「なんかやる気が出ない」「なんか何もしたくない」「なんか動くのが億劫」
人生を生きていれば、そう思ってしまうときだってありますよね。
「そんなときは、気晴らしに好きなことをしよう」と趣味などで気分転換すれば、解決する人もいるかと思いますが、この記事を読んでいるあなたは、そんな誰でも思いつくようなことで解決するなら、いちいち検索して、このページにたどり着かないですよね 。
おそらく、心のどこかで「もっと成長したい」「もっと上にいきたい」「現状維持は嫌」と思っているけれども、そのために何をすればいいかわからない、このまま何も考えずにただ時間を過ぎていくのがなんかそわそわする・・・と思っている人もいるのではないでしょうか。
さらには「行動ができていない」「自分には行動力がない」などと思えば思うほど、そんな自分に嫌気がさして、どんどん行動しなくなってしまう悪循環に陥ってしまうこともありますから怖いですよね。
そんな行動力がないことに不安を抱える人のために、行動できる自分になるヒントをまとめてみました。難しいことはありませんので、自分にできそうなことから1つずつ始めてみて、一緒に行動力のある自分に生まれて変わっていきましょう。
目次
「行動力」とは何か?
私たちは日々、何かしらの行動をして生活していますが、そもそもこの「行動」という言葉はどのような意味なのでしょうか?
そして「力」という単語が追加されている「行動力」という言葉は、私たちの普段の「行動」と、具体的に何が違うのでしょうか?
まず「行動」の意味をgoo辞書で調べてみると、
あることを目的として、実際に何かをすること。行い。(goo辞書参照)
とありました。とりあえず、目的を持って何かをすることを「行動」というようです。そして「行動力」の意味を同じく調べてみると、
目的のために積極的に行動する力。(goo辞書参照)
とありました。2つを比べてみると一目瞭然ですが、「行動力がある人」というのは、「積極的に動く人」のことを言うんですね。
行動力がない人の3つの原因
となると「行動力がない人」というのは、「積極的に動けない人」ということになります。
つまり、積極的に動けるようになれば、行動力がついてくるということもできますが、そもそもなぜ、人は積極的に動けなくなるときがあるのでしょうか?
実は、これには原因があるのです。この原因を知っておくことによって、自分の行動力がない状態を解決していくことにもつながっていきます。
この原因は大きく分けると3つくらいあるのですが、人によって原因は異なるため、1つずつ解説していきますね
原因①:性格
元も子もない話の気もしますが、外せない原因の1つです。
「行動力」自体は性格ではありませんが「行動力がない人」や「行動力が少ない人」の原因となる代表的な性格が「ネガティブ思考」で、この性格だと自信や向上心が少ない傾向があるため、行動することによる失敗を恐れるケースが多く、結果的に動かないことを選択しがちです。
さらには、予測できない不安に悩んでしまったり、失敗することによる周りの評価を気にしてしまったりして、最終的には行動しないことを良しとする言い訳を考えることに執着してしまうこともあります。
他にも、行動力は、シンプルにいえば「やるか、やらないか」を判断すればいいだけの話なのですが、この考えの中に「”自分が”それができるのか?」「”自分に”それをやる価値があるのか?」など、「自分」を軸にした自己評価や価値観が揺らいでしまって、なかなか行動できない人もいるようです。
このような「性格」が原因だとすると、もう直せないのかとネガティブ思考になってしまう人もいるかもしれませんが、そこまで心配することはありません。生まれてから1度も自分から積極的に動いたことがないという人は実質いませんから、自ら動いていた頃の気持ちに戻れるヒントも後半で紹介していきますので、少しずつ克服していきましょう。
原因②:ゴールの欠如
2つ目の原因が「目的や締め切りを定めていない」こと、つまりゴールを決めていないということです。
多くの人は途中で苦しかったり、辛かったりすることもある毎日の行動よりも、ゴールに到達する瞬間に嬉しさや充実感がこみ上げてきます。
これが自分にとって理想的であればあるほど、それを実現するためのモチベーションになりますから、 それを糧に目的へと向かっていけば、いろいろな苦難があっても乗り越えることができますが、この目的がないと、行動力がない状態に陥ってしまうのです。
目的や締め切りがないということは、わかりやすくいえば「ゴールのないマラソン」を走っているようなものでしょう。
マラソンがスタートする前やスタートしたときはワクワクしていたけれど、だんだん疲れて辛くなってきて嫌になってくる。でも気づけば、このマラソンにはゴールがないから終わりはない。だったら、今の辛い時間は終わりにして楽になろう。といった感じで、行動力がだんだんとなくなっていった人も多いのではないでしょうか。
逆に言えば、ゴールを決めるだけで行動力が生まれてくることもあります。ので、まだゴールがないという人は一度考えてみるのもいいかもしれませんね。
原因③:今の現状に満足している
若干レアなケースですが、これも原因の1つになります。
