【人生を変える覚悟の決め方】弱冠23歳のオタクが覚悟を決めてプロになるまで。
好きなことを仕事に

【人生を変える覚悟の決め方】弱冠23歳のオタクが覚悟を決めてプロになるまで。

覚悟の決め方がわからない。
覚悟を決めるって何か怖いし、不安。
覚悟を決めるってそんなに重要?

こう感じている方も少なからずいらっしゃいますよね。

そもそも「覚悟の決め方」を検索して、このページにくること自体が結構すごいことなんですが、僕は覚悟の決め方を探すどころか、覚悟を決めるという選択肢すら頭になく、おかげで、ただただ動いているだけで満足してしまい、なかなか結果が出ずに、くすぶったこともありました。

じゃあ、なんで覚悟の「か」の字すら、頭になかった僕が「覚悟の決め方」の記事を書いているかというと、それは僕が23歳のときにある経営者の方と話しているときに、覚悟を決める出来事があったのですが、このときに覚悟を決めたおかげで、それまでくすぶっていた僕の人生が大きく変わっていったことを感じているからです。

そんな知らないと、結果が出ずにくすぶる人生をおくることになるかもしれない「覚悟の決め方」について、僕の経験談をもう少し詳しく話しながら、お伝えしていきますね。

23歳のオタクが覚悟を決めて人生を変えた

まっちゃん

大好きなボードゲームをバックにオフィスで撮った写真

では、覚悟を決めることすらわからずに生きていた僕は何者かといいますと、一言でいえば、オタクです。

何のオタクかというと、「ボードゲーム」という主に電気を使わないゲームのオタクです。

「ボードゲーム」というと、初めて聞く人も多いと思いますが、日本で一番有名なボードゲーム「人生ゲーム」であれば、見たことや聞いたことはありますよね。

僕の場合、人生ゲームは小学校の頃に遊んで、とてもハマっていました。

どれくらいハマっていたかというと、

外が晴れていても、1人家にこもって、ひすたら人生ゲームのマス目を読む遊びを延々とやっていました。

今思うと、かなりヤバいやつですね。他にやることなかったのでしょうか(笑)

そんな小学生の頃から、人生ゲームにハマっていた僕は、中学生の頃には、日本ではあまりメジャーではない世界各国の「ボードゲーム」にハマっていき、中高生の頃から100個近く所持する、立派なオタクとなっていきます。

そして、今では「ボードゲーム」のプロとして、企業からのボードゲーム開発のお仕事をもらったり、マツコの知らない世界をはじめとしたメディアに出演してボードゲームを語ったり、日本で初めてボードゲームの内容が詳しく掲載されたビジネス書を出版したりするようになりました。

これだけ見ると、順風満帆に見えますが、現実はそう甘くありませんでした。

どれくらい甘くなかったかというと、あまりに稼げなかったので、3回ぐらいボードゲームを全て捨てようと思ったことがあります(笑)

そのぐらい、大好きなボードゲームで生計を立てることは大変なことでした。

しかし、そんな状況の中、あるきっかけで覚悟を決めたことにより、僕の人生は大きく変わることになります。

あなたはそのことに、人生の時間をかける覚悟はあるのか?

人生の時間のイメージ

当時、僕は大好きなボードゲームをたくさんの人に知ってもらおうと、学生の頃から、いろいろな場所でボードゲームをやっていました。

しかし、それでお金をもらって生計をたてることはできていませんでした。

なぜなら、小学生の頃からボードゲームをやっていて、誰かとボードゲームをすることでお金をもらうという考えが全くなかったからです。

それでも、学生の頃から活動している自分と何もしていない周りの同級生の友人などと比べて、実際に動いていることだけに満足していました。

そんなある日、お世話になっていた経営者の方と久しぶりに会って話をすることになったのですが、彼の一言で僕の人生は大きく変わることになります。

その一言が衝撃的すぎて、当時の他の会話はあまり覚えていないのですが、要約すると彼からはこんなことを言われました。

「松永君(僕)は、なぜボードゲームで世界一を目指さないの?

これを言われたとき、人生ゲームの箱で頭を殴られたような衝撃がはしりました。

たしかに「ボードゲームで生きていければいいな」とは、頭のどこかで思ってはいましたが、当時は、

そのうち・・・
いつか・・・
どうにかなったら・・・
うまくいくかも!!

