こんにちは、こいけんです。
今日はめちゃくちゃマニアックなコラムです。
知る人ぞ知る、なんですが、うち、お花屋さんもやっています。
これまでも世の中の他の男子よりは、お花を買う方だったと思うんですが、知っている花の名前なんて、バラ、ユリ、ひまわり、ガーベラ、あと朝顔とタンポポくらいのもんでした。笑
花の飾り方もわからなければ、手入れ方法も分からない。
そんな人間が、花に関わる仕事をしてみて、感じたり知ったあれこれと、せっかくなので、「超裏側」の花の業界や花の市場やについてレポートしてみたいと思います。
では行ってみましょう。
花=豊かさ?
あなたは、普段からお花を買って家に飾ったりしていますか?
世界中の幸福度ランキングを見ると、上位に北欧の国やヨーロッパの国たちが多く並んでいます。
そのランキング上位の国を見ていくと「年間に花を購入する額」がかなり高いことが分かります。
このデータに関しては、信憑性とかがぜんぜん不明なので、なんとも言えないですが、ただ言えることは「まあ、食卓にいつもお花がある家ってステキだよね」ということ。
そして、うちがこれまで知り合ってきた大富豪の家にお邪魔すると、必ず花が飾られていて、なんかステキだなーと思ったことがあるっていうこと。
また、海外のマルシェに行くとよく見かけるのが、男性がパンやチーズ、生ハムやワインとともに「お花」を買って帰る光景。
めちゃかっこいい・・
コロナのロックダウンが騒がれた2020年4月〜
東京では市民がスーパーに駆け込み、トイレットペーパーやティッシュなどの生活用品を買い漁る大騒動が起きましたよね。
その頃、パリでは「ロックダウンで花が飾れなくなるのはやばい!」と、市民がお花屋さんに駆け込んだんだとか。
結果、フランスの政府は、花屋とワインについては「生活必需品である」と認定をし、コロナ禍でも営業を許可されていました。
生きる=豊かに生きること、を体現しているヨーロッパのマインド、なんかいいね。
毎日の食卓やリビングに「花が飾られている」って、それだけでなんか、豊かそうで、ステキな感じがしますよね(^^)
花業界の仕組みと現状
花業界に入るにあたって、普段マーケッターである私は、市場規模とその傾向、そして、全体的な流れがどうなっているのか?ビックプレイヤーはどこに存在して、誰がどれくらいの影響力を発揮しているのか?などのリサーチをしました。
こういうの、めちゃ大事ですからねー?
ここで分かったたのが、日本の花業界って、末端小売の売り上げ総額で1兆円近くの市場規模なのに、業界最大手の日比谷花壇さんでも230億円程度、大田の卸でも200億円程度。
つまりシェアが最大手でも2%とかです。ちっちぇぇ〜
こりゃ可能性しか見えない・・
つまり、ビッグプレイヤーが存在せず、小さな商店とか、卸とかがしのぎを削って戦ってしまっている、狭い狭い世界でした。
さらに、ここで、見えた花業界の未来は、残念ながら「下降の一途」でした。
花を買う消費者がいなくなることはないだろうけど、その市場規模は年々下がり続けていて、衰退の方向に大きな力がかかってしまっている状態です。
もっと業界のことを調べていくうちに、驚くほどに「業界の通例」や「古い環境」「時代に合わないシステム」「農家が抱える問題」「日本人の問題」などが見えてきました。
きっとこういう業界多いんじゃないかな?
細かい話は、はしょりますが、世の流れ、本質に照らし合わせると、確実に時代遅れなシステムが多く、業界は衰退傾向なのが、いなめない事実です。
ですが問題が見えてくると、ワクワクしてくるのは起業家の性分です。
このままでは、面白くない・・
そこで、私たちが会社の社是として掲げたのが「花のある生活を文化にする」こと、そして「花業界に新しい風を」でした。
まあ、これからの花業界はうちが盛り上げますので、楽しみにしていてください。
と、そんな話ばかりしいてもアレなので、さっそく本題に入っていきましょう!
花の市場に行ってみた(世田谷花き(はなき))
市場、と聞くとなんだか敷居が高くて、いきずらい?と思いませんか?
