人生にワクワクを

自分らしさってなんだ?好きな事に正直になると見えてくる世界がある!

最近「自分らしく生きる」「自分らしさを大切に」など、様々な場面で「自分らしさ」という言葉を聞くようになりました。

けれど「自分らしさってなんだ?」と問われて、自分らしさとは○○である、と即答できる人はほとんどいないかもしれません。

なぜなら「自分らしさ」って人によってその定義があるし、決まったカタチがあるものではないので、わかりにくいんですよね。

でも、もしあなたが自分らしく生きたいと思うのなら、まずは自分にとっての「自分らしさとはこれだ!」といえる自分なりの定義を持っておくことが大事なのかも。

その定義があれば、それを基準に物事をみていけるので、どんな状況でも自分らしい選択や行動ができるようになるはず。

じゃあその定義はどう見つければいいの?ということで、今回は、現在フリーのカメラマンとして仕事をされている側ら、twitterなどで美容とジェンダーや自分らしい生き方について発信して活動されている渡辺さんにインタビューしてきました!

渡辺さんとは2年ほど前に知り合いになったのですが、現在のパートナーの方とスピード婚をされたと思ったら、今度はメンズメイクをしているとSNSで公表され、あっというまに東京から鎌倉へと移住。

さやか
さやか

そのあまりの変化っぷりに興味津々のわたし(笑)

渡辺さんがどのように自分らしさの定義をみつけ行動し、自分らしく活動できるようになったのかをお聞きしつつ、あなたなりの「自分らしさってなんだ」の答えを見つけていくためのヒントとして読んでいただけると幸いです!

自分らしさを作り出すいくつかの要素とは?

カフェ2

さやか
さやか

渡辺さん、今日はよろしくお願いいたします~!

渡辺さん
渡辺さん

よろしくお願いします!

さやか:今日は「自分らしさってなんだ?」をテーマに、自分らしさつくっていくために必要なポイントを教えていただきたいと思っています。

渡辺さんは現在、ジェンダーや美容について発信して、男性らしさ、女性らしさではなく「自分らしさ」について伝えていらっしゃいますよね。

渡辺さんが、そのような発信をされるまでには、いろいろ自分と向き合ってこられたと思うのですが、まずは渡辺さんが考える自分らしさとはなにか、について教えてください。

渡辺さん
渡辺さん

そうですね、自分らしさって抽象的なので、なかなか難しいのですが、僕は自分らしさをつくる要素はいくつかあると考えています。

渡辺:まずは大前提として、自分の好きなことややりたいことに正直に、とことんやってみること、そして男性らしさ、女性らしさっていう枠を外していくことや、あたり前や普通ってというものを疑うこと、自分はどうしたいかと問い続けていくことが大事だと考えているんですよね。

さやか
さやか

どれも興味がある内容だ~。

さやか:これから1つ1つお聞きしていきたいなと思うのですが、まずは、男性である渡辺さんがメイクや美容に興味を持ち、男らしさ女らしさではなく、自分らしさをテーマに活動しはじめたきっかけから、教えていただけますか?

渡辺:まず僕がメイクや美容について興味を持ったきっかけから話すと、僕が初めてメイクをしたのは結婚式のムービー撮影の時だったんです。

その時すごく肌荒れをしていて、妻が貸してくれたファンデーションをつけたら、赤く肌荒れしていたところが綺麗に隠れて、こんなに簡単に綺麗になるんだってすごく感動して。

そこから普段からもつけたいし肌も整えたいなと思って、男性用のファンデーションを探すようになったんですが、男性用の基礎化粧品もその頃は種類がほとんどなく、なかなか見つからなかったんですよね。

そのときに、男性だって肌とか綺麗にして整えた方が気持ちいいのに、なぜ女性は化粧をするのは当たり前で、男性はしないということがあたり前なんだろう?と疑問に思ったんです。

