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従来の企業とは違う共創的フリーランス集団のチーム力とは?

ライター:すみれ

個人の力をつけよう!個人の力が強くなる!と言われている一方で、オンラインサロンやフリーランスチームなど、新たに組織や集団などチーム力生かす取り組みにも注目が集まっています。

その背景には、自立した個人の力を集約させることで起きる、爆発的なエネルギーがイノベーションを生むであろうという期待値への高まりによるものです。

とはいえ、個人の色が強すぎると統制をとることが難しくなってくるのも事実。特にプロフェッショナルが集まるようなチームは良くも悪くもこだわりもより一層強い。

すみれ
すみれ

個々人が主体的であり、同じ目標に向かわせるためにはどうしたらいいのか。

リーダーやマネジメントをされている方には共通してある考えですよね。

というわけで今回は、いままでの組織とは違った形で、チーム力を発揮している方にお話を聞いてきました。

従来の企業とは違うフリーランス集団のチーム力とは?

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今回取材を受けていただける素敵な変人さんは、株式会社URAKATAの代表取締役の山田慎也さんです!

山田さんは沖縄の古民家を改装したシェアオフィス(Jungle gym OKINAWA)を運営しながら、そこで働くフリーランスの方々と一緒にお仕事をされている方です。

会社という組織ではなく個々が独立しているという新しい組織で、うまくチーム力を発揮させる方法などを伺ってきました。

私とは前々職の時の同僚で、あんなことやこんなことで色々とお世話になったうえに、今回も取材とは別で、いつの間にか小1時間半ほど私の相談に乗ってもらったという、話しやすくてとてもギバーな方なのです!(取材は3時間ぐらい笑)

すみれ
すみれ

今日は、チーム力をより高めるための秘訣などお伺いできたらと思います!よろしくお願いいたします。

山田さん
山田さん

よろしくお願いいたします。

すみれ
すみれ

早速ですが、山田さんがされている取り組みってとても斬新だと思うのですが、始めたきっかけを教えてください。

山田さん
山田さん

この取り組みの背景として、もともと私がフリーランスとして行っていた職種自体が、プロモーションやソリューション(課題解決)をデジタル領域で解決するための企画やアイディアを提案していました。肩書でいうところのプランナーやプロデューサーというところですね。

山田さん
山田さん

その中で、ありがたいことにお取引させていただいている企業様や、お声かけいただているお客様から「案だけではなくツールの開発や制作など形にするところまで一貫して行って欲しい」とのご要望が多くなってきたんですね。

すみれ
すみれ

(まぁそりゃそうやな…。)形にしてからがスタートですからね~。

山田さん
山田さん

とはいえ私はプロのエンジニアでもデザイナーでも無いわけなので、一貫して行うにはやはり開発や制作を行ってくれる方が必要だったんです。

すみれ
すみれ

なるほど!そういう時って一般的には代理店さんや専門他社さんに外注されるものではないですか?

山田さん
山田さん

そうですね。外注というか業務委託という選択肢もあったのですが、以前からお仕事を一緒にさせていただいた方々が続々と独立されていて、仕事でもプライベートでも連絡を取り合える仲だったんです。それなら、一回チームを組んでみて案件をやってみてはどうか。と思ってお声掛けしたのがきっかけです。

すみれ
すみれ

環境がそろっていたんですね!まさに少数精鋭。

山田さん
山田さん

それで賛同してくれたメンバーと一緒に、さらにお客様により安心や信頼をおいていただくため、よりよいサービスをご提供するために法人成りしようかという流れになりました。

すみれ
すみれ

そうなると一般的には合同で起業するという選択肢になりそうですが、共同経営というわけではないですよね?

