何かに行き詰まった時や、物事を考える時に、『視点を変えましょう』『多角的に物事を捉えましょう』と言われて考え込んでしまった経験、どなたにもありますよね。
『視点を変えましょう』って言葉では簡単だけれど、実際にはどうしたら良いのかわからず、混乱してしまったり、いろんな捉え方ができる人を羨ましく感じたことありませんか。
私も視点を変えることが苦手で、昔は一方からの見方をよくしていました。いろんな角度から物事を見ることができなかった私が、書道の師匠と出会い少しずつ変われた経験をしました。
それは、師匠が多角的な視点を持って過ごすことで、いろんな人の気持ちに寄り添い、楽に世界を広げていけることを目の当たりにしたからです。とても楽しそうに生きている師匠を見て、私もそちら側に行きたいと思い、少しずつ視点を変える練習をしてきました。

今は、まだまだ固い時もありますが、昔より柔軟に物事を捉えられたり、見られるようになりました!視点を変えてものを見られるようになると、いろんな人の考えを受け入れることができて、自分の可能性を広げることができますよ。
この記事では、私の体験も織り交ぜながら、視点を変えることで得られるメリットや方法をお伝えしていきますので、ぜひ読んでみてくださいね。
視点を変えるとはどういうこと?
視点を変えるメリットや方法の前に、『視点を変える』とはどういうことなのか確認していきましょう。
物事を見たり考えたりする立場。観点。(goo辞書より)
物事を以前と違った状態・内容にする。変化させる。変更する。(goo辞書より)
視点を変えるとは、『物事を見たり考えたりして以前と違った内容に変化させること』。もう少しフランクにいうと、『いろんな面から物事を見ましょう』という感じですね。

















『視点を変えましょう』って言われると、ちょっとドキドキしていた経験があります。そう言われる度に、『つまらない…』『偏っている…』『固い…』と言われているように聞こえ、勝手に傷ついていました(笑)
もし私のような気持ちになった方がいたら、視点を変えることで、世界が広がり、生きるのが楽になっていきますよ!とお伝えしたい。上記のように感じていた私は、今は『視点を変えましょう』と言われると、新たな捉え方を知れた、成長する機会を頂けたと感じるようになったからです。
視点を変えると世界が広がり、不必要に傷ついたり、自分を責めたりすることが減り、楽に生きられるようになります。それでは、どうしたら視点を変えられるのか、具体的なメリットと方法を見ていきましょう。
視点を変えることで得られるメリット
視点を変えると、世界が広がり、生きるのが楽になります。視点を変えることはメリットだらけ!と言っても言い過ぎではないはず。メリットを知ると、柔軟に視点を変えられることへの近道になります。ぜひ、読んでみてくださいね。
人の立場から物事を見ることができる
いろんな面から物事を捉えられると、視野が広くなります。例えば、商品開発をしていた場合、新しい商品を作りたい人がいたり、美味しいものを届けたい人がいたり、コスト面が気になる人がいたり、ゴールが一緒でも、たどる道のりが違うことがあります。
道のりが一緒だから正解とか不正解とかではなく、私は◯◯と思うけれど、あなたは□□って思うんだ、そういう考えもあるんだ!という気づきになって、新しい物事の見方を知れ、視野が広がっていきますよ。
違う道のりを歩もうとしていたことを非難するのではなく、そういう考え方もあると捉えることで、視野が広がり、相手の気持ちを理解しやすくなります。また、いろんな面から物事を捉えられると、人の気持ちに寄り添えられるようにもなっていきます。
自分の主張をするだけでなく、相手の気持ちに気づき、寄り添えることで、新たなアイディアとなったり、共感することができるので、人の感情に触れることができますよ。

















いろんな人がいるから人生が楽しい!だからこそ、いろんな人の考えや感じ方を聞いて、自分の中の枠を広げていきたいと思っています!
物事をわかりやすく伝えることができる
視点を変えることで、相手の立場に立つことがきます。どういうことかというと、相手の立場だったら…と見方を変えると、相手がどのような気持ちなのか、どう感じているのかなどを考えることができるからです。
そうすることにより、いろんな角度から物事を捉えられ、相手に寄り添った言葉で伝えることができるようになります。
例えば、チョコレート好き同志で話す時と、チョコレートが苦手な人に話す時に同じ言葉を使っても伝わりませんよね。チョコレートが苦手な人に『ガナッシュ』と言っても意味が伝わらないことがあるかもしれませんが、『ガナッシュは生クリームとチョコレートを合わせて作るクリームの一種でめちゃくちゃ美味しいの!』と言われたら想像しやすいいですよね。
上記のように相手の立場に立つことで、相手に寄り添え、わかりやすく話すことができます。伝わるように話すことで、コミュニケーションも円滑になり良いことだらけ!

















