生きていくうえで絶対に逃れることができないことの一つに「人間関係」があります。
学校やサークル、習い事に仕事、そしてご近所付き合いや家庭・・・。その相手も、上司や先生、友達に先輩、後輩、さらにお局さんから恋人など、様々です。
人は一人では生きられませんから、どこにいっても人間関係が付きものなのは当然です。そして、人と出会えば、その瞬間から対人関係がスタートします。
「できれば人と関わりたくない」「人付き合いが苦手」という人からすると対人関係ほど面倒なものはありませんよね。でもそれは、決してあなただけではないのです。
世の中のほとんどの人は、何らかの意味で人見知りですし、だれとでも同じ様に仲良く付き合える人なんて、存在しません。だから世間には、人間関係にからんだ悩みが驚くほど溢れています。
対人関係が得意そうな人にも悩みはあるものです
今回は永遠のテーマとも言える対人関係が苦手と感じる人に「どうしたらいいか!?」ストレスを減らす方法を中心にわかりやすくお伝えします。
自分次第で対人関係のストレスをなくすことは、決して不可能ではありませんよ!
対人関係が苦手になってしまう原因
あなたにとって相手の存在はどのくらい?
対人関係は大きく3パターンに分けることができます。そして、そのパターンによってストレスの度合いも違ってくるものです。
まずは相手のことをどう感じるか自分の中で考えてみましょう
自分にほぼ影響0の相手
まず、ノンストレスでいられる対人関係。それは、年に数えるほどしか会わないとか、散歩中に会う人、買い物をするお店の店員さんなど、自分の人生や日々の生活への影響が、ほぼ「0」という人との関係です。
立ち話や世間話、たわいもない話でさよならが言えて、次に会う時も普通に笑顔であいさつができる。迷惑をかけることもなければ、こちらが何らかの責任を負う必要もまったくない。だからこの場合、対人関係のストレスはほぼありません。
当たり障りのない相手
続いては、少し気を遣う程度で済む対人関係です。
職場で隣の部署の人。実の親子ではなく、叔父さんや叔母さん、姪や甥。会えば話すほどの友人やご近所さんなどです。直接お世話になったり、世話をしたりすることがほとんどないため、ストレスを感じることは少ないですよね。
たまにしか接点を持たない関係なら相手の言動がそんなに気になりませんよね
密接な相手
最後が、かなりのストレスを感じる可能性がある対人関係です。毎日のように顔を合わせる直属の上司や部下、ライバル視してくる同僚や友人、そして、家族や恋人などです。
世界中には、80億人近くの人たちがいるのに、たった一人、目の前のその人との間が苦しくて辛くて、腹が立って仕方ない。そんな経験ありませんか。
その相手へのストレスで、体調が崩れたり、眠れなかったり、仕事や学校に行くのが辛かったり、家出したくなったり・・・。その苦しみや不快感がなくなったら、どれだけ幸せか、と強く望むパターンですね。
接する回数が多いからこそ、相手のいいところも悪いところも見えてしまいますよね
今回の記事でとりあげる対人関係は、この「密接な相手」が、主となります。
対人関係が苦手な原因
では対人関係が苦手な原因がどこにあるのか、具体的に見ていきましょう。
トラウマがある
・喧嘩したことがある
・自分が苦手と思う態度や服装をしている
など、何らかのトラウマがあって、それが気になったり許せなかったりするパターンです。
昔こんなタイプの人に嫌な思いをしたな・・・いじめられたな・・・なんて気持ちが人間関係を過敏にしてしまうことがあります。
噂や思い込み
自分が直接見聞きしたわけではなくても、噂で聞いた話や単なる自分の思い込みで「苦手だ」と決めつけてしまうこともあります。自分はこの人から嫌われてるに違いない、という思い込みもあるでしょう。
自分はまだ関わったことのない人だけど、周りから「あの人意地悪だよ」「仕事押し付けてくるよ」なんて話を聞いて、先入観を持っている可能性もありますよ。
人の噂は参考程度に聞き流せるといいですね
許容できるタイプが少ない
