困っていること、必要とすること」=「人のニーズ」を満たすこと
仕事は自分で作り出すのでなく、人からヒントをもらうべし















Keiさんはコーチング以外にも「自分で仕事を作る」ことをしたんですか?
Kei:実は、ネパールでボランティアをしていた当時、日本人の人から「村に連れて行ってほしい」って言われることがすごく多かったんですね。
それで仲良くしてもらっていた家にホームステイできないかお願いして案内していたら、ネパールの人も外国のお客さんが大好きだし、日本の人も特別な体験ができるから、両方すっごい喜んでくれて…!
少額でしたが、それが自分で作った仕事で初めてお金をもらった体験だったと思います。
Ayana:自分の力でお金をもらう体験も、とても貴重ですね。












そのサービスは自分の頭で考えて作り出したわけではかったから、結局のところ人が何を求めているかは、人がヒントくれるんだなって学びました。
Ayana:たしかに、ビジネスって、自分の頭で何か良いアイデアをひねり出さなきゃいけないってイメージがあります。
・仕事を自分で1から作り出すのではなく、人からヒントを受け取る
・頼まれごとや人の喜びポイントにはビジネスのアイデアが眠っている
仕事は1つじゃなくていい。まずは自分にあるリソースを活かそう















独立しようと思った初期の頃、自分の仕事を作るために何か意識していたことはありますか?












ちょうど2年間のボランティア活動が終わったころ、ネパールの村でホームステイをするサービスを本格的に形にしようと思っていましたが、それだけで生活するのは無理があるなって思っていて。それはやりつつも、複数の仕事を作っていこうって考えていましたね。
Ayana:複数の仕事!仕事って1つに絞って集中しなきゃいけないって思ってしまっていました。
Kei:その頃、コーチングも仕事にしたいと強く思っていたのですが、初めはそれで稼げるなんて思ってもいなかったんです。誰が僕と話してお金払うんだろうって。笑
それで、当時インターネットでネパールの発信をしてたので、まずはブログを書いて広告収入が得られるアフィリエイトに挑戦しようと思い、複数の収入源を作りはじめました。
アフィリエイトで稼ぎ始めるのはとても時間がかかると聞きますが、元々のブログのアクセスがあったおかげで、そこまで難しくなかったんですよ。
Ayana:なるほど。今自分が持っているスキルが仕事にならないか?を考えたんですね。新しく何かを身に付けようとするのではなく、まずは自分にあるリソースを見直してみることから始めるといいですね。
・最初は仕事を1つに絞らず、出来ることから収入源を作っていく
・今持っているスキルが仕事になることもある。自分にあるリソースを見直すこと
【中級編】自分で仕事を作る具体的な始め方とは?
実績ゼロ・お客さんゼロ・売上ゼロの状態でもお客さんが現れた話















実際、Keiさんは現在コーチングを仕事にされていますよね。そのコーチングを仕事にするまでの過程について教えてください。












帰国してからはコーチングのスクールに入って学びました。最初は「コーチングを仕事にしたいって思っているから練習させて」って友達にお願いして、実験台になってもらえないか頼んでいましたね。
Ayana:常に何かできることからという姿勢が素敵です。でも、そこからどうやって仕事になっていったんですか?
Kei:コーチングスクールで出会ったある人に、ふと「なぜコーチングを学んでいるの?」って聞かれたんですね。それで、自分がコーチングによって会社を辞めて人生が変わったストーリーを話したんです。汗がビッショリかくほど熱く語っていました。
Ayana:うんうん。
Kei:その時はそれで話は終わったのですが、次の日にそのお兄さんが突然、「コーチングを仕事にしたいんだったら、俺がお客さんになるよ」って言ってくれて…!
Ayana:すごい!初めてのお客さんですね。
Kei:そんな体験もあって、自分だからこの仕事をやっているって本気で思えていると、「あなただからやってもらいたい」って人が現れると僕は信じています。












それに、自分のストーリーを人に語るのはとても大切だと学びました。「なぜやっているのか」を語れるってことは、自分だからこれをやっているって本気で思えている証拠だからです。
Ayana:本気度の高さっていうか、情熱って人に伝わるんですね。
・その仕事をなぜやるのかを自分の中で明確にする
・人に自分のストーリーを人に伝えるべし
0から1の後に取り組んだ具体的な方法















たしかに情熱が伝われば人は心が動くのかもしれませんが、まぐれでサービスを買ってもらえることもありますよね。それからどうやって広げていったのですか?












初期の頃はコーチングの技術にも自信がありませんでしたし、お金を払ってもらうにもセッションは価値が見えにくかったので、まずは無料で友人ひとりひとりに声をかけたり、モニターを集めたりしました。















なるほど。それで収入は安定したんですか?
Kei:なかには継続してセッションを受けてくれる人がでてきてお金をもらえるようになったのですが、単価は3000円だったんです。安ければ人は集まるけど、回数をこなさなければいけなくなり、コーチングに自信がついたタイミングで単価を上げるようにしました。
同じ30万円を稼ぐのでも「1人3000円×100人」よりも「1人10万円×3人」の方がお客さんの満足度も、自分自身のスキルも上がってきたんです。
Ayana:でも、いきなり単価を上げるのは勇気が入りますよね。
Kei:そこは、実際に成果を出している人の研究をして「どうしたら単価をあげても集客ができるか?」を調べました。上手くいっている人の真似をしながら、認知度を上げていくことで、10名以上のお客さんがいる状態を作ることができたんです。















すごい成果ですね!
Kei:上手くいかない人の原因って自己流でやってしまい、時間と体力だけが奪われていく結果になることが多いです。始めは自分のやりたいことで既にうまくいっている人の真似をして、コツを掴めたら自分らしさを出す方が早く仕事になりますよ!
・まずは人に提供して実践しながら、単価を意識すること
・自分のやりたいことで既にうまくいっている人を研究して真似をする
【上級編】好きなことで稼ぎ続けるための秘訣とは


仕事仲間やお客さまとつながる場を大切にしているKeiさん
自分とお客さんを繋ぐ場を用意すること















実際に仕事を作ることができたとしても、継続するのって難しいなと感じます。それからはどんなことを?












