人生にワクワクを

当日までどこに行くか分からない!?社内旅行はサイコロの旅だった

会社メンバーの親睦を図り、普段の労をねぎらって行われる「社内旅行」、会社で決められた幹事や総務が事前に準備して行うのが一般的ですよね。

ところが、私が働いている会社で「日帰り社内旅行をしよう!」となった場合、少し…いや、かなり変わった方法で行先を決めることになったのです。

それが「サイコロの旅」

今なお30代~40代の一部に熱狂的なファンを抱える北海道の伝説的番組でやっていたアレです。

サイコロの旅とは:事前に1~6プランを作成し、サイコロを振って出た数字によって行き先を決める旅のこと

社内旅行1週間前に

「みんなでどこか日帰りで行くから、当日までに行きたいところ1人1つプラン考えてきて~」

と会議でアナウンスをされました。

ん!?当日までに!?当日までどこに行くか分からないの??

そう、当日まで誰がどんなプランを考えてきてもOK、そしてサイコロを振る直前までどこに行くかわからない、それがサイコロの旅です。

そんなわけで、今回は私がはじめて体験した社内旅行「サイコロの旅」のレポートと学んだ教訓をシェアさせて頂きます!

社員旅行のネタに困っている方や、サイコロの旅ってなんだ?と思われている方、間違えてたまたまこのページを開いてしまった方も、次の旅の方法の1つとしてご覧ください。

社内旅行をサイコロの旅でやってみた

サイコロの旅とは

そもそも「サイコロの旅」とは何なのでしょうか。

ikue

サイコロの旅を知っている方はこの章は読み飛ばしてくださいね

1996年に北海道で放送を開始した伝説の番組「水曜どうでしょう」内で行われていた企画で、有名になったものです。

【サイコロの旅の手順】

1.1~6の番号の書かれたフリップに行き先を書き準備

2.サイコロを振る

3.出た数字に書かれている場所(プラン)に決定

4.行き先にむかってGO!

行き先をどこにするかは、参加するメンバーで決めるもよし、誰かに事前に書いてもらうもよし!サイコロの出た目に従って行動することになります。

本気でサイコロの旅をする会社って?

会社を紹介する前に少しだけ私のことを話させて下さい。

前職は金融機関で真面目に勤務していた私ですが、30歳を過ぎた時に、働いていた会社の合併が決まったことがキッカケで、次の会社を決めずに勢いだけで退職してしまいました。

ikue

それまでは、本当にどこにでもいるOLでした

たまたま、現在働いている株式会社いないいないばぁに「じゃぁ、うち来る?」とスカウトされ、今年で入社4年目を迎えています。

この会社、物事を決めるときや、そもそも会社のルールが変わっていると感じることが多々あって

例えば、

・社長をじゃんけんで決める・社員を誰かのフィーリングで増やす

・毎週の掃除場所をじゃんけんで決める・社員みんなで山手線サイコロゲームをする(山手線をすごろく感覚で1周する)

・会社創立7周年記念の過ごし方をサイコロで決める

・沖縄に社員旅行へ行ったとき、集合場所が宿。到着時間も帰りもみんなバラバラ・・・

・社長が世界1周旅行で2か月不在のため、5月1か月間会社全体休みにした

・出勤義務は週に1回の会議だけ、あとはやることやれば過ごし方は自由。週に1回の会議も、家族を大切にするイベントなら、休んでもOK

・BBQの時に川にダイブできるかどうかが、社員と認めてもらう条件の1つ。

などなど

今回も社員旅行をしよう!となったとき「サイコロの旅が最適ではないか」と話がすすみ、誰も反対することなく、どこに行くか分からない旅に決定しました。

ikue

本当に当日までどこに行くか分からないんですか!?

いや~、ワクワクするねぇ

ikue

・・・(普通の旅でないかも知れないから、格好とかどうしよう)

【サイコロの旅POINT1】ワクワクを大切にするために、当日までどこに行くかは教えるな!

