何か対応するときに上手くできたり、秀でているモノがある人を見ると羨ましいのと同時に、「わたしって才能がないな~」と比較してしまった経験ってありますよね。
できれば「○○の才能があります」と胸をはって話せたり、自信に繋がるような才能を持っていれば・・・と考えてはいるけど、「どうせ自分なんて人に言えるような才能がない」と感じいる人がとても多いのが事実です。
「才能」という言葉を聞くと、「誰からも認められて、その分野で活躍している人」とか「何かの分野で成果を出している数パーセントの人」など難しく考えてしまいがちですが、実は誰にでも自分では気付けていない才能を持っているんですよ。
もし、自分の才能を知れたら、誰かと比べて自分を卑下してしまうことや、自分には才能がないと考えてしまうことも少なくなるはず。
私も、「自分には才能がない」と思って、周りを羨ましく思う人生を過ごしてきましたが、友人の知識や経験や人格などの才能を羨ましく思っているように、自分の事もそう感じてくれている人がいることや、実は難しく考えていたけど、持っている特性を生かせば才能に繋げられることを実感できるようになりました。
そこで今回は、どうしたら自分の才能に気付いて自信を持てるようになるのか、また持っている才能を生かすことができるのかについて経験も交えながらお伝えしていきます。
目次
才能とは何か!?
「何か自分にも才能が欲しいな」「私は才能がないし・・」と思っている人は多いですが、はたして才能とは何なのでしょうか。
才能を調べてみると
という意味が出てきます。
才能は生まれ持っている先天的のモノと、成長していくうちに自分の知識や力になった後天的なモノに分かれそうですね。幼いころ元々得意だったモノと、大人になってから経験を重ねて得意になったモノは違う人もいますよね。
それに、「仕事ができる」と聞いた時に『情報収集や、結果を出すこと』を才能と感じる人もいれば、『人とのコミュニケーション力や人を動かす事』を才能と感じる人もいます。何を才能と考えるかは人それぞれです。
才能には先天的に持っているものと、生まれてから後天的に身に付けたものとがあります
才能がないと思ってしまう原因と、自分にとっての才能は?
まず、人はなぜ「才能がない」と思ってしまうのか、「才能」の意味を考えながら見ていきましょう。
才能がないと思ってしまう理由
なぜ多くの人は「どうせ私なんて才能がない・・・」なんて感じてしまうのでしょうか。
人は自分が持っている才能は当たり前に使っているため、なかなか気付きにくいことがあります。それに加えて、自分のできない事を自分が一番知っているため、その分野でできている人と比べることで、「できていない自分=才能がない自分」を作りだしてしまうのです。
また、自分と同じようなことが得意な人・同じようなレベルの人が周りにいると「私ってそんなにスゴクないのかも・・・」と自分のできていることに気付けないだけでなく、自信を無くしてしまう人も中にはいます。
中学から高校になると、受験があるから同じくらいの勉強レベルの人が集まって、「勉強ができる人ってこんなにたくさんいるんだな~」という気持ちに似ているかも
これは、
・自分がどこで満足するか
によって、「才能がない」と感じてしまうのが理由です。
他の人を見て「悔しい」「こんなに凄い人がいるんだ」と思って、落ち込む事はないですよ。「悔しい」と思えるのは自分の実力も周りの実力も知れているので、まだまだを「できる」を伸ばし才能を開花させるチャンスがあります。
「自分の才能」に関して比べる母数や、年齢、自分がどうなると満足かによって才能を認められるか、才能に対する印象は異なります
才能をどこで感じるか~才能は人によって感じ方が違う~
比べる範囲が広いほど「才能がない」と感じてしまうことが分かりましたが、他にも才能を判断する基準はあります。
才能と聞くとつい、「○○が得意」「○○ができる」と能力や知識だけにフォーカスしがちですが、その人の持っている性格だったり考え方や行動も実は立派な才能だったりします。
周りの「ステキだな~」「羨ましい」と思う友人が必ずしも「勉強ができる」「○○の知識がある」という能力だけではなく、「誰とでも仲良くなれる行動」「人に気を使える心」などもその人が持っている個性だったり持ち味も才能と感じる人っていないでしょうか。
ただ、性格だったり人柄は、持っている本人にとっては当たり前になってしまっているため気付きにくく、知識や仕事の対応、情報量などの人と比較しやすい方に目を奪われてしまうようになってしまいます。
自分の持っている個性や性格が才能に繋がるとは感じにくいけど、周りの人の性格だったり行動を「スゴイな~」と感じることはありますよね
また、「才能」とひとくくりにされてしまっていますが、
・自分が羨ましいと思う相手の才能
・相手から見た自分の才能
・自分が欲しい才能
が考えられるため、自分が望んでいる才能と周りが認めているあなたの才能が異なっていると自分の才能に気付きにくくなってしまいます。
自分では才能があると思っていても、人から見た時と異なることもあるし、自分では分かっていない人から羨ましく思われる才能もあるため、才能に気付かないこともあるんですね。
では、次の章では「自分の才能とは何か!?」「自分の才能が分かると良いこと」について見ていきましょう。
自分の才能とは何かを知ろう
自分の才能って気付きにくい!?
