「今の自分が大好き!」と自信を持って言えたらいいけれど、多くの人は、どこかしら直したいところがあるものです。
「まあ、100点満点の自分じゃなくてもいっか」と、普段はあまり気にしていなくても、何か失敗したり上手くいかなかったりした時に思うわけです。
「やっぱりダメだ。どうにかして変えなきゃ」って。
そんな時、スムーズに自分を変えていける人は少ないのではないでしょうか。
「自分を変えたい」という気持ちはあるものの、具体的にどうしたらいいのか分からなかったり、なんとなく方法が分かっても、行動に移せなかったりしますよね。
自分を変えたいのに変えられない・・・と落ち込んだ経験があるのは私だけではないはずです。
以前の私は、「どうせ自分には何もできない」と、挑戦することから逃げ続けてきました。ですが、「今度こそ自分を変えたい!」と勇気を出して行動してみた結果、このようにライターの仕事をさせて頂けるようになりました。
自分を変えるなんて無理だと思ってたのに・・・人生、何が起こるか分からない!
そこで今回の記事では、
・変えるためにはどうすればいいの?
そんなことで悩んでいる人の力になれるよう、自分を変えたいのに変えられない原因と解決法について、自身の経験も踏まえつつお伝えします。
「自分を変えたい!なりたい自分になって、もっと自分を好きになりたい!」という方はぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
自分を変えたいのに変えられないのはなぜ?
はじめに、自分を変えたいのに変えられない原因についてみていきましょう。
現状維持機能が働いてしまう
自分を変えたいと行動しはじめても、「いや、ちょっとまって」「でも・・・」なんて気持ちがわいてきて動けなくなることがありますよね。
そんな時、多くの人は「自分の意志が弱いのがいけないんだ」と思いがちですが、普段と違う行動に対しブレーキがかかってしまうのは、実は人として自然な反応なのです。
というのも、人間には一定の状態を保とうとする『恒常性(ホメオスタシス)』という機能があり、変化に対しては元に戻そうという力が働くからです。
暑いときには汗をかくことで体温調節されますよね。これがホメオスタシスが働いているということ!
生理的な面だけでなく、心理的な面でもホメオスタシスは勝手に働くため、自分から変えようとしているのにもかかわらず、現状維持の方向へ引き戻そうとしてきます。
すぐに大きく変わろうとしている
自分を変えたいと思い立ったら、できるだけ早く変わりたいものです。ですが、性格や考え方、習慣など、そんなにすぐには変えられません。
いきなり大きすぎる目標や計画を立ててしまうと、それが挫折の原因になってしまいます。
たとえば、それまで全く運動する習慣のなかった人が体型を変えようとしたとき、いきなり「腹筋毎日50回」なんて続かないですよね。糖質制限するために、「今日から炭水化物一切なし!」なんてのも続きそうにありません。
「腹筋毎日5回」とか、「夕飯だけ炭水化物抜き」なら続けられるかも・・・
早く変えたいと焦って、無謀な計画を立ててしまうと、その分途中で諦めやすくなります。
具体的な方法がわからない
自分のこういう部分を変えたいと思っても、「具体的にどうすればいいんだろう・・・」と悩んだまま動けない人がいます。
分からなければ、
・本を読む
・インターネットで調べる
など、やり方は色々あるはずです。
考えても分からないことを自分ひとりで悩み続けると、何もできないまま時間だけが過ぎていってしまいます。
Google先生に聞くとすぐ教えてくれますが、答えは一つだけではありません。いろんな方法の中から、自分に合うものを見つけられるといいですね
変わることを邪魔する人がいる
誰かに夢や目標を話した時、「そんなのあなたには無理よ」「そのままでもいいんじゃない?」と言われて心が折れてしまったことはないですか。
そのアドバイスは、あなたのことを本気で心配してくれている場合もあれば、あなただけ成功してしまうことへの嫉妬の場合もあります。
たとえば、起業したいと思った時、会社の同僚に相談したら大抵は考え直すよう言われるでしょう。ダイエットしたいって言ってるのに、「痩せなくたっていいじゃん!ケーキバイキング行こうよ」なんて誘ってくる友人もいるかもしれません。
自分を変えるために普段とは違う行動をとろうとすると、それまで同じ環境にいた人から引き留められ、挫けてしまうこともあります。
自己肯定感が低い
自分を変えたいと思っても、「きっと無理。どうせ私は変われない」なんて、行動する前から諦めてしまう人がいます。
そんな人は、過去の自分にとらわれすぎているのかもしれません。
そんな風に、今までの自分がこうだったからこの先も○○だと考えて、自分の可能性を狭めていませんか。
自己肯定感が低い人は、何か行動を起こす前から「私にはできない」と決めつけてしまいがちです。
まさに私のことです・・・
自分を変えたい人にまずチェックしてほしいこと
自分を変える方法についてお伝えする前に、まずチェックしてほしいことがあります。
それは、自分を変えたいというのが、本当に自分の望みなのかどうか、という点です。
