目次
向上心がないことで起きるデメリット
「向上心がない」人は、一般的にはマイナスなイメージを持たれてしまいます。ここで、向上心がないことで起きるデメリットについても見ていきましょう。
デメリット①周りから信頼されにくい
向上心がないこと自体、本来は良いも悪いもないはずですが、問題は周りから「向上心がない」とマイナスなイメージがついてしまうことです。
どこかやる気がないように見られてしまい、特に仕事などでは信頼されにくい・・
また、たとえばあなたが悩んでいて誰かに相談したいと思った時、向上心がない人とある人では、やはり後者に相談したいと思うでしょう。
そのため、向上心がない人は周りから信頼されにくいといったデメリットがあります。
デメリット②チャレンジする場を失いがち
向上心がない人は、チャレンジする場を失いがちといったデメリットもあります。
周りから信頼されにくい状況にもつながりますが、何か仕事を頼もうと思った時、向上心がない人とある人では、後者にお願いしたいと思うはずですよね。
つまり、周りから「向上心がない」というイメージを持たれてしまうと、新しい機会、未経験の体験に出会う場を失うということになるのです。
ただし、本人が「現状に満足していて幸せ」なのであれば、そのような機会を失うことは、デメリットにはなりません。
デメリット③達成感を味わえない
向上心がないと、達成感を味わえないというデメリットもあります。
人は、いくら現状に満足していたとしても、同じような日常が続くと「退屈さ」を感じてしまうものですよね。
そんな時ふと、「自分は何がしたいんだっけ?」「このままでいいのかな?」と思うのではないでしょうか。
ところが、自分ではよく分からない…!
これは、向上心がないというよりも、根本的には「向上心が高まるような関心ごとが見つからない」という状況でもあります。
「向上心がない」という悩みを抱えている人のほとんどは、向上心がないのではなく、情熱を向ける先がなく、達成感が味わえていないというのが、本来の悩みの種の可能性が高いのも事実です。
向上心がないのは悪いとも言えない?
一般的には「向上心がない」というのはマイナスなイメージを持たれてしまいますが、向上心がない人の心理や特徴を見てわかったように、それが一概にも悪いとは言えません。
というのも、向上心がない人の中には、言い換えれば「現状に満足感があり、幸福度が高い状態」という人もいるからです。
もし、あなたが向上心がなくて悩んでいるのであれば、「向上心がない」ことで何が悪いと思っているのか自分に問いかけてみましょう。
自分が「現状に満足している」のにもかかわらず、周りから「やる気がない」と思われることが不快なのかもしれませんし、「現状を変えたい」と思っているのに、目標や願望がなくて悩んでいるのかもしれませんし、その裏にある原因は人それぞれです。
いずれにせよ、現状の自分に、「新しく情熱を注ぐ先がない」ということは共通しています。そんな人でも自分の好きな事が見つかれば、とことんできるはずです。
そうした、自分の関心ごとをやり続ける中で、「もっとこうしたいな」「もっとこうなったらいいな」という楽しみや喜びのような感覚が湧いてくれば、それこそ真の向上心なのです。
そのため、無理に向上心を持とうとせず、自分は本当はどうしたいのか?にフォーカスしてみてはいかがでしょうか。
向上心がない自分をうまく活かして生きるための5つのヒント
ここからは、「向上心がない」と悩んでいる人に向けて、そんな自分をうまく活かして生きるための5つのヒントをお伝えしていきます。
①向上心とは楽しさを求める心である
向上心がないと悩んでるあなたにまずお伝えしたいのは、その悩み自体が立派な向上心の現れだということです。
向上心とは最初に、何か高い目標のようなものではないとお話しましたが、簡単に言えば、楽しさを求める心なんですね。
つまり、「向上心がなくて悩む」=「現状をよくしたいと思っている」ということは、あなたには向上心があります。
本当に向上心がない人は、向上心がないことにすら気付かないものですよ。
つまり、向上心がないことで起きる悩みとは、「自分の心と向き合う」チャンスでもあるのです。
また、向上心とは誰かに持たされるものでもなく、自分で持とうとするものでもなく、自発的に湧いてくるものと覚えておきましょう。
そのため、向上心を無理に持とうとするのではなく、そういった自分の「悩み」や「感情」に向き合って、より自分が心地よい状態をつくるためにはどうしたらいいのか?を真剣に考えてみてみることをオススメします。
②何事もまずは意識的に取り組んでみる
向上心がなくて悩んでいる人のベースには、「向上心が持てるほどの自分の好きなことや関心ごとがない」という状況があります。
視点を変えれば、定まっていないからこそ、たくさんの選択肢や可能性がある!