さやか
さやか

言われてみればそうですよね。身なりを整えて清潔感ある男の方が好感度高いのに。

メイク

渡辺さん
渡辺さん

それと僕は元々自分の容姿にコンプレックスがあって、青髭が濃いのもすごく嫌だったし、目が小さいこともコンプレックスだったんですよ。

渡辺:でも男性は内心そういうことを気にしていて嫌だなと思っていても、特にそれを隠したり変える方法もあまりなくって。

見た目とかに関しても、いちいち気にするなんて恰好悪いようなイメージがあって、女性が綺麗になりたいって思うのは普通でも、男性がそう思うのはおかしい、みたいな認識があったというか。

でも僕はメイクによって、そのコンプレックスをカバーできて自分の印象をいろいろと変えられるのも楽しくて、コスメとかもたくさんの種類があるし、綺麗なものを見ているのがすごく楽しいんですよね。

なので自然と、美容についていろいろ研究していくうちに日常的にするようになりました。

さやか
さやか

確かに容姿のコンプレックスって男女関わらずあるものだし、それを変えたいという欲求は誰しも持っているものですよね。

さやか:でも、せっかくそれを変えるための手段として「メイク」というものがあっても、それを男性がするのは変わっているとか、女性になりたいのって言われてしまうこと、ありませんでしたか?

渡辺さん
渡辺さん

それは、やはりありますね。でも僕は「メイクすること」は好きなんですが、女性になりたいわけではないんです。

渡辺:これって「メイク」は女性がするものっていう社会の共通認識があるから、「男性がメイクする」=「女性になりたい」と捉える人がいるのかなって。

美容やメイクに関しては、純粋に楽しくて好きということがきっかけで始めたんですけど、やっているうちに、こんな風に男だから、女だからとあたり前とされていることに、いろいろと疑問がでてきたんですよね。

正直、自分も実際にやってみるまでは疑問に思ってなかったのですが、ジェンダーについて考えていくことも、大事なことなんじゃないかなって考えるようになりました。

カフェ1

さやか:なるほど~。でも、そこからメイクをしていろんな人に会ったり、SNSで表現したりするのは勇気がいったと思うのですが、それでもオープンに行動することを決めた理由はなんだったのでしょうか?

渡辺:はじめは怖かったし、最初は人に会うときは化粧もしていなかったのですが、だんだんとそのことにストレスを感じてしまったんです。

なぜ周りの人にどう思われるかを気にして、本当に自分がしたいこと、好きなことを隠れてしないといけないんだろう?我慢しなければいけないんだろう?と思うようになって。

というのも僕はもともと世の中の「男性はこうあるべき、こういうものを好むべき」というものに、「自分の好き」が当てはまらないことの方が多かったんです。

昔からディズニーも大好きだし、韓国のアイドルや料理することも好きで、でもこういうものって一般的に女性が好むものとして思われがちじゃないですか。

渡辺さん
渡辺さん

だから、そういうものが好きっていうと、やっぱりまわりから「男のくせに」とか「変わってるね」とか言われてしまうこともあって。

だからといって周りに合わせようとすると、自分の本当の好きなことややりたいことを表現できない、我慢しなくちゃいけないことが増えていくんですよ。

僕は、そういう自分をもう一人の自分が眺めているような感じで見ていて、もう周りからどう思われてもいいから、自分の好きを選んであげようと、飛び越えた感じですね。

さやか
さやか

周りに合わせようとすればするほど、好きなものを我慢しなくちゃいけなくなるのは辛いですね。。。

渡辺:自分が好きなものや、やりたいことに正直になれていないと、自分らしさって押し殺されていくように思うんです。だから、好きなことややりたいことに正直でいるってすごく大切だと思っています。

さやか:きっと渡辺さんは自分の好きなものに正直になって行動しようとしていくなかで、自分と向き合って、自分らしさをつくっていく要素が見つかっていったんでしょうね。

さやか
さやか

これからその要素について、さらに詳しくお聞きしていきたいと思います!