軌道に乗り始めて、これでいける!って思ってからは、次に仕組みを作ることを始めました。ビジネスって言葉の響きが難しく感じますが、本当はすっごくシンプルなんですよ。















仕組み?ビジネスはシンプル?
Kei:自分の商品をほしいっていってくれる人と自分がどうやって出会えるか、どうやって関係性を深めて、買いたいって思ってもらえるかの仕組みを作るだけなんです。その仕組みをどうやって回すかは、すごく意識していますね。
Ayana:その仕組みはどうやって作るんですか。
Kei:それも、うまくいっている人の真似をすればいいんです。自分のやりたいことで既にお金を稼いでいる人を見つけ出して、その人がどうやっているかを研究して、真似する。それだけを僕はやってきました。
結局好きなことを仕事にし続けられるかいなかって、仕組みがあるかないかだけなんです。それがネットで集客する人でも、リアルでクチコミする人でも一緒で、仕組みがあって、その循環が回っているかどうか。
Ayana:仕組みを用意しないとお客さんに出会えないということですね。すごく勉強になります!
・「自分とお客さんを繋ぐ場」=「仕組み」を用意すること
・好きなこと稼ぎ続けるためにはとにかく仕組みがあるか否か
売上よりも大切なのは資産を作ること












あとは売上じゃなくて資産を作ることを意識することも大切にしています。















資産というと?
Kei:売り上げっていうのは、一過性のもので、資産っていうのはお金を生み出し続けてくれるものです。たとえば、自分が作り出したコンテンツ、お客さんとの関係性、具体的にはサービスを受けてもらったお客さんの感想、これらは全て資産になるんです。
だから、自分が今やっていることが売上をつくる行為なのか、それとも資産を作る行為なのか、そこを意識することは大切です。僕も一過性で消えるものを追いすぎないことを、いつも意識しています。
Ayana:売ることばかりを考えるのではなくて、資産になるかを考えたら、取り組むことも変わってきますね。つい、商品はどうなのか?どう売るのかってことばかり考えてしまう人は多いのかもしれません。
Kei:だから言ってみたら仕組みも資産なんです。売り上げを追うのは、片っ端から飛び込み営業をするようなもので、再現性がないんですよ。
飛び込み営業のプロになりたいならそれでもいいかもしれませんが、それをやっていても資産は増えません。いっこうに、楽にはならないんです。
Ayana:とても勉強になります。そう思うと自分にできることってたくさんありそうです!
・売上を追うのではなく資産を作ることを意識する。
・自分が作り出したコンテンツ、お客さんとの関係性など、お金を生み出し続けてくれるのは資産!
Keiさんから見えた「自分の仕事を作り、好きなことで稼ぎ続ける」ためのキーポイント
Keiさんの経験から、自分で仕事を作る方法や好きなことで稼ぐためのヒントになる話しがたくさんありました。
彼の実体験から参考したいポイントはいくつもありましたが、私がKeiさんの話を聞いてもう1つ見えてきた大切なポイントがあります。
それは、自分が変えられるものに対する「ネガティブ思考」を「自分を動かす力」に変換している点です。
これまでのストーリー中でも、Keiさんの行動力に対して「すごいなぁ」と思う場面がいくつもありました。でも、それはどれも「悩み」や「不安」からきていたんですよね。
たとえば、
などなど…















ネガティブな考えを圧倒的に行動の原動力に変えている!考えが楽観的な私は、それがゆえに実際に行動を起こさないことも多いような…
自分にはどうにもできないことをネガティブに捉えてもどうにもなりませんが、自分で変えられることに対しての「ネガティブ思考」は、良い方向へ導くほどの力になるんだとKeiさんから教わりました。
実際Keiさんに、「行動力の源ってなんですか?」と聞いてみると、こんな答えが返ってきました。












自分は悩みやすい体質だから、悩んでるくらいなら行動しようっていうのはずっと意識してきました。行動できないってことは、それは、今それほど悪い現実じゃないってことでもあるから、そこまで問題視しなくていいかもしれませんね。
つまり、ネガティブな想像が現実にならないよう努力するという意味で、「不安・悩み・恐れ」などのネガティブ思考は、使い方によっては、原動力になるということです。
そういった「自分を動かす技術」があるからこそ、Keiさんはこれまで自分の仕事を作り、好きなことで稼ぎ続けられてきたのだろうなと感じました。
世の中では「ネガティブ思考はダメだ」という風潮があり、悩み体質な自分に嫌気が指している人の多いかもしれませんが、そんな人こそ「自分で仕事を作り、好きなことで稼ぎ続ける」ことは向いているのかもしれません。















Keiさん、最後にこれから自分で仕事を作っていこうと思っている方にメッセージをお願いします。












仕事って本来すごく楽しいんですよ。自分で仕事をしようとも、会社員で働こうとも、どちらが良いとか悪いとかはありません。ただ、自分にとって楽しく仕事をするためにはどうしたらいいのか?を追い続けることが大切だと思います!















私も自分にとって’’楽しく仕事をするためには?’’について改めて向き合ってみたいと思います。今日は貴重なお話ありがとうございました!
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