そのため、まずは何事にも意識的に取り組んでみてはいかがでしょうか。
実はこの、’’意識的に’’というのがポイントで、ただ何事にも取り組むのではなく、取り組んだ時に、「自分はどう感じていいるのか?」に意識を向けてみてください。
意識を向けることで、「意外とこれ好きかも」「これはつまらないな」と、自分がどう感じているのかを把握することができます。
そして、自分が「関心ない」「つまらない」と思うことをできる限り減らす努力をしてみましょう。
すぐに自分の好きなことが見つかることはないかもしれませんが、それ以上に「不快」を減らすことは重要なのですよ。
③感覚を大切に固定観念を捨ててみよう
社会的には、「向上心のなさ」はマイナスなイメージになりがちですが、それはもしかしたら日本の狭い社会の中だけなのかもしれません。
というのも、私の経験上、そもそも海外では向上心がない人は普通にたくさん存在しているからです。
そして、そんな人たちは、固定概念がなく、ルールに縛られずに生きています。
つまり、向上心がなくて悩むというのは、「向上心があることが立派」という社会の概念に縛られてしまっている状態なのかもしれません。
果たしてそうなのだろうか?と自分に問いかけ、自分の感覚を確認してみてください。
社会や常識をいったんわきにおいて、自分が何を感じ、どのように想うかという感覚に意識を向けることはとても大切です。
向上心を持つ持たない以前に、自分を主体にした「喜び」を選び続けた結果、向上心と言う「より楽しもうとする心」が持てるようになるのです。
④現状をいかに大切にして生きられるという強みを活かす
向上心がない人に対しては、「成長意欲がない」とも捉えられますし、「現状を最高にする力がある」とも捉えられます。
なぜなら、世の中の向上しない人の中には、現状以上に何かを求めるのではなく、今をいかにして最高にするかという意識が働いている人も多くいるからです。
要するに、「今」に対する認識の違いです。
向上心がある人は、「今は不十分だから向上する」といった、今にあるものに対しての意識が薄くなっていることも事実です。
社会や常識では偏った見方になってしまうことが多いですが、どんな事柄に対しても必ずデメリットとメリットがあります。
それならば、「向上心がない」ということを強みにして生きるという手段もあるのですよ。
結局のところ、「あなたは本当はどう生きたいのか?」がとても大切になります。
⑤小さな成功体験をコツコツと積んでみよう
向上心がなくても、目の前の小さなことに取り組むことはできるはずです。
そして、そういった小さな出来事に成功体験を感じることこそ、向上心が湧いてくるキーポイントなのかもしれませんよ。
特に、「向上心をとにかくアップさせたい!」と思っている人には、まずは小さな成功体験をコツコツ積み上げていくことをオススメします。
ここで意識したいのは、「自分にとっての成功体験」を見つけて積み上げていくという点です。
というのも、自分ではない他者からみての「成功体験」を求めてしまうと、人から認められるか否かが1番大切になってしまう・・なんてことになりかねないからです。
その結果として自己肯定感が低くなってしまったり、向上を求めすぎて自分が本来望んでいる生き方からそれてしまったりする可能性が高くなり、そうなっては本末転倒ですよ。
自分の小さな興味関心に意識的になり、自分なり目標を立てて取り組んでいくことで、向上心を気にしなくとも前に進んでいける状態が理想的です。
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