日常の中でSNSなどを使って自分で発信することが当たり前になってきました。自分の気持ちを文字にする機会が増えたことで、必要になってきたのがライティングスキルです。
人の文章を読んでいると自分でも簡単に書けそうだと思っても、いざ発信をしようと思うと、相手に伝わらない・上手く言葉にできなかった・・・など経験はないでしょうか。
自分がせっかく時間と労力をかけて書いた文章が、伝わりにくい内容だった・読みにくい文章だった、なんてことにはなりたくないですよね。
相手に分からない文章になってしまうその原因は、学校で習った文章を書くことは、自分の気持ちを伝えることができたとしても、それが相手を納得させる・理解してもらう文章の書き方とは違うからなんです。
そこで、今回は初心者がライティングスキルをUPさせるためにはどうしたらいいのか!?の方法について紹介させて頂きます。
普通のOLからライターとして活動を始めて5年以上経過し、今はたくさんの人の文章をチェックする立場にまでなりました
書くことができるようになると、人に読まれて反応をもらえることも増えるので、コツさえ掴めれば、相手に読みやすい文章を書くことができるようになりますよ。
目次
ライティングスキルとは何か!?
ライティングスキルがある人とない人とは何が違うのか?まずは見ていきましょう。
ライティングとは?
ライティングとは、文章を書くこと全般を言います。書く媒体は様々で、仕事としては、紙(雑誌・フリーペーパー)やweb(ブログ・会社のオウンドメディア)などが一般的です。
ただ、今は個人でも発信できるSNSなどが増えたことで、Facebook・Instagram・note・個人ブログサイトなどでも自分の想いや体験を言葉にしている人が多くなってきています。
友人の中には、自分の趣味などを写真と文字で発信していたらファンがついたり、仕事を依頼されたりしている。なんて人も中にはいます
ライティングスキルがある人の文章って何が違うの?
自分の状況や想い・経験を文章で発信する機会が増えたことで、日常的に色んな文章を目にしたり、情報をキャッチすることが増えています。
でも、文章を読んでいると正直「この文章分かりやすい」「この文章は結局何を言いたいのか分からない」と感じてしまうものがないでしょうか。
この差が「ライティングスキル」があるかないかの違いによるものです。
また、ライティングスキルがある人の文章は、発信した内容が多くの人に届き、何らかのアクションをしてもらえること(物を買う・共感してもらえるなど)があるのが特徴です。
ライティングスキルがある人の文章は読者にどんな印象を与えるかというと、
などが挙げられます。そして、たくさんの人に読んでもらえる文章になるのです。
まずは、たくさんの情報の中から読者に「読みたい」と思わせるタイトルが付けられていること。そして、文章が読みやすく、分かりやすいことが大切です。
専門書のように一般の人が分からない言葉が多数使われていると、読みながら調べるか、何を行っているか分からず途中で読むのを止めてしまいます。
また、何を言いたいか何度も文章を読まないと言いたいことが伝わらない文章だと、読み手が混乱してしまったり、タイトルを見てその情報が知りたいと読んでいるのに、違うところ(文章を理解すること)に集中しなくてはいけなくなり、読んでいて疲れる文章になってしまう結果になるのです。
何度読んでも分からない内容や、スクロールして戻らないと分からない内容が書かれているなど、読者のことを考えないで書かれていると最後まで読むことが難しくなってしまいますよね
そして大切なのは、「読者の感情が伝わること」です。何も感情が動かされない報告文や事実だけが書かれたものより、ストーリー性があり自分の感情も文章と一緒に動くと「共感」などの気持ちが動き、読み手が色々想像して文章が読みやすくなります。
たくさんの人に共感されたり、心を動かすことができると、それだけ多くの人に読まれ届く文章になります。
ライティングスキルをUPさせるために日常でできること
ライティングスキルがあった方が自分の書いた内容が多くの人に届くことがわかったところで、そのスキルをUPさせるためにはどうしたらいいのかを紹介します。
良い文章をたくさん読む
書くのも大切ですが、まずは文章をたくさん読んでみましょう。文章をたくさん読むことで、どんな文章が好まれているか・読みやすいか・どんな言葉を使っているのか、などたくさんの書く上でのポイントを理解することができます。
自分が発信したい媒体によって、
などが分かってきます。新聞と、ブログなどを比べると圧倒的にブログの方がひらがなの使われてい率は高いですし、絵文字を使用されているものも中にはあります。
たくさんの文章と触れることで、それぞれの媒体の特徴や、自分が書きたい文章が見つかりますよ。