みたいな感じで動いていたのが正直なところでした。さらにその方からは、続けてこう言われました。

世界一になる覚悟がないなら、それ(ボードゲーム)を続ける意味はないよ。」

続けてもう1発、今度はフルスイングで、顎をふっとばされたような衝撃でした。でも、不思議とこの時、

「そうだよな・・・。このまま、中途半端にやってもうまく行かないだろうな・・・。」

と彼の言葉を真摯に受け止める自分がいました。そして、

このままでは終わりたくない。大好きなボードゲームで生きていきたい

と、強く思ったのです。その後、僕は彼に対して、

「僕は世界一になります」

と覚悟を決めて、宣言したのです。

それから約2年後、僕はボードゲームで生きていくチャンスから、大好きなボードゲームだけで生きることができるようにまでなりました。

そもそも覚悟とは何なのか?

覚悟とは何のイメージ

それでは、巷でよく耳にする「覚悟を決める」や「覚悟の決め方」などの「覚悟」とは、具体的にはどのようなことをいうのでしょうか。

Google先生にその答えを聞いてみると、

「覚悟」とは

悪い事態(に多大の努力がいるの)を予測して心の準備をすること。
(朝日新聞社が運用する コトバンク より引用)

だそうです。つまり、「覚悟の決め方」を要約すると、

「どんな状況に陥っても、決めたことをやり続ける気持ちを持つと決めること」

といえます。

この意味を知ると、ダイエットをしたいから「ダイエットするぞー」と宣言する人がなぜ、痩せることができないのかがわかってきますね。

ダイエットをすると「覚悟を決める」ということは、

「どんな状況に陥っても、痩せるために努力し続ける気持ちを持つと決める」

ということになります。

これが「痩せたい」と思ってはいるものの、心の声で、

(でも、辛いのは嫌いだから、辛いことはやりたくない!)
(そもそも、大好きなものを我慢するとかもってのほか!)

と、思っていながらの宣言であれば、当然、その人がダイエットを続けることは難しいことはわかりますよね。

ちなみに僕の「覚悟」に対する認識は、この意味合いにも近いですが、

「決めたことに全責任を負う」

と考えています。

なぜ、こう思ったかというと、僕はこの話をしてくれた経営者に会うまでは、何か思い通りにいかないことがあると、いちいち落ち込んだり、諦めたり、他の人のせいにしたり、考えるのを放棄したりと、いろいろな責任から逃げていたからです。

そんな中途半端な思いで活動をしている人がいくらボードゲームを広めようと思っていても、誰も応援しようとはしませんし、その広めようとしているものに興味を持つなんて、ほとんど反応しないのは目に見えています。

そんな状態に陥っていることに気づいた僕は、このままではいけないと感じ、覚悟を決めたところ、今まで自分がやりたかったことが実現できる機会に恵まれ、今のような好きなことで生きる人生につながっていったのです。

これは、僕だけではなく、あなたが叶えたい未来や夢、理想の姿、どれにも当てはまるのではないでしょうか。

とはいっても、覚悟を決めると、本当に変わるのか?

変わるのイメージ

いやいや、覚悟を決めることが大事とわかっていても、覚悟の決め方なんて教えられたこともないし、やり方もわからないよ!
てか、そもそも覚悟を決めて、本当に変わるの!?

と思う方もいると思います。その気持ち、よくわかります。

覚悟を決めること自体は、ぶっちゃけ宣言するだけですし、そんな3秒で終わる覚悟の宣言で簡単に自分が変わることができるのであれば、苦労はしませんよね。

しかし、ここで覚えておきたいのは、そもそも覚悟を決めようと思っているほど、あなたが望んでいるものは、そう簡単にすぐ手に入るわけではないということです。

例えば、3ヶ月後の夏のために10kg痩せたい、東大の医学部に合格したい、1年以内に昇進したいなど、いろいろな思いがあって、覚悟を決めようと思いますが、覚悟を決めた1秒後にそのほしい未来が手に入ることはありませんよね?

そもそも、そんな簡単なことだったら、いちいち覚悟を決める必要もありませんし、簡単に手に入らないからこそ、覚悟を決めようと思っているのですから、当然といえば当然です。

では、覚悟を決めるのは、単なるおまじない的なものであって、実は、そんなに意味がないのでしょうか?

覚悟を決めるイメージ

それは、僕の経験上、覚悟を決めることに意味がないことは絶対にないと言えます。

なぜなら、覚悟を決めることで、すぐに変わることはないとしても、これからの自分の行動が変わってくるからです。

例えば、僕はもともと、ボードゲームは楽しいということを広めたかったので、いろんなご縁で会った人のパーティーやコミュニティに誘われたとき、ボードゲームを持っていって遊んでもらって広めるといった活動をしていました。

しかし、それだけでは、僕の理想とするゴールにたどり着かないことは、活動を続けていく中で、薄々感じていました。どう考えても、自分が生きている間に一緒にボードゲームを遊ぶことのできる人数に限界が見えていたので、それで目的が達成できないと頭の片隅のどこかで思っていました。

