「将来の夢がない」と悩んで嘆いている人はこの世の中にとてもたくさんいますが、その反面、生き生きと自分の夢を描いてそれに向かって生きている人もいます。やはり「将来の夢」はあった方が目標も生まれて毎日が楽しく暮らせますし、夢はないよりあった方が良いということは誰だって分かっている事実ですよね。
だけど、いざ将来の夢とは!と考えると・・・ない。
・全然何も思い浮かばない
・そんな自分にがっかり
・この先に何も希望がみいだせない
などと考えて、将来まで悲観的にとらえて今をどんどんしょんぼりモードにしてしまっている・・・。あるいは諦めきって、ただただ流されるままに過ごしているだけで「将来の夢」がない状況が当たり前になっているの現在の状態に慣れきっていませんか。
以前のわたしもそうでした。そんな感じで50年も過ごしてきてしまいました。「将来の夢」っていつ見たんだっけ?と思い出せないくらい遠い存在になってしまって、何もない自分をとてもつまらない存在と決めつけていました。けれど、今は違います。53歳になっても「将来の夢」はあります。それも複数。
将来の夢はないんじゃなくて、あるのに気付いていなかっただけだったんです。
今回はこんな私が将来の夢を見つけられたきっかけから、少しでも夢を見つけられるヒントの1つになれたらと感じたことを紹介させていただきます。
これを読んだ後、「何歳だって夢を持って前向きに生きることができる」ときっと感じられるはずです。
目次
将来の夢がないと悩むんでいるのはあなただけじゃない
「将来の夢」がないと悩むのはよくあることで、むしろ、「将来の夢はこれです」とすぐ答えられる人の方が珍しいです。
2018年のマイナビニュースで、2018年新成人に将来の夢があるかアンケートを行ったところ、「今のところはない」「わからない」と答えた割合が45.6%に上がりました。だいたい半数弱の若者が将来の夢がないと回答しているので、将来の夢がない状況は特別ではないことが分かります。
新成人ですらこの結果なのですから、もっと年齢が上がって、生きていく事にちょっと疲れを感じるお年頃になれば、その割合はもっと増えていく事が予想されます。
自分自身を振り返ってみても、将来の夢を明確に描いていたわけでもなくただ、日々の子育てに追われ、流れにのって毎日を過ごしているうちに、年を取ってしまった感じでした。
ただ、もう一つ興味深いアンケートがあって、株式会社レソリューションさんが2019年に行った20代~30代男女に行ったアンケートでは「将来に対する不安はありますか」に対して79.9%が「はい」と答えているのです。
だいたい8割が将来に不安を抱いているわけで、そんな状況下では諦めの気持が強くなって「将来の夢がない」と考えてしまうのも、もっともなことで、希望がもてない不透明な様子では、なかなか夢を持つ心境になるのは難しいですよね。だからなおさら将来の夢を見つけづらい状況になって悩みが深まるわけです。
それでも、将来の夢がないと悩むということは、本当は夢を見つけたいと願っているからなので実は、チャンスなのです。欲しいと願わなければ夢を探そうともしません。望んでいる時点でもう、夢を見つける第一歩を踏み出しているのです。夢も求めなければ見つけられない。だから悩んでいるのは進んでいる証拠です。いい感じなのです。
夢を見つけられない原因と「夢」とは何か
「将来の夢がない」と多くの人が話しますが、「夢」とはそもそも何なのでしょうか。例えば、世界平和!やカフェを開店する!だとか、オリンピックで金メダルを採る!など大きな目標のことを「夢」だと思っていませんか。
しかし、どんな夢もすべて正解であって夢は見た数だけあるわけですから、もともと不正解などあるはずがありませんね。
夢とは自分が将来を「こうなりたいな」と思い描いた未来図です。
そう考えると、少し先の未来に願うことが「夢」なのだから、何かしらありそうな気がするのに、なぜ見つけられないのでしょうか。
原因は2つあります。
1 環境のせいにしている
2 他者の視線ばかり気にして比べている
1つずつ説明していきますね。
1 環境のせいにしている
まずは、1から。夢を持っている人と比べて「あの人は、環境も能力もセンスも持っているからだ」と考えてしまう人です。