視点を変えることは、相手を思いやることなのかもしれませんね!
弱みを強みにすることができる
短所と長所は紙一重のところがありますが、自分の短所や弱みに感じていることを視点を変えると、強みに変えることができます。
例えば、コツコツ毎日積み上げることが苦手で、期限間際に行う人がいたとします。その人に対して、どのように感じるかは、人それぞれですよね。
いろんな捉え方がありますが、どのように捉えるかによって、進んでいく道のりが変わっていきます。
同じタイプと共感をするの
集中力を褒めるのか
この例えだけでも、いろんな見方ができます。もし、自分で自分のできない部分などを責めてしまうなら、視点を変えるだけで、強みに変えることができるのです。できない部分をフォーカスするのではなく、できている部分に目を向けませんか。

















物事の捉え方に正解があるわけではありません。弱みと思っていることは、実は強みかも知れませんよ!
行き詰まりを解消することができる
仕事やプライベートで行き詰まったり、悩んでしまうことありますよね。
なかなかそこから抜け出せず、苦しんだ経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。これも捉え方の一つなんですが、行き詰まったからこそ、その人にしかできないことがあるんです。どういうことかというと、
という状態ですよね。この状態だからこそ、できるサービスや商品があります。アイディア商品などはまさしくそうで、視点を変えることで、物事の見る角度を変えて、問題解消をして商品を作っています。
行き詰まった経験をしたからこそ出てくるアイディア、そこに導いてくれるのが視点を変えることなんでよね。捉え方を変えると、いろんな見方ができます。そうすることによって、行き詰まりを解消していけますよ。
自分を認められ、生きるのが楽しくなる
何かあった時に、できたことを数えるか、できなかったことを数えるか、あなたはどちらのタイプですか。昔の私は、できなかったことを数え、自分を責めていました。完璧主義者だったのがさらに背中を押し、常に、自分のことを責めていました。
その時は、なかなか生きるのが大変で、書道のコンクールで賞を獲っても、もっとできたはず…あの時、もっと努力ができていれば…と自分を責め続け、認めることができませんでした。
でも、できたことに目を向けると、何よりも優先して書いていたこと、いろんな錬成会に参加し学びに行ったこと、結果として9人しか貰えない賞を獲れたこと…とてもすごいことなんですよね。
同じことなのに、捉え方一つで、こんなに差が出てしまいます。前者の私の捉え方だと、辛く苦しい生き方ですが、後者のようにできたことに視点を変えることで、自分を認められ、生きるのがとても楽になりました。

















短所と長所は紙一重。視点を変えることは、自分自身の心を軽くすることができます!
今見ているところから世界が広がる
多面的な見方をすることで、凝り固まった考え方から、視野を広げることができます。
今まで、一方的な見方しかできなかったのが、いろんな方向から見れるようになるからです。昔の私は、多面的に物事を見るのが苦手で、いつも一歩踏み出せずにいました。そんな話を師匠としていた時に

















なかなか視野を広げられないんです。視点を変えるってどういうことだと思いますか?




natsuさんは、前しか見てないんだね。ゴールに向かうのには、前に進む道もあるけど、もしかすると、横に行った方が近道かも知れないし、潜るのもありかもね!飛んじゃうのもいいねぇ!!

















おぉ…、確かに、潜ったり、飛んだりは、考えたこともなかったです




別にゴールに行かなくてもいいじゃん。ゴールじゃないところの方が楽しくて幸せかもよ!

















すごい視点の捉え方!




