先が見えにくい今の時代、できれば心配ごとや悩みを少なくして生きたいですよね。しかし、生きていれば毎日、仕事やプライベート、人間関係などの悩みはどうしても次々と生まれてきてしまいます。
「どうして、もう少し気楽に生きることができないんだろう?」「生きにくいと感じる今の時代でも、気楽に生きている人もいるのにな」と感じている人も多いのではないでしょうか?
私は、ブータン人の夫と結婚してブータンで住んでいます。多くのブータン人は気楽に生きてるって感じですよ。
ブータン人の夫と結婚する前、仕事もプライベートでも全力投球で楽しいことも多く、充実した毎日でした。でも、「この生活がずっと続くと疲れちゃいそう」という思いを抱えていたのも事実です。
ブータンに住み始めて、「自分が頑張ってたことって、本当に必要だったの?」と気がついてから、自分にとって大切なことが見えてきて、気楽に生きることができるようになってきました。
そこで今回は、気楽に生きる人の考え方を紹介して、自然体で「気楽に生きる」コツを伝授します。頑張り過ぎて疲れちゃったと感じている人は最後まで読んでみてくださいね。
「気楽に生きる」ってどういうこと?
毎日やらなければならないことが多くて、頑張って疲れたなと感じ、「もっと気楽に生きることができればな」と思う人も多いのではないでしょうか。でも、「気楽に生きていると何だか怠けているように見られるかな」と罪悪感を感じたりもしますよね。
そもそも、「気楽に生きる」ってどういうことでしょうか?
気楽に生きると聞くと、「やることや目標がなくて、ダラダラと生きること」って勘違いするかもしれないよね。
「気楽に生きる」というのは、気持ちに余裕を持っているということであって、何も考えないで怠けているという意味ではありません。
時にはがむしゃらに頑張ることも大事です。でも、何にでも頑張り過ぎては疲れてしまいます。上手く気持ちを切り替えたり、息抜きをすることで、気持ちに余裕を持って生きたいですよね。
気楽に生きる人ってどんな人?
いつも気持ちに余裕があって気楽に生きている人がいる一方、つねに全力投球で頑張って疲れている人もいます。同じような状況にあっても、気楽に生きられる人とそうでない人との差はどのような点にあるのでしょうか。
ブータンでは、私の家族を含め多くの人が、気持ちに余裕があって、気楽に生きているなと感じます。頑張り過ぎないで、気楽に生きる人の特徴を紹介します。
特徴①他人と自分を比べない
仕事やプライベートなど、他人と自分の違いをつい比べてしまいますよね。でも、気楽に生きる人は、他人と自分を比べません。他人と比較せず、自分にとって必要かどうかで判断し行動をします。
つねに他人を意識していると、着る服や仕事、休日の過ごし方まで、他人から見て無難、もしくは羨ましいと思われる選択をしがちです。
ブータンは、今でも自給自足に近い生き方をしている人が多くいます。身分相応で足を知る人が多いので、必要以上に他人と自分を比べないんですよね。
必要以上に他人と自分を比べたりしない考え方が出来ていると、余計なストレスを抱えずに済むのです。
特徴②ありのままの自分を認めている
どうしてこんな簡単なことができないんだろうと自分を責めてしまうことがありますよね。でも、気楽に生きる人は、自分が苦手なことも含めて、ありのままの自分を認めています。苦手なことを避けることができると、無駄な時間と労力を使わないで済むのです。
自分が苦手なことを認めていないと、何でも自分でしてしまいます。そして、自分がやりたかったことよりも、やらなければならないことを優先的にしてしまいがちです。
ブータン人は、とても自己肯定力が高いです。できないことがあっても、全く卑屈にならないし、笑ってられるのは羨ましいです。
ありのままの自分を認めていると、しなくてもよい苦労から逃げることができ、自分がやりたいことに時間を割けるのです。
特徴③頼るのが上手
できることなら自分で解決してしまおうと頑張ってしまうことありますよね。でも、気楽に生きる人は、人に頼るのが上手な人が多いです。自分がやるよりも、他人にしてもらう方が上手くいくことがわかっているのです。
「他人に迷惑を掛けたくない」「自分が思っているようにできないかも」などと考えてしまうと、人に頼れなくなってしまいますよね。
