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勇気を出して自分の人生を一歩前進させる方法
勇気を出す方法について、心理学などでさまざまな研究がされています。そして今回は、精神分析学者やエグゼクティブコーチとして活動しているマンフレッド F. R. ケッツ・ド・ブリース氏が発見した勇気を出す方法を6つ紹介します。
シナリオを考える
勇気が出せない人は何も始まっていないのに「失敗するかも」と、先走ったネガティブな結果が頭をよぎるのではないでしょうか。そこで、勇気を出して行動したときと、行動しなかったときの2つのシナリオを考えましょう。
2つのシナリオを考えることで起きそうなリスクが浮かび上がります。リスクとは、勇気が出せない人にとって恐怖を感じることなど。事前に考えたシナリオから仮説のリスクを把握することで免疫ができ、勇気を出しやすくなります。
ネガティブな結果だけに注目しない
人間の脳は、自分を外から守るためにネガティブなことに強く反応するようにできています。（ネガティビティバイアスという）
これはアメリカの心理学誌「Psychology Today」にも掲載された、ジョン・カシオポ博士の研究で明らかになったことです。そのため勇気を出せない人が、ネガティブ思考なのも当たり前のことだといえます。
しかし、それで納得しては勇気を出すことができません。勇気を出す方法の一つとして、ネガティブなことと同じくらいポジティブなことにも注目すること。ポジティブなことにも注目して、ネガティブなシナリオの構成で浮かび上がるリスクを前向きにとらえて考えましょう。
不安や恐怖を感じることを積極的に話す
人は分からないことに対して不安や恐怖を感じ、勇気を出せなくなります。
そして、不安や恐怖を感じることがあれば積極的に誰かに話しましょう。自分が何に対して不安や恐怖を感じているのかが分かると同時に、心構えもできるので勇気が出せることにつながります。
また、自分が抱えている問題を誰かに話して気分が楽になった経験はないでしょうか。これと同じで誰かに話すことで気分も楽になりますよ。
小さなことでも自分の考えを発信する
勇気を出すことは、自分の考えや立場をまわりに示すことです。人生では周りと意見が違っても勇気を出して、自分の考えで大きな決断を迫られることがあります。
しかし勇気を出せない人は、勇気が出せないので自分の意見があっても話せず、ついつい周りに同調していないでしょうか。勇気を出すためには、人の意見に流されやすい癖を直す必要があります。
そこで日常の小さなことでも積極的に自分の考えを発信しましょう。日頃から自分の考えを発信していくことで自信がつき大きな勇気を出せるようになります。
体調管理をする
勇気を出すのは、恐怖心を振り切り困難に立ち向かうことなので体にも大きな負担になります。
そのため勇気を出して行動や決断をするときは、もちろん体の状態が健康でなければなりません。勇気を出せるようになるためにも、日頃から適度な食事、十分な睡眠と運動、ヨガ、瞑想などで体調を管理して体を健康な状態に保ちましょう。
体調が悪いと、何にもする気が起きなくなりますよね
何でも話せる仲間を持とう
何でも話をできる仲間の存在は大切です。
話せる仲間の存在は、自分が勇気を出せずに悩んでいることを打ち明けられ、相手の同じような話を聞くことができます。お互いに悩みを話すことでサポートし合えて、勇気を出せるように近づいていけますよ。
自分だけで考え込んでも解決しない答えを周りが持っているなんてこともありますし、人と話していると自分の頭が整理されてきてどうしたいかが見つかることもあります。
紹介した6つの勇気を出す方法を実践していけば勇気を出せない人も、勇気を出すキッカケが持てます！
しかし、これらの方法を実践しても勇気を出すのが難しい人もいるでしょう。そこで最後に、それでも勇気を出して行動できない人に、ある人物について紹介します。
それでも行動できない人へ
6つの勇気を出す方法を実行しても行動できない人に最初の一歩を踏み出してもらうため、紹介する人物はスティーブ・ジョブズ氏です。
これはスティーブ・ジョブズ氏の言葉です。
スティーブ・ジョブズ氏はApple社の創業者で元CEO（最高経営責任者）。残念ながら2011年に彼は癌のため56歳で亡くなりました。
スティーブ・ジョブズ氏は経営が窮地の状態であったApple社を立て直し、現在も世界中で人気のあるiPhoneやiPad、iPodなどの開発リリースを手がけ、Appleブランドを確立しました。そのため生前はカリスマ経営者として注目を集める存在であり、現在もなお彼を尊敬する人は世界中に数多くいます。
そして、スティーブ・ジョブズ氏が生前に残した言葉の一つが「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか？」です。
彼は、毎朝この言葉を鏡に映る自分に話しかけていました。スティーブ・ジョブズ氏にとってこの言葉は特別な存在でした。彼が人生で分岐点に立った時、この言葉を自分へ問いかけ、さまざまな決断の手がかりにしていたそうです。
Apple社のCEOであったスティーブ・ジョブズ氏が、会社の運命を左右する大きな決断をしてきたことは容易に想像できます。大きな決断には、大きな勇気も伴ったでしょう。そのため彼はこの言葉で本当に自分がしたいことの確認と、それを実行する勇気を出すため、後悔しないために自問自答していたのではないでしょうか。
また次のような言葉も残しています。
どの言葉も、スティーブ・ジョブズ氏がポジティブ思考であったことがうかがえます。
あのスティーブ・ジョブズも自分を前に進ませるために自分を奮い立たせていたんですね
ひょっとすると心の中にネガティブな自分がいるので、いつもポジティブ思考で勇気を出し行動できるように自分に言い聞かせ、暗示をかけていたのかもしれません。
スティーブ・ジョブズ氏はポジティブ思考でいたからこそ勇気を出し行動できたので、会社を立て直しAppleというブランドを確立する偉業を成しえたのでしょう。勇気を出す方法でも、なかなか勇気を出す一歩が踏み出せない人は、スティーブ・ジョブズ氏のように日常で意識してポジティブに向かわせる言葉を使うことから始めてはどうでしょうか。
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