目次
プラス思考にはデメリットもある?
「プラス思考」には、メリットしかないようにも見えますが、実はデメリットもあります。ここからは、プラス思考のデメリットについても考えてみましょう。
実際に私が体験したデメリットも併せてご紹介します。
デメリット①:真剣度が低いように感じられてしまう
プラス思考の傾向にある人は、物事のメリットの側面を見つけるのが上手です。ですが同時に、デメリットの側面を軽視する場合もあり、側から見て「真剣度が低いように感じられてしまう」といったことが起きます。
プラスの面を考えると、「なんとかできそう!」と進む原動力になりますが、同時にリスクも考える必要がある場合も沢山ありますよね。
自分自身だけで動くのであれば問題ないかもしれませんが、人と何かを共創する時などは、良いことばかり言っていると、「この人は真剣なのかな…?」と思われてしまう可能性があります。
デメリット②:人に対してうまくアドバイスできない
なんとかなる!死にやしない!
私自身、自分の人生においては、こういったプラスの考えで何度も転機を自分の決断で進んできました。特に、大きな決断をするときは迷ったり不安になったりするのですが、その不安が本当に起きることは’’ほとんどない’’と体験から学んできました。
それはそれでいいのですが、いざ、何か不安で進めなかったり、落ち込んでいたりする人が目の前にいるとき、「なんてアドバイスしたらいいかわからない…」と困ってしまうことが多々起きました。
言葉をかけるにも、なんだか軽い言葉になってしまい自己嫌悪に…
プラス思考は自分自身で行動するのにはとても役に立ちますが、人との間では「お気楽でいいね」と反感をかってしまうこともあるかもしれないので気をつけたいところです。
デメリット③:リスクを負いやすい場合も
以前こんなことを言っている人がいたのです。
プラス思考は現実逃避にすぎないと思う。
それを聞いた時、「一理あるな」と思わず頷いてしまいました。
ここまで話してきたように、プラス思考の考え方は、行動力や精神的にも良い影響を与えるといったメリットもあります。
ですが、あまりプラスに偏ってしまうと、「臭いものに蓋をする」といった状況になりかねません。
良い面を見ようとするあまり、リスクを考えないようにしてしまったり、無計画のまま進みリスクを負いやすくなる場合があったりもします。
つまり、過度にプラス思考の癖がついてしまうと、現実逃避の状態になりやすいということですね。
何事もバランスが大切!
プラス思考になるための「5つのしないこと」
「マイナス思考の癖」を強く持っている場合、それを改善するために、「プラス思考」はとても役立ちます。
とはいえ、プラス思考になろうとあれこれすることが返って苦しくなる場合も多いのです。そのため、ここではプラス思考になるための「5つのしないこと」をお伝えします。
しないこと①:プラス思考になろうとしない
いきなり矛盾していることを言っているかもしれませんが、実は1番大切なことが「無理にプラス思考になろうとしない」ことです。なぜなら、真逆の感情への切り替えはとても難しいからです。
これまでお伝えしてきたように、誰にでもプラス思考とマイナス思考はありますし、どんな物事でもプラスの面とマイナスの面があるのです。
つまり、どちらかに偏るのではなく「バランスをとる」ということがとても大切。
そのため、「プラス思考になろう!」とするのではなく、「マイナスをゼロ」に戻すといったイメージで日々過ごしてみてくださいね。
しないこと②:マイナス思考を否定しない
「プラス思考になろうとしない」にも通ずることですが、「マイナス思考をなくそう」とすることも返って難しいものです。
たしかに、ネガティブな考えが浮かぶと、「自分はダメだ」「こんな風に考える自分は嫌なやつ」などと自分のことが嫌になるかもしれません。
でも実際、マイナス思考は誰にでも備わっている本能みたいなもので、普通の感情なのです。
マイナス思考に対してネガティブイメージを持ちすぎないようにすることが、プラス思考に近づく鍵ですよ!
しないこと③:うまくいかなくても自分を責めない
マイナス思考は誰にでもあるものだとお話してきたように、マイナス思考がいけないのではなく、問題なのは「マイナス思考にとらわれてしまうこと」です。
そんなマイナス思考が強い人は、どんな失敗にも負い目を感じやすく、自分を責めてしまう傾向にあります。
特にまじめで責任感が強い人ほど、自分をせめてしまいがち!
