あなたの周りに「あの人、本当に才能あるなあ」と思う人の1人や2人出会ったことありますよね。
芸術や文化、創作、仕事などジャンルに問わず、ひとつの分野に特化している人は周りから「天才」と評されることがあります。
「天才」と聞くと、つい手の届かない遠い存在のように思ってしまう人が多いです。そもそも「天才」とはどのような人のことを言うのでしょうか。
今回は、そんな気になる「天才の定義」と「天才がしている努力」、そして、「その努力から学べること」を調べてみることにしました。
天才と言われている人の努力に対しての考え方や、取り組み方のポイントを知ることで、天才と自分は違うと思っている人も、自分の力をどう発揮すればいいか知ることができます。
そして、天才が実践している方法を学び、活かしていくことで、自分の能力や才能を高めることができますよ!
自分には才能がないから、興味がある分野に挑戦しても成果はでない
そう最初から諦めがちな人は、記事を最後まで読んで、ご紹介する方法を参考にしてください。
目次
天才とはどんな人のことを言うのか
世の中には、アインシュタインやピカソ、モーツァルト、エジソン、スティーブ・ジョブズなど、世の中にはいわゆる各分野で「天才」と呼ばれている人達がいます。
天才とは、生まれつき優れた才能を持っていて、努力では補えないほどの高いレベルの才能を持っている人を指して使われることが多いです。
辞書でも天才の定義として、「生まれつき備わっている、きわめてすぐれた才能」と記されていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
もちろん、元々天性的な才能を持っている人もいるかもしれませんが、中には自分が才能を持っているとは知らず、生きていく上でその分野に興味を抱いて努力した結果、特化した技術や表現を身に付けた人もいるはずです。
つまり、努力の仕方によっては、天才と同等の才能を手にすることもできるのです。
興味があることを「自分なんて」と卑下して諦めてしまう前に、天才がしている努力から学び、実践して、自分の個性と能力を高めていきましょう
天才と言われる人は努力しているのか
天才がしている努力
それでは、天才と言われている人は、具体的にどのような努力をしているのでしょうか。早速見ていきましょう。
①上手くいかなかった経験を次に活かす
発明家として有名なエジソンは
天才とは、1%のひらめきと99%の努力である
という言葉を残しています。
エジソンは1日16時間以上、発明に時間を費やしていたほどの努力家でした。
さらに
私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を発見しただけだ
とも言っています。
このことから、エジソンはとにかく興味がある「発明」という分野と向き合い、挑戦し続けていたことが分かります。
発明や実験が上手くいかなかった時、「失敗した」と落ち込んでしまう人もいるでしょう。中には、その「上手くいかなかった経験」が原因で、挑戦するのを諦めてしまう人もいるかもしれません。
一方でエジソンは、「1万通りのうまくいかない方法を発見しただけ」と上手くいかなかった経験を前向きに捉えています。
挑戦する時は、もちろんそれがうまくいかない時もあります。それはエジソンのような発明でも言えますし、他の分野でも同じことが言えるはずです。
ですが、その「うまくいかなかった方法」が増えれば増えるほど、「次はこうしよう」とか「こうしたら上手くいくかもしれない」と選択肢が広がりますし、試行錯誤もできるようになります。
このように「挑戦」という努力をたくさんし続けて、方法を知ることで、次第に「成功」へ近づくことができるのです。
②「決断」すべきタイミングを大事にしている
アップル社を設立したひとりであるスティーブ・ジョブズが、毎日同じ服を着ていたことはご存知ですか?生前のジョブズは、黒のタートルネックにジーンズ、スニーカーという、一貫して同じスタイルを維持していました。
実は、スティーブ・ジョブズだけではなく、一般相対性理論で世界的に有名なアインシュタインも同じスーツの別モデルを着まわしていましたし、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグも、グレーのTシャツや黒のパーカー、ジーンズというお決まりのスタイルを貫いています。
一見小さなことのように思われますが、なぜ天才たちは、同じような服装を着続けていたのでしょうか?
その答えは「小さな決断にエネルギーを使わずに、大事な場面の決断でエネルギーを使うため」です。
毎日服を着る時、私たちは無意識に「今日はこの服にしよう」という「決断」をしています。私たちの日々はこの「決断」が集まって成り立っているのです。
小さなことでも、何かを決めるという意識はエネルギーを消費します。これが重なると大事な研究や仕事などに使うエネルギーも消費してしまい、結果的にきちんと物事に向き合えなくなってしまうのです。
天才は、食事や服装などの「小さな決断」をルーティン化することでエネルギーを節約し、大事な場面で決断力を発揮できるよう、常に意識しています。頑張るべきポイントと、力を抜くべきポイントを見極めることも、天才として必要な努力だと言えるでしょう。
③自分で決めた「行動」をやめない
準備を放棄すると、自分で自分で否定することになる。だから続けてきた
あるドキュメンタリー動画でそう答えたのは、メジャーリーガーとして活躍したイチロー選手です。
モチベーションが高い時は、ひとつのことに向き合ったり、勉強や研究をしたり、トレーニングをすることも苦ではありません。問題なのは、精神的に不安定な時です。
イチロー選手といえば、プロ野球選手の中のレジェンドのような存在ですが、そんな彼にも精神的に不安定な時があったそうです。
そのような状況の時は、つい習慣的に行っていたトレーニングから逃げたくなってしまったそう。ですが、それを投げ出してしまうと、今までの自分を自分の手で壊してしまうと思い、トレーニングなどの準備の習慣は欠かさず続けてきました。
「自分で決めたことを、ひたむきに続ける」
たったこれだけのシンプルなことですが、精神的に苦しい時は続けていくことが大変に感じられてしまうこともありますよね。
そんな時に心を奮い立たせて、自分で決めたことと向き合う。
このような、努力を日々重ねることで、天才は自分のモチベーションだけではなくパフォーマンスを高めることができるのです。
普通の人がマネできる努力
ここまでご紹介してきた天才の努力の内容を踏まえて、普通の人がマネできる努力について、詳しく見ていきましょう。
天才の努力から学び、自分のスキルアップに繋げたいという人は、ぜひこちらも参考にしてみてください!
