近年では、都会から地方への移住を検討している人が多くなりましたね。会社に出勤して仕事を行うのが当たり前だった頃から比べると、テレワークをするのがスタンダードになっている会社も少なくありません。
そんな、新しい生活様式が確率されつつある今、徐々に注目を集めているライフスタイルが、二拠点生活(デュアルライフ)です。
デュアルライフという言葉は聞いたことがあるし、興味はあるけど、実際はどんなライフスタイルなのか?また、デュアルライフをしている人はどんな仕事をしている人たちなのか?気になる方も多いのではないでしょうか。
私自身も今注目さてているサブスク型の住み放題サービスを利用して、色んな人に出会う中、実に様々なライフスタイルがあるんだなぁ!と知り、驚きの連続でした。

やってみようと思えばすぐにできちゃうかも!?
そこで、今回の記事ではデュアルライフの実態や多拠点生活での体験談を混えながら、デュアルライフについてお伝えしていきます。
目次
デュアルライフの生活とは
デュアルライフってどんなライフ?と疑問に思っている方もしれませんね。デュアルライフとは、二拠点生活とも言われ、2つの地域に拠点を持ち生活をするライフスタイルのことです。
たとえば、平日は会社のある都会で働き、週末は自然のある田舎に移動して生活をするといったイメージをすると分かりやすいかもしれません。
以前までは、都内の自宅と山や海に別荘を持つと言った、いわゆるお金持ちの人が楽しむライフスタイルのイメージでしたが、現在では、さまざまな人々が場所に囚われない生活を楽しむようになっているんですね。
特に、サブスク型の住み放題サービスが注目されるようになってからは、拠点を自分で所有することなく気軽にデュアルライフを行うことができるようになりました。
















デュアルライフって案外身近になっているのかも!?
デュアルライフをしている人はどんな仕事をしている?
ここで、気になるのはやっぱり、「みんないったいどんな仕事をしているの?」ということですよね。
















仕事が忙しいのにそんな簡単にはできっこなんじゃ…
私自身も多拠点生活を始めてたくさんの人に出会いましたが、1番多かったのはやはり「フリーランス」で働いている人たちです。とはいえ、フリーランスでないとデュアルライフは難しいのか?というと、そんなこともないと気がつきました。
というのも、私が会った人の中には会社員の人も意外にも沢山いたからです。私がこれまで出会った人の職業で、多い順に並べてみると…!
・フリーランス
・会社員
・学生
・主婦
です。
フリーランスの方の職種では、「IT関連」「ライター」「デザイナー」などが多い印象でしたが、会社員の方の職種は書ききれないくらい実に様々でした。
いずれの方も、リモートワークが当たり前になったからという理由で始めた方が多く、会社からかなり遠い場所で仕事をしていることは、「会社の人も知っているよ!」なんて人も多くいました。
そのため、朝から会議を毎日している人も見かけましたし、夜遅くまでパソコンで業務をしている人も見かけたほどです。
また、平日は所有している自宅で過ごし、週末の休みの日だけ別の拠点で生活をしていると言う人もいたので、その生活スタイルは様々でした。
















会社に1日中いて仕事をしていた時よりも、メリハリが出て作業効率が良くなった!なんて声もちらほら!
デュアルライフのデメリットとメリット
デュアルライフって難しそうだな〜って思っていた人も、少し身近に感じられてきたのではないでしょうか?
なんだか楽しそうなデュアルライフではありますが、もちろん良いことばかりではありません。ここからはデュアルライフのデメリットとメリットについてお話していきます。
デメリット1:拠点を所有する場合には維持費が2倍
デュアルライフでのデメリットと言えば、やはり費用がかかることです。2つの拠点を所有するとなおさらのこと、維持費が2倍にかかってくるので、お金に余裕がないと中々できません。
また、距離が離れていればいるほど、その分の交通費がかかってくるので移動費用もかかってきます。
とはいえ!現在は拠点を所有しないくても利用できるサービスがたくさん出てきているので、従来に比べるとそのハードルはかなり低くなっているのです。
また、地方の自治体によては、空き家を無料で貸し出してくれる場合もあるので、「急に地方に移住するのは、ちょっと不安だな…」という人も、まずは試してみるということをオススメします。
















