今の生き方が、「本当に自分らしい生き方なのか?」不安を抱えながら時間ばかりが過ぎていく…そんな時期ってありますよね。
自分の人生に起こる選択を納得して選んできたはずなのに、「人生このままでいいのだろうか…?」と漠然とした不安を感じながら生きている時期は誰にでも訪れます。
もしあなたが、このような漠然とした不安を抱えながら生きているのであれば、それは、自分を見失っている状態なのかもしれません…!
実は、私もまさに自分を見失って、人生をどう生きたらいいか分からなくなった経験があるからです。でもその体験のおかげで、本当の自分を取り戻すことができ、人生は不思議と思わぬ方向に好転していったんです!
今までは一生懸命には他人から認められようと、「これでいいよね…。」と自分を騙しながらとにかく頑張って生きていましたが、「自分を取り戻す」ことができてからは、自然体の自分で無理なく「自分らしく生きてる!」と実感できるようになりました。
そこで今回の記事では、なぜ自分を見失ってしまうのか、その原因や自分を取り戻す方法を交え、自分らしく生きるヒントをお伝えします。
今の生き方は、「自分らしい生き方ではない!」でも、「本当の自分って何なのか?」「自分のことなのによく分からない!」という方は是非読み進めてみてくださいね。
目次
自分を見失っている状態とは?
自分を大きく見失い、自分がこの先どう進んだらいいのか分からない…。と思っている人は多いのですが、そもそも自分を見失っている状態とはどんな状態なのでしょうか。
自分を見失っている人の悩みの共通点には、
・自分の現在の状態が、理想とは違う
・自分のことがよく分からない
このような悩みが挙げられます。
自分の描いている理想と現実にギャップ大きくあり、「どうしていいのか分からない」場合と、そもそも「自分らしさが分からない」から自分を見失ってしまっているという状態です。
私は、そもそも理想の状態を社会に当てはめすぎていて、自分を見失っている状態にすら、気がついていませんでした。笑
自分を見失ってしまう原因
では、どのような原因で、自分を見失ってしまうのか見ていきましょう。
①ありのままの自分では受け入れられないという体験をする
自分を見失う人の多くに、「自分のありのままの状態」では受け入れてもらないと潜在的に思っていることがあります。自分に対して信頼を失っているとも言えますね。
幼少期のころは、好奇心や直感で楽しくワクワクすることを無意識にやっていたはずです。しかし、人と関わる中で、「自分の自然体の状態では受け入れてもらえなかった。」という体験を1度や2度はしているのではないでしょうか。
たとえば、
・(本当は)スポーツがしたかったのに、「勉強を頑張りなさい」と言われた
・他の兄弟姉妹と比較され続けてきた
・何か達成することでしか認められてこなかった
このような「自分のありのままを認めてもらえなかった」と感じてしまった体験が重なっていくうちに、無意識に他人の意見が判断基準となったり、常に周りからどのように思われているのかが気になってしまったりと、自分がありのままの状態ではいられなくなっているのです。
無意識って怖い!笑
他人にどう評価されるのかよりも、’’自分がどうありたいのか’’に意識を向けると同時に、自分のことをちゃんと見てあげることが何よりも大切なのです。
②無意識に常識の枠の範囲で選択をしている!
「それが普通だよね。」とか、「そんなの常識でしょ。」また、「それは変だよね。非常識だよ。」といった言葉を聞いたことがありますよね。
「普通」「常識」「世間体」からはみ出てしまうと、生きづらくなってしまうがゆえに、子どものころから常識を守ることを教えられ、常識の中で育ち、常識の枠から外れないように生活してきた人がほとんどなのではないでしょうか。
こうして、自分が知らず知らずに「常識」の枠の範囲でしか選択ができなくなっている人は多いのです。「常識」の基準で選択しているのですから、「本来自分の心から望んでいる」選択ではありません。
そのため、自分の描いている理想と現実にギャップ大きくあり、「どうしていいのか分からない」状況に陥ってしまうのです。
このような自分を見失った状況にいても、安心してください!本当の自分を取り戻すことは可能なのです。では、どのように自分を取り戻せばいいのか?お話ししていきます!
