何をやってもうまくいかなかったり、失敗したりすると「何がいけなかったんだろう」「あの時、ああすれば良かった」「私ってダメだなあ」といつまでも後悔して、くよくよ思い悩み自己嫌悪に陥ってしまう時ってありますよね。
そんな失敗を引きずる時間が長くなればなるほど、マイナス思考が加速して、なかなか次の行動を起こせなくなってしまいがちです。
でも周りを見渡すと、失敗や後悔からの切り替えが早く、いつも前向きに捉えて行動をしている人っていませんか。そんな人を羨ましく思い、前向きに考えることが大切だと頭ではわかっていても、普段の思考癖のせいで、ネガティブからポジティブ思考に切り替えることってなかなか出来ませんよね。
あるいは無理矢理切り替えることができても、いつも通りのネガティブ思考にすぐに逆戻りしてしまって、また落ち込んだり・・。実はいつも前向きに考えることが出来るようになるには、ちょっとした視点の切り替えと習慣付けが必要です。
そこで、いつも前向きに考えるにはどうしたら良いか、くよくよして行動に移せず悩んだ私の経験や、前向きに考えられている人の思考法と行動習慣を探ってみましたので紹介していきます。
目次
前向きに考えるとは
そもそも「前向きに考える」ってどういうことでしょう。
前向きに考えるとは
ことです。楽観的に捉える、物事に積極的に対処する等、いわゆるポジティブ、プラス思考を指します。反対に後ろ向きな考えとは、物事に対し悲観的に考えたり、消極的な態度をネガティブ思考と言います。
同じことが起きても、それをどうとらえるかでポジティブ思考にもネガティブ思考にもなりますよね
いつも幸せそうな人は、前向きに考える人
実際に周りにいる前向きに考える人ってどんな人でしょう。
・笑顔が多く、いつも周りに人が寄ってくる
・好奇心が強く、そのため視野が広い
・失敗してもくよくよ考えずに、次に繋げようとする
・フットワークが軽い
・発する言葉が前向きな言葉が多い
周りにこのような人物がいたら明るくて幸せそうで、あやかりたくなりますよね。
逆に物事を後ろ向き、ネガティブに捉える人は、
・失敗すると、長く引きずりがち
・「でも」「だって」が口癖で、すぐに言い訳をする
・物事を深く考えすぎて、行動を起こせない
・思い込みが激しく、視野が狭い
・心配性で過度に慎重
ネガティブ思考の方は、石橋を叩きすぎるタイプ、よく言えば「慎重派」です。しかし過度に慎重すぎて行動が起こせないままでは、絶好のチャンスも逃してしまいます。
私もどちらかと言えば、慎重派です。過去を思い返せば、慎重すぎてチャンスを逃してしまったなあと思うことはしばしばあります。
一方で慎重であることは、事前にリスク回避ができるという長所でもあります。その良さを活かしながら、適度にフットワークを軽くしていくために、前向きに考える人の思考法や行動習慣を少しづつ自分の中に取り入れて行くのが得策です。
次にそのエッセンスを取り入れるために、前向きに考える人の思考法や行動習慣を見ていきましょう。
前向きに考える人の思考法
失敗は存在しない
前向きに考える人は、失敗を失敗と思いません。
たとえ傍から見れば失敗に映る状況であってもそこから学びとり、次に備えて行動しています。有名な発明家のトマス・エジソンの言葉にこんな名言があります「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ。」
失敗は成功への近道。少し視点を変えるだけで、マイナスがプラスになるのです。
なんとかなる
「人生なんとかなる」と前向きに考える人には、根拠のない自信があります。
あまり深く考え込むことをせず、まずは行動に移します。そしてどんな状況になろうとも、その場を楽しんでいます。人生はなるようにしかなりません。
自分で創り出した未来の不安に圧し潰される必要はありません。前向きに考える人の心はいつも軽やかです。
完璧主義に陥らない
前向きに考える人は「こうあるべき」「こうでなくてはいけない」といった完璧主義ではなく、「こうなったらいいな」といった良い意味でゆるいマインドです。
完璧主義は理想と現実のギャップに苦しみ、自身を責めてマイナス思考の悪循環に陥りがちです。自分を責めることに生産性はありませんし、この世に完璧な人は存在しません。
肩の力を抜いていきましょう。
自己肯定感を高める