社内でのサイコロの旅は、やらせ一切なし!行く先は当日決める

平日の午前中、快晴の元、会社のメンバー7人が集まりました。

いよいよサイコロの旅がスタートします。

今回の旅ももちろん、事前に「当日までに1人1プラン考えてきて~」と言われたっきり、お互い何を考えているか不明のため、この時点でも誰がどんなプランを用意しているか分かりません

自分の考えてきた行き先に決まってしまうかも知れない!というドキドキ感により、旅に責任感と参加している実感がわいてきます。

さぁ、いよいよサイコロを振って決めよう・・・あれ?サイコロの目は6、メンバー(プラン)は7、1つ余ってしまう・・・。

うっかりしていました。サイコロの目の数と案を考えてくる人数を合わせることを考えていませんでした!

ここは公平性をきたすために、全員でじゃんけんをして誰のプランをボツにするかきめることにします。せっかく考えてきたプランも意味のないものになる可能性があるので注意です。

いよいよサイコロを振って・・・


「1」

「そば(ぐんま)」(社長の案に決まりました)

ikue

え~~、今から群馬に行くんですか??

サイコロがそう言ってるんだから当り前じゃん!蕎麦かぁ~いいねぇ

【サイコロの旅POINT2】サイコロの指示は絶対!

行く先の予約は当日でも大丈夫なのか!?


行き先が群馬に決まったので、借りたハイエースに乗っていよいよ出発です!

ikue

群馬のどこに行くんですか?

社長

みんなで蕎麦打ちしようと思ったんだけど、場所まだ決めてないんだよね

ikue

!?!?蕎麦打ちって当日予約できるんですか?

社長

まぁ、なんとかなるんじゃない

ikue

!?!?(そんな決め方で良いんだ・・・)

どの旅に決まるか分からないので、事前の予約は難しいのがサイコロの旅の難点です。もし、うまく予約が取れなくても、それも旅の思い出。焦らずに次のお店への連絡や、代替案を探せば大丈夫です。

または、体験型サイコロの旅の場合は、いくつか案を出しておくのも良いですよ。

今回はお店に連絡をし、無事に蕎麦打ち体験の予約ができました。

【サイコロの旅POINT3】行き先は当日予約のため、予約できないこともあり。その時は臨機応変に対応しながら、旅を楽しむことが大切!

車内での過ごし方~良い例・悪い例~

人数が多い旅の場合、移動の車内で何をするかは大きな悩みになるのではないでしょうか。

目的地に着くまでに各自好きに過ごすのも良いですが、今回は私が実際に体験して「車内で楽しかった過ごし方」ことと「これは車内でしない方がいいな・・・という過ごし方」を紹介させて頂きますね。

楽しかった過ごし方:車内ゲーム

わが社にはボードゲームソムリエというボードゲームのプロがいます。ボードゲームへの愛が凄まじく、どのくらい凄いのかというと毎月に50個のペースで新しいボードゲームを買うというくらい。

【ボードゲームソムリエ:松永さんの記事はこちら】

【人生を変える覚悟の決め方】弱冠23歳のオタクが覚悟を決めてプロになるまで。
覚悟の決め方がわからない。覚悟を決めるって何か怖いし、不安。覚悟を決めるってそんなに重要?こ...

そんなボードゲームソムリエが、車内でみんな一緒に楽しめる神ゲー(面白いゲームのこと)を用意してくれました!それがこちら

ゲームの紹介:ページに文章が書いてあり、前半のページ番号と後半のページ番号を選び、組みあわせて読むとクイズになります。(前半ページが上の句、後半ページが下の句になっています)

例えば、上の句ページ15、下の句ページ53の場合「年に1度だけの」「文房具、な~んだ?」

となります。

ikue

いくえ、なぞなぞ~。「年に1度だけの」「文房具、な~んだ?」

コンパス!

ikue

はずれ~

筆ペン!

ikue

(確かに、1年に1回位しか使わないかも…)正解!