①失敗してもすぐに諦めない
発明家のエジソンのように、天才と呼ばれている人たちの多くは、考えられる方法をとにかくたくさん試して、試行錯誤を繰り返していました。
新しいことを始めたばかりの時は、上手くいかないこともあるでしょう。ですが、「上手くいかなかった方法」を多く知れば知るほど、次に取るべき方法を考えることができますし、試行錯誤をして改善していくことができます。
何かに取り組んでいて上手くいかないと、「もうだめだ、諦めよう…。」と思ってしまうこともあるかもしれません。
ですがすぐに諦めてしまう前に「別の良い方法はないかな?」、「今回は何が問題だったんだろう。この失敗を活かせないかな?」と考え方を少し変えてみる癖をつけましょう。
「失敗は成功の元」という言葉があるように、失敗を重ねてもそこから学び、改善していくことで新しい気付きや成果に繋げることができますよ。
②毎日のルーティンを大事にする
ジョブズの服装の話から、小さな決断を減らすことも努力だということをお伝えしましたが、日々の決断を減らす方法を実践したいなら、毎日のルーティンを決めるなど、自分の「仕組みづくり」をするのがおすすめです。
毎日の服装や食事をあらかじめ決めておくのも良いですし、鍵や仕事に使う書類、買い物の時に持って行くものなど、持ち物の定位置を決めておきましょう。
こうすることで、物事を決めたり、探したり、考える手間が省けて、集中すべき場面で力を発揮しやすくなります。
また、この他にも「仕事前は必ずコーヒーを飲む」、「毎朝起きたら5分間瞑想をする」、「お決まりの香水を常備する」など、自分の習慣を決めてそれを実践することで、決断する負担がなくなります。
そうすると、集中力が維持しやすくなり、自然と生産性の高い仕事ができるようになりますよ。
また、ルーティンは仕事そのものにも活用できます。仕事中にした決断をマニュアル化すれば、次回同じような状況になった場合でも、エネルギーを使わず、すぐに対応することができます。
ルーティンは自分のパフォーマンスを高めるだけではなく、考え方や工夫次第で組織全体の生産性を高めることもできるので、ぜひ取り入れてみてください。
③自分で目標を設定して、続けていく
「この分野で成果を出したい」
そう思うなら、まずはその分野について情報を調べ、どう考えて行動すれば成果に繋がるのかを考えていく必要があります。
その際、「今の自分には足りない知識があるから、勉強しなくては」など、感じることも多いはず。ですが、どんな分野でも1日頑張ったくらいでは求めていた成果が出ることはありません。
天才のように努力を習慣的に続けることで、初めて成果が出るようになるのです。
成果を出すために必要な行動は、「毎日2時間は勉強する」と決めたら、毎日その分野と向き合うこと。
途中で投げ出したり、諦めてしまうと、当然そこから成長はできないので成果も出ません。まずは自分との約束を守る努力を重ねていきましょう!
努力を続けていくコツは、はじめの目標を低く設定することです。
英語全く話せない状態で英語を勉強する場合、突然「5時間勉強する」と決めても、精神的にきつく感じてしまいますよね?
ですが、「1日20分勉強する」という目標ならどうでしょうか。こちらの方が、時間が短い分、それほど負担に感じないはずです。
目標は、初めは低く設定し、徐々に上げていくことで継続もしやすくなります。また、その習慣に慣れれば目標設定を高くしても継続しやすくなり、成果も出やすくなりますよ。
自分の才能に気付く為にできること
ご紹介した天才の努力を取り入れれば、自分の才能や能力を伸ばすことも可能です。では、そもそも自分の才能に気付くにはどうすれば良いのでしょうか。
その答えは、人とのコミュニケーションの中にあります。
家族や友人、恋人など、多くの人と関わっていく中で、「あなたって本当に凄いよね!」、「こんなことができるんだ!羨ましいなあ」そんな風に言われたことはありませんか?
それが、あなたの「才能」の芽です。
才能というのは、意外と気が付かないもの。
「元々ピアノの曲が好きで習い始めたら、あまり努力していないのに短期間で難しい曲が弾けるようになった」中にはこのような人もいるかもしれませんが、そんなパターンは稀で、ほとんどの人が、自分の才能に気付かないまま過ごしています。
自分の才能に気付きたいなら、周りからの「客観的な視点」を多く得るようにしましょう。そのために、たくさんの人と出会うことがおすすめです。
同世代だけではなく、年の離れた人や、様々な価値観の人と出会うことで、その人目線の「あなたの才能」を知ることができます。
相手があなたにかけてくれた言葉が胸に残るなら、あなたも心の底でその分野が気になっている証拠。そこから自分で調べたり、触れたりして、その分野についてまずは知ってみてください。
人との出会いで興味がある分野に触れれば、それが才能を開花させるひとつのきっかけとなるでしょう。
まとめ
天才がしている努力は
この3点です。
この努力は普通の人でも真似することができますし、この方法から学んで実践することで、自分の才能や実力を伸ばすことができます。
さらに、自分の才能を知りたいなら、多くの人と出会い、客観的な視点も大事にしてみてください。自分の特技や人から見て魅力的に映る物事と向き合うことで、才能も磨かれていきます。
あなたが自分の才能を見つけられることを願っています!
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