「才能がない」と思っている人でも、人から「○○なところがいいな~」と思われているところは必ずあります。
周りの友人を思い浮かべると「羨ましいな~」と感じる所や自分より優れている所、その人の才能を見つけることができるのではないでしょうか。
もしかしたら、その人の性格や考え方かもしれないですし、今まで培ってきた経験や知識・考え方、目には見えない友達の数や信頼などかも知れません。それゆえに、自分では気がつきにくいのです。
ある日、社内でボードゲームソムリエとして活躍している松永さんと話していた時、
松永さんってボードゲームに関しての知識スゴイよね。分析する力とかもあるし、物事の捉える能力とか尊敬してる
ま~、ボードゲームは数買ってますからね。分析力とかはそうなのかな~?
ikueさんも、年上の人とすぐに仲良くなる才能があるじゃないですか
え~それって才能って言うのかな・・・
自分の持っている才能は、自分の中では当たり前過ぎて気付きにくいモノだったり、周りから見ると羨ましくても本人としては嬉しくないこともあるのが気付きにくい原因です。
また、周りから「○○の才能がある」と言われても本人にとって嬉しく無かったり、理解できていないと受け入れられないことがあるのも原因と言えそうです。
ボードゲームソムリエとして活躍している松永さんの記事はこちら
どのくらいで「才能アリ」と思えるか!?
才能があると言われても、自分ではピンとこなかったり、「そうかな~」と思ってしまう理由としては、比べている相手だったり、求めているレベルで印象が異なります。
例えば、学校やクラスで走るのが早い、走る才能がある人っていますよね。
その人は、クラスや1つの学校の中で見たら走る才能があるかも知れないけど、先輩も交えたり、他校の生徒も加わった中で見たら、1番になれないかも知れません。比べる範囲が、県内や関東、全国、全世界・・・となっていった場合では結果がことなってきます。
学校の体育祭で1番になることで満足する人もいれば、インターハイに出ないと「才能がある」と認めることができない人もいて、どの範囲やレベルで自分を認められるかによって「才能」の印象や感じ方も大きく変わってしまうのです。
自分で「才能がある」と自覚するためには、
・周りと比べて自分のレベルはどうなのかを把握する
をハッキリさせると、自分が何を頑張れば目標に到達するのか、何をしたらいいのかが見えてきます。
ただ、目標を高くし過ぎて自分を卑下してしまうのは良くないので注意してくださいね。
自分の才能があることを知ると良いこと
自分の才能に気づけていない人や、周りが認めてくれていても「自分には才能がない」と思ってなかなか認められない人も多いですが、自分の才能や得意なこと・周囲よりできることを知ることで、
・チャンスを掴みやすくなる
・自分を認めて更に成長できる
など、自分を更に成長させることに繋げられるようになります。
私は新入社員のとき先輩に鍛えられたこともあり、「周囲より少しExcelが得意」と言われることが多いです。でも、私よりもっとExcelやシステムに精通している人がいるのも知っているため、Excelが自分の才能や武器になるとは考えていませんでした。
ただ、働く先で資料作成や表計算を積極的にしていると、「すごい」「助かった」と言われることが多く、「自分では気がついていないけど、もう少し自信を持って対応しても良いのかな⁉」と考えられるようになり、それに気がついてからExcelで
・周りから仕事を頼まれるようになった
・頼られることで知識を付けようと自ら調べるようになった
と行動が少し変わっていきました。
また、「最初はちょっと周りよりできる」だったのが「聞かれた時に期待以上の価値を提供したい」と思えるようになり、自分から勉強したり、興味を持つことでより知識もついていきます。
どんなに小さなことでも、自分にできることを見つけることで、成長ができたりチャンスを掴むこともできるんですよ。
1つ何かができるようになると、他のことも積極的になれるので、どんな小さなことでも自分の得意を知ることがオススメです
好きなもので自分の才能を開花させたい人は、ぜひ自分の好きなものの本質を理解するといいですよ
自分の才能に気付くためにできること
では、「自分の才能が分からない」「自分には才能がない」と思っている人はどうしたらいいのか!?ここでは、周囲の誰もが認めるような「才能や強み」ではなく、自分では気付いていない本人は「これって才能なの!?」という強みを知る方法を紹介します。
ストレングスファインダー
ストレングスファインダーとは、アメリカのギャラップ社が開発した、質問に答えながら自分の強み(=才能)を見つけるモノになります。
本を購入して確認することもできますし、WEB(有料)で確認することも可能で、客観的に自分の強みを知ることができます。
自分の強みを見つけようと、自分だけだったり、周囲の知っている人だけに聞くより、客観的にデータとして知りたい人にはとてもオススメです。
また、ストレングスファインダーの34ある適正(例えば、適応性・共感性・社交性・学習欲・戦略性・責任感などなど)から自分の資質と強みを示してくれるので、自分の中で「これは周りの人より得意かも・・・」という自分の特性を改めて確認できますよ。
自分のことを客観的に分析されているので、仕事や人間関係に使いやすそう
自分が誰に頼まれること・サポートできることを振り返る
日常的に誰かに頼まれたり、聞かれることは相手から得意だと思われていることや、そう見えているという才能になります。
