「話すのは得意なんですけど、書くのが苦手で」
「パソコンの前に座ると手がとまります」
「そもそも何を書いたらいいのかわからない、、、」
と、文章に苦手意識を持つひとを多くみかけますが、実は、ちょっとしたことで苦手意識を克服することができますし、文章が書けるようになります。
ちなみに、僕も元々は文章がめちゃくちゃ苦手で、国語の成績は10段階で2だった男です。
それでも、こうしてあなたの前で文章をお見せできるぐらいにはなりましたし、僕の文章を読んで友達申請を送ってくれる方やメッセージを送ってくれる方も増えました。
そして、文章でそれなりの売り上げをつくることもできるようになりました。
文章を書き始めて10年以上になりますが、今では文章を書くのは好きになりました
では、
そのあたりを、これから解説していきます。
まずは、文章に苦手意識を持ってしまう原因からみていきましょう。
目次
なぜ文章が苦手なのか?その3つの原因
なぜ、文章に苦手意識が生まれてしまうのか。
私はこれまで文章についての相談を数百人から受けてきたのですが、そのなかで主な原因は3つあることがわかったので、私自身の経験も踏まえながら、1つずつ説明していきます。
これまでの人生で文章を書いて評価された試しがない
僕は理系の人間で、数学は得意なんですが、国語は苦手で、現代国語なんかは、正直なに言ってるのかよくわかりませんでした。
先生に当てられたら、「、、、わかりません」と答えるのが習慣になってました。
とうぜん、読書感想文で評価された記憶もありません
会社にはいってから書類をまとめることもありましたが、毎回上司に修正されていたので、ある日を境に、先輩が過去に作った書類をまるっと写す方針に切り替えました。
つまり、文章を書いて「いいね」と言われたことがないんです。
そりゃ苦手意識持ちますよねw
自分の書いた文章が評価されたことがなければ、文章に自信をもてるはずもなく、文章に苦手意識が生まれるのは自然です。
「文章は難しい」という意識が植え付けられてしまったんですね。
恐らく、文章に苦手意識を持つ多くの方が、同じような経験をしているのではないでしょうか。
何を書いたら正解かわからず手がとまる
「文章は難しい」という先入観が植え付けられてしまったことも関係してますが、いざ文章を書こうと思っても、「何書いたらいいの?」と不安になって、手が進まないんですね。
これも文章に苦手意識を持つ原因の1つ。
パソコンじゃなくて僕がフリーズしてました
正解がわからないので、何をどう書いていいのかわからず、最初の書き出しさえも書けずに手がとまってしまいます。
僕らはこれまで「正解」「不正解」という教育で育ってきているので、同じように自分の文章にも「正解」「不正解」を求めてしまうんです。
ですが、文章に「正解」「不正解」はありません。
このあたりは後ほど詳しくお伝えしますが、「正解を求めない」のが文章を書く1つのコツです。
文章を書いてもぜんぜん反応ないから不安
いざ文章を書いてSNSやサイトにアップしてみても、まるで反応がないこともあります。
そこで反応がないと、「ああ。やっぱり私の文章はダメなんだ」と自信をなくしてしまい、文章を書くことに苦手意識が生まれてしまいます。
もちろん、僕も最初はなんの反応もなかったですw
文章に反応がないのは、あなたの文章が悪いわけではなく、読んでいる人数が少ないか、またはうまく伝わっていないだけです。
好きな人に告白してるつもりなのに、相手からすると「え、、と。確認だけど今のって告白?」と言われているような状態。
伝えたいことが100あったとして、そのうちの30ぐらいしか伝わってなかったりします。こっちは100伝えてるつもりなのに。
反応がないことがトラウマのようになり、文章に苦手意識を持ってしまうこともあります。
このように、文章に苦手意識を持つ原因をいくつかご紹介してきましたが、この苦手意識は今日でなくしましょう。その方法も後ほど解説します。
文章が下手な人と上手な人の差
次に、文章が上手な人の共通点をみていきましょう。
文章が上手な人と下手な人との間には、どのような差があるのか。
文章が上手な人の真似をすれば、自然と文章がうまくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
言いたいことがはっきりしてる
文章が上手な人は、言いたいことが明確です。
「私の言いたいことはこれ」がはっきりしてます。だから文章に特徴が生まれ、反応する人が増えます。その結果、ファンが増えるというわけです。
