自分の1日を振り返ってみると、予定と予定の間に生じたちょっとした暇や余裕がたくさんあることに気づくはずです。電車の待ち時間や移動時間、お店の順番待ち、家族の帰宅待ちなど、「隙間時間」ってたくさんありますよね。
ちょっとした時間ができた時に「何をしよう・・・」「暇だし、ちょっとゲームしてよう」と隙間時間をつぶすように過ごしている人も多いのではないでしょうか?
私も以前は、「スキマ時間は、いろいろな都合によって、できちゃった無駄な時間」と捉えていました。そして、通勤時間や友達との待ち合わせの時など、ぼんやりとただ時を過ごしたり、時には無駄な時間にイライラしていました。
今は結婚して子供が2人います。独身の時よりは自分の時間が少なくなりました。「スキマ時間は、無駄な時間」と考えていては、「自分のための時間がもてない」と気が付いたのです。そして、「スキマ時間は、自分で作った大切な時間」と考えるようにしました。
そこで今回は、隙間時間にすると有効なことを紹介して、隙間時間を有効活用するコツを伝授します。ちょっとした時間でも無駄にしないで、時間を大切に過ごしたいなと感じている人は最後まで読んでみてくださいね。
隙間時間ってどんな時間?
さて「隙間時間を有効活用しよう!」などといいますが、隙間時間ってどんな時間でしょうか?人によってとらえかたはそれぞれなので、まずは確認しておきましょう。
ちょっとした物事に取り組めるわずかな余裕って考えると、「余裕=ゆとり」を無駄にしたくないですよね。
簡単なことなら対応できる時間と考えると、「全く何もすることがない時間」以外に、「何かしながらできる時間」も隙間時間であると考えることができます。
では、隙間時間はどこにあるのでしょうか?
・通勤時間
・お昼を食べた後の昼休みの時間
・お店での待ち時間
・予定と予定の間の時間
・お湯が沸くまでの時間
・寝るまでの時間
などが一般的に考えられます。時間にすると、3分から30分ぐらいの時間を指すことが多いです。
とはいえ、人によって隙間時間は異なるものですから、自分の1日の行動を振り返り、わずかな余裕がある時間を書き出してみましょう。どんな細かい時間でもOKです。
例えば、朝の私の隙間時間は、
・お湯が沸くまでの時間:5分
・朝食を食べ始めるまでの時間:5分
・子供が学校に行くまでの時間:10分
・朝ドラまでの時間:5分
朝の忙しい時間だけでも、スキマ時間が多くてびっくり!
こうした隙間時間は、一つ一つは短くても、塵も積もれば山となり、膨大な時間になりますよね。
隙間時間にできることって、どんなこと?
友達を待っている時など、隙間時間に何をしていますか?スマホでゲームをしたり、YouTubeをみたり、など様々でしょう。それぞれやっていることに目的を持っているなら、言うことはありません。
しかし、目的もなくだらだらと過ごしているのであれば、無駄な時間になってしまいますよね。では、隙間時間が有効な時間になることを考えてみましょう。
勉強をする
10分ぐらいの短い時間に勉強をしても、劇的にスキルアップすることは難しいかもしれません。でも、勉強は継続できないと意味がありません。まずは、勉強を習慣化することが大切なのです。
オンライン講座を受講している時は、隙間時間にその講座の動画を見て復習しています。一度勉強した内容なので、切れ切れになっても構わないので気が楽ですよ。
まとまった時間がある時だけ勉強して、「前回勉強した内容を殆ど覚えていない」「復習で終わってしまった」ってことありませんか?これを繰り返すと、「先に進めない」「意味ないからやめよう」となってしまいます。
人は「1日後には74%のことを忘れる」生き物と言われています。ところが、毎日復習すれば記憶はみるみる上昇していき、3回復習すると記憶が定着することが実験でわかっているのです。だから、復習などに時間を使えば、1日10分の勉強でも十分価値があるのです。
本を読む
本の種類、個人差で異なりますが、1冊の本を読むのに、数時間は掛かってしまいますよね。時間が取れないからと言って、本を読む習慣がなくなると、良質な本に出会う機会を失ってしまうかもしれません。
読書は移動時間にするのが一番好きなんですよね。最近は自分で車を運転することが多いのですが、読みたい本がある時にはあえてバスに乗ったりします。