どうせなら楽に、楽しく生きた方がいいじゃん!楽しんでいるとどんどん世界が広がるよ!
と言われたのが衝撃的で、いろんな捉え方ができるんだ・してもいいんだと思え、人生楽しまないともったいない!…と思ったことを、今でもはっきり覚えています。

















視点を変えると、自由な発想ができたり、一つのことにとらわれなくなり、世界が広がっていきますよ!
ちなみに私の師匠は、書道教室中に筆ではなくギターを持ち歌をうたい、絵の具や色鉛筆を使ってアート作品を作り始めたり(笑)月のお課題を書いているとすぐに話しかけてきて話が面白すぎて2時間のお教室が話で終わってしまったり、感動しやすくすぐに泣いちゃう、全力で今を楽しみ、無邪気な感謝オタクな方。
唯一無二で人生の宝物となる時間を過ごせた、最高のお教室を主催して下さっていた武田双雲先生です。
視点を変える考え方や見方に変化させる方法
それでは視点を変える方法を書いていきます。いろんな方法があるので、ぜひ試してみてくださいね。
まずは自分の考えを知ること
何かで行き詰まった時や誰かとの話し合いで平行線になった時など、まずは自分の考えを知ることが、視点を変えるポイントとなります。自分にはどういう思考の癖があるのか、何を譲れないのかなど、自分自身の思考を知ることからはじめましょう。
自分が大切にしているものや軸になる考えを理解できると、人との違いを理解しやすくなります。何より、自分の判断基準ができると、考えに一貫性が出てくるので思考が楽になります。
自分の考えを理解していると、何かあった時に対応しやすくなります。行き詰まった時には、いつもの捉え方を変えると違う見方ができるようになりますよ!
行き詰まっている自分を認識する
仕事やプライベートで行き詰まった時に、そもそも自分は行き詰まっていると認識していますか。意外と認識していない場合があり、行き詰まった今のこの状態に意識が行き過ぎている人が多いのです。
気付いていない人は、早く抜け出したい・視点を変えられない…などネガティヴな気持ちになっています。そういう時は、力が入っているので、なかなか発想の転換ができにくくなってしまいます。
なので、そういう時は『そっかぁ、私、行き詰まっているんだ』と声に出して認識すると、自分のことから離れてみることができて力が抜けて、ちょっと気持ちが楽になりますよ。

















行き詰まったと感じたら、ぜひ言ってみてくださいね!
どうしてそう思うのか自分に問いかけてみる
視点を変えたい時は、今まで作り上げられた先入観を疑ってみましょう。『そもそもなぜそう思ったのか』と考えると、原点に帰れ、自分が思い込んでしまっていたことから解放されていきます。
例えば、ダイエットしたいと思った時に



そもそもダイエットをなぜしたいの?



痩せたいから



そもそも何で痩せたいの?



着たいお洋服があるから!
上記のように質問を繰り返すことで、ダイエットをしたい本当の理由は着たいお洋服があると自分の気持ちが深掘りされていきます。
『ダイエットしたい』と思っていた時は、辛いなどのイメージを持ちがちですが、『お洋服を着ている自分』と捉えると、ダイエットに対しての捉え方が変わっていきますよね。

















『そもそも…』と質問を繰り返していくと、どんどん深掘りされていきます。その中で、普段と違う考え方に気付いたり、新しい発見をしていけますよ!
今までと違うことをしてみる
例えば夜型だった人が、朝型の生活をしてみたり、運動をするなど、少しだけ普段と違うライフスタイルにすることで、世界が広がり見えてくる景色が変わっていきます。
朝型生活になったことで、朝活に参加でき、今まで知り得なかった世界を知れたり、運動をしたことで健康に対しての意識が高まり、食事に気を使うようになったなど、今までと違うことをすることで、視野が広がり、視点を変えやすくなりますよ。

