「自分の意見を持っている」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
黒か白かを聞かれた時に、「グレー」という答えを読者は求めていません。
黒なのか白なのかを聞き、黒を選んだ理由を聞きたいですし、白を選んだ理由を知りたいわけです。
言いたいことがはっきりしているからこそ、文章にファンがつきます。
わかりやすい
文章を書く時に、「それっぽく見せたい!」と専門用語などをたくさん使う人もいますが、それは逆効果。
読者は難しい話を求めているわけではなく、難しい話をかみくだいて説明して欲しくて検索しています。
さらに言うと、上手な人の文章は、難しい話でもイメージしやすいです。
よく、池上彰さんがTV番組で難しい話をテーマに話していますが、池上さんの話が人気なのは、いまいち理解できない難しいことを、僕らの身近なものに例えてわかりやすく説明しているから。
と言われるより
と言われたほうが、どのくらい広いかイメージつきます。
文章の中で登場する人物を「彼は鬼滅の刃のぜんいつみたいな、やるときはやる男なんですよ」などとアニメのキャラにたとえてみると、イメージしやすいです。
文章が上手な人は「どうしたら読みやすくなるか」をつねに考えているんですね。
自分のために書いていない
ここは非常に大きな差が生まれるポイントですが、上手な人は共通して、自分のために文章を書いていません。
「読む人のために文章を書く」という意識がめちゃ強いです。
たまに、自分のことだけアピールして終わる記事を見かけることがありますが、基本的に自慢話を聞きたい人はいないですよね。
いまは情報が溢れている時代なので、読む人もすべてを読んでられません。自分に関係ないと思ったものはようしゃなく切ります。
みんな忙しいですもんね
誰のために文章を書いているのか。「自分」なのか「読者」なのか。
この視点の違いが文章に大きな違いを生みます。
「利己」「利他」という言葉がありますが、文章を書くときは「利他(読む人に価値を提供する」という意識を持つと、読む人もファンも増えていきますので、この意識は大切にしていきたいですね。
苦手な文章を克服するための5つのポイント
さて、それではここからは文章を克服するポイントの解説です。
ここでは5つのポイントを解説していきます。
みんなに好かれようと思わない
とにかく、これ。「100人いたら、100人に好かれたい」と考えてしまいがちですが、そう考えるほど、文章を書くのがこわくなります。
それだけではなく、読者全員に好かれようと思って文章を書こうとすると、言いたいことが言えなくなり、つまらない文章になります。良いことが1つもない。
Mr.Childrenのような素晴らしいミュージシャンでも、イチローのような歴史に残る活躍をしたスター選手でも、日本国民全員が好きなんてことはないじゃないですか。必ずアンチと呼ばれる否定する人たちがいるんです。
全員に好かれることはそもそも無理なので、諦めましょうw
小学校や中学校でもそうでしたが、初めてのクラスで、いきなり全員と仲良くなれるのはムリですよね。
少しずつ時間をかけて仲の良い友だちが増えていきます。
100人いたら、1人と仲良くなれれば大成功。つまり、100人いたら、1人があなたの文章を好きになってくれれば十分です。
みんなに好かれようとせず、肩の力を抜く。これが一番の秘訣です。
時間を決めて書く
次がこれ。文章は書き始めると時間がどんどん過ぎます。机に向かい始めたのが朝9時なのに、気がついたら14時過ぎてて、たいして進んでないことはしょっちゅうでした。
いつのまにか日が暮れてて愕然としたこともありますw
その原因が、「時間を決めてないから」。
時間はあればあるだけ使ってしまうけど、僕たちの時間には限りがあるので、有効に使う必要があり、そのためにはとにかく時間を決めること。
この時のコツは、時間をちゃんと測ることです。「なんとなくこのくらいの時間で終わらせよう」が一番良くないです。
スマホのタイマー機能などを使って、アラーム設定する。そして、書いている時間は他のものには一切触れない。(できればネット回線は切りましょう)
集中できる環境を自分で作れば、短い時間で最高の文章が書けます。
100点満点を目指さない
先ほどの話とすこし被る部分はありますが、文章には正解はないです。逆に言うと、不正解もないです。
完璧なものを目指す人が陥りがちなのが、100点満点の文章を目指すこと。ですが、これをやると終わりがないです。
文章に終わりはないですから
60点、70点の文章で十分です。完璧を目指し過ぎず、70点でもいいから書ききること。