実際にセリに参加するための「売買参加権」はちょっとハードルが高いですが、「買出人章」はお花の仕事をしている人であれば、8000円でけっこうあっさり取得でき、これがあれば花の仕入れが誰でもできるようになります。
※裏話をすると、入口や各卸の店で免許を見せるということもないので、こっそり忍び込むこともできてしまうのが現実ですが、これは、聞かなかったことにしてください。笑
とはいえ、あなたがそこをクリアするのは難しいと思うので、お花をやっている人に連れて行ってもらうのが現実的でしょう。
うちでよければ連れていきますよーん
では、その中身の一部、公開したいと思います。
今回は(11月26日金曜日:朝4時半)、世田谷市場に行ってみたので、その様子を・・
クリスマスシーズンなので、もみの木やポインセチア、リースづくりのための花材や、赤いお花、などが、目立っていました。
グリーンがメインに置いてある仲卸があったり
フラワーロス、ロスフラワーを出さないようにと、仲卸もみんな工夫しています。
ロスを出さない、こんな工夫も
6時くらいからは、資材屋さんも開くので、ちょっと覗きます。
花瓶で気になるのがあると、つい買ってしまうクセが・・
はい、ということで、ほんの一部ですが、ご紹介させていただきました。
資材やさんには各種雑貨なども卸価格で売っていて、ワクワクします(^^)
お花を仕事にしてる人って儲かってるの?
ですが、先ほども書いた通り「古い業界」なので、新しいやり方、あり方、方向性を示していけば確実に、大きな市場が取りやすい業界だなーというのが今の感想です。
ちなみに、うちの会社「株式会社RIN」には、表向きには絶対に見えないキャッシュポイントをいくつも作っているのと、極端に広報に力を入れているので取材が絶えず、仕事も次々とやってきて、しっかり収益を上げています。
六本木ヒルズの装飾
名古屋KITTE&有楽町丸井
UNIQLO TOKYO (銀座)
ユニクロの裏側の動画
コロナと花業界
これは、どの業界でもある程度の市場変動があったと思いますが、花業界も多分に洩れず、「リアル店舗が衰退し、オンラインが強くなった」のが事実です。
結婚式、卒業式、送別会、パーティなどのリアルのイベントが大きく減少したので、そういう需要は大打撃を受けて、フラワーロス、ロスフラワーが増加しました。
うちの会社はそういった「廃棄予定の花」を正規の金額で買取り、農家さんを助ける活動をしていたので(多くの人が、無料で手に入れてるんじゃないか?とか安く買い叩いてる?と思ってるみたいですが、実は正規の金額で買ってる)、いろんな農家さんから「助けてください」というオファーがたくさん舞い込みました。
あるときには、ダリアという花が市場で1本5円の値しかつかず(イベントがなく売り先がないから、まあ当然なんですが・・)出荷をすると段ボール代と配送料の方が高いと、農家さんたちが泣く泣く花を廃棄していたり・・悲しい。。
ですが、減るものがあれば、増えるものが出てくるのが、正負の法則、作用と反作用です。
コロナ禍の在宅勤務の増加によって、「家の中を豊かにしたい」という需要が増え、家で花を飾る人が増えました。
お花が毎月ポストに届くサブスクのサービスが増え、市場を介さずに農家さんから直接個人宅へお花が届くサービスもどんどん増えました。
これを機に、みんながお花を買ってくれて、心が豊かな毎日を送ってくれたらいいなぁ・・
お花を買ってみよう
とはいえ、特に男性諸君は
花屋に入るのって、なんか恥ずかしい
買い方もわからない
買った後どう手入れをしたらいいかわからない
なんて問題があると思いますので、プチ講座を。
一輪でいいから、花屋で買え。そして、ビールの瓶に突っ込んどけ!以上!!
プレゼントがあるよ
最後に、これを読んでくださった「男子」の中から、こいけんが個人的に仕入れすぎて余ってしまった花瓶と、ロスフラワーのドライフラワーのセットを3名様に プレゼント。
この記事にコメントか、こいけんのFBにメッセージもらえたら、抽選と独断と偏見で、絶対に今まで花なんか飾ってなさそうな人をチョイスして(抽選ちゃうやん)無理やり送りつけます。
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