コラム

ついに今年の名作が決まる!2021年を代表するボードゲームまとめ

オーサー

こんにちは。松永です。

ボードゲームを生業にしてるのにもかかわらず、最近、ボードゲームのことをまったく書いていなかったので、たまにはボードゲームの記事も書いてみようかなと思います。

そこで、今回は「ドイツ年間ゲーム大賞」という、映画でいえば、アカデミー賞的なポジションの名誉ある賞を受賞したボードゲームが発表され、僕も最近、受賞作品を遊び終えたので、これらの名作を紹介していきますね。

もし、気になるボードゲームがありましたら、ぜひとも手にとって遊んでみてください。

ドイツ年間ゲーム大賞とは?

ドイツ年間ゲーム大賞

出典元:https://www.spiel-des-jahres.de/

「ドイツ年間ゲーム大賞」とは、ボードゲーム大国と言われる「ドイツ」で、毎年1000以上も発表される新作の中から1番を決める賞のことです。この賞を受賞した作品は、世界中から注目され、数十万の売上につながるとも言われています。

わかりやすい例でいえば、普段、あまり映画を見ない人でもアカデミー賞を受賞した作品は見てみようかなと思うのと同じで、「ドイツ年間ゲーム大賞」は、普段、あまりボードゲームをやらない人でも遊んでみようかなときっかけを提供するためにある賞ともいえますね。

この賞は1979年に創設されてから毎年1作品ずつ発表されているのですが、時代を象徴する素晴らしい作品ばかりが選ばれており、今でも色褪せずにロングセラーとなって遊ばれているボードゲームもたくさんあるのです。

ちなみに「ドイツ年間ゲーム大賞」には大きく分けて3種類あり、一番歴史が長く、ファミリー向けのゲームが選ばれる「ドイツ年間ゲーム大賞(赤)」、2011年に創設されたゲーマー向けのゲームが選ばれる「ドイツ年間エキスパートゲーム大賞(黒)」、2001年に創設されたキッズ向けのゲームが選ばれる「ドイツ年間キッズゲーム大賞(青)」があり、自分にあったゲームを選ぶときの1つの基準として参考にすることができます。

今回はそんな「ドイツ年間ゲーム大賞」にて、今年の2021年に見事、大賞を受賞した3作品を紹介していきますね。

ドイツ年間ゲーム大賞受賞作品『ミクロマクロ・クライムシティ』

ミクロマクロ・クライムシティ

出典元:https://www.boardgamegeek.com/

まずは、一番注目される「ドイツ年間ゲーム大賞」を受賞したこちらの作品。

とてつもなく大きく、細かいイラストがたくさん描かれている中から、様々な事件をみんなで推理していく協力ゲームです。

毎回シンプルなお題が出されて「現場を見つけろ」「凶器を探せ」「動機は何か」みたいにストーリー調にゲームが進むので、やっていくたびにゲームにのめり込んでいきます。

わかりやすく言えば、「ウォーリーをさがせ」のようなものなのですが、面白いのが、1枚のイラストの中に、同じキャラクターが何人も描かれているところ。

ミクロマクロ内容物

出典元:https://www.boardgamegeek.com/

つまり、「犯人が犯行を行うシーン」も描いてあれば、「犯人が凶器を隠すシーン」、「なぜこの事件をおこしたかがわかるシーン」など、様々な場所に同じキャラが複数人描かれていて、イラスト1枚の中にそれら全てが1つのストーリーとしてつながっているのです。

これが「ウォーリーをさがせ」と一番違うところで、ただ何かを見つけるのではなく、まるで推理を順番に解いていくようにできている流れが素晴らしい作品です。

自分も「ウォーリーをさがせ」や「ミッケ!」になどの本にハマっていた頃もありましたが、もしそんなときにこんなゲームに出会っていたら、ドハマリしていたことでしょう。そんな本が好きな人にはとくにおすすめのボードゲームです。

ドイツ年間エキスパートゲーム大賞受賞作品『パレオ』

パレオ

出典元:https://www.boardgamegeek.com/

続きましては、ゲーマーの方におすすめのボードゲーム「パレオ」。

このゲームは、石器時代に生きる人間となって、マンモスの壁画をみんなで完成させることを目指す協力ゲームです。

先程、紹介した「ミクロマクロ・クライムシティ」と同じ協力ゲームですが、まさに今の時代は戦って争うよりも協力してゴールを目指すゲームがトレンドになっていることがわかりますね。