本はまとまった時間で読まないと、前に読んでいた内容を忘れてしまい、振り返ってばかりで先に進めないんだよね。
本を読みながら、ポイントには付箋を付けていると、忘れてたことも、振り返りが簡単になって、スキマ時間でも読書できるようになるよ。
常に自分のそばに1冊の本を置いておくと、本を読む習慣ができますよ。移動の時に本が邪魔になるのであれば、電子書籍やオーディオブックを活用するのも手軽ですよね。
情報収集をする
日々忙しくて、情報収集に時間を捻出できない人もいます。また、情報がこれだけあふれている時代だからこそ、きりがなく情報収集に時間を費やしてしまう人もいますよね。
私も時々、「あれ、何を調べてたんだっけ?」ってなることがあるんですよね。
情報収集というのは、好奇心が強い人ほど、楽しくて夢中になってしまいます。ついつい興味本位で情報を探してしまったり、情報収集が本来の目的のようになってしまったりすることがあります。
だからこそ、時間に制限がある隙間時間に、情報収集を行うと有効なのです。時間を区切ると作業に集中しやすくなるので、良質な情報を効率よく集められる可能性が高くなります。
大切な人に連絡をする
忙しく過ごしていると、大切な友人や知人ですら、随分と連絡していないということもあります。大切に思っていても、その気持ちが相手には伝わりませんよね。「元気にしてる?」ぐらいの連絡は、隙間時間にでもできます。
特に要件がないのに、SNSなどで連絡をもらうと、気にしてくれてるんだと感じて嬉しいものです。
それが手紙だともっと嬉しいですよね。便箋で手紙を書こうと思うとハードルあがりますが、手元に切手を貼った絵はがきを置いていると、ちょっとした時間に手紙も書けますよ。
先日も「どうしているかな?」と気になっていた方に手紙を出したら、絵手紙のお返事をいただいて、とても嬉しかったんですよね。
ちょっとした余裕のある時間で、ご無沙汰になってしまった人に連絡してみてください。距離ができてしまった友人や知人とのスキマが埋まるチャンスかもしれませんよ。
運動をする
健康や美容を考えると、「運動した方が良い」というのはわかっています。でも、運動が苦手だったり、まとまった時間がとれなかったりして、なかなか始められない人も多いでしょう。
「毎日いつでもいいので、10分間運動をしてください」と言われても、まとまった時間がとれなかったりして、続かないことが多いですよね。でも、〇〇しながら、ストレッチの「ながらストレッチ」だと、普段の生活動作と結びつけできるので、習慣化がしやすくなります。
運動って苦手なんですよね。朝のストレッチもやってみたことはあるのですが、少し生活のルーチンが変って忙しくなると続きませんでした。でも、いつも見ているテレビの時に、決まったストレッチをすることで、気軽に続けることができています。
運動で一番大切なのは、続けることです。一生付き合っていく自分の身体です。無理して続かないよりは、隙間時間だけの運動でもした方が良いに決まっていますよね。
身の回りのこと、家事をする
生きていくために必要な身の回りのこと、家事というものは、やり始めると限りなくあります。でも、スッキリと片付いてる家が、掃除に時間をかけているかというと、そうとも言えません。
家事を細分化すれば、意外と5分あればできることがたくさんあります。毎日やらなければならない身の回りのことが隙間時間に片付くと、まとまった時間にやりたいことができるようになります。そして、短い時間に効率的にやれる方法がわかるようにもなりますよ。
肉料理などの下処理もスキマ時間にしておきます。段取りも良くなるし、味が染みこんで、むしろ美味しい料理ができたりするんですよね。
5分あればできる身の回りのことがわかると、少しの隙間時間で、勝手に体が動くようになります。
あえて何もしない
つねに動き続けていると、自分が本当にしたいことや感じていることがわからなくなります。ちょっとした時間に、何となく手にしてしまうスマホやメディアの電源を切って、あえて何もせずにぼんやりするのも大事です。
旅行をしていると、日常から切り離されるので、移動の時間や待ち時間にぼんやりとできる時間が増えます。そして、新たな刺激と共に、やりたいことが浮かんだりするんですよね。
