と、やることや決めること、ついつい先延ばしにしてしまうことってありますよね。
なかには、「追い込まれたらやるタイプなんで」と言う人もいますが、基本的に人はぎりぎりにならないとやらないもので。
夏休みの宿題しかり、学校のテスト勉強しかり、面倒ごと・厄介ごとが起きた時しかり。
「先延ばし」
これ、僕たちの永遠のテーマですね。
仕事においてもプライベートにおいても、やること・決めることってたくさんありますからね。
ただ、後回しにすることって1つもいいことがないです。
もちろんそんなことは誰もがわかっていると思いますが、それでも人は「先延ばし」にしてしまうもの。
困ったものです
ただ、色々と調べていくなかで、この「先延ばし」には原因があり、そして「先延ばしグセ」は改善できることがわかったので、僕が実際にやって良かったおすすめの方法も合わせて、これからご紹介していきますね。
目次
成功者とそうじゃない人の違いはここにあった
まずは、面白いアンケート結果があるのでご紹介。
ある経営コンサルタントが行ったアンケートで、億万長者1万2000人を対象に実施したアンケートの話です。
つまり、お金持ちほど行動が早い。
経営者もそうですが、億万長者たちは、やるべきことは早くやったほうが有利であり、そして他の人たちとの差別化になり、アドバンテージを取れると経験上わかっているので「すぐやる」習慣がついているんですね。
早く行動すれば結果が出るのも早いですし。
周りの経営者たちはみんなめちゃ行動早いです。
他の調査で、「出世した人」と「出世しない人」の差を調査したものがありまして、
という調査結果もあります。
後回しにすると、そのことが気になったり頭をよぎったり、どうしても頭のなかに残ってしまい、集中できなくなります。つまり、脳が束縛されている状態。
脳が不自由になると行動も制限され、
が口ぐせになったりします。そりゃ結果もでません。
それによって自由度が下がり、幸福度が下がるなんて研究結果もあるぐらい。
逆にいうと、やること決めることを先延ばしにせず、すぐに実行できると
ということ。
良いことづくしですね。
僕たちのこれからの人生を豊にするには、やはり先延ばしをなんとかする必要があります。
先延ばしにしてしまう2つの原因
では、「先延ばしにしてしまうのはなぜか?」という話になります。原因は2つ。
時間をかけるほど良い結果に繋がると思っている
1つめはこれです。
時間をかければ良いものができるという考え。これが、やることや決めることを先延ばしにさせている原因の1つです。
成果をあげるには、「時間は多く投資するべきだ」と考える人もいますが、必ずしもそうではないですよね。
むしろ、
とも言われています。
時間があるほど小さなことが大きく見えてきてしまい、悩む必要がないことに悩み、判断をあやまることにも繋がります。
つまり、考える時間と成果や成功率は比例しない。
時間はかければいいってもんでもないんですね。
これについては、もう1つ面白いデータがあります。
時間はあればあるだけ使ってしまう
「パーキンソンの法則」というものをご存知ですか?