私が自分を取り戻すためにしたこと~方法とステップ~
自分を見失っている原因を見てきましたが、私もまさに「常識」や「世間体」を気にして生きてきました。
少し私の人物像をお話しすると、私は30になるまで自分が見失っていることにさえ気がつかずに、なんとなく描いた理想やレールに乗っかりながら生きてきた人間です。
「人の人生の役に立ちたい」という想いから人材業界へ転職を決めた時も、「空白の期間を空けたくない」という良く分からないプライドが邪魔をし、じっくり自分の想いに寄り添うことよりも、有給期間が終わるまでに転職先を決めることが目的になってたほどです。
結果的には自分の想いには近づけたもの、自分の外側の環境を変えただけで、結局は自分が何がしたいのか分からず、自分の内側は全く変わってはいませんでした。
そんな私の視点を変えてくれたのは、言葉・宗教・習慣・生活水準が全く違うモロッコの人々との交流が深まった体験です。
職に就くことが難しい環境の中、自分に与えられた人生を一生懸命に生きている姿を見て、自分がいかに常識で縛ってたのかを痛感し、’’日本の常識’’の枠から抜け出せたことで自分の人生を深く見つめられるようになったのです。
そして、現在は会社員を辞め「人の深い部分に関わりたい」「自分が既にある才能に気がついてほしい」という願いから、コーチング(人の潜在的にある想いや願いを一緒に模索・理解・行動に移し、自己実現を叶えていく対話の手法)のお仕事をしています。
今は自分を取り戻して自分らしく生きることができているので、同じように「人生このままでいいんだっけ…?」と漠然とした不安を抱えている方の役に立ちたいと日々奮闘中です。
それでは、ここからはどうやって自分を取り戻していったのか、私の体験を元に紹介していきます。
STEP1、自分の感情に蓋をしない
私の場合、人の感情ばかりを優先しており、特に自分のネガティヴな感情は無意識に気がついていないふりをしていました。なぜ気がついていないふりをしていたのかと言えば、それは「ネガティブな感情=悪いもの」と決めつけて蓋をしてしていたことが原因です。
ですが、そうやって感情に蓋をし続けていると、自分がどんなことを大切にしているのかさえ見失ってしまいます。ネガティヴな感情を感じるということは、そこに大事な価値観が眠っているからです。
たとえば私は、人の真似ばかりして意見をコロコロ変えるような人を見ると、人よりもイラッとしてしまうことがあり、「私の心って狭いな…。」とその感情に蓋をしていました。
ですが、ある尊敬している友人から、「それは、人それぞれが本来持つ価値観を大事にしてほしいという願いがあるからじゃない?」と言ってもらえた時、「ネガティヴな感情は自分が大事にしている価値観の裏返しだ」ということに気がつけたのです。
また、自分の感情に気がついていないふりをしているのも、実は「自分を見失っている!」と考えるようになってからは、どんな自分の感情にもしっかり寄り添えるようになりました。
この体験から、心の底にある深い感情や、自分の心から湧き上がってくる感覚を取り戻すためには、自分の「心の声」に耳を傾けることが大切だと学びました。
でも、感情に蓋をせずに寄り添うと言われても、どうしたら良いかわからない方もいるかもしれません。もし、ネガティブな感情が湧き上がってきたら、その感情をそのまま受け止めてみてください。
たとえば、人との関わりのなかで、「悲しい」と感じた時、「今、私は悲しいんだ」と’’悲しい気持ちになっている’’という”事実“を受け止め、そのまま感情を感じてみます。そして、「なせ私は悲しいのだろう?」と考え、「どうなっていたら良かったの?」と自分に問いかけ、感情を観察していきます。
このように、「感情と向き合う」ことで、時間と共に落ち着いていきます。さらには、自分の願いや大切にしている価値観まで分かることもあるので、自分を取り戻す1つの方法として試してみてください。
想像している以上に、自分の感情を観察してあげることは大切なので、まずは自分が感じている感情に、しっかりと寄り添うことから始めてみましょう!