「難しいな…」と諦めてしまうのはまだ早いですよ!
デメリット2:移動手段が結構壁になる
移動費用にも関係してくるのですが、自分で車を持ってない場合は、拠点までの移動費用に加え、ちょっとでかけたり足を伸ばすのに時間と費用がかさみます。
デュアルライフを実現したという人は、都心に自分の家があって、もう1つは自然豊かな田舎に拠点で生活したい!という人がほとんどかなぁと思いましたので、そうなってくると空いた時間を利用して足をのばしたくなるものです。
私自身も多拠点生活というのをやってみて感じたことですが、地方に行けば行くほど交通の便はそれほど整っていないので、「車がないと行けない!!」なんて場面も多々ありました。
















バスも1時間2時間に1本なんていうのはザラ!
車を所有している場合はさほど困りませんが、そうでない場合は、自分の移動手段や行きたい場所の生活イメージを持って事前にリサーチしておくことをオススメします。
デメリット3 パートナーや家族の理解が必須
ひとり暮らしの場合はあまり関係ないですが、パートナーと一緒に住んでいたり、家族を持っていたりする人の中には、「やり始めるまでに時間がかかった!」という声も聞きました。
それでも現在は、定額のサービスを利用したデュアルライフが可能となっているので、一定期間の間だけ拠点を行き来する生活をしている人も多くいます。
その中には一家の大黒柱であるお父さんや、主婦の方、そして子供を連れて家族で拠点を移動して楽しんでいる方々にも出会いました。
















家庭を持つお父さんや主婦の方でもデュアルライフはできる!
今の自分の生活スタイルにじっくり向き合い、どういう形であればデュアルライフは可能なのか、まずは考えることから始めてみると良いですよ!
次に、メリットについてみていきましょう。
メリット1 自然と触れ合う時間が増える
みなさんは普段、どのくらい自然と触れ合っていますでしょうか?
特に都内近郊に住んでいると、「わざわざ遠出しないと中々自然と触れ合わないなぁ…」なんて人も多いかもしれませんね。
















私自身も都内に住んで会社勤めをしていた時は、自然に触れることなんて考えてもいなかった…
でも、やっぱり自然に触れることは、人間にとって大事なことなのです。なぜなら、人間も自然の一部であって、昔から自然と共存してきたからです。
また、4年連続で世界で最も幸せな国に選出されているフィンランド人の幸せの要因には、国土90%以上、森林や湖があることによって、多くの人が自然やアウトドアとのつながりが深いからなんだとか。
















自然との距離が近いほど、心身の健康は良好になるといっても過言ではありませんね!
メリット2 さまざまな人と出会える
どういった形でデュアルライフをするのかにもよりますが、自治体によっては二拠点生活を支援してくれるところもあり、地元の人との距離が近くなります。
また、ワーケーションなどのサービスによっては、地域イベントに参加ができるなど、単に住むだけを支援するだけでなく、様々なイベントを用意してくれているところもあります。
私自身、多拠点生活の定額サービスを利用して拠点を移動しながら生活をしていたのですが、その拠点で生活している人、拠点を管理してくれている地元の人、そして偶然にも同じタイミングで拠点を利用している人との出会いなど…普段はなかなか出会えない人と交流することが何よりも楽しい時間でした。
















そんな偶然の人との出会いから、自分では選択しなかったであろう場所に行くことになったりと、新しい体験にもつながりました!
メリット3 観光では分からない土地の魅力を知ることができる
デュアルライフのメリットを挙げればまだまだありますが、最後にこれだけは伝えさせてください。それは、観光では分からない土地の魅力を知ることができる!というメリットです。
皆さんの中にも「旅行が大好き!」という方は多いのではないでしょうか?旅って本当に素晴らしいですよね。実は、私も旅は国内外問わず大好きなんです!
そんな旅好きさんには特に、デュアルライフはオススメなのですが、私は普段の旅と1つ大きな違いがあることに気がつきました。
それは、その土地の本当の良さは暮らしてみて初めて分かるという点です。
というもの、短期間でもその土地に暮らしてみることで、観光スポットやその土地の美味しいグルメを楽しむ普段の旅と比べ、地域の人のコミュニティを垣間見れたり、地元の人しか知ることができないようなお店に出会えたり、観光では分からない魅力に出会うことができたからです。
