気を遣わずに付き合えると感じる人の許容範囲が狭いと、対人関係がストレスとなりやすいです。「〇〇な人でないとムリ!」という枠が強すぎたり、極端だったりするパターンです。
人のダメなところにばかり目が向いている可能性もありますよ
相手の態度や言動にいちいち反応してしまい、大目に見るとか、臨機応変な対応ができず、イライラしたり避けたくなったりしてとても疲れてしまいます。
人に気を使いすぎている
対人関係のストレスについて、とことん掘り下げてみると、実は人を「苦手」と感じてしまう自分の心そのものということがいえます。
人の感情の変化に敏感になってしまうあまり、気を遣いすぎて、「自分がどう見られているか」を意識してしまい苦しくなっているのです。
優しい人ともいえますが、自分が苦しくなってしまうのは違いますよね
対人関係に対して苦手意識をなくすには
対人関係が苦手でもOK〜自分を無理に変える必要はない〜
上記のように、対人関係が苦手な理由は色々あります。しかし、突き詰めると「人を苦手と思うこと」が苦しいのであって、これはその人の性格によるところが大きいです。そしてその性格は、生まれもったもののため、変えたくてもそう簡単に変わるものではありません。
うまくできない自分を攻めいている状態が続いてしまうと、ますます対人関係にストレスを感じてしまいますよね
いい意味で諦めて、理想的な対人力のない自分をそのまま認めましょう。
「今の自分でOK」とまず自分から認めるだけで心は軽くなりますよ。そして、そんな自分にとってどうしたらいいかを考えていくところから始めればいいんです。
無理に認めてもらおうとしない〜いい意味で諦める〜
対人関係でストレスを感じるときは、相手から何とか認めてもらおうと無理をしていることがあります。上司や先生、親や友達に対して承認欲求が強くなると、その相手の前で相手が望む自分であらねばならないと考えます。
すると、気負いすぎたり、本来の自分とは違う人を演じることになるので、疲れてしまいます。
相手に対して誠実に自分が接している状態なのであれば、相手から自分がどう思われるかはコントロールできないので、気にしないようにしましょう。
目の前の人間関係が全てではないことを知る
対人関係で行き詰まると、そのことばかりにとらわれて他の楽しい世界が見えなくなることがあります。とくに友達や知人が少ない場合は、その傾向が強いですよ。
交流が多いと、だれかと嫌なことがあっても、他でいくらでも誤魔化せたり、気分転換ができたりするはず。でも、そうでないと、どんよりとした重い空気からなかなか抜け出せず、負のループが、波のように繰り返し襲ってくるでしょう。
なので、対人関係が厳しいと感じたら、狭い世界で悩まず世の中にはもっと面白くて、素敵な人間関係がいくらでもあるはずと信じて、出会いの場を探すなど積極的に他の繋がりを見つけるように意識しましょう。世間には、まだ自分が知らない人の方が圧倒的に多いのですから。
自分の心身を充実させることを第一に考える
対人関係をストレスを感じる要因として自分の状況も大きく関わってきます。
元気な時には気にしないことも、気持ちが落ち込んでいると相手の言葉に深く傷ついてしまうことがあります。
自分らしく相手と付き合っていくには、まず自分の健康を大切にしてみましょう。
気持ちが落ち込んだ時はウォーキングなど軽い運動をするだけでも気持ちがリセットできますよ。
体を動かすことに集中すると、対人関係でのストレスなどから気持ちを話すことができます
相手が変わることを期待しない
自分の性格を大きく変えることが難しいように、他人の性格を変えることはとても困難です。ましてやこちらが望むように都合良く変わってくれることなどあり得ないですよ。
なのに、「こうしてくれたら」「これをやめて欲しいのに」などと期待すると、絶対思うようにはならないので、がっかりしたり、腹が立ったりして余計にストレスがたまる一方です。
相手に「〜してほしい」と願うのではなく、相手に期待しないように自分がどう変わるかを考える方が対人関係での悩みが減っていきますよ。
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