隙間時間に、成長とか効率ばかり考えずに、あえて何もしないで過ごすことで、自分のしたいことが見えてくるかもしれませんよ。
ご褒美時間にする
隙間時間に、勉強をしたり、片付けをしたり効率良く時間を過ごすことも良いことです。でも、肩にぎゅーっと力が入っていたり、ずっと気が張っていたりすると、疲れてしまい思うようにことが運ばないこともありますよね。
時には息抜きも必要です。隙間時間を自分にご褒美する時間に充てるのも有効な時間の使い方になります。
旅行が好きなので、スキマ時間に次ぎに行く場所を決めて、宿の予約をしたりします。そうすると、次のワクワクすることが用意されているので、やる気がでたりするんですよね。
お気に入りの食べ物、癒やされる香りのハンドクリームなどを身近に置いてあると、ちょっとした時間に自分にご褒美するのが簡単になりますよ。
・本を読む
・情報収集をする
・大切な人に連絡をする
・運動をする
・身の回りのこと、家事をする
・あえて何もしない
・ご褒美時間にする
隙間時間を有効活用するコツって?
隙間時間を有効活用するには、予め、ちょとした時間がある時には「何をする」と計画しておくことが最も大切です。何をするかの計画なくして、短い時間を有効に使うことはできませんよね。
コツ①やることリスト(Todoリスト)で、やることを視覚化する
隙間時間は関係なく、まずはやることをリストにしましょう。日常的にやっている細かいことまで書き出していくと、やることは意外とたくさんあるものです。
そして、やることリストには、具体的に決まっていなくても「ワクワクするやりたいこと」も書き出しましょう。できれば、やりたいことはマーカーするなどして、目立つようにしておくと、優先順位があがりますよ。
やることを書いて視覚化することにより、自分のすることがクリアになるため、迷うことが少なくなり決断が早くなります。
コツ②やることリストで、やらないことをあぶり出す
コツ①で作った「やることリスト」をもう一度じっくり見てみましょう。視覚化したことで、「自分にとって、やらなくても構わないこと」「自分がしなくてもいいこと」も見えてきます。
思い切って「やらないこと」をあぶり出します。そして「やらないこと」はリストから消してしまいましょう。隙間時間が増える可能性がありますよ。更に、隙間時間じゃなくて、まとまった時間を作ることだってできます。
コツ③短い時間にできることを探して、隙間時間リストを作る
コツ②で「やらないこと」を消した「やることリスト」を見て、まとまった時間でなくても、隙間時間にできることがないかを考えてみましょう。実は短い時間でやった方が良いこともあります。
まとまった時間でなくても、短い時間でやった方が良いことを洗い出して、目安時間毎に、リストにしておきましょう。隙間時間ができた時にすることがわかっていないと、何となく過ごして時間が経ってしまいますよね。
例えば、家事などは、まとめてしなくても短い時間にできることがたくさんあります。逆にまとめた時間を割いてしまうと、キリなく時間を使ってしまうこともありますよ。
出掛ける時、早めに準備しているので、ちょっとした時間ができます。そんな時は、家に帰った時に「汚くて嫌だな」って思いそうなとこだけサクッと片付けをします。
隙間時間にできることを考えることで、自分のために使えるまとまった時間ができますよね。
コツ④無理はしない
隙間時間にやることを詰め込み過ぎないようにしましょう。上手く作り出した隙間時間なのに「あれもこれも」と思うと義務感や責任感で苦しくなります。
15分の隙間時間があれば、15分掛かってしまうことをするのではなく、10分は有効活用して、5分は余裕をもつくらいの気持ちでOKです。
ゆとりを持って隙間時間を活用することで、その次のこともゆとりを持って取り組めます。
コツ⑤簡単なことから始めて、続けてみる
隙間時間に、「歯磨きしながらストレッチをする」「寝る前に本を5分だけ読む」など、気楽にできる簡単なことから始めてみましょう。
そして、できれば習慣化するまで続けてみましょう。もし毎日続かない場合は、「2日間連続ではサボらない」と決めて続けてみるのも良いでしょう。それでも3ヶ月続けると、習慣化することができます。
隙間時間を有効活用すると、「できる」が増えるよ!