自分らしさをつくっていくための大事なポイント
・自分の好きなことややりたいことに正直に、とことんやってみること
・男性らしさ、女性らしさっていう枠を外していくこと
・あたり前や普通ってというものを疑うこと
・自分はどうしたいかと問い続けていくこと

男性だから女性だからという枠組みを外して、自分はどうしたいのか?を考える

教会式

さやか:渡辺さんは、自分がメイクをするようになって、性差についてもいろいろ考えることも多くなったと思うのですが、なぜ渡辺さんは「男らしさ女らしさ」の枠を外すことが、自分らしさをつくることに繋がっていくと考えているのでしょうか。

渡辺:そうですね、たとえば僕は今結婚しているのですが、うちのところは基本的にあまり夫だから妻だからというような役割分担も考えていなくて。

お互いの収入もそれぞれ別で管理していますし、僕も妻も料理が好きだから作りたい方が作るし、掃除も洗濯もそれぞれできる時にできる方がやればいいよねって考えなんです。

さやか
さやか

え!それ素敵ですね。

渡辺さん
渡辺さん

ありがとうございます

渡辺:やっぱりいわゆる世の中の家事は妻がやるもの、夫が家族を養っていくのが当たりまえという風潮があるけれど、これもあらためて考えると、本当にそうなのかな?って思うんですよね。

僕はもともと料理が好きなんですが、同じように料理が好きな男性もいるし、バリバリ働きたい女性もいたり、個人によっても得意なこととか、やりたいことも違うじゃないですか。

でも、この社会では男はこうするもの、女はこうするものという観念があるし、大多数がそうするから、それが当たり前になっていて、「結婚」そのもののイメージが嫌だな、苦しいなって思う人も実はけっこういるのではないかなって思うんですよね。

「結婚」というものにどんなイメージを持っているだろう?夫(男)は○○しなければいけない、妻(女)は○○しなければいけないという固定観念はないだろうか?

その思い込みがもし自分を苦しい気持ちにさせているのであれば、それは本当にそうしなければいけないのかを考えることも大事。夫(男性)だから、妻(女性)だからではなく「自分はどうしたいのか?」を見つめてみる。

結婚式

さやか
さやか

渡辺さんは、そういう観念はなかったんですか?

渡辺さん
渡辺さん

いえ、もともとはありました(笑)

渡辺:結婚したら相手を自分が養わないといけないと思っていて、実は結婚する前もすごく悩んだんです。

ちょうどその時、フリーランスになったばかりで貯金も全然なかったし、相手を養えない状態だったんですよね。でも結婚するなら男が養うもの、という思い込みがあったから、これでは無理だと思っていて。

でも妻もその当時フリーランスで働いていたんですが、妻が自分で自分の生活費は稼げるし、養うとか考えなくていいよと言ってくれたんです。

その時に、そういう考え方もあるのかって思ったら気持ちが楽になって、結婚に踏み切れたんですよね。

さやか
さやか

確かに~!そのことがハードルになって結婚に踏み切れない男性、多そう。そういう思い込みで、本当に大事にしたいことができないって、なんか嫌ですよね。

渡辺:結局、これも世の中にある「夫婦」という中の「夫(男)の役割」「妻(女)の役割」に、自分自身を当てはめてようとするから、自分らしくいられなくなったり、窮屈になってしまうのかなって思うんです。

もちろん、すんなりその役割を受け入れて上手くいく人たちもいるし、1つひとつ自分たちでどうしていきたいのかを考えて、夫婦の在り方をつくって上手くいく人たちもいるから、本当に自分はどうしたいのか、というところなんですけど。

さやか:夫婦の在り方も、社会の価値観、固定概念をベースにした、これが「当たり前」っていう暗黙の理解があるけれど、自分たちはどんな夫婦になっていきたいのか、家庭をつくりたいのか、それぞれが考えていかないといけないことですね。

渡辺:そうです。そうやって、男性だから女性だからで片づけてしまうのではなく、自分は、自分たちはどうしたいのか?と考えていくことで、お互いが一緒にいてより幸せになれる関係もつくられていくんだと思います。