1度旅行で来たことがある場所であっても、その時には気がつかなかった魅力を知れることはとても価値のある体験でした!
デュアルライフのカタチは様々!
ここまでは、デュアルライフについてお話ししてきましたが、実際にデュアルライフをしている人はどんな人なの?と気になる人も多いはず。
そこで、ここからは実際にデュアルライフをしている知り合いの人に、生活の様子を聞いてみましたので、その実態について簡単ではありますが、シェアさせていだだきます!
国内でのデュアルライフ
会社に勤めながらもリモートワークでデュアルライフを実現することも可能です。
私が実際に多拠点生活をしている時に、東京と千葉でデュアルライフをしている方がいました。
その方に聞いてみると、会社員に勤めながらもデュアルライフを楽しんでおり、東京の自宅、千葉の方はサブスク型の住み放題サービスを利用して海の近くにある拠点で生活をしているとのことでした。
コロナの影響でテレワークが増えたこともあり、平日でも千葉の拠点で過ごすことも多いそうで、自然に触れながら仕事ができるようになったことで、以前に比べてストレスフリーになったんだとか。
東京と千葉といった、さほど距離が離れていない区間でも、自然を感じられる海の近くで住むことで生活スタイルは全く変わったそうです。
また、それまでは転職を考えていたようなのですが、デュアルライフを始めたことにより、環境を変えたかっただけだと気がつき、仕事を続けていきたいと思うようになったと言っていました。
それゆえ、自分のやっている仕事が好きだったことを再確認できたので、「はやまらなくて良かった!」と、語ってくれました。
















働く環境って本当に大事なんだなぁ〜と私も改めて思いました!
日本と海外でのデュアルライフ
フルリモートで仕事をしている方であれば、日本と海外とのデュアルライフも可能です。
私の友人の1人に、ネパールと日本の2拠点生活をしていた人がいるのですが、どうやって生活をしていたのか聞いてみたところ、ネパールの観光ビザは5ヶ月有効だそうで、ほぼ半年のペースで日本とネパールを行ったり来たりしていたとのことでした。
そんな彼は日本では家を持たずに、空き部屋を貸したい人と部屋を借りたい人を繋ぐサービスであるAirbnbを利用して、その時々で住む場所を変えていたそうです。(現在はコロナの影響で、沖縄県に移住)
仕事は自分で起業し、オンラインで仕事が完結できるので、元々ボランティアで行っていたネパールで生活することを決めたそう。
海外に長く滞在するにはビザを取得する必要があると思い込んでしまいがちですが、日本のパスポートは世界でもトップクラスで、平均90日間さまざまな国にビザなしで入国ができるうえ、国によっては4ヶ月〜1年と、長期滞在が可能なのです。
ちなみにその友人は、こんなことも言っていました!


先進国からお金を稼ぎ、途上国で暮らすのが1番豊かかもしれない。
ネパールでは3万円もあれば十分暮らしができるそうで、起業したてで収入が安定していなかった時も生活ができたそうです。
海外に住むなんて夢のまた夢!ハードルが高い!と思いがちですが、やってみよう!と思えば、案外できてしまうものですね。
















ちなみに、ジョージアはビザなしで1年以内の滞在が可能なんですよ!
デュアルライフをお試しできるサービス


サブスク型の住み放題サービスの拠点の例
なにはともあれ、デュアルライフを始めるには、まずは試しで住んでみることをオススメします。ここからは、国内で利用可能なデュアルライフをお試しできるサービスを紹介していきます。
ワーケーションのサービス
ワーケーションという言葉を聞いたことはありますか?ワーケーションとは、’’ワーク’’と’’バケーション’’を組み合わせた造語であり、オフィスから離れた場所で休暇もとりながら仕事をするスタイルのことです。
そんな、ワークスタイルを考えるためにできたサービスがこちらです。
・LivingAnywhere Commons
このサービスは、好きな場所で好きなことをしながら暮らす生き方(LivingAnywhere)を実践することを目的としたコミュニティで、デュアルライフを検討しているけど、情報収集も難しいし、実際に地方の暮らしを体験してみたいという方にオススメです。
特徴は、単に拠点での生活を体験できるだけでなく、メンバーと共に理想の生活を実現するためのアイデアを共創してくという目的があるところです。
同じライフスタイルを理想としている者同士や、すでに実現している人たちとの交流することで、理想がぐっと近くなりかもしれません。
サブスク型の住み放題サービス
近年注目されているサブスク型(定額制)の住み放題サービスを利用することも1つの手段です。
現在が住む場所を探していて、短期滞在で暮らしを試着するような感覚で、移動しながら生活をしてみたいという方にオススメです!ここでは3つのサービスをご紹介します。
・ADDress(アドレス)
定額で全国住み放題のサービスです。提携している拠点に初期費用は一切なしで利用できるとことが嬉しいポイント。
・HafH (ハフ)
上記のADDressとほとんどサービスは同じですが、違う点は海外にも拠点がある点と、プランによっては、月額制だけでなく数泊から利用が可能な点です。
・SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム)※2021年:年内オープン予定
自然の中で生活を営むためのもう一つの家を提供することを目的をしたサービスです。’’自然のなかで暮らしたい’’を実現させたい人に持ってこいですね。
移住支援制度のサービス
国内では、各自治体が移住を検討している方に向けに、知らない土地で始める新生活を応援してくれるサービスがあるのはご存知ですか?
たとえば、
・住まいに関わる支援制度
・リフォーム支援
・体験農業・体験移住制度
のような制度があります。
また、県によっては、暮らしをお試しする約6か月の間、宿舎の提供・引越し代・交通費等を補助してくれる制度がある場合もあったりするのです。
多くの自治体では移住者を歓迎しているところが多いので、多種多様な支援サービスがあり、現在デュアルライフを本格的に考えていて、そのための準備をしたいという方にオススメです。
地方移住のプラットフォーム
サブスク型の定額サービスを利用した私の体験談