隙間時間を有効活用すると、1日の中にたくさんの自分のための時間を作れるようになります。でも、他にもさまざまな「できる」が増えるんですよ。
できる①集中できる
隙間時間は、時間が限られているので、自然と集中力が高まります。また、短時間なので集中できるのです。
まとまった時間の方がたくさんのことができると思いがちですよね。でも、時間の制約が少ない分、ダラダラ過ごしてしまうことも多いのです。そして、集中力を長く続けるのは難しいです。
できる②行動できる
隙間時間は、行動を起こすことに対するハードルを下げることができます。
「これから1時間勉強を頑張ろう!」と思うと、少し気も重くなるし、なんとなく身構えてしまいます。「面倒」という気持ちが生まれ、心理的にハードルが高くなります。
逆に10分だけ勉強するのであれば、気楽な気持ちですんなり始められますよね。
できる③時間を無駄にしない意識ができる
隙間時間を有効活用するようになると、「時間を無駄にしない」という意識ができます。
仕事で忙しい時は息抜きをすることは必要ですし、ちょっとした時間にぼんやりするのが必ずしも悪いわけではありません。しかし、なんとなくぼんやり時間を使うのと、息抜きが必要だから休むのとでは時間に対する意識が違いますよね。
時間に対する意識が変わると、限られた時間を有効活用できるようになります。
できる④自分を認めることができる
隙間時間を有効活用できるようになると、自分を認めることができるようになります。
ちょっとした時間にすることなので、やることは簡単なことが多いです。そして、隙間時間なので、時間に制限があります。その時間の中で、「できた」という体験を繰り返すことで、自己肯定感があがります。
自分を認めることも、「塵が積もれば山となる」で叶うのです。
できる⑤充実感を得ることができる
隙間時間を有効活用できるようになると、日々の生活の中で、充実感を得ることができます。
目的がなくだらだら過ごした時間は、あとから後悔することってありませんか?このだらだら時間を自分の成長のために使えば、「良かった」と思えることが増えます。
一気に全部を変える必要はありませんが、ひとつでも自分の成長につながる時間に変えてみましょう。きっと、充実感を味わえて「満たされている」と思えるようになりますよ。
まとめ
忙しさに追われる毎日を過ごしていると、気持ちに余裕がなくなり自分のための時間が取れなくなってしまいます。だからこそ、ちょっとした時間でも自分のための時間を作ることが大切です。
でも、「ちょっとした時間でも有効活用しなきゃ」「これを絶対にしなければならない」という風に重く考えないでくださいね。成長を求めたり、より良い自分になりたいと思うと、どうしても頑張り過ぎてしまいますよね。
まずは、隙間時間を意識することから始めてみましょう。そして、ちょっとした時間を作れたら、軽い気持ちで自分のしたいことをしてみてください。
これから先の人生、自分をための時間が増え、自分らしい人生をおくれるようになりますように!
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