仲良し夫婦

さやか:それにしても昔からこういう性差による「好きなもの」「こうあるべき姿」っていう社会的認識ってありますよね。

さやか
さやか

女の子はピンクが好き、男の子は青いものが好きとか。女の子は家庭的でおしとやかであるもの、男の子は強くあるべきだから泣いちゃいけないとか。

渡辺:そうなんです。それこそ小さな頃から「そういうものだ」って教えられるんですけど、こういうのってすごく窮屈な枠の中に自分を当てはめていかなきゃいけない感じがするんです。

最近は「ディズニー男子」「お料理男子」「釣り女子」「理系女子」とかも言われるようになって話題になったりするけれど、その表現だって裏を返せば、そういうものは男性がするもの、女性がするものでは「ない」「絶対数が少ない」が前提にあるわけですよね。

でも、本来はそういう分け方をするのって変じゃないですか?もう男性だから、女性だからは関係なくて、ただ「自分自身」はそれが「好き」なだけでいいのになって思うんです。

さやか
さやか

うっ確かに。わたしもあまり疑問持たずに「お料理男子」いいなとか言ってました。。。

渡辺さん
渡辺さん

きっと多くの人はあんまり疑問に持たないかもしれないし、僕自身もそんな風に思ってしまうことは、これまでにもありました(笑)

渡辺:でも男性だから「○○でなければいけない」女性だから「○○であるべき」ということで、小さな頃からいろいろ禁止されて否定されてしまうと、自分の本来持っている「好き」という感覚や「やりたい」っていう気持ちも抑え込まれてしまうんですよね。

そうなってしまうと、どんどん自分がなにを好きかってことも分からなくなってくるし、自分らしさってなんだ?って、どれだけ考えても分からないのも当然かなって思うんです。

だから、男性らしさって?女性らしさって?というところから、あらためて自分らしさってなんだ?と自分を見つめ直すことも、自分らしさを見つけていくための、大きなヒントになると思います。

社会的な基準の「男性だから」「女性だから」という括りは本当に正しいものなのか?誰が決めたものなのか?あらためて疑問を持って世の中を見てみる。

自分が当たり前だと思っていたことは、本当は自分自身でそうしたくて、それが好きで選んでいたものではなく、無意識にその他の選択肢は排除されて、周りから選ばされていたのかもしれない。

当たり前を疑うことで、自分自身で考える機会が生まれる。

浴衣姿

さやか:渡辺さんは自分らしさをつくる要素として、「当たり前を疑う、普通を疑ってみる」そして「自分はどうしたいかを問い続けていく」ことが必要と仰っていましたが、それはどうしてでしょうか。

渡辺:そうですね、やはり小さな時って、みんな好奇心旺盛で、とにかくいろんなことをやってみたい、あんな風になってみたい、これが好きっていう、自分の考えや感覚がたくさんあったはずなんですよね。

でも周りからのこうあるべき、こうしなさい、あれはしちゃダメ、という、「みんながそうだから、そうするから、そうしたほうがいいから」って刷り込まれるうちに、自分のもともと持っている感覚や考えが埋もれてしまう、見えなくなってしまうように感じていて。

さやか
さやか

ああ、その感じわかります。

渡辺:それを外していくのには、自分が当たり前だと思っていたものを疑ってみる、社会ではこれがフツウだよね、って言われていることを疑ってみて、自分に「本当に?自分はどう思う?」と何度も問いかけるのが大事だと思うんですよね。

自分はどう思う?どうしたい?と問いかけて、みんなが当たり前っていうことは、本当はそうじゃないかも、となったときに、そこに隠れていた本当の自分の考えや感覚というものが現れてくるんじゃないかなって。

だから外から見つけていくというよりも、もともと持っているから、それを隠している余計なものを手放していく、捨てていくって作業なのかもしれませんが。

さやか
さやか

なるほど~!