ブータンは共存の考えを大切にしていて、人と人の繋がりが強いです。私の夫は手先が器用なので、近所の家の水回りなどに不具合があると修理してあげています。
実は頼ることは悪いことではないのです。頼った人も相手に感謝するし、相手も頼られて嬉しいものです。そして、相手の能力を引き出していることにもなるのです。
特徴④楽観的でくよくよ悩まない
やってみなければわからないのに、自信がなくてくよくよ悩むことありますよね。でも、気楽に生きる人の多くは、なるようになると楽観的で、くよくよ悩むことはありません。いい意味で適当さがあって、とりあえずやってみるという行動力があるのです。
完璧を目指すと、上手くできる自信がなくて、やるまでに時間が掛かったり、「もっとできることがあったんじゃないかな」と後悔しがちです。
ブータンでは、新しいことを学びたいと思った時に、自国で学ぶ環境がないので、留学する人が多いです。留学するのは、資金的にも学校選びも大変ですよね。しかし、準備不足でも、とにかく留学することを諦めずに、行動してしまうんですよね。
楽観的なので、失敗することも多いですが、「あの時やっぱりこうしておけばよかったかな」という、やらなかった後悔は少なくなります。
特徴⑤未来よりも、今の自分を大切にしている
先のことを考え過ぎて、不安になることありますよね。でも、気楽に生きる人の多くは、まだ起きていない未来よりも、今の自分を大切にしているのです。
大きな目標を持つことは大切です。未来のことを何も考えない方が良いということではありませんが、考えても仕方がないことばかりに目を向けて、今の自分をおろそかにしては意味がありません。
ブータンは、発展途上国で決して収入が多いわけではありません。でも、欲しいものは何とかして直ぐに買うし、やりたいことも何とかして直ぐにします。本当に今を生きているんですよね。
自分の未来は、今の自分の積み重ねなのです。今の自分が良いと思うことを続けていると、自然と自分らしい生き方ができるようになります。
自分らしく「気楽に生きる」ためのコツ
自分にプレッシャーを掛け過ぎると力が入りすぎて上手くいかないこともあります。そして、頑張らなければならないと思うほど、動けなくなることもありますよね。自分の考え方を少し変えることで、気楽に生きられるようになります。
自分らしく「気楽に生きる」コツを考えてみましょう。
コツ①自分と他人を比較しないようにしよう
「あの人と比べて自分の方が劣っているからもっと頑張らないと」など、他人と比較していると、自分が劣っているところに目が向いてしまうものです。他人と比べるとキリがなく疲れてしまうだけです。そこで、自分と他人を比較することをやめてみると、気が楽になります。
自分と他人を比較すればするほど、自分を辛い状況に追い込むことになります。なので、まずは「人は人・自分は自分」と割り切ることから始めてみましょう。
もっと自分自身に目を向けて、昨日の自分よりも少しでも成長していたり、一歩でも前に進んでいればそれで十分なのです。その積み重ねによって未来は今よりも良いものになっているのです。
コツ②自分が主役だと思い込もう
自分の人生は、誰かのためでもなく、誰かのわき役でもありません。自分の人生は自分のものなのです。
「あの人にこう思われたいから」「あの人といるためにはこうでなくてはならない」と、他人のことを気にして生きていては、自分はわき役のままです。そして、自分にとって大切ではないことに時間と労力を使うことも増え、疲れてしまいます。
自分がどうしたいのか、どう思ったのかが何よりも重要です。自分の意思で決め、常に「自分が主役」という思いで生きて良いのです。
わざわざ自分が生きづらいような生き方をする必要はありません。自分の心や気持ちを尊重して、自分に素直になりましょう。
コツ③何が起きても「なるようになる」と考える癖を付けよう
人生のなかではいろいろなことが起きます。しかし不思議なもので、どんなことも、収まる結果に収まるようにできているものです。
どんな困難が訪れたとしても、「結局はなるようになるから大丈夫」と考える癖を付けましょう。