ですが当時は、活動している自分を否定したくなくて、中途半端にその活動を続けていて、前述した内容でいえば、自分の目標に向かうために必要な考えることから逃げていたといえるでしょう。

そんな中、衝撃的な一言をかけてくれた経営者に会って、覚悟を決めた次の日から、僕の行動は大きく変わりました。

これまでは、ただイベントで会った人とのご縁で、運良く誘われたら、ボードゲームを持っていって機会があればやる程度でしたが、そのようなチャンスを待つのではなく、自分から行動するようになりました。例えば、

影響力のある人に話をすれば、何かヒントが得られるかもしれないと思って、SNSを使って、片っ端から会ったこともない経営者や成功者の方に「僕はボードゲームで世界一になりたいので、教えてくれませんか?」と数え切れないほど連絡をして、実際に会っていろいろ教えていただいたり、

会うのイメージ

コワーキングスペースやシェアハウス、老人ホーム、学校、企業など、人が集まってボードゲームの需要がありそうなところをピックアップして、これまた、片っ端から連絡をして実際にやりにいってみたりと、

コワーキングスペースで開催したボードゲームイベント

これまでは受け身でしかやってこなかった活動から、自分からいろいろと考えて行動するようになったのです。

そして、それをずっと続けていった結果、「7つの習慣」という世界で2番目の売上を誇るビジネス書のボードゲーム化を考えている人に出会い、それがきっかけで僕はボードゲームのプロとしてデビューすることにつながりました。

(注釈:「7つの習慣」はアメリカの建国以来に発行された200年分の「成功」に関わる文献を調査し、それらに共通した7つの習慣をまとめた書籍。世界で3,000万部、日本では累計200万部を売り上げたベストセラーで「20世紀にもっとも影響を与えた2大ビジネス書」のひとつ)

そして、今では、様々な企業からオファーをもらったり、マツコの知らない世界をはじめとした様々なメディアでボードゲームを紹介したりするようになったのです。

これは僕が覚悟を決めたあの日から、どうすればそれを実現できるかと常に考えるようになったことと、つながっているのは間違いありません。

今、思えば、あのとき覚悟を決めて本当によかったと心から感じています。

覚悟の決め方がわからない人が自分に問いかけたい2つの質問

2つの質問のイメージ

しかし、覚悟を決めていたとは言え、全く怖くなかったといえば、それは嘘になります。

当時、僕は、初めてボードゲーム制作のオファーをもらった時、仕事としてボードゲームを作ったことはなく、むしろ中学生の頃にチャレンジして、あまりのできの悪さにもう2度とつくらない!と決心するほど、ボードゲームを作ることにコンプレックスを持っていたくらいです。

ですが、僕はそのオファーを受ける2年前に「世界一になる覚悟」を決めていたおかげで、

このチャンスは逃してはいけない。何が起こるかわからないけど、やり抜く!

そう決意していたので、作ったこともなく、制作資金もなく、売り方もよく考えず、即効でその仕事を引き受け、紆余曲折ありましたが、無事、7つの習慣ボードゲームは完成しました。

このボードゲームは、Makuakeというクラウドファンディングで、日本で初めて1000万円を超える資金調達を実現したボードゲームプロジェクトとして、話題になりました。

このプロジェクトは前代未聞で、最初は一緒にやろうとしていた仲間から猛反対されたり、初めてのボードゲーム制作なのに、期限がすぐそこまで来ていて、全然時間がなかったり、制作をお願いしようとしたら、大きな見積もりミスが発覚して採算が合わずに頓挫しかけたりと、てんやわんやな話が積もりまくってるのですが、長くなりそうなので、また別の機会にお話しますね。

さて、そんな仲間と人生をかけたプロジェクトが無事に成功してから、僕には様々なボードゲームの案件を舞い込むようになり、ボードゲームだけで生活することができるようになったのです。

さて、これは、僕の運がただよかっただけなのでしょうか?

運がいいイメージ

たしかに僕は運は昔からいい方だと思っているので、運がいいというのは1つあります。

しかし、それ以上に、23歳のときに「覚悟を決めた」おかげであることは間違いありません。

なぜなら、覚悟を決めなければ、

自分から知らない人にSNSでコンタクトをとることはしなかっただろうし、自分から知らないコミュニティにボードゲームをやりにいくことはしなかっただろうし、今までつくったこともなく、むしろコンプレックスだったボードゲーム開発を受けるなんて、絶対にやっていなかったからと今振り返ってみても、そう感じるからです。