渡辺:僕はそう考えていますね。だからまずは当たり前を疑ってみる、そして手放す、捨てる勇気を持つ。周りの目よりも、その自分の大事にしたいことを大事にすると決める。

そうやっていろんな事を自分で考えて、自分で選択して決めていく過程の中でブレない軸も出来て、自分らしさっていうのもどんどんつくられていくのではないかなと思うんです。

「大多数のものは正しい」という思い込みを自分は持っていないだろうか?1度自分の中にある「当たり前」を見直してみることは、とても大切。

そして自分は「本当はどうしたい?何を望んでいる?」と何度も自分に問いかけて自分で考えてみることで、自分主体の意思や考えが生まれ、ブレない自分軸となっていく。

カメラを見る女性

渡辺:それと、今の人たちって周りの目もそうですし、社会のふつう、あたり前という枠の中に無理に合わせようとして「生きづらさ」を感じている人たちや「自分らしさってなんだ?」と迷子になっている人たちが、本当に多いなって思うんですよね。

社会や周りの基準に合わせて、たとえばそんな好きでもないものを好きと思い込むようにしたり、やりたくもないことを義務感でやらなければいけないってやっていたら、生きづらくなるのって当たり前なんですよね。

我慢して周りに合わせて好かれる自分か、周りから嫌われても自分が好きな自分でいるか、主体的な小さな選択の積み重ねで、自分らしい生き方ができるか、大きく分かれてくると思います。

さやか:本当ですね。渡辺さんのお話を伺っていると、周りの決められている枠の中へ無理に自分を当てはめていこうとするのではなく、本来の自分のままでいてぴったり合わさる場所をつくるって感じなのかなと思いました。

渡辺:そうですね。周りの決めた枠に無理に入り込むということもあるけれど、じつは自分が勝手に周りにこう思われる「かもしれない」って考えて、自分で自分の可能性を押し殺しちゃったり、自分でできる枠を狭めていることも多いんです。

それってすごくもったいないことだなと思います。それだったら自分が自分を応援したり、自分の可能性に目を向けた方が、自分の世界がどんどん広がるじゃないですか。

さやか:それ、ほんとうにそうですね!自分の1番の味方であるはずの自分が、周りに合わせて自分を否定したり、できないって可能性をつぶしてしまう事のほうが一番つらいのかも。

渡辺:周りの枠だけでなく、自分が自分に決めてしまった枠も外していって、自分ができることをどんどんやっていく方が、自然と自分らしさもどんどん出てくるのかなって思います。

だから、社会でも生きづらさを感じていたり、自分らしさってなんだ?って悩んでいる人たちにこそ、自分軸をもって、自分らしい生き方ができることを体現しつつ伝えていきたいですね

1度きりの自分の人生だからこそ、周りの基準に合わせて生きていくことが本当に自分にとって幸せなのか、しっかりと見つめ直すときも必要。

周りから求められる姿に当てはまらなくても、自分らしく、自分が心地よい状態でいられる生き方や居場所、一緒にいてくれる人たちは必ず存在する。好きなことややりたいことができる

その場所を自分でつくるつもりで、自分の可能性を自分でつぶさない。まずは自分自身が自分のことを最も信じて応援していくと決めることも大事。

やりたいことは、まずやってみる。自分の好きは体験のなかで見つかるもの

カメラと男性3

さやか:渡辺さんは、現在、フリーランスのカメラマンとしてお仕事をされていて、好きなことを仕事にもされていますよね。

「好きなことに正直に行動していく」とは言っても、そもそも自分の好きなことややりたいことがよく分からない、という方も多いかと思うのですが、好きなことを見つけていくのには、どのようにしたらいいでしょう?

渡辺:そうですね、今までお話してきたように、まず日常のなかの小さなことから、「自分はどうしたいか?どう思うのか?」を問い続けていくことも大事ですし、あとは、少しでもやってみたい、ということをどんどんやってみて行動することが大事だと思います。

僕は現在、週3くらいでカメラの仕事をして、好きなことで仕事ができるようになっているんですが、ほかにもタイ料理が好きなので、作れるようになりたくてタイ料理店で働いたり、ラテアートも作れるようになりたかったので、カフェで働いたりもしてたんです(笑)

さやか
さやか

え!それはお金のためという訳ではなく、自分がやりたいからですか?