ただし、マンモスの壁画を完成させるのは簡単なことではありません。

マンモスの壁画を書くための道具をつくったり、自分が生き残るための食料を探したり、ときおり起こる様々なイベントを乗り越えたりと、一筋縄ではいかないゲームバランスが悩みどころ満載です。

そして、こういう協力ゲームには誰か1人が他の人の行動を全て命令してゲームを支配してしまう「通称:奉行問題」という弱点がよく話題にあがるのですが、それを見事克服しているところも、このゲームの素晴らしいところといえるでしょう。

パレオプレイ風景

それは「カードを裏面のままで選んで出す」というルールです。

普通のゲームでは、参加者はカードの表面を見て、その中からカードを選びますが、なんとこのゲームでは、なんと、裏面のままでプレイするのです。

当然、表には重要な情報が描かれているのですが、それがわからないまま出すことになります。しかし、それだと運が高めのゲームになってしまうので、その代わりとして、裏面にはちょっとだけヒントを出してくれる様々なイラストが描いてあり、ある程度は何が起こるかが予想できるようになっています。

これにより、何が起きるかは表にしないとわからないため、1人が命令奉行になるのではなく、みんなで話して協力するといった流れになりやすくなっており、まさに奉行問題を解決した革命ともいえる作品で、大賞にふさわしいボードゲームといえるでしょう。

戦略と運のバランスが素晴らしく、まさに海外のボードゲームを味わえる一作なので、今話題の戦略ゲームを遊んでみたいという方におすすめです。

ドイツ年間キッズゲーム大賞受賞作品『ドラゴミノ』

ドラゴミノ

出典元:https://www.boardgamegeek.com/

最後に紹介するのは、こども向けゲームの大賞作品「ドラゴミノ」です。

実はこのゲーム、2017年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞した作品「キングドミノ」をキッズゲームが得意なデザイナーとコラボした生み出されたボードゲームで、単純にルールを簡単にするといったかたちではなく、斬新なカスタマイズを経て、見事、キッズゲーム大賞を受賞しました。

元が過去の大賞作品なので、根幹のルールの面白さや遊びやすさはもちろんのこと、キッズゲームのプロがしっかりアレンジしていることもあり、子供でも遊べることができるようになりつつも、大人でも違った感覚を体感できる作品です。

ドラゴミノプレイ風景

日本人では並べて倒す遊びが主流の「ドミノ」ですが、海外では「ドミノ」は戦略ゲームとしても遊ばれており、このドミノにファンタジーのテーマを載せて、さらに遊びやすくしたのがこの作品になります。

シンプルなルールながらも、子供にもわかりやすい戦略と運、ジレンマなどが詰め込まれたまさにキッズゲーム大賞作品にふさわしいボードゲームといえますね。

さいごに

2021ノミネートボードゲームまとめ

出典元:https://www.spiel-des-jahres.de/

今回、過去1年の間に登場した1000個以上の新作の中から、見事大賞を受賞したボードゲームを紹介してきましたが、どれも斬新で楽しそうなゲームばかりですよね。

私自身も遊んでみて、その面白さはひしひしと感じましたので、ぜひとも、興味あるゲームがありましたら、手にとっていただけたら嬉しいです。

これを機に、ボードゲームの世界に足を1歩踏み出すのもいいかもしれませんね。

それではまた。

GOOD LUCK!

ボードゲームの人

松永直樹

松永直樹

ボードゲームソムリエ。ボードゲームデザイナー。世界のボードゲームのプロフェッショナル。20世紀にもっとも影響を与えた2大ビジネス書の1つ『7つの習慣』や映画化で話題の大人気作品『キングダム』のボードゲームを開発。ボードゲームのプロとして『マツコの知らない世界』をはじめ、様々なメディアに出演。「好きなこと(ボードゲーム)で生きる」をテーマにした初著作「戦略と情熱で仕事をつくる」をダイヤモンド社から出版。職業柄、独り身の遊び人だと思われやすいが、一応、最愛の妻と娘の3人家族。

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