山田さん
山田さん

まぁそうなりがちなんですが、そもそもこのメンバーで起業したくて独立したわけではないので、それぞれのビジョンや目的って違うわけじゃないですか。それを無理やり設定するのもどうかと思ったんですよ。

すみれ
すみれ

確かに…。無理やりビジョンとか作っても意味なさそう。

山田さん
山田さん

「仕事を遂行するための法人が必要。でもそれぞれのビジョンや目的を無理やりこじつけて集約したくもない。でも皆さんの力を貸してほしい。」という条件の中で、法人成りの話を持ち掛けた私が起業し、今の形になったというわけです。

すみれ
すみれ

おもしろい!言い出しっぺの法則ですね!

山田さん
山田さん

そうそう(笑)。まぁ元々はやりたいことをやることが目的だったので、私が法人化してよかったと思っています。それにこの取り組みならではのメリットも多々あり、お客さんにも高い評価をいただける結果になっているので、言い出しっぺもいいかなと思っています(笑)。

すみれ
すみれ

独自のメリット!それは聞かせていただきたいです!

山田さん
山田さん

本当にたくさんのメリットがあるんですが、主な3つほどご紹介しますね。

  • フリーランスでは受けられなかった案件も受けることが出来たこと

フリーランスではいくら能力値が高くても、信用などの観点で法人じゃないと受けられない案件が多々あるんですよ。その課題を法人化することによって、ある一定の信用が得られるようになり受注も可能になりました。元々企業から独立できるほどの能力がある方々なので、お客さんにとってもメリットは大きいと思います。

  • フリーランスならではの柔軟な視点や発想で企画提案出来ること。

組織に所属していないので、企業理念などの制約がなく柔軟な個人の価値観や経験値を企画提案に反映できることです。これは一般的な組織にはなかなか出来ない魅力のひとつですね。

  • 案件ごとに相談しながらメンバーを組んでいるので、方向性が明確で仕事の進行がしやすいということ。

得意な分野だから・経験を積んでみたい・社会問題として気になっているなど、理由は様々ですが、熱量や仕事にかけられる配分などメンバーと相談して参画してもらっているので、お客さんと制作側が同じ方向に向いやすいとも言えます。特に、理由が明確であればあるほど、スムーズに仕事が進みます。

すみれ
すみれ

3つだけでもすごいメリット!お客さんもメンバーも関わる方々みなさんにメリットがあるチームですね!

目の前のお客様の課題解決を信頼できる仲間と一緒にやっていくため。さらに個々人のアイデンティティを保つために、個人が独立していながら、それぞれの案件に参画していくチームができた。

チーム力を高めるために行っているリーダーの施策

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メンバーで初詣にいったり!チームワークを感じる写真ですねぇ。

個々を尊重しつつ、チームとしてまとまっている株式会社URAKATAさん。すごく理想的で、これからの組織の先取りをしていますよね。ただ、能力値が高く独立されている方々って、個性が強くて突き抜けている反面、マネジメントがなかなか難しいイメージです。

すみれ
すみれ

ど偏見ですが…笑

というわけで、そんなエキスパート集団をうまくマネジメントする秘訣を聞いてみました!ここからは山田さんの解説!

山田さん
山田さん

マネジメントにおいて重要な事は「管理できないリスクを管理できるリスクに変える事」だと考えています。

人って環境や状況などの要因で変化していく生き物なので、予測できないことで変化するんですよ。それが良いこともあれば、仕事をする上ではリスクになることもある。マネジメント側としては不明確なリスクを把握して管理できるリスクにすることで、予測がしやすくなりメンバーのサポートもできるようになるんです。

また、全員持ってるリスクが違うため、それぞれが持ってるリスクを共有し把握することによって、何かあった時のためにみんなで補えるとも言えるので、強くて柔軟なチームになるというメリットもあります。

具体的な例として。

個人のビジョンや達成したい事を把握する。

メンバーが大切にしている軸やビジョン、達成したい事を、仕事をする前に把握するようにしています。

特に環境や状況が変化しても変わらない原体験のような軸は、すべての判断基準の元になることが多いので、自己紹介プレゼンテーションといったワークショップも交えながら、マネジメント側だけでなくメンバー全員に共有しています。

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「私って〇〇な人」をテーマにワークショップを開催!さすがクオリティが高い!