このゲームは、答えは問題出題者がその場で回答決められ、自分の中に答えが無くても、回答した人の中で納得できる答えがあれば「正解」にすることがでます。

更にこのゲームのオススメポイントは、運転手も参加できること。仲間内で行くと運転手の人ってひたすら運転するだけになってしまうことってありますよね。ページ数を言えば運転手も参加ができるので、よりメンバーの一体感も生まれます。

ゲームのおかげで、普段知ることのできないメンバーの一面が見れるなどし、盛り上がること間違いなしですよ。

もちろん、私たちも大いに盛り上がりました!

【サイコロの旅POINT4】車内でのゲームはいつも以上に盛り上がる

やらなきゃよかったこと:車内会議

まじめな私たちは、週に1回行われるミーティングを車内で行うことになりました。

前回の報告の続きですか…

運転担当

えっ!?なに話してるか聞こえないんだけど。

だから、前回の報告の続きですか…

運転担当

えっ!?なに?

ikue

(これ、会議にならなくない…?)

まさかの10人乗りハイエースだと後部座席と運転席との会話が全く成立しないことが発覚です!

残念ですが、本日の会議は諦めることになりました。

【サイコロの旅POINT5】走行中のハイエース(移動の車内)での会議は難しい!

サイコロの旅、目的地到着~蕎麦打ち体験~


車をとばし、いよいよ待ちに待った蕎麦打ち体験です。

仲間で一緒に何かをするという体験は、一体感がうまれるし、旅の思い出になるので観光だけの旅よりオススメですよ。

今回は群馬県みなかみ町のお蕎麦屋さんにお世話になりました。まずはお蕎麦の説明から

女将さん

では、そば打ちを早速始めたいと思います。今日みなさんに使っていただくのそば粉は「夏そば」です。実は、明日から「秋そば」を狩るのですが、秋そばは本当に風味が豊かで美味しいんですよ。

ikue

(あれ、今から私たちが打つのって夏そばだよね?)

女将さん

だから、秋そばはあまり外には出回らなくて、夏そばの粉は、東京に売って、秋そばをこちらで食べるの。ほんと~~に風味が全く違うんだから。とっても美味しいから食べてみてね。

女将さん

では、目の前にあるそば粉を使って作っていきましょう(^^)

ikue

・・・・

【サイコロの旅POINT6】蕎麦を打ちに行くなら秋そばの時期がオススメ!

気を取り直して、蕎麦打ちの開始です。

【蕎麦打ちの手順】

1.そば粉にお湯を入れて、粉に水分を含ませながら固まりを作らないようパラパラにしていく

2.さらに水分を入れて粉を揉んでいく

3.生地をこねる

4.生地を伸ばす

5.生地を細く切る

6.お店の人に茹でてもらって完成

蕎麦打ちを始めると、なぜか男性だけが集まった1チームが1の段階でそば粉が粘土状になるという非常事態発生です!!

女将さん

こんな状態になるなんて何してるの~~(笑・怒)

ありえないトラブルに一瞬焦りましたが、その後は女将さんのサポートもあり、無事2チームとも蕎麦が完成しました。

できたお蕎麦は、その場で茹でてもらい、「麺の太さがバラバラ(笑)」「どっちのそばが美味しそうか」「できたては美味しい!」など一緒に体験をしたことで共通点が生まれて、大いに話が盛り上がりました。

【サイコロの旅POINT7】色々あるのも旅の思い出!みんなでの共同作業は、お互いをより近くに感じるチャンスになりますよ。

サイコロの旅の目的が達成されたら、次はどこに行く?