STEP2、日常から離れる!常識の枠から外れる大切さ
自分を見失ってしまう原因の1つに、’’常識の枠の範囲で選択をしている’’と前述しましたが、普通に日常を過ごしているだけでは、常識の枠にはまってしまっていることにも気がつかないことが多いです。
まさに私は20代の時、「こうしたい!」という気持ちよりも、「こうしなければ!」という考えで行動していました。「正社員でなければ社会から認められない」とか、「人の役に立たないことは、やってはいけない」とか、実に様々です。
そして、「自分が求めていた人生は、これだったのだろうか…」と違和感を抱えながらも、「これでいいよね!」と、自分を騙し騙し生きていました。
そんなとき、モロッコの人々と交流する機会があり、モロッコの人々から「なぜ君はそんなに恵まれた環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」というメッセージを幾度となく受け取った気がして、自分の’常識の枠’’でしか考えていないことに、ハッと目が覚めました。
意識的に日常から離れてみることはとってもオススメでなのですが、忘れてはいけないのが、しっかりと内省することです。たとえば、非日常を味わうために海外旅行へ行っても、その時は楽しいかもしれませんが、帰ってきてからの日常は変わりません。
本当の自分を取り戻すには、自分の心の深いところにある感情や感覚がとても大切だからです。これは私がコーチングという仕事を通して体感していることなのですが、人はびっくりするほど思考パターンが同じなのです。
私も、いつもまた同じ考えにハマっている!と、ハッとする瞬間がしばしば…笑
頭で一生懸命考えて「自分を取り戻す!」と意気込んでも、また別の常識の枠にハマってしまいかねません。とはいえ、「異国の人と深く交流するなんて難しい!」と思う人もいるかもしれませんね。
普段行かないような大自然の中で過ごしてみることや、理由は分からないけど「ここにいると落ち着く」などの感覚に沿って、非日常的な場所に身をおいてみたり、人と交流したり、内省したりすることは、すぐにできる方法なのでオススメです。
STEP3、安心安全の場で人と対話する
先ほどの「自分の感情に蓋をする」という話にもつながるのですが、私自身人との関わりの中で、他人に合わせて空気を読むことや自分が嫌われないように、もしくは良く思ってもらいたいなどの気持ちが強く「自分の感情は人にあまり話さない」という選択をしてきました。
自分の心の内の声を無意識のうちに押し込めていては、なかなか本当の自分なんて分からなくなってしまいます。自分の感情に意識を向けるのはもちろんのことですが、私が特にオススメしたいのは、その心の内の声を人に伝えてみることです。
私は、仕事や生活から離れた非日常的な自然の中で自分と向き合い、心と身体をリラックスさせるリトリートの場に初めて参加した時に、とても不思議な体験をしました。
それは、参加者同士での対話の時間です。自分の内側にある感情や想いを、ただ人に受け止めてもらえた時、驚くほど’’本来の自分’’が出てきたんです。笑
自分でも、「あれ、私にはこんな想いがあったのか!」とか、「こんなこと感じていたんだ!」とか、新たに自分のことを知れた瞬間でもありました。
・自分の思いや感情を、躊躇せずに出していいんだ
・自分の思いや感情は否定されずに受け入れてもられるんだ
このような、心理的安全性が本来の自分を引き出してくれると言っても過言ではないのです。日常的に他人からどう思われるのか考えてしまっているので、’’受け止めてもらえた’’という安心感を体感するのはとても重要だからです。
そのため、ここでのポイントは、’’安心安全の場’’であることです。せっかく心に湧き上がってくるものを出したとしても、否定されてしまったら、自分に自信がなくなってしまうどころか、本来の自分を出すことなんてできなくなってしまうからです。
簡単にできることでオススメなのは、自分の価値観の合う人々のコミュニティに入ることや、リトリートなどの、対話をベースとしたイベントなどに参加してみることです!
STEP4、自分の価値を知る
「あなたの価値はなんですか?」
このような質問をされた時、「自分にはたいした価値はない」と思う人は、非常に多いです。私自身もかつては、そんなうちの1人でした。
ですが、海外の人たちと関わったり、年齢もバックグラウンドも人生のステージも全く違う異色の人たちの中にいたりすることで、自分の価値が浮き彫りになった経験があります。客観的な立場から自分を見てもらうことで初めて、「これって自分の才能なんだ。」と気がつくことができたのです。
「自分にはそのままで価値があるんだ」と自分で認められるようになると、自分らしくいることができます。なぜなら、「自分に向いてるもの」と「自分に向いていないもの」が見えてくるからです。
今までは、自分に’’足りないもの’’を一生懸命にに補おうとばかりしていましたが、今自分が既に持っているもので十分幸せに生きられるように変わっていきました。
無理なく自然体の自分で輝いている時こそ、本当の自分でいられるのではないでしょうか。そのため、自分の価値を知るということは、自分を取り戻すのにとても大切なことなのです。
〜自分を取り戻す方法のステップのおさらい〜
STEP1、自分の感情に蓋をしない
STEP2、日常から離れる!常識の枠から外れる大切さ
STEP3、安心安全の場で人と対話する
STEP4、自分の価値を知る
自分にピンときたものがあれば、ぜひ試してみてくださいね!
自分を見失ってしまいそうな時の対処法
本当の自分を取り戻すことができたとしても、生きている中で再び自分を見失いそうになることは、誰にでもあることです。そういう時は、自分を信頼し自分の可能性を信じることで、軌道修正できればいいのです!