イギリスの歴史学者であるパーキンソンが提唱した法則で、人は収入に応じて支出も増えていくというもの。
「年収が増えたのになぜか手元にお金がない」と悩む方は、まさにこの典型です。
そして、このパーキンソンの法則でもう1つ唱えられているものがあり、それは
というもの。
たとえば、本来1時間で終わる仕事に対して4時間与えられたとしても、1時間では終わらず、4時間後にやっと終わる、ということです。
3時間どこいったw
仕事の内容には関係がなく、そして仕事に与えられた時間は残らず、あればあるだけ使ってしまう。
「時間をかける=いい仕事ができる」
ではないことはわかっていても、時間があると「先延ばし」をしてしまうんです。
先延ばしを引き起こす2つめの原因「時間不一致現象」
2つめの原因です。
たとえば、
ということ、ありますよね。
わかるわかるという声が聞こえてきますw
一見やることを決めているようですが、いざそのタイミングになると腰が重くなってしまい、結局やらなくなる。
これは「時間不一致現象」といって、あとでやることは気持ちが大きくなって簡単に感じるけど、今やることは難易度があがっているように感じるというもの。やることはまったく同じなのに、です。
年明けや年末に目標を決めて、
と決意しても結局やらずに終わってしまうのは、この「時間不一致現象」が原因。
色々なものが僕たちのやること・決めることを先延ばしにさせようとしてるんです。
先延ばし人間から今すぐ人間に変える2つの締め切り
さてさて、それではこの「先延ばし」を解消して、今すぐやる・決める人になるための、おすすめの方法をご紹介します。
締め切りがあると人は動く
時間があるとその分だけ先延ばしにしてしまうので、それを解消するのに効果があるのが「締め切り」。
締め切りがあると人は行動しますし、逆に締め切りがないといくらでも時間をかけてしまったり、やらずに終わったりします。
また、締め切りがあると、交感神経の活動を高める「ノルアドレナリン」の分泌を促すことで、脳の働きを高めることもわかっています。
これはマーケティングでもよく使われる手法で、Amazonの期間限定キャンペーンなど効果をだしていますが、締め切りがあることで、人を行動させる効果があります。
仕事全体の締め切りや納品日は決まっていることもありますが、それとは別に、自分の1つ1つの作業に対して「自分で」締め切りを設定する。
ポイントとしては、「ちょっと無理かな」「これだときついかな」という締め切りにするほうが効率的になるのでおすすめです。
もう1つの締め切りを設定する
で、ここからが大切なのですが、終わりの締め切りを設定するのはやっている方も多いですが、もう1つ締め切りを設定してみましょう。
それは、「スタートの締め切り」です。
いつから始めるのか?という締め切りを作ることで、その作業にかける時間を決めることができます。
このような違いがあります。
終わりの締め切りだけだと、始めるタイミングが先延ばしになるんですね。結局ぎりぎりにならないと始めない。
それよりも大事なのは、いつスタートするのか。始めるタイミングが決まっていれば先延ばしにはなりません。
より効率的にし、先延ばしにならないためには、スタートの締め切りはとっても効果的です。ぜひぜひお試しください。
1/100プランニング
「それでもなかなか始められないよ」という方のために、スタートする時のテクニックを1つご紹介。「1/100プランニング」というものがあります。
これは、やることを数字化してその1/100だけに絞るとスタートしやすい、というもの。
車でも自転車でも電気でもそうですが、スタートが一番エネルギーを使いますからね。
とにかく始めるハードルを下げることにフォーカスしたテクニックです。一度スタートしちゃえばけっこう続くもんです。
1/100ならかなり始めやすいですよ
これは仕事以外でも色々と使えるのでけっこうおすすめですよ。
僕がやった、効率的に本を読む方法
この締め切りという例で、僕が最近やっていることを紹介します。チームメンバーのひらいちゃんに紹介してもらった方法です。
本を買って読むことってあると思うんですけど、買ったはいいものの最初だけ読んでほったらかしになってたり、全く読まれずにどこかに積み重なってること、ありますよね。
そんな方におすすめなのが、
先日、その方法で本が家に着いたと同時にメルカリに出品したんですが、1時間後には売れたんです。てことは、すぐに読むしかないw
つまり、締め切りができるんです。強制的に。
時間も限られているので、1語1句読むのではなく、必要なところだけを重点的に読むんですが、めちゃ頭にも入りやすいです。
結局、本は10時間かけて読んでも全てを覚えられるわけではないですからね。自分にとって必要なところだけを読むのはとっても効率的。
ちなみに、その日に配送までしたので、本が手元にあったのは数時間だけでした。これなら先延ばしすることもありません。ほぼ新品なので高く売れるし、いいことづくしです。
出品する時はすぐに売れる価格帯にするのがコツです。
kindleで読む場合は別ですが、本を手元で読む場合は、効率的に本を読めるのでおすすめですよ。
目的やゴールを明確にする
先延ばしをやめるのに、締め切りを設定する以外におすすめしたいのが、「目的やゴールを設定する」ということ。
なかなか始められない、3日坊主になる、腰が重くなる理由の1つとして「モチベーションがあがらない」ということ、ありますよね。
「それやったところで意味あるの?」という状態だとやる気が起きないわけです。
だからこそ、目的やゴールの設定をする。何のためにやるのかを明確にするのが大切なんです。
たとえば、「明日から早起きするぞ!」だけだと結局やらずに終わるので、
を明確にするということです。
例をあげると、
などなど。
何のためにそれをやるのか?