これまでの原因は「動かなければいけないと思っているけれど、動けない」というものでしたが、この原因は「満足しているから、別に動かなくてもいい」と思っている人の原因です。
先程のマラソンの例でいえば、この原因の人はマラソンを既にゴールしている状態といえるでしょう。たしかにゴールしてしまっているのであれば、走る必要はなくなりますから、わざわざ辛いことをしたいと思わないですよね。
ですが、このタイプの多くの人は、これまでゴールを目指してがんばってきていて、周りにも同じようにがんばってきた人がいることが多いのですが、その人たちを見て「自分は満足しているのだけれども、周りの人は今もがんばっているから、何かやったほうがいいのかな?」と思って、そわそわしているのです。
ちょっと贅沢な悩みの気もしますが、解決方法は他の原因と変わらないので、この記事を読むモチベーションがあるうちにトライしてみるのもいいかもしれません。
行動力を身につけるための7つのヒント
行動力がないことにも、様々な原因がありましたが、逆に行動力を身につけるヒントも数多くあります。
行動力が身につくことによって、行動力がないときよりも、結果が早く出やすくなるのはもちろん、 様々な経験や人脈を得られる可能性も高まり、多様なチャンスに出会うことができるようになりますから、しっかり行動力を習得していきましょう。
今回は、そんな行動力を身につけるための7つのヒントをまとめましたので、1つずつ解説していきますね。
ヒント①:ゴールを決める
行動力がなくなってしまう原因の例として「ゴールがない」というものがありましたが、それを解決するための方法の1つがこの「ゴールを決める」ことです。
ただ走っていること自体ががよほど好きな人でない限り、達成感のない「ゴールのないマラソン」を走り続けることはできません。
「ゴールのあるマラソン」にするために自分が何を目指したいのか、目的や目標を決め、さらには、ゴールの先にどんな未来が待っているかをイメージしてみましょう。それが実現したい未来であればあるほど、途中がきつくてもとどまらずに続けることができるようになります。
行動力がないと思っている人は「もし、自分が行動力のある人間だったら、こうなるはず・・・」とどこかで思っているからこそ、行動しない自分に嫌悪感を抱いている人が多いです。
ヒント②:小さなことでも目標設定してやってみる
ゴールは一応あるけど、なかなか続けることができないという人もいるかと思います。そんなときにおすすめなのが、この「小さなことでも目標を設定してやってみる」ことです。
例えば、体を鍛えたいからジムに登録したけど、そもそもあまりジムに通うことができていないという人であれば、「毎日1時間ジムで筋トレする」ではなく、「とりあえずジムに行く(ジムのお風呂に入って帰るでもOK)」というとても小さな目標から始めてみましょう。
それを達成できたら、次は「ジムに行って10分でいいから体を動かしてみる」など、少しずつ目標のハードルをあげていきます。すると、無理なく続けられるため、いつのまにか習慣になり、自然と定期的にジムに通えるようになったりします。
どんなに小さなことでも「達成感」は行動力を生みだしてくれますから、少しずつ目標を積み重ねて達成感を味わっていくことによって、いつのまにか大きなゴールへの行動力も身につけていくことができるのですね。
ヒント③:自分の興味があるものの情報を集めてみる
行動力がない人の中には「とりあえず行動して、何かしらレベルアップしたいんだけど、何をやっていいかわからない」という人もいるかと思います。
そんな人におすすめなのがこの「自分の興味があるものの情報を集めてみる」ことです。
ただでさえ、行動力がない人が自分に全く興味のないものに取り組むことはなかなか厳しいですが、自分がちょっとでも興味のあることや好きなことだったら、行動しやすくなりますよね。
そのために、自分が成長したいと思っていたり、興味のある分野をネットや書籍などで調べてみるのも1つの方法です。
ネットの記事や本を読んだりすることだけでも、何もしないよりかは立派に行動しているといえますし、次のアクションにもつながってだんだんと自然に行動できるようになっていきます。
ヒント④:行動力のある人と一緒にいる環境をつくる
とにかく手っ取り早く行動力をあげたい人や結果を出したい人におすすめしたいのが、この「行動力のある人と一緒にいる環境をつくる」ことです。
人は自分の周りにどんな人がいるかで大きく変わっていきます。
例えば、年収500万円の人と年収5億円の人は考え方も行動も大きく違いますから、基本的に同じコミュニティにいることはありません。ですが、これは逆に考えると、自分がその環境に身を投じれば、その人たちのような行動力や考え方に近づいていくことができるともいえますね。
これは行動力がある人と一緒にいる環境をつくることにもつながります。なぜ、この人は行動力があるのか?という疑問をいち早く解決できますし、自分もそうなるのは、その人と一緒にいる環境をつくると、いつのまにか実現できていることでしょう。
今の時代は、SNSなどの普及で、昔よりもコンタクトをとることが容易になりましたし、いろんなイベントも開催されていますから、まずは最初のきっかけをつくる一歩を踏み出してみるのもいいですね。