では、自分を見失ってしまいそうな時の対処法を見ていきましょう。
焦りは禁物!自分と向き合う時間を持とう
自分を見失ってしまいそうな時、焦ってすぐに行動してしまいがちですが、これでは悪循環です。自分を見失ってしまう原因は、’’ありのままの自分でいられない’’ことや、’’常識の枠にハマってしまう’’ことにあるからです。
そのため、行動することよりも、きちんと自分と向き合う時間を持つことの方が重要なのです。
方法はいくらでもありますが、先ほど自分を取り戻す方法にてオススメしたように、非日常に身を置き内省することや、安心安全の場で対話することは、自分と向き合う上で非常に役に立ちます。
視点を変えてみる
自分を見失いそうになっても、軌道修正ができればいいのですが、そもそも人の思考パターンは一緒なので、別の視点で物事を考えてみることがとても重要です。
私の場合は、自分がどんな状態の時でも、自分から湧き上がってくる感情や想いを、出せる場に定期的に参加しています。
自分で内省することも大切ですが、それを人に伝えるという作業をすることで、自分では思いつかなかった視点で考えられたり、その場で軌道修正されたりするので、より自分の理想の方向へ進めるスピードが早いと実感しているからです。
自分の可能性を信じて流れに身を任せる
自分を見失いそうな時、「何とかしなくては」と行動するのが、必ずしも良いとは限りません。時には立ち止まって、自分に起こる出来事に身を任せてみるのも大切です。
日常で起こる出来事で、どうしても受け入れられないことや許せないこと、自分ではどうしようもないことってありますよね。ですが、今の自分に起こっていることは全て「自分の選択である」ということに気づいていないのかもしれません。
たとえば、「今の仕事が嫌だ。自分の人生が無駄になる。」と思っていたとしても、’’その仕事をすること’’、’’その仕事を続けること’’を選んでいるのはまぎれもない自分です。
そのため、外の環境に目を向けるのではなく、自分の可能性に目を向けることの方が遥かに大切です。自分の可能性を信じることができれば、「何が起こっても大丈夫」と腹をくくれます。私自身、そう考えられるようになったことで、誰のためでもない自分の人生を’’自分らしく’’生きられるようになりました。
自分を見失いそうになった時は、「自分の可能性を信頼するチャンスがきたんだ!」と考えてみてはいかがでしょうか。
本当の自分を取り戻すと人生の流れが変わった!
これまで、なぜ自分を見失ってしまっているのか、その原因や対処法をお伝えしてきました。
私は、自分を取り戻し、「今の自分は本当の自分だ!」と生きられるようになってから、次々と世界が変わっていきました。1番の大きな変化は、新しい仕事や仲間との出会いによって、人生の流れが変わったことです。
既存の選択肢から職業を選択しなくていい!
私はかつて自分には「これと言って得意なことがない」と思っていたのですが、ありのままの自分でいることで、実は自然とやっていることが、「人の役に立てる!」と気がついたのです。
私の場合、安心の場で本音を出すと、その人の本来の姿が見えてくることを知って、コーチングに興味を持ち始めたのがキッカケですが、初めは仕事にしようとは思っていなかったのに、楽しくやっているうちに仕事になっていきました。
よく考えてみると、相手の可能性を信じて話を聴いたり、勇気を与えたりすることは昔からずっとやっていました。友人から悩みを聞いてほしい時に相談されるよりも、背中を押してほしい時に相談されることが多く、いつも聞き役で、それが当たり前のことだったのです。
職業を考える時、どうしても職業に自分を当てはめようとしてしまいがちですが、本来は’’自然とやっている’’得意なことを活かすことで、仕事を作っていけるのです。なりたい職業を目標や夢に設定し、そこへ目指して努力する考え方は変わってきているのかもしれません。
誰かが作った仕事に当てはめるのではなく、「自分で仕事を作っていくことだってできる!」。これは、私が自分を取り戻すことができたことで、とても大きな気づきとなりました。
まとめ
私は、本当の自分を取り戻すことで、自分の大切にしている価値観が分かり、自分の得意なことを活かして人の役に立てていると実感しています。また、そんな本当の自分で生きているからこそ、本心からものごとを熱を持って語れるので、そこに興味を持って応援してくれる仲間が沢山できました
そして、このような環境にいることで、自分が自分のことを信頼できると同時に、なにより自然体で楽しく生きられています。時には不安になることもありますが、そんな時も仲間の存在はとても大きいです。
「本当に自分らしい生き方なのか?」「自分のことが分からない」と不安を感じているのであれば、それは’’自分を取り戻す’’チャンスですよ!
まずは自分のその違和感や感情にしっかりと向き合い、丁寧に自分と対話することで、本当の自分を取り戻していきましょう。
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