このほうが、よっぽど重要です。その積み重ねが自信になります。
いきなり書こうとしない
何を書くかを決めずにパソコンの前に向かっても、手は動きません。頭も動きません。その結果、苦手意識が生まれます。
プロのライターでも、何も考えずにパソコンの前に座ってスラスラと原稿を書く人はほぼいません。
まず最初にやることは、何を書くかを紙に書き出しておく。パソコンで要点をまとめておくだけでも十分。
この時間をとっておくだけで、書きやすくなり、苦手意識がなくなっていきます。
「書く時間」と「書く内容を考える時間」は別。一緒にするとドツボにはまります。
書く前に、文章の中身を整理しておく。そうすれば、パソコンの前で「う〜ん、、、」と悩むことがなくなります。
見栄をはらない
これも先ほどの話と重複しますが、すごいと思わせるために、きれいに書こうとしたり、難しい言葉を使おうと考えてしまいがち。でも、そんなことはありません。
難しい言葉は使わないほうが読みやすいし、汚い文章のほうが飽きのない文章になります。
「いい文章を書かないといけない」と自分で自分の首をしめていますが、考えすぎが一番よくない。
多くの人は、自分にプレッシャーをかけてしまい、手がとまり「文章が苦手です」と頭を抱えています。
文章を書く際に「〜じゃないといけない」というルールはないんですね
見栄をはらずにいつものあなたで、難しく考えすぎず、友人に話すようなつもりで文章を書いていきましょう。
そのほうが、読まれる文章になりますよ。
今日からできる文章を上手に書く3つのコツ
苦手意識がやわらいできたところで、次に、上手な文章にするためのコツをいくつか解説します。
一口サイズの文章にする
文章を書き始めると、ついだらだらと書いてしまうことがありますが、文章が長いと読みにくくなります。そして、やっかいなのが、文章が長いほど内容もわかりにくい。
一口サイズに切られた食べ物が食べやすいように、短い文章のほうが読みやすく、そしてわかりやすくなります。
ただ、書いているときは気づかないので、ひととおり書いたら、1度読み返してみるのがポイント。余計な文章はスパっと削除して、できるだけ短くしましょう。
書き終わったら、声にだして読んでみる
これは、ほとんどの人がやっていませんが、効果絶大。
文章を書き終えたあとに、声にだして読んでみてください。
声にだして読むと、「なんか変だな」「この文章違和感ある」と感じるところが必ずでてきます。そこを編集する。
声にだしてみて違和感があるのなら、読んでも違和感がでます。
この繰り返しをするだけで、文章が大幅によくなりますよ。
かなりおすすめの方法です
具体的にする
みんな、具体的なものを求めています。逆に言うと、文章を具体的にすればするほど読みやすくなるし、文章に価値がでる。
いくつか例をご紹介。
この文章を具体的にしてみます。
このように、具体的にすると頭の中にイメージすることができ、「確かにそうだよね」と納得できる文章に変わります。
別の例です。
これを具体的にしてみると、たとえばこんな感じ。
このように、情報が具体的になるほど、イメージしやすく読みやすくなるので、できるだけ具体的な文章になるよう意識するのがコツ。
ちなみに、「具体的にすると文章が長くなりませんか?」という質問をされることがあるので、お答えしておくと、先ほどの「文章を短く」というのは、「余計な言葉は省きましょう」という意味で、文字数が多いとだめだよってことではないです。
といった感じです。
文章は肩の力を抜きながら書くと楽しくなってくる
それでは、ここまでのおさらいをしてみましょう。
といったことが原因で、文章に苦手意識を持つ方が多いですが、それも今日で卒業しましょう。
苦手意識を克服するためのポイントは、次の5つ。
・終わりの時間を決めて書く(やるしかなくなる)
・100点満点を目指さずに、70点でいいという気持ちで
・書き始める前に、書く内容をおおまかにまとめる時間をとる
・見栄をはらずにいつもの自分で自然体で書く
まずこの5つの方法を試してみてください。
そして、文章を上手に書くコツとして
・書き終わったら、声にだして読んでみる
・できるだけ具体的な文章にする
この3つを意識してみると、より読まれやすい文章になるのでお試しください。あなたの文章は必ずよくなります。
文章に正解はないので、もっともっと肩の力を抜いて書いてみましょう。
書き慣れてくると楽しくなってきますよ!
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