まだ何も起きていないうちから、心配したり悩んだりする癖が抜けないままでは、気楽に生きていくことはできません。
取り越し苦労をするよりも、今を精一杯楽しみましょう。そして、もし何か起きたとしても、いずれは何とかなるものだと考えるようにしましょう。実際に何とかなるものです。
「なるようになる」「大丈夫」という言葉は、気楽に生きるための魔法の言葉です。上手くいかなくても、直ぐに諦めないで続けてみると、意外と細かなミスは修正できるものです。
コツ④必要以上に頑張ることをやめてみる
目標に向かって、前向きに頑張ることは素晴らしいことです。しかし、必要以上に頑張ることをやめてみましょう。
そして、嫌なことに対して無理をしたり、無理だと分かっているのに頑張ることはやめてみましょう。心をすり減らしてしまいます。
人間はついつい「もっともっと」と欲が出てきます。そして、潜在的なプレッシャーに繋がってしまい、心に余裕がなくなります。
まずは、心に余裕がないなと感じたら、目標設定を考え直してみましょう。自分が主役なので、自分に合った目標設定をすれば良いのです。
コツ⑤感謝をする習慣を身に付ける
気楽に生きていくためには、まず等身大の自分に目を向けてみましょう。自分が苦手なことなどにも気がつきます。でも、「自分は思ったよりも、色々なものを持っている」ということにも気がつく筈です。
それがわかったら、「自分が持っているもの」に対して、素直に感謝する習慣を見につけてみましょう。
自分にあるものに目を向けて感謝すると、心がどんどんラクになり、気楽に生きていけるようになります。感謝の気持ちは、気楽に生きていくための特効薬と言っても良いでしょう。
コツ⑥未来のことばかり考えない
何か大きな決断をしなければならない時に、ずっと先の未来のことまで考えてしまうこともあります。もちろん未来の目標や理想は大切ですが、未来はどんなに考えてもその通りになるかはわかりません。気楽に生きるためには、先のことまで深く考えないことがコツの一つです。
まだ起こってもいない問題を考えるよりも、起こってから考えるようにすると、もっと楽しく気楽に生きられるものなのです。
その方が、後々自分の選択に後悔することも少ないし、「自分が決めたこと」として覚悟を持てるものです。後先のこと、ずっと先のことを考えすぎると、行動にためらいがでたり、余計な心配がつきません。
目の前にあることだけに集中して答えを出すようにすると、気楽に生きられることでしょう。未来は今の延長線上にあるのです。今を楽しく生きている人は、未来も楽しく生きていけるものです。
楽観的思考を手にいれたい方は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
気楽に生きていると、あんがい上手くいくよ!
頑張り過ぎることを止めて、自然体で気楽に生きていると、不思議と自分の環境が良くなってくるものです。
私もブータンで「気楽に生きる」人たちと生きていると、「自分はここにいるだけで良いんだ」とすら思えるようになりました。
自分にとって頑張る必要がないことを止めると、時間にも気持ちにも余裕ができますよね。余裕ができると、家族や友人など大切な人と過ごす時間も増えます。
そして、大切な人と過ごしていると、人間関係に悩まされることも減ります。悩まされるどころか、気楽に生きている人の周りには、自分にとって気持ちの良い人、信頼できる人が集まってくるものです。
気持ちに余裕があると、新しいことに挑戦してみようという気にもなります。そして、自分だけの力だけでなく、信頼できる人にも頼ることができれば、大きなことにも挑戦できるようになります。
そして、「気楽に生きる」と、何よりも良いのは、心も身体もより健康でいられるようになるのです。
まとめ
成長を求めたり、より良い自分になりたいと思うと、どうしても頑張り過ぎてしまいますよね。
まずは、頑張り過ぎて疲れてしまった時は、1日でも1時間でも良いから、「何もしない時間」「他人のためでなく、自分のための時間」を過ごしてみてください。
これから先の人生、自分を大切にして、自然体の自分で生きられるようになりますように!
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