前向きに考える人が失敗しても落ち込まない、落ち込んでもすぐに切り替えて次の行動に移せる理由は、自己肯定感の高さにあります。
自分を他人と比較しないこと、比較する対象は常に過去の自分であること。
そして過去の自分より少しでも成長したと感じたら、自分で自分を褒めることで自己肯定感は少しずつ高まります。
何事も当たり前と思わない
前向きな人は、些細な事にも感謝の気持ちを持っています。
反対に、何をしてもらっても当たり前と思っていると、何かをしてもらえなかったり、出来ていないことばかりに目が行きがちです。「こんなこともしてくれないの?」とストレスの原因になり、ネガティブな感情に支配されてしまいます。
当たり前なことはこの世に何一つないと思えば、どんなことに対しても感謝の気持ちが湧き上がるので、幸福度が上がり前向きでいられます。
前向きに考える人の行動習慣
前向きな言葉に言い換える
自分が発した言葉で、疲れる時ってありませんか。前向きに考える人は、自分で自分に呪いをかけてしまわないように、マイナスな言葉をプラスに言い換えています。
例えば、
・暇→時間に余裕がある
・口下手→聞き上手
・傷つきやすい→人の痛みがわかる
・あきらめが悪い→失敗してもくじけない、粘り強い
・自信がない→自分に慢心していない
等々、このように言葉や表現を少し変えるだけで、気の持ち様も変わりますよね。
小さな目標を立てる
日々の仕事をなんとなくこなすより、目標を設定して取り組むと、目標に対してどれくらい成果が出たのか、行動できたかを自然と考えるようになり、達成感が味わえるようになります。
さらには物事に対して能動的に取り組めるようになります。また、目標を立てることで自身の成長を感じられるようになって、自信がつきます。
自分で決めたことを実行し達成できると、自分との約束を守れたことになりますので、自己肯定感を高めることにも繋がりますよ。
規則正しい生活を送る
「健全な精神は、健全な肉体に宿る」と言われるように、身体の調子が良いと、ポジティブなエネルギーで精神も満たされます。
しっかり栄養を摂ること、定期的に運動すること、決まった時間に寝て起きること。こういった規則正しい生活を送ることは、精神面の安定に大きく寄与します。たとえば、過剰な心配性やネガティブ思考は、生活習慣の乱れが原因で起こりがちです。
しかし、日々多忙な生活を送る方は、規則正しい生活を維持することが難しいかもしれません。規則正しい生活がどうしても難しい方は「朝は必ず決まった時間に起きる」これさえ守れば不規則状態のリセットが可能ですので、朝だけは頑張って決まった時間に起きるよう心がけましょう。
ネガティブを最強の強みに変える
ここまで前向きに考える人の特徴を紹介してきました。でも元来ネガティブな人が、突然明日からすべて前向きに考えられるようにはなりませんよね。
そこでネガティブ思考からくる慎重さと誠実さ、相手の立場に立てる特性をいかしつつ、行動派になることをオススメします。私の友人で自分に自信がない分、現状に甘んじることなく常に高みを目指す人がいます。
どうしていつもそんなにモチベーションを高く保てるの?
自分が満足できる結果を得られていないから、少しでも人の役に立てるよう常に頑張ってるんだ
彼はネガティブ思考特有の謙虚さで自分に厳しく、何事にもエネルギッシュに対応し、結果、ポジティブなエネルギーを周りに循環させながら、日々自己成長を遂げています。また彼は相手の立場に立ててよく気が利くため、周りの人達からも愛されています。
ネガティブ思考にポジティブ行動が融合すれば、元来のネガティブ思考は強力な強みに変えることができるのです。
まとめ
このように前向きに考える人は、いつも少しだけ違う視点に切り替えながら、小さな行動習慣を積み重ねている人だということがわかります。
物事をネガティブに考えすぎて動けなくなってしまうのは、自分の性格のせいだと諦めるのではなく、今までとは違った視点から物事を見て、少し肩の力を抜いてみませんか。
きっといつものマインドがゆるみ、少しずつ前向きに考え、行動できるようになっていきますよ。
石橋を叩き壊してしまう前に、前向き思考で軽やかに橋を渡ってみましょう。
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