実は、最近までのわたしも、完全に環境や運のせいにしている痛い人でした。何かのせいにして本気で探そうとしないから見つかるはずがないのに、今のままでも特別困る事はないから、「まあ、いいかぁ」と流して甘んじている状態に目をつぶって気付かないふりをしている状態です。
2 他者の視線ばかり気にして比べている
他者のキラキラした夢にばかり目が行ってしまい、自分の夢に目がいかない様子です。いつも、自分以外の人の夢を聞いて羨ましがったり、比べたりして自分の夢はたいしたことがない、夢とは言えないと思い込んで夢が見えなくなってしまう状況です。他者の夢が眩しすぎて自分にも夢があったことなどかすんで夢の無い状態に慣れていってしまっています。
本当は夢って誰のものでもなく自分のものなのに、そのことを忘れてしまったから将来の夢がないとなってしまいます。繰り返しますが、夢って自分のものです。だから自分勝手で良いし、自分の思い通りに見てもかまわない。他者からの許可も必要ないし、比べる必要もない自由に見れるのが夢なのです。そう考えると夢が見えてきませんか。
本当にあなたには夢がないのか?気付いていないだけでは。
夢は大きくてキラキラしていなくてもいいし、夢は現実の自分ができることの中でも十分に見つけられます。夢の大小を気にせずに、単純にこうしたいなということを夢にすればいいのです。
例えば、
お昼にラーメン食べたいな
休みは1日中大好きなドラマをみていたいな
でもいいですね。ほんの数時間後、数日後の願いでもすべて夢にすればいいんですよ。あなたが望んでいることが夢にあたるのです。そのように視点を変えると夢は周りにたくさん転がっていませんか。大袈裟に話すと、世界は夢で満ち溢れていますね。
夢を持つことを構えないで、もっとシンプルに考えてみると自分が望むやりたいことが夢になるわけで、夢は無限にでてきますよね。夢は誰にでもあって、ないと話すのはそう思い込んでいただけでなんです。
生きてるだけでお腹はすくし、そうなればあれを食べたいという欲求もでてくるもので、実は夢はとても身近なもの。そしてどんどん達成もできているものなんです。達成できにくいのが夢と誤解していませんでしたか。そんなことはありません。すぐできることも、時間がかかることも同じ夢には違いないのです。
夢が分からないなと感じたなら、自分の要求に素直に従うことをお薦めします。やりたいことや欲しいものが浮かんできて、それがあなたの欲しい夢になります。答えは自分の中にちゃんとあったんですね。
このことに気付く前の私は
あなたの夢はなんですか?
・・・・・
と質問されるのが大の苦手でした。なぜならば夢とはキラキラとしてて、人から素敵だねと賛美されるものと考えていたから。その基準で夢を探すとなると見つけられないので答えられなかったんです。
もう、いい年だし・・・
小さな子供の頃ならまだしも・・・
今更聞かれてもなぁ・・・
夢見る頃はとっくに過ぎてるでしょう
という諦めの気持もあって、これから何を見るの?という気持でした。
こんなふうに考えてる人が私の周りでは多いです。自分の人生を諦めモードで、ただの消化試合のように淡々とこなしている状態で、決してこの状況が悪いわけでもないのですが、なんか・・・違うんじゃないかという正直な心の声に蓋をしている人が。
当然ですがその状態って充実していないですよね。特に年齢を重ねている人ほど残り時間が少なくなるので、夢や経験したいことを持たずに暮らしていくってなんかもったいない。どうせ同じく生きて行くのなら夢はあった方が楽しいし、自分の未来を充実させるためにも夢に気付くことって大切。探すより気付く方が早道ですよ。
知らないことは夢にならない~何歳からでも夢は見れる~
夢を見つけるために自分のしたいことに素直に目を向けることをお話しましたが、もう1つ、お薦めしたいことががあります。
それは新しい知識を得ることです。なぜならば、本来、知らないことは夢にはなり得ないからです。自分の理解の範囲だけではちょっと面白くないというか、もっとワクワクしたくありませんか。まだまだ知らないことがこの世にはたくさんあるし、出てきます。
ちょっと自分の話になりますが、
わたしの夢は死ぬまでに4大フェス制覇!