それをやるとどうなるのか?
が明確になると、モチベーションがあがり、むしろやらずにはいられなくなります。これもおすすめです。
ちなみに、早起きのコツは起きる時間を早めることではなく「寝る時間を早める」ことです
おまけの「決断力」をあげる話
さて、ここまでやることを先延ばしにしないという話でしたが、決めることを先延ばしにしないというのも大切です。
そこで、決断するコツをいくつかご紹介。
人は1日に35,000回決断している
これはある研究結果で裏づけされた数字なのですが、人は1日に35,000回もの決断をしているのだそう。
「そんなに決めることあるの?」
と思うかもしれませんが、目が覚めて
「起きるかもう1回寝るか」
「左足から立つか右足から立つか」
「カーテンを開けるかどうか」
など、無意識なものも含まれています。
1日にそれだけ決断をしているんです。
決めるのってパワーがいるので、決めることが多いと疲れちゃうんですね。だから先延ばしにしてしまいます。決めたくないんです。
その決断をスムーズにするためのコツですが、2つあります。
決断する選択肢を減らしておく
有名な話ですが、アップルの共同設立者だったスティーブ・ジョブズ氏は、毎日同じ服を着ていました。黒のタートルネック、ジーンズ、スニーカーというおなじみのスタイル。
これは、服を選ぶ時間、そして決断疲れを少なくするためにやっていた習慣で、Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグやオバマ元大統領、アインシュタインなどの偉大な成功者たちも、同じように毎日同じ服を着る習慣がありました。
選ぶものを減らすためです。
ミニマリストになることで決断疲れが減ると言われていますが、それも同じで、決断するものを身の回りから減らすのはとっても効果的。
ちなみに僕はいつも決まった朝食をとってまして、物も整理してシンプルになるよう改善しているんですが、それも決断疲れを減らす習慣になっています。
経営者はなぜか白Tシャツが多いのも同じ理由ですね
また、「やらないこと」を決めておくのも、選択を簡単にする方法の1つです。
物だけではなく、情報、付き合う人、過去、様々なものを整理しておくことは、決断を早くさせてくれますし、部屋も気持ちもすっきりするのでおすすめです。
大切なことは朝に決める
決断をスムーズにするもう1つのコツですが、それは
というもの。
先ほどご紹介したように、1日に決めることってめちゃめちゃ多いんです。
夕方になると決断疲れが起きて、なかなか決められなくなったり、判断ミスをしてしまうこともあります。
そうならないように、大切なことは決断のパワーがMAX状態の朝に決めるようにしましょう。
これ、不思議なもので、昨日の夜には決められなかったものが、朝になるとスムーズに決められたりするんです。
何かを決めるのって、頭をフル回転させますからね。
脳が充電されている朝のほうが効率よく決められるんです。
「決めるタイミングを変えるだけ」というとっても簡単な方法なのでぜひお試しください。
今日から「今すぐ人間」に!
いかがでしたでしょうか。
ついついやってしまう「先延ばし」。やることも決めることも後回しにしていると、なんだかモヤモヤしますよね。
頭の中がそのことでいっぱいになって、自由になれません。
「先延ばしする人」から「すぐやる人」に変わるために、今回ご紹介した内容が少しでも参考になると嬉しいです。
わりと効果を発揮する方法なので、ぜひ1度お試しください^^
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