今回、紹介する中では、一番ハードルが高いかもしれませんが、その分、得られるものは大きいので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ヒント⑤:「失敗は悪くない」と考える
行動力がない人の特徴に「失敗するのが怖い」というものがあります。
日本の教育では、特にこの「失敗は悪」という考えが根付いているため、潜在的に「失敗することは悪いこと、いけないこと」という認識を持つ人が多くいますが、行動力がある人というのは、失敗をしない人というわけではなく、むしろチャレンジする分、行動力がない人よりも失敗が圧倒的に多いでしょう。
しかし、行動力がある人は、大抵チャレンジすることが初めてだったりしますから失敗は多いものの「初めてだから失敗してしまうのは当たり前」と割り切ったり、そもそも失敗を悪いことだと受け止めず、逆に成長につながることだと考えていたりします。
むしろ、失敗をしてしまうことよりも、失敗をしてそこから成長しようとせず、諦めてしまったり、失敗そのものが怖くて、現状維持をして成長しないことを選ぶほうが良くないとも思っているので、必然的に行動して、そのうち自分の得たい未来を実現していくのが行動力のある人たちです。
行動して成功した人に「失敗したことがない人」なんていませんし、今の時代、ましてや日本であれば、失敗しても簡単には死んだり、明日のご飯に困って生きていけなくなったりすることはありませんから、失敗を過剰に恐れず、いろいろなことにトライしてみると、意外とあっさり理想のゴールに到達できるかもしれませんよ。
ヒント⑥:口癖を変える
行動力がない人には、実は共通している口癖が数多くあります。
例えば「面倒くさい」「仕方がない」「やろうとしていた」「後でやる」「でも〜」「それは無理」などですね。
これらの言葉を口にすると、思考能力を低下させたり、後回しをして気になってしまい<脳に負担をかけて疲れやすくなったり、さらには口癖として言えば言うほど、行動力がなくなっていきます。
しかし、逆に言えば、このような口癖を言わないだけでも、行動力は生まれてきますし、良い口癖を言う習慣をつけることで、行動力をつけることもできるのです。
例えば「〜だからできない」という否定から入るのではなく、「〜だけど、〜ならできる」と最後をできるに変えるだけで、それを達成するためにはどうするか?を考えるようになりますし、「後からやる」を「今から〜やる」に変えるだけで、すぐに行動に移すことができます。
口癖を変えるのは意外と簡単なことですが、その効果は想像以上に大きいので、手軽なところから始めてみたいという人は意識するところから始めてみるのもいいでしょう。
ヒント⑦:いったん、自分のペースを見直してみる
最後に紹介するのは、ちょっとだけ自分の見方を変えたヒントになります。
この記事を読んでいる方は「自分に行動力がない」と考えている人がほとんどかと思いますが、本当に「あなたは行動力がないのか」を見直してみましょう。
もしかしたら、行動力がないと感じるのは、自分よりも行動力がある人や、今の時点で憧れる結果を出している人と比較しすぎているからかもしれません。
もしくは、これまで圧倒的に行動してきた昔の自分の行動力と比べて、若干、昔よりも落ち着いてきたから、そう感じてしまっているのかもしれません。
いずれにせよ、あなたはこれまでの自分、もしくは誰かと比べて「圧倒的に行動しなければならない」と考えすぎている可能性もあります。
誰にでも、人それぞれのペースがありますし、何も考えなくても無意識にいろんなアクションをしたくなる時期もあれば、落ち着いて今までの自分を見直したり、これからの自分の未来を考えてみる時期もあるでしょう。
ただ考えているだけでは「自分は行動力がない」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、そうであれば、わざわざ「行動力」について検索して、何か新しいことにチャレンジしよう、今よりも成長しようと心のどこかでは考えたりはしないでしょう。
今のあなたは、自分のペースを一度振り返ってみるタイミングなのかもしれませんから、一息ついて、振り返る時間を確保して、未来への一歩につなげていくという選択肢もありなのかもしれません。
周りに振り回されず、あなたのペースを大切にして、あなたのタイミングでまた動いていきましょう。勤勉なあなたは、必ずまた周りが気になるほど、行動を起こせるはずです。
まとめ
行動力がないのは、やる気やモチベーションがないだけと考えている人も多かったと思いますが、実はそんな根性論的な考え以外にも、いろいろな原因や解決策は多くありました。
ここで紹介したのはその一部になりますが、行動力をつけることは、個人差はあれど、このページにたどり着く行動をしているあなたであれば、そこまで難しいことではないはずです。
今回紹介したヒントで、今の自分にあっているものから少しずつ試していって、無意識に楽しく行動している自分になれるように、前に進んでいきましょう。
あなたが「自分に行動力がない」なんて思う暇がないほど、行動的になる未来を願っています。
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