良い文章を模写する
自分が「分かりやすい」「読みやすい」「こんな文章を書きたい」というものを見つけたら、それを読むだけでなく、模写をしましょう。
写経みたいな感じで対応していってください
文章をマネして書くことで、その人が
などを理解することができます。
特に誰かに習わず自分で文章を書き始めたい人は、できる人の書き方を知る(読まれる人の文章術)チャンスになるので、この方法はオススメです。
ただ、自分の書き方と全く違うタイプの人を模写しても、書き方が分からなくなってしまう可能性もあるので、最初はクセのないシンプルな文章が良いですよ。
できる人から習う
自分で書いていても、何が良いのかダメなのかが分からない時は、できる人から直接指導をしてもらうのが一番近道です。
勉強やスポーツをするのにも、自己流で対応するよりも、先生や先輩から習った方がコツが分かるように、文章もどう書き進めていったら良いかがわかるようになります。
セミナーで習うのも良いですし、実践を交えて教えてくれるところ(習いながら発信する場を用意してくれるところ)もあるので、自分の目的に合った学べる場を探してみるのが良いでしょう。
最近では、「シェア会」というのも流行っていて、自分ではまだ教えられるレベルではないけど、すごい人から習った内容を共有してお互い成長しよう!という集まりもあるので、「習うのは少し敷居が高い」「どんな人か・どんな内容か分からないところにお金は出したくない」と感じてしまう場合は、シェア会からスタートしてみるのもアリですね。
インプットを増やす
いざ何かを書こうと思い、1記事目は書けたとしても、コンスタントに自分の情報や出来事を文字にするには限界を感じる瞬間があります。
書いている内容が毎回似たような内容になってしまったな〜といことがありました
文章を書き続けていると誰もがぶつかる壁です。
これを解消するには、自分の引き出し(知識や経験)を増やすことが大切になります。ずっとパソコンの前で「何を書こうか」考えていてもアイデアは生まれないので、自分の趣味を思いっきり楽しんだり、誰かと楽しい会話をする中で
というような感情が生まれてきます。
その気持ちや考え方が文章にも反映されて、自分だけの文章を作成することに繋がるんですよ。
ぜひ、自分の引き出しを増やすために、毎日色んなことに興味を持ち、自分にとっての新しいことを増やしていってくださいね。
文章を書く時に気をつけておくべきポイント
ここでは、実際に記事を書くにあたって、何を気をつけたら良いかを紹介させていただきます。
これができていないと「読んでもらえる文章」にならないので、ライティングスキルをUPさせるためにも押さえておいてくださいね
タイトルと内容に相違がないかチェック
文章を書いていると意外に見落としてしまいがちなのが、文章のタイトルと内容が違ってしまうことです。
文字を書いていると、色々自分の気持ちが出てきて「あれも」「これも」と気持ちがおもむくままに書いていると、最初に伝えたかったことと書き終わった内容が違った・最初に書き始めた内容と終わりの意見が異なっていたなんてことになってしまいます。
よく、女性は話している内容が二転三転して、最初に話していた内容と気付いたら全く違う話をしていた・・・なんてことありますよね。
文章でも、そんな状態が起きてしまうと、読んでいる人は「タイトルを見て読もうと思ったのに、内容が違った・・・」と文章に対してマイナスな感情を持って終わります。
方法はいくつかありますが
などをすると、タイトルと言いたいことが違っていた。ということが少なくなるのでオススメです。
読みやすい文章が書けているか〜文章全体〜
ライティングスキルがある人の文章は、とても読みやすく理解しやすいです。なぜ、読みやすいのかというと、
があります。これができるようになるためには、
をチェックしてみてください。
今までたくさん文章をチェックさせていただきましたが、文章を書き慣れていない人は、自分の身の回りのことを相手も知っているかのように書いてしまうことが多いです。
「〇〇さんと昨日会ってきたんですが〜」など、共通の知っている人でないと次の文章が理解できなくなってしまいます
他にも、「しかし」「でも」「それに」などの接続詞がなく言葉を続けてしまうと、前の文に対して「肯定(付け加え)」なのか「否定」なのか、ある程度読まないと理解できない書き方をしてしまうもの初心者がやってしまいがちなことです。
「読みやすい文章か」「理解できる内容か」を意識するだけで書き方は変わってくるので、ぜひ文章を書き終えたら、もう一回読むクセをつけておくと良いですね。
読みやすい文章が書けているか〜相手との関係〜
ライティングを始めたばかりの人に多いのが