ちょっとした違和感が視点を変えるキッカケになるので、時計を反対の腕につけてみる、普段選ばない物を食べてみるなど、簡単なことから始めてみるのがオススメです!
映画や本などの感想を見たり聞いたりする
同じ映画や本を読んでも、人それぞれの見る立場によって、感想や捉え方が変わってきます。他の人とは違う位置や角度からストーリーを見ていることが多いので、十人十色の見方があります。
例えば私の場合、映画やテレビを見ていると、背景に出てくる文字が気になります(笑)。『あの書体、かっこいい!』『あの余白の取り方はすごい!』などを思いながら見ています。ほとんどの人は、文字は気にならないですよね。
視点を変えたい時に、他の人の感想やレビューを見ることによって、いろんな人の考え方や人の心の動きを知ることができます。それらを知ることによって、自分の解釈とは異なる、捉え方の幅ができるので、オススメの方法ですよ。
解釈を変えてみる
コップに半分の水が入っていた時に、
『半分も入っていた』
と、どちらで感じるのか、上記ではない『水じゃなくお茶が飲みたかった』と思うのか、同じ事実に対して捉え方はさまざまあります。
同じことを見ているのに、解釈はそれぞれ。今自分が見ている目線の他に、相手側からの目線で見て、どう感じているのかを考えてみると、見え方が変わり新しい発見や気付きが生まれやすくなります。
どれが正解ということではなく、選択肢はたくさんあって、どのように見方を変えるかが大切になります。一つのことに対して、解釈を変えてみると見方が変わって面白くなりますよ!
クリエイティブな人になりきってみる
えっ!?と感じた人もいるかも知れませんが、心理的なテクニックの一つになりますが、芸術家などになりきると、クリエイティブな思考が高まる実験結果があります。何かに行き詰まった時に、クリエイティブな人になりきると視点がを変えることができるかもしれません。
例えば私の場合、行き詰まった時に、師匠ならどうするかな…と考えます。
どういう言葉を紡ぐのか
どういう気持ちで行うのか
何を大切にして生きているのか
など考え、自分の中に落とし込みます。自分とは違う物事の見方をしているからこその思考や知恵・生き方などを見習うことができ、視点を変えることができます。

















視点を変えるのに相手の立場から考えようとすることが、もうすでに違う視点に立てているんですよね。
逆転の発想をする
何かに行き詰まった時に、原因となったマイナス面をあえてアピールしていくことも視点を変えることになります。どういうことかというと、マイナス面をプラス面に変えて、希少性を打ち出していくようにするからです。
例えば、すごく美味しいお店があるのですが、そのお店は脇道の4階にあり、目立たない場所にあるため、なかなか集客ができずに困っていたとします。どのように逆転の発想をするかというと、
路面店ではなく4階にあること
脇道にあって目立たないこと
落ち着いた空間
知る人ぞ知る
など、マイナス面をプラス面に変換することで『隠れ家レストラン』としたり、視点を変えてあえてマイナス要素を前面に打ち出し、プラスに変えることで、魅力的な伝え方ができますよ。
俯瞰して物事を捉えてみる
視点を変えたい時には、そのことからちょっと離れて、見方を変えていくと視点を変えていけます。例えば、
高さを上から眺めたり、下から見上げたり
外から見たり、中から見たり
未来を見たり、過去を見たり
いろんな角度から見ることで、見える景色が変わっていきます。
今の状況を「なんて悪い状態なんだ…」と感じてしまうこともありますが、未来から見たら「あの時の失敗があったから頑張ることができた」と思うことってありますよね。今だけ・自分だけにと視野を狭めないで物事を見てみてくださいね。

















今の行き詰まっている状況から、ちょっと離れて物事を捉えると、視野が広がっていきますよ!
謎解きをしてみる
んっ!?と思ったかも知れませんが、クイズは知識を問うものですが、謎解きは知識とひらめきによって問われるものです。
例えばこの問題わかりますか。三文字です。答えは最後に書きますね!
謎解きをする時は、あちらこちらから物事を捉えて考えるので、とても頭を使います。わかった時にはスカッとした爽快感がありますよね。いろんな角度に視点を変えることで、ひらめきに繋がり、視野が広がっていきますよ。得られる正解を楽しみながら、謎解きをしてみてくださいね。

















答え!五十音に置き換えて考えると、『す』の『↑(上)』は『し』。『ね』の『→(右横)』は『て』。答えは『してん』でした!
まとめ
視点を変えることによって、相手の立場を理解できたり、知らない見方ができたりと、見える景色が変わっていきます。今まで積み重ねてきた思考回路を変える方法は、たくさんあります。
初めはなかなかできず、視点を変えることができないかも知れませんが、意識して少しずつ行っていくことで、柔軟な発想ができるようになります。そうすることで、世界がどんどん広がっていきますよ!
行き詰まった時だけでなく、普段の生活の中で、物事を違う視点でみてみたり、謎解きをしてみるなど、できることから始めてみてくださいね。
コメント