僕は、今となっては、「好きなことで生きる」をテーマに講演したり、本を出させてもらったりしていますが、「覚悟が決めることが大事」という感想が一番多いです。

すごいときは、感想の9割が「覚悟が大事なんですね」で埋め尽くされることもあります。

この「覚悟の決め方」ですが、実は2つの質問を聞くだけで、あなたが今、覚悟を決めるタイミングであるかがどうかが、簡単にわかります。

「それがどんなに辛いことがあっても乗り越えようと思っているか?」
「どんなことが起きても、それが自分の責任であるといえるか?」

この2つの質問に対して、「はい」と即答できるのであれば、それはあなたが覚悟を決めることができる最高のタイミングであるということです。

もし、即答できないなら、まだあなたにはその覚悟を決めるのは、早いのかもしれません。
しかし、ここで諦める必要は全くないです。この2つの質問に「はい」と即答できるようにするために、今の自分に必要なものを考えて、それを着実に積み上げていけばいいのです。

人生、何にでも「タイミング」があります。

どんなに素晴らしい最高のサービスがあっても、自分でコントロールできない様々な要因によって、うまくいかなったものがたくさんあるのと同じで、それは覚悟を決める瞬間にもあるのです。

例えば、僕も活動を始めた21歳のときにいきなり、

「君は世界一になる覚悟はあるのか?」

と聞かれたら、まだ始めたばかりの僕は、

まつなが
まつなが

「いやいや。何を言っているんですか?僕はまだ始めたばかりなんですが(笑)」

といっていたかもしれません。

僕の場合、たまたま「世界一になる覚悟はあるのか?」と聞かれたときに「はい」と即答できるような状態、つまり、2年間、ひたすらいろんな人に対して、ボードゲームをやっていた行動があったからこそ、覚悟を決めることができたのです。

なので、今すぐに覚悟を決めなければいけないというわけではありません。

覚悟を決めるのは、最終的に人から押し付けられるのではなく、自分で決めるものですから、あなたが「今こそ覚悟を決めるときだ」と感じたときが、一番いいタイミングなのではないでしょうか。

自分にあった覚悟の決め方を見つけて、最高の人生を謳歌しよう!

最高の人生のイメージ

ここまで、僕の人生の例をあげながら、覚悟の決め方についてお伝えしました。

いろいろお話してきましたが、「覚悟の決め方」は正直、人それぞれです。

なぜなら、人によっては、ある程度の準備(僕で言えば、2年間活動していた経験)をしてきた自信があるから決断できる人もいますし、自分はどんなに辛いことでもくじけずに乗り越えられるメンタルがあるぞ!という人なら、今すぐにでも覚悟を決めて突き進む選択肢もあるので、一概にはいえません。

ただ、1つだけ言えるのは、覚悟を決めてやる人こそ、多少のことにへこたれなくなり、自ら動けるようにもなり、継続することができ、結果的に早く目標を達成できるということ。

そのために、

「それがどんなに辛いことがあっても乗り越えようと思える」
「どんなことが起きても、それが自分の責任であるといえる」

と腹をくくれるときが、あなたの覚悟が決まる瞬間です。

これを見極めるのが「覚悟の決め方」と僕は考えています。

最終的に覚悟を決めるのは、僕でも他人でもなく、あなた自身が決めること。

あなたが「これなら覚悟を決められる!」と感じた最適なタイミングで、覚悟を決め、最高の人生をおくっていきましょう。

GOOD LUCK!

ボードゲームの人

松永直樹

松永直樹

ボードゲームソムリエ。ボードゲームデザイナー。世界のボードゲームのプロフェッショナル。20世紀にもっとも影響を与えた2大ビジネス書の1つ『7つの習慣』や映画化で話題の大人気作品『キングダム』のボードゲームを開発。ボードゲームのプロとして『マツコの知らない世界』をはじめ、様々なメディアに出演。「好きなこと(ボードゲーム)で生きる」をテーマにした初著作「戦略と情熱で仕事をつくる」をダイヤモンド社から出版。職業柄、独り身の遊び人だと思われやすいが、一応、最愛の妻と娘の3人家族。

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コメント

  1. カエル より:

    以前7つの習慣ボードゲーム開催の記事にたまたま辿り着いて興味を持ち、ゲーム参加申し込みまでしたのですが、ちょっと外せない用事が入ってしまい残念ながらキャンセルしてしまいました。
    しかし、思いもよらず関係者の方のブログに出合えるとは、世の中不思議なご縁はあるものですね。
    ボードゲーム世界一、目指す価値は大きいです!

    • 松永直樹松永直樹 より:

      コメントいただき、ありがとうございます!

      7つの習慣にも興味を持っていただけて嬉しいです!

      また、機会のあるときにぜひ参加してみてくださいね。

      ボードゲーム世界一、目指してがんばりますので、今後ともよろしくお願い致します。

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