渡辺さん
渡辺さん

そうです。カメラの仕事で生計は成り立つのですが、せっかく時間があるのなら、自分の興味あることをどんどんやりたいなと思っていて。

さやか:すごいですね~。お話を伺っていると、渡辺さんは自分の好きっていう気持ちにとても素直に行動されていらっしゃるんだなと思います。

渡辺:とにかく少しでもやりたいって思ったら、まずはやってみることが本当に大事だと思うんですよね。

実際にやってみることで、深くより好きになることもあるし、その逆で思っていたのとは違っていて、そんなにフィットしなかったな、ということもありますしね。

もし悩むにしても、行動しないでどうしようと悩んでいる時間と、実際にやってみて、そのなかで起こってくることで悩む内容って絶対に違うし、何もしてないで悩む時間の方は、なにも進んでないわけだから、同じように時間が過ぎているのに、もったいないじゃないですか。

さやか
さやか

言われてみると、すごくもったいない気がしてきました(笑)

渡辺:結局それが仕事であれ、なんであれ、やってみないと分からないってところが大きいと思うんです。僕もやってみて全然違ったなとか、あまり好きではないなと思うものもたくさんありました。

僕は今の仕事になるまでに、けっこういろいろとやってきていて、上手くいかないことやすぐ辞めてしまったものもありましたが、でもそういう体験と試行錯誤があったから、自分の本当に好きなことや、したいことも見えてきた部分もあります。

とにかくやってみたかったらやってみるという気持ちと試行錯誤を厭わないこと、そのなかで自分に合わないものはやらないと決めることで、好きなことやりたいこともどんどんはっきりとしてくるんじゃないかな、と思います。

自分の「好き」や「やりたいこと」が具体的に分かっている人もいれば、分からない人もいる。

焦る必要はないけれど、興味があるなら実際にやってみて、そのつど取捨選択しながら、自分の好きなことや、やりたいことを見つけていけばいい。

いろいろやってみても自分に合うもの、本当に好きなものは残っていく。時間とエネルギーを使うのであれば、どうしようと悩むことにではなく、実際にやってみて試行錯誤のために使ってみる。

好きなことに正直なればなるほど、見えてきた新たな世界

カフェ3

さやか:渡辺さんは、好きなことややりたいことに正直になって、やればやるほど自分らしさも自然に出てくると仰っていましたが、渡辺さんは好きなことに正直になることで、どのような変化を感じていますか。

渡辺:そうですね、いろいろと自分の好きに正直になって行動したり表現するようになってから、自分の「好き」の幅がさらに広がったのを感じます。

さやか
さやか

好きの幅、、、、といいますと?

渡辺:たとえば僕は最近、ジェンダーレスな洋服も好んで着るようになっているんですが、男性はこういう服を着るもの、女性はこういう服を着るものって固定概念があると、それ以外の選択肢って初めから除外されるじゃないですか。

男性だとレディース専門のお店の前は、見ることもなく素通りしますよね。それって自分の着るような服はここにはないって思い込んでいるからなんです。

さやか
さやか

あ、確かにそうですね。好きか嫌いかを感じる以前に、そもそもそれが「自分にとってどうか?」ということも考えないかも。

渡辺:そうなんですよ。でもメイクから入って、自分の好きになっていろいろ見ていくと、こういうメイクにはこんな服も似合うかもとか、こういう髪型にしたらいいかもと、今までの自分の世界にはなかったものが新たに選択肢として入ってくるようになったんです。