多拠点生活の移動中にて
ここからは、私がサブスク型の住み放題サービスであるADDress(アドレス)を利用して感じたことをお伝えします。
ずばり、大きなメリットは、暮らしを試着することが簡単にできるという点でしょう。
このような定額サービスは、長期間の滞在には向きませんが、それでも観光だけでは分からない地域の様子を垣間見ることができました。
実際にサービスを利用する中で、「ここなら住んでみたいなぁ」と思ったり、「ここは何かピンとこないなぁ」と思って別の拠点に移動したり、実際に生活してみて初めて、自分に合いそうだなとか、好きだなとか、そんな感覚が湧いてきたからです。
また、同じように多拠点生活をしていた人の中には、色んなところへ行ってみる中で、とても気に入った地域を見つけて「本格的に移住をしました!」と言う人もいました。
















月にたった数万円で色んなところの暮らしを体験できるなんて、なんて素晴らしいサービスなんだと思いました!
最も豊かなことは「新しい人との出会い」
私は国内をほぼ半周、拠点は約15拠点ほど周りました。美しい自然と触れられたり、その土地の美味しいグルメを堪能できたりと、そういった体験も素晴らしいのですが、振り返ってみてみると、1番豊かだったなぁと思う体験は、やはり’’人との出会い’’でした。
なぜなら、その土地を離れる時に、「また来たいな!」と思わせてくれるのは、他でもなく”人”だったからです。
生まれた土地が一緒だったことがきっかけで仲良くなった女性の方には、「地元の人が行く美味しいお店があるから来週行こう!」と、数軒飲みに連れて行ってくれたり、地域の長老の誕生日パーティーが来週あって、「そこで披露する出し物の練習で集まるから来てみない?」と混ぜてもらったり、その各場所で想像もできなかった出会いと体験がありました。
そんな特別な体験があるからこそ、その土地が好きになり、デュアルライフの拠点の候補になるのかもしれません。
















国内で地元の人たちと関わるできたのは初めての体験で、振り返ってみると、帰る場所ができたような…そんな温かい気持ちになります。
デュアルライフはより身近に!
これまでは、働く場所に合わせて住む場所を決めるのが当たり前、しかも、モノを所有することがステータスといった時代だったかもしれません。
ですが、2020年に流行り始めたコロナをきっかけとして、当たり前だった常識が変わり、これからの生き方やライフスタイルは、時代と共にますます大きく変わっていくことでしょう。
そんな中で注目されているデュアルライフは、未来のスタンダートなライフスタイルの1つなのです。
特に現在は、短期間でもお試しで暮らしを体験できるサービスがたくさんでてきているので、田舎の暮らしに憧れを持ちながらも、「拠点を完全に移すのはちょっと難しいな…」という方は、試しに利用してみてはいかがでしょうか?
会社員生活で忙しく、デュアルライフなんて夢のまた夢!と思っていた方でも、まずは1週間でも、旅行とは違う視点で国内の生活を試してみることで、新たな世界が開けるかもしれません。
あなたの、「いつか住めたらいいな〜」と夢に思っている場所も、意外と簡単に実現してしまうかもしれませんよ!
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