明らかに自分が悪いことをしたなら別ですが、何かうまくいかなかったり、思うような結果が得られなかったりした時、まず自分を責めるのではなく「どんな原因があるのか」を探すようにしましょう。
プラス思考が強い人が失敗を次につなげるのが上手なのも、自分を責めるのではなく、「起こるべきして起きている」と考える人が多いからなのです。
また、自分でコントロールできないことにまで、考えすぎてないかも確認してみてくださいね。
しないこと④:不要な情報を取り入れない
私自身の周りにいる「プラス思考」が強い人と話していると、ある共通点に気がつきました。
それは、自分にとって必要な情報とそうでない情報を理解していて、不要な情報を取り入れていない点です。
たしかに、自分自身がマイナス思考に陥りそうになった時、色んな情報に振り回されてしまっていたような…。
世の中には沢山の情報が溢れていて、いったい何が正しい情報なのか分かりませんよね。
そんな状況の現代では、実際に何が正しいかというよりも「自分にとって何が必要か」を知る必要があります。
そして、自分にとって不要な情報であれば、取り入れるのを辞めることが大切なのです。
しないこと⑤:本当にやりたくないことは無理にやらない
私たちは、生きていれば当然やりたくないことでも、やらなくてはいけないことがありますよね。
ですが、マイナス思考の人は、過度にやりたくないことを無理にやり続けている場合も多くあります。
恐らくそこには、やりたくないことをやらないことに対して、「罪悪感」を感じることや、世の中や常識に反することで「傷つく恐れ」が根底にあるからなのでしょう。
マイナスの面を考えてしまいがちなゆえに、恐れがでてきてしまうのはある意味しかたないかもしれませんね。
でも本来は、やりたくないことをやりたいと思えばやる、本当にやりたくないと思えばやらなくても良いのです。
「やるべきこと」「やりたくないこと」に対して、「絶対にやらなくてはならないわけではない」と分かった上で、やるのかやらないのかを選択していくことで、自分の心に優しい生き方ができていくはずです。
「プラス思考」になるべき?ニュートラル思考のススメ
ここまで「プラス思考」について様々な視点からお話してきました。そもそもの話になってしまいますが、「プラス思考」になるべきか?と言えば、そうでない場合もあるというのが私の考えです。
というのも、たしかに「プラス思考」にはメリットも沢山ありますが、物事には必ず2面性があるんですね。
つまり、「プラス思考」にも「マイナス思考」にも同じようにメリットとデメリットがあるのです。
マイナス思考が一概に悪いとも言えないですし、プラス思考が必ず良いわけでもないということ!
さらに、何度もお伝えしてきたように、人間誰でも「プラス思考」と「マイナス思考」の両方をもっています。
そこで、最後に、プラス思考でもマイナス思考でもない「ニュートラル思考」についてお話しします。
ニュートラル思考とは?
ニュートラス思考とは、「プラス思考」も「マイナス思考」も両方を認めて、受け入れる考え方のことです。
マイナス思考に偏っていると感じている人は、プラス思考の考えを取り入れることが役に立つ場合も多くありますが、感情を真逆に切り替えるのは結構難しいものですよね。
また、プラス思考に偏ってしまうこともまた、リスクが伴ったり、バランスを崩して上手くいかなかったりします。
そこで、「プラス・マイナス」の基準で判断するようなものではなく、「ニュートラル」な捉え方をすることで、バランスが取れとても心地よく生きられるようになってくるのです。
では、そんなニュートラル思考になるには、どうすればいいのかというと、「今あるがままを、認めて受け入れる」ことです。
今あるがままを、認めて受け入れる
そもそも、「マイナスな思考」が働くのは自然なことです。そのため、ネガティブな考えが湧いてきたら、その考えを認めて受け入れます。
そして、その裏にある「ポジティブなこと」についても考えて、受け入れてみましょう。
たとえば、「あの人は仕事が早いのに、それに比べて私は仕事が遅い…」といった「マイナスな思考」が働いたとします。
その時、まずは自分を責めずに、「私はそう考えているんだね」と受け入れます。
自分を責めないというのがポイント!
そして、「仕事が遅いこと」の裏にあるポジティブなことも考えてみましょう。おすすめは、「けど」という言葉をつけてみること。
たとえば、「仕事は遅いけど、丁寧だ」「仕事は遅いけど、最後までやりきれる」など。
物事には必ず「プラスの面」と「マイナスの面」があるので、その両方に対しての考えを、認めて受け入れるようにしていくと、どちらかに偏ることがない「ニュートラル思考」になっていきます。
実は、この「真ん中のニュートラルな状態」でいられる時こそ、自分らしくいられるのです。
また、「ニュートラルな状態」になると、ネガティブなことが起きても、不思議と受け流せるようになるので、ぜひ意識してみてくださいね!
コメント