ということも挙げられます。
自分の感情のままに書いても良いですが、誰かに読んでほしければある程度読み手が
を理解すると、使う言葉やお互いの常識を一致させて書くことができるので言葉選びや文章の温度感のズレがなく相手に届けることができます。
自分の日常の出来事を楽しく書くのに、新聞のような書き方をしては少し堅苦しく感じてしまう可能性が高いですし、ファッションやお洒落について書きたいのに、赤ちゃんに話すような書き方をしていては読みにくいと感じてしまいます。
相手を1人に限定するまでしなくても良いですが、何となく誰に向けて書いているか意識するだけで、自分自身も文章が書きやすくなりますよ。
自分の書きたい気持ちも大切ですが、読者にとって言葉選びや文章全体がベストなのかを考えられることがポイントになりますね
ライティングスキルをさらに上達させるために〜プラスα〜
ライティングスキルを上げるために、初心者からさらにもうワンステップアップする方法をここでは紹介します。
自分らしさを表現する
全く文章を書いたいことがない・習ったことがない人が最初文章を書く時は、誰かのマネだったり、文章の型などを覚えて対応してみる方がいいですが、ある程度書けるようになったな・・・と感じたら、自分なりの表現方法や個性が文章でも出せるといいですよ。
誰かのマネや当たり障りのない内容や書き方だと、安心感もありますが「どこかで読んだことがある」という印象も同時に持ってしまいます
そもそも人と同じ文章を書くということは不可能ですが、基礎ができるようになっていれば、「ここの書き方はもう少しフランクにしてみよう」「こう書いたら面白くなるかも」など自分の中の遊び心を表現してみるのもアリです。
その積み重ねがあなたにしか書けない文章表現になり、個性になっていきます。
「個性を出すなんて難しい」と感じる人は、自分の何気ない日常で感じたことや、考えをストックしておくのもいいですよ。
文章の書き方だけが個性なのではなく、その人にしかない視点や感情表現も十分自分らしい文章になっていきます。
ベネフィットを意識する
文章が書けるようになってきたら、相手が本当に欲しいモノはなんなのか?を深く考えてみることにチャレンジしてみてください。
人は意外に自分が本当に望んでいることを理解せず、表面的な願望に目を向けてしまいがちです。相手が本当に欲しいもの(効果)のことをベネフィットと言います。
文章を読む行為というのは、「何か問題を解決したい」「今より良くなりたい」と何か自分の中に問題があって、それを解決するために文章を読みたいと感じている人もいます。
そこを深く理解して、相手が本当に欲しい情報を理解し発信できるようになると、多くの人から読まれる文章になりますよ。
「ダイエットがしたい」「痩せたい」という人がなぜ痩せたいのか、感情を掘り下げていくと「彼氏が欲しい」「周りにきれいだと言われたい(注目されたい)」だという気持ちが理解できるかも知れません。
相手の気持ちが分かると、「痩せる方法」を書くよりも「モテる方法」や「人気になるコツ」などの方が本当に相手の望みが理解できると、文章もより内容が濃くなり、読んだ人の満足度も上がります。
自分がどんな人か意識する
文章を書く時、どんな人が書いているのかが分かる文章にするのも大切なポイントです。
書き手が分かる文章だと相手との距離感が近づいていきます
何か美味しいものを探したくてInstagramなどをチェックする時、「食べ物に詳しい人」と「食べ物に詳しくない人」のどちらの情報が欲しいかと言われれば、当然前者(詳しい人)ですよね。
読者にそれが分かるように自分を理解してもらうことが大切です。
が分かると、より信憑性が出てきます。
もし、自分に資格や経験がなくても、読者と一緒に頑張っている・これから成長してくという共感や応援する気持ちを持ってもらえると、より相手に読んでもらえる文章にすることができますよ。
自分がどんな人なのか内容に合わせて「権威性」を使ったり、「共感力」を使えるといいですね
まとめ
ライティングスキルについて紹介してきましたが、書き方が分からないとテクニックに頼ってしまったり、うまく書くことに注意をしてしまいがちですが、1番大切なのは読み手のことを考えることです。
読んでいる人が
など書きながらどれだけ相手のことが考えられ、それを形にできるかがポイントになります。
そのためにライティングのテクニックや型があるので、書いていくうちに自分の書き方や流れが見えてきます。文章を書くことは自分の表現方法の1つとして考えてみてくださいね。
自分が思った通りに書けるようになってくると、書くことがもっと楽しくなってきますよ!
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