案件で成し遂げたいことやメリットを都度ヒアリングする。

案件が発生した時のタイミングや内容によって、参画するメンバーを相談しながら決定していることが多いんですが、その際にこの案件で得たいものをヒアリングするようにしています。

目的に優先順位をつけて明確化することで、途中でブレることが少なくなるし、個人としても集中しやすくなるんです。

また、振り返りの時に課題や次回成し遂げたいこともヒアリングすることで、次回の案件にも活かすことが出来ますし、さらにはリソースが明確化するのでお客さんに提案する幅も広がります。

お互いのメリットや責任、お客さんのリスク(不安や課題)を共有する。

案件でのメリットをヒアリングする際に気をつけているのが、一方的ではなく共有することです。

もちろん参画してもらうメンバーのメリットも大切ですが、マネジメント側のメリットも明示し、なるべくWIN-WINにするようにしています。マネジメント側だけのメリットが多くても面白くないし、メンバーだけがメリットが多いのも詐欺っぽいですからね笑。

メリットだけではなく案件への責任やお客さんが抱えているリスク(不安や課題)も包み隠さず共有しています。

私と仕事をすることで得られる価値を提供できるようにする。

お客さんに対しても他の人間関係にも言えることだと思いますが、選ばれる立場という認識を持つことが大切だと考えています。

「この人となら新しいことに挑戦できる・お金が稼げるなど」マネジメント側と一緒に仕事をする上でメンバーが得られるメリットを提供できるように心がけています。

やはり人と人なんで、最後は信頼だったりワクワクで選ばれると思いますからね。

人がもつ不確定要素を管理できないリスクとして認識し、管理できるリスクに変える事で、逆に絆が深まったり、お互いの目的が達成されやすくなったりするというメリットになる。

チーム力が弱まる時の「不安感と不明瞭さ」

URAKATA
不安感と不明確さ「ゼロ」なめちゃくちゃお洒落なオフィスです。
すみれ
すみれ

ところで、非常に聞きづらいんですけど、今までチーム力が弱まってきたな。って感じたことってありますか?

山田さん
山田さん

それはありますよ。このままだと意識がバラけるなって。

すみれ
すみれ

その時ってどんな対策とられたんですか?

山田さん
山田さん

チームがバラける時とかチーム力が弱まった時って、自分が持っているものに不安を抱える人が増えた時なんです。具体的には、一緒に動く時に共有した目的とか、それぞれ持っている大義や理由を忘れかけていたり、思考がズレかけている時が多いんですね。

山田さん
山田さん

これは一意見なんですけど、人って嫌な時にパフォーマンスって落ちないんですよ。それこそ怒りですらも目的があってその時のエネルギーも高いんですね。例えば仕事だったら「不満を言うために、130%ぐらいでやったろうやないか!」みたいなモチベーションになるんですよね。

すみれ
すみれ

めちゃくちゃ分かります 笑。

山田さん
山田さん

だけど、精神的に不安定になったり、不明瞭な部分が増えてくると、極端にパフォーマンスが落ちるんです。そうすると個々のモチベーションがチーム全体のパフォーマンスに影響してくるので、チーム力が弱まるんですね。

すみれ
すみれ

確かに…。明日ごはん食べられるかなとか。家族に不安要素があるとか、信じてた軸みたいなものが信じられなくなったりすると、仕事が手につかなくなってしまいます。

山田さん
山田さん

そうなんです。あとは、提示されたメリットと自己評価に差があったりしてもズレたりしますよね。分かりやすく報酬に例えると、50万円の案件を提示されたけど、自分的には600万円分の価値を提供していると考えているなら、そこに不安や不明瞭さがでてくるので、目の前のことに集中できなくなる場合とかですね。

すみれ
すみれ

ちょっとした不明瞭さも頭の片隅にあると不安材料になりますからね。そういった場合はどうされているんですか?