なんて言ってるけれど、
10年ぐらい前には全然知らない知識でした。
フェスって言葉すら知らなかったです。
それが5年くらい前に娘が参加しているのを見て気になり始め、いろいろ調べてるうちに行ってみたい!と強く希望するようになり、いざ、1つに参加したらすっかりハマり最初に述べた4大フェス制覇の夢が出来上がったのです。
自分の範囲から外れた状況を覗いてみたら新しい世界がみえました。視界が広がって夢も増えました。将来の夢がないと悩んでいるのなら、思い切って慣れ親しんだ環境から別の環境を経験してみるのも1つの方法です。
それが例え合わなかったとしても、自分の夢はここではないと知識が増えますし、行動できたことで自分の自信につながります。自信がつけば夢への挑戦も怖がらずにできて、結果また新たな夢を探す活力にもなります。
夢を探すためにいろいろ試してみるのもいい経験です。どうせ飽きっぽいなど、外野の声は無視しちゃいましょう。自分の夢探しなのですから挑戦あるのみです。
夢はいつからでも見れるし、育てるもの~50歳過ぎて将来の夢を見つけた私の話~
わたしは将来の夢がなくてず~っと無味乾燥な日々を過ごしてきました。何と言うか彩りのない毎日を淡々とこなしていて、正直、夢を見ようとすらしていませんでした。
しかし、両親を亡くして、自分の残り時間を意識するようになると、今のままの生活は自分の人生を捨てていることだ!と気付いて自分の本当の声をよく聞くようにしました。
わたしは本当はどうしたいの?
このまま亡くなってもいいの?
嫌だ!
ならば、これからどうしようかと思いをめぐらしてみたら、
楽しく生きて行きたい!
夢を持ちたい!
と答えがすぐでてきて、それなら楽しいとは何かとまたまた考えたら夢を持ちたいでした。夢を持つことができたら希望が見えると感じたからです。
そうやって夢探しを始めました。そしたら、ある、ある。こんな足元にもたくさんありました。夢探しって今ある幸せを確認する作業です。
不思議なもので夢がたくさんある状態に慣れていって、叶えていくことを繰り返したらどんどん夢が大きくなっていきました。例えば、好きなアーティストのCDが欲しい。叶ったら、ライブに行きたい。それも叶ったら武道館のコンサートに行きたい。というように夢がどんどん膨らんでいきました。
だから、1つ小さな夢を見つけて、それを叶えるために動けば、夢の見つけ方がどんどん上手になります。良くないのは、見つけても動かないことです。動かないと何も変わらないので、どんどん行動して夢を育てた方が、夢を見つけるコツをつかむためにもよいです。
夢を見つけるコツをつかんだら、50代になっても夢は見つけられて、自分の未来は思ってたほど悪くはないし、むしろ楽しいことが待っていると感じられるようになりました。楽しく動いていれば、応援してくれる人との新しい出会いにも恵まれて、また別の夢も増えていってモノクロのような生活から生き生きとした毎日に変化しました。
50歳過ぎて自分の人生を改めて考えた私の話になります。興味がある方はぜひ読んでください。
終わりに
現在、将来の夢がないと悩んでいるかたは、今が夢を見つけるチャンス。何もないからどんどん試せるし、ゼロだったからあとは増えてゆくだけだからです。
例えば、狙っていた限定のランチを食べたい。これで夢が1つ見つかりましたね。将来って何も遠いことばかりじゃなくて、少し先の未来も将来。そうやって足元の未来の夢を1つずつこなしてゆけば、夢は成長してゆくものだから遠い将来の夢も見えてくる。夢の見つけ方は単純です。
・自分の要求に素直になってやりたいこと、欲しいものを見つける
・あなたの夢はあなたのものです。他人の基準にあわせる必要はない
・知識を得れば新しい夢も見れる
・夢はいつからだって見つけられる
・夢は育てて増やしてゆくもの
これで大丈夫です。
夢を見つけるのは何歳からでも大丈夫です。その人の未来はその人のもの。自分のペースで見つけることができる筈です。
だって50代のわたしですらこう言ってもらえたんです。「まだ53歳でしょう。何だってできるわ」と。その言葉はすべての人に通じるはずです。いくつになっても夢を追いかけることはできるから、夢を見つけるのを諦めないで探してみてくださいね。
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