「才能」と聞くとすごく大それたことを思い浮かべがちですが、どんなに小さなことでもそれはあなたが周りから評価されている才能です。
例えば、私は昔からExcelの作業方法を聞かれることが多いので、「これは人の役に立てる所なのかな・・・」と思うことで、何か分からないことがあると調べたり、自分より作業ができる人からは、どうしたらこの人みたいに対応できるのか?と学ぶ姿勢になることで、知識を増やすこともするようになりました。
人から頼まれていることや誰かをサポートできる内容をぜひ振り返ってみてください。作業だけでなく、「よく人から悩み相談をされる」という人は『話を聞く才能』だったり『一緒に居ると優しい気持ちになれる才能』がある人です。
能力は高める方法があるけど、性格に関わる部分は気付きにくいこともあるから、よく相談されることを思い出すと良いですよ
誰かに聞いてみる
もし、自分では気付けない場合は信頼できる人に聞いてみるのも良いですよ。
「私が周りより得意な事って何かな?」など自分の見えない良いところを聞いてみると、気付けていない周りから見た自分の特技や才能に気付けることもあります。
自分では自信のないこや当り前の事も周りから見たら実は凄いことなんです。
もし可能なら、異性・一番仲がいい人・自分とは違うタイプの人にきいてみると多方面からの自分を知ることができます。特に自分と違うタイプの人だと、お互いの違いに気がつきやすいので自分の当たり前だと思っていた才能を教えてもらえる可能性が高いですよ。
ぜひ友達から褒められたり、感謝された事を素直に受け止めて、自分の強みにしていってくださいね。
友人の才能で取り入れられるところをマネする
自分の知識に関する才能は勉強したり、実践して経験を積むことで力をつけることができますが、人に対する思いやりや行動・考え方に関しては、自分だけの経験や知識では能力を伸ばすことが難しいです。
「仕事で生かせるような判断力がほしい」「皆とコミュニケーションが上手にとれるような才能が欲しい」と考えていても、自分だけの行動を振り返っても、実際にどうしたらもっと判断力やコミュニケーション力が上がるのかは分からないですよね。
そんな時は、周りにいる自分が欲しい能力や才能がある人の行動や考えを参考にしたりマネしたり、その人と話してみて実際にどう言う思考をしているのか知ることがとても参考になります。
周りの「良いな・・・」と思うことは対応力はマネできることろは吸収すれば良いですし、学べることは知識として自分のモノにして育てていけば、その力が誰かの役に立ったり、開花することだってあります。
誰だって始めから何でもできたわけではありません。自分に出来るところを伸ばしていけばそれがいつか周りも認める才能になります。コツコツ積み重ねることが大切なので、急に何かができるようになることは少ないんですよ
才能がある・天才と言われている人の努力についてはこちらの記事がオススメです
才能は掛け算で開花する
周りから「○○ができるなんてすごいね」と言われてもそれを才能と感じられず、「自分じゃなくてもできる人はたくさんいるよ」と感じてしまう事ってありますよね。
確かに何か1つだけで、自分よりできる人と比べてしまうと「才能がない」と感じてしまうかも知れませんが、才能と才能を掛け合わせると、唯一無二、自分だけの才能が見つかることだってあります。
例えば、私の場合、Excelが少し得意ですが、周りに比べて「誰よりもできる」というほどのレベルではありません。これだけだと才能というのはおこがましく思ってしまいますが、
他の対応できる力・・・「仕事のはやさ」や「一般企業で事務資料を作ってきた経験」など・・・
と組みあわせていくと、仕事の信頼や実績につながり、「一般事務の人の仕事がしやすくなるExcelの表作成を早く作る」事に関しては自信をもって対応することができるようになります。
自分の中にある対応できる力を掛け合わせると、自分の能力が才能になるので、ぜひ当たり前に感じている才能を見直してみてください。
また、その力が誰かの役に立つほど、自分でも自信をもって対応できるようになってくるので、自分に対応できる力を見つけたら、仕事でもプライベートでもどんどん活かしていき、経験とスキル、自信を積み重ねていきましょう。
人はついつい自分が一番欲しい「力=才能」だけを見てしまうけど、自分が持っている小さな才能でも掛け合わせると、その人だけの才能に変えることもできるんですね
独自性をもって自分の才能を開花させる方法に関してはこちらの記事がオススメです。
まとめ
自分では「才能が分からない」「才能がない」と思っていても、周りからは認められていて、自分の特性やできることに気付いていないのは自分だけだったなんてこともあります。
大切なのは「才能がない」と諦めたり、周囲を羨ましがるのではなく、大切なのは自分の才能やできることに気付いて、伸ばしていくことですよ。
どんなに「才能がある」と言われている人でも始めから才能があったわけではありません。
ぜひ、自分ができる事や対応していて楽しいこと・苦にならないことや当たり前にしていることが、あなたの才能のタネであることであり、自分の才能だということに気付いて下さいね。
そして、最後まで読んでくださったあなたが自分の才能に気付いて幸せな毎日を過ごせますように!
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