山田さん
山田さん

その場合は単純に聞きますね。何が不安なのか、ズレてる原因を聞かないことには解決も出来ないですからね。あとは、話しやすい空気感と場所を提供することを心がけています。

すみれ
すみれ

シンプル!やはりコミニュケーションですね。

山田さん
山田さん

今実行している案件に関することだけじゃなくて、それこそプライベートや他の仕事についても言える範囲で話してもらって、一緒に解決策を考えて、できることならサポートして、再度目的やビジョンを確認していくということを丁寧に実行しています。

山田さん
山田さん

一見、非生産的のようですが、実はこれが一番生産性が上がるんですよね。

チーム力が弱まる時は、各個人で不安や不明瞭さが出てきた時。時には仕事とは直接関係なくても本音で話し合い、共に解決してまた目的を明確にしていくことが大切。

個人では超えられない枠をチームで超えていくこと

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すみれ
すみれ

そんな山田さんがされているチームのキャッチコピーが「枠を超える、ともに」なのですが、ここにもチーム力に関するヒントがあるんでしょうか。

山田さん
山田さん

自分自身の経験でもあるのですが、フリーランスって良くも悪くも一人なんですよね。いくら個人の力があっても、超えられない枠があるんですよ。それがチームという束になった時に思いのよらない経験や認識していない才能という枠を超える事が多々あるなと感じているのでコピーにしました。

すみれ
すみれ

確かに。予想もしない経験や意外な才能って人との関わりから生まれますよね。

山田さん
山田さん

そうですね。アフリカに「早く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければ皆で進め」という諺もあるように、チーム力でしか達成できないこともあるんですよ。

山田さん
山田さん

元々私たちのチームは「学びを最大限に提供しあい共創を通じて成長する未来を楽しむ」という思いが根底にあるので、仕事の案件だけじゃなく、ワークショップや勉強会なども定期的に開催して個人を深めつつ、自分の可能性の枠を超えて、それぞれが自分の目的を達成できるようにしています。

すみれ
すみれ

なるほど。ということはメンバーの方々に向けたコピーというイメージですか?

山田さん
山田さん

メンバーだけじゃなくて、関係者全員ですね。個人・組織問わずお客さんも超えたい枠があるわけじゃないですか。出世したいとか、売り上げをのばしたいとか。それを私たちと一緒に超えていきましょう、というメッセージでもあるんですよ。

すみれ
すみれ

おぉー!ワクワクする!そういう考え方めっちゃ好きです…!

一人でもできるけど、共創することでより学び合い、成長できる!その結果思いも寄らない経験や才能が獲得できる。

まとめ

URAKATA-art
私が描いた絵を飾っていただきました♪

今回のインタビューでは、株式会社URAKATAの山田さんに「チーム力」について教えていただきました。

今までの働き方や組織のあり方が変化するであろうこれからの時代にマッチした概念というだけではなく、今までの組織の方法で見逃されてきた課題をも解決するような、新しくも本質的なチーム力を垣間見れました。

山田さんが大切にされている「共創 〜共に創る〜」という言葉どおり、これまでの縦の組織運営から、個人を尊重した横の繋がりの組織運営へ移行するための参考になったんじゃないかと思います。

この記事を読んで、山田さんのように「共創する組織」を創っていきたいと行動していただけたら嬉しいです。

現場からは以上でーす!

すみれ
すみれ

正直、ボリュームも内容も濃いインタビューをさせていただいたのですが、記事にできたのはほんの一部になってしまいました。もっともっと濃い内容がを知りたい方、共創が可能なチームを創っていきたいという方は、是非山田さん(株式会社URAKATA、Jungle gym OKINAWA)のホームページ、note、youtubeをチェックしてみてください。

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