その時の状況で旅を進めていくサイコロの旅では、あまりに行き先が多いと、全て網羅できない可能性が高いので、注意が必要です。

もし、まだまだ時間がある!という方は、もう一回サイコロを振ってみると旅が更に盛り上がるかも知れませんよ。

私たちは「群馬で、蕎麦打ちの体験」が終わったあと、少し時間に余裕ができたので温泉に寄りました。

ikue

温泉に入る前に30分後に集合と言われて、時間通りに外で待っていたら男性が15分遅れて出てきました…。いくら旅が楽しくても時間はシッカリ確認した方が良いですね

この後、東京に向かいそれぞれ無事に帰路につきました。

【サイコロの旅のPOINT8】時間があったら、もう一回サイコロを振ってもOK。

簡単にできる、サイコロの旅で使える携帯アプリ


ここまで、私たちの会社で体験したサイコロの旅を書かせていただきましたが、一般的にサイコロなんて持っていないし、みんなが参加できるゲームなんて持ってないよ。という方の為に、サイコロの旅に便利なアプリを3つ紹介しますね。

ゲームアプリ:ワードウルフ

ワードウルフとは、参加者にあるお題ワードが提示されるので、そのことについて質問をし合ったり話し合っている中で、お題とは異なるワードを与えられたの人(1名または少数)を探し出すゲームです。

ワードウルフ決定版「単語×人狼ゲーム」正体隠匿パーティーゲー - Google Play のアプリ
少数派(ウルフ) VS 多数派(市民)!?「ワード人狼」! 3人以上集まったら、スマホ1台で盛り上がろう! 人気パーティーゲームがパワーアップして登場!
【遊び方】
1.お題をそれぞれ確認
2.話合い、質問タイム
3.誰が少数か当てる

例えば、お題ワードが「ウサギ」で、異なるワードが「ゾウ」だった場合は…

話し合いの時「お題のものは一般的に何色ですか?」とみんなに質問してみる。みんなの回答を聞きながら、各々が自分の知っているワードが、お題のワードか否か確認していきます。

あまり攻めすぎた質問をすると、異なるワードを持っている人にバレてしまうので注意が必要です。

このゲームは、参加者みんなでコミュニケーションが取れるので、楽しめること間違いなしですよ。

アプリ:サイコロ

サイコロの旅を実際にしたくてもサイコロがない・・・何てことありませんか。

そんな方にオススメなのが「サイコロのアプリ」です。

実際のサイコロは6面までしかないのが普通ですが、2~100面まであるものもあるので、メンバーが増えた時に誰かの案を削除する…なんて淋しいことをしなくても済みますよ。

アプリ:サイコロの旅フリップ

もし、急に「サイコロの旅をしよう!」となった場合、プランを書くボードもサイコロも無い!という状態になってしまいますよね。

そんな時にオススメなのが、「サイコロの旅フリップ」です。

サイコロの旅 フリップ - Google Play のアプリ
「サイコロの旅」のフリップを再現したアプリです。

アプリ上に6個プランを書け、サイコロも付いているので、とても便利です。

旅だけでなく、みんなでどこのお店に行くか?など日常的に気軽に使えるのも魅力ですよ。

サイコロの旅をやってみて

はじめてのサイコロの旅は、どこに行くか分からない不安もありましたが、想像以上に楽しく、仲間の仕事では見れない一面など新しい発見がある旅になりました。

もし、いつもの旅に飽きたかも・・・、他の方法で旅先を決めたい!、みんな参加型の旅にしたい、と思っていたら、サイコロの旅は本当にオススメです。

なにか「先の見えないことへのドキドキ」は、1人だと不安で終わってしまいますが、みんなで一緒に取り組むことで、楽しい時間に変わり、忘れられない思い出にすることができますよ。

普段とは違った方法を試すことは、ものの選択肢が広がり人生何倍も楽しむことにも繋がるので、ぜひ仲間と一緒に試してみて下さいね。

編集長の人

いくえ

もっと楽しく生きたい。自由に自分らしく生きていていきたい!と思って大手金融企業のOLを辞めました。OL時代に培ってきた一般的な事務のスキルでも自由人として生きられる、を実践しています。今は平日人が少ないときに趣味の美術館やゴルフをするのが楽しみ。 この度はALIVE(アライブ)の編集長として、好きなことで生きている人たちの応援と、その秘訣を皆さんにお伝えできるよう日々楽しく勉強中です。

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