思い込みをなくしていく分、より「自分の好きという感覚」でそのままの物事を見ることができて、好きの範囲広がっていっているというか。

新しい世界と出会う感じですし、それはそのまま自分らしさとなっているように思います。

さやか
さやか

わあ、それ素敵な感覚ですね。

さやか:先入観なく「自分にとってはどうか?」という視点で物事を見られるという感じなのかもしれないですね。

自分の感覚を軸にして好きなものを選んでいるから、自然と自分らしさっていうのも表現されているのかも。

渡辺:だから自分の好きに正直になることや、表現していくことって本当に大事だし、より人生を面白くしてくれると感じています。

カメラと男性2

渡辺:それともう1点、自分の好きに正直になって、自分の考えややっていることをSNSなどで発信するようになってから、同じようなことで悩んでいる方たちから相談されることも増えてきたんです。

少しでも自分の行動が誰かの勇気になったり、経験がお役に立てているのかなと思うと、やっぱりうれしいし、今までだったら出会えなかった人たちと繋がっていったりして、世界が広がっているのを感じます。

さやか:自分と同じことで悩んでいる人が、自分らしく生き生きとしている姿をみると、自分もそうなれるかも、そうしたいって憧れますよね。

相談されてくる方は、おもにトランスジェンダー(注)の方とかですか?

注)トランスジェンダー(英語: Transgender)の人は、生まれた時に割り当てられた性別が自身の性同一性と異なる人である。

性同一性は、性自認、ジェンダー・アイデンティティとも呼ばれ、自身の性(ジェンダー)をどのように認識しているのかを指す。すなわちトランスジェンダー女性は、女性の性同一性をもち出生時に男性と割り当てられた人で、トランスジェンダー男性は、男性の性同一性をもち出生時に女性と割り当てられた人を指す。(引用:Wikipedia)

渡辺:そうですね。そういう方々もやっぱり周りの目が気になったりして、自分もメイクしたいけれど、どこで買ったらいいか分からないとか、相談できる人が周りにいないとか悩んでいる方も多いんですよ。

本当になかなか自分の好きなことややりたいことに素直に行動できないと、自分らしさってなんだ?って悩んでしまう人が増えてしまうと思います。

男性とか女性とか関係なく、自分の好きなことに正直にいられる、それぞれが違う個性としてそのままで自分らしくあれる社会にしたいです。

自分の本当に好きだと思うことに正直になって追求していくと、思い込みの枠が外れて、今までの自分の範囲外にあった新しい好きが見つかることがある。

また自分の好きをオープンに発信していくことで、そこに共感してくれる人たちが集まって、今までにない新しい世界が広がっていく。

まとめ

鎌倉の海

今回、自分らしさってなんだ?というテーマで渡辺さんにお話を伺いましたが、あらためて思うことは、自分らしさというのは、とことん「自分自身と向き合っていく」作業が本当に大事なのだなということでした。

同時に渡辺さんの社会のあたり前に疑問を持つ姿に、わたし自身は、あまり社会や世の中のあたり前に「なんで?自分はどう思う?どうしたい?」ということを考えてなかったことに気づかされました。

つまりそれって知らず知らずのうちに、社会につくられた枠に、求められている姿に自分を当てはめていたのかもしれません。

どんなことであれ、あたり前、普通とされているものに、あらためて「本当に?と自分に問いてみる」「自分の頭で考えて、自分で選択する」を積みかさねていけば、ブレない自分軸がつくられていくはず。

そして、その軸をもとに、自分の好きなことややりたいことに向かって行動していけば、自分らしさって自然と現れていくんだなと感じました。

今、自分らしさってなんだ?と悩まれている方は、ぜひ今回教えてもらったポイントをもとに、いろんなことを見て、自分に問いかけながら、自分軸をしっかりつくることから始めてみてくださいね!

さやか
さやか

もっと渡辺さんについて知りたい!という方は、ぜひ渡辺さんのFBを覗いてくださいね♪

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探究する人

沖 明香

沖 明香

パラレルキャリア。取材ライター/PR・広報のアシスタント/オンライン秘書をやっています。「世の中には素晴らしいものが溢れている」がモットー。オンライン秘書として素晴らしい人たちやその仕事内容をサポートすること、ライティングで価値あるものを価値あるものとして世に出していくことが喜びです。 何歳なっても「やってみないと分からない」でいろいろ挑戦していきます♪

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