もし、「自分はこのままでもいいと思ってるけど、あの人に言われたから仕方なく・・・」なんていうのが本心であるなら、今、無理して変わる必要はないのかもしれません。
誰かに言われたのがきっかけではあるけれど、変われたらいいなと自分でも思うのであれば、それは自分の望みだといえます。
自分を変えたいけど、まずどうすれば・・・と考えはじめる前に、
・変わった自分を想像するとどんな気持ちになるのか
・他人の価値観ではなく自分の価値観に沿っているか
ゆっくり考えてみてください。
本気で自分を変えたいんだという思いが明確になればなるほど、それが行動の原動力となりますよ。
自分を変えるための10の方法
ここからは、自分を変えるための具体的な方法についてシェアしていきます。ちょっとでも行動してみることが大事なので、できることから取り組んでみてくださいね。
①口癖を見直そう
普段使う言葉がその人をつくっていると言われるほど、言葉って重要なものです。一度自分の口癖を見直してみると、そこに自分を変えるヒントがあります。
たとえば、「でも・・・」が口癖だったら、その言葉が行動の足かせになっていたり、諦めの原因になっていたりするのでは、と考えられますよね。
「でも・・・」と言ってしまう自分が好きでないのなら、「でも」の代わりに「じゃあ」を使ってみてはどうでしょう。
何か勧められたら「じゃあやってみようかな」となり、何かトラブルがあっても「じゃあどうすればいいかな」となる。物事に対して前向きになれそうですよね。
もし自分の口癖で好きになれないものがあれば、どのように言い換えたらもっと気分良く過ごせるのか考えてみるといいですよ。
②見た目から変えてみよう
自分を変えたいと思った時、手っ取り早く気軽に変えられる方法として、まず見た目を変えるのはおすすめです。
どんな自分になりたいのかイメージして、髪型・メイク・ファッションをそれに合うように変えてみると、気分は随分変わります。
ヘアアレンジもメイクも、自分でやるのはちょっと苦手なんだよな~という場合は、美容師さんや家族、友人など、得意な人に助けてもらいましょう。
まずは、雑誌やインターネットで、自分がなりたいイメージに近い人を探してみてください。その画像を美容師さんに見せて、「こんな感じにしてください!」と全部お任せしてしまうのもアリですよ。
明るい色の服を着るとなんとなくウキウキしたり、きれいにセットした髪型でいれば気持ちがしゃんとしたりするものです。見た目を変えることで、気持ちと行動を変えていきましょう。
③とにかく紙に書き出そう
自分を変えたいと思っても、頭の中でぼんやり考えているだけでは、動き出すまでに時間がかかってしまいます。
頭の中を整理し、行動へつなげていくためにも、
・いつまでに変えたいのか
・具体的にどうすればいいのか
といったことを紙に書き出しましょう。
仕事と同じで、締め切りがあった方が計画も立てやすいものです。未来から逆算して、そのために今やるべきことを日々こなしていく、という形で進めてみてください。
④人に相談してみよう
自分を変えたいけど、どこをどうやって変えたらいいか分からないし、そもそも自分のことがよく分からない・・・なんて人もいますよね。
そんな人は、信頼できる身近な人に相談してみるのもいいですし、専門家の力を借りてみるのもおすすめです。
私も利用したことがあるのですが、カウンセリングやコーチングでは、自分のことを掘り下げるのを手伝ってもらえます。自分の悩みを解決する方法としてどういった選択肢があるのか、専門家の意見を聞いてみるのもいいですよ。
ただ、その際少し注意してほしいのは、相談相手に全部解決してもらおうとは思わないことです。「自分を変えることができるのはあくまで自分」ということを念頭に置いて、相談相手に依存しすぎないようにしましょう。
⑤付き合う人を変えよう
アメリカの起業家ジム・ローンの言葉に、「あなたは最も多くの時間をともに過ごしている5人の平均である」というものがあります。
良くも悪くも、人は周りに影響されてしまいます。今の自分を変えたいのであれば、まず、自分のいる環境を見直してみましょう。
今、あなたの周りにいる人はどんな人ですか?あなたが多く時間をともにしている人を紙に書き出して整理してみてください。
現状に不満があっても、愚痴をこぼすだけで何もしない人に囲まれていれば、きっとあなたにもそんな一面があるはずです。
変化や挑戦を楽しめるようになりたいのであれば、そんな生き方をしている人と接する機会を増やすなどして、付き合う人を変えてみましょう。
身近なところで出会いがなければ、オンラインサロンやオンラインスクールで出会うのもアリ!
⑥時間の使い方を見直そう
1日の終わりに、今日やったことを振り返ってみてください。
ひとつひとつ紙に書き出して、その行動は自分を良い方向へ変えることができるのかどうかチェックしていきましょう。
たとえば、
・部屋の掃除 → ○
・筋トレ → ○
といったように、自分にとって、その行動が意味のあるものだったのか考えてみてください。
限られた時間をもっと有効に使うためにも、自分を良い方向に変えるとは言えない行動を、意識的に減らしていきましょう。
時間の使い方が上手くなるコツについて書いた記事があるので、よかったら参考にしてみてください。
⑦家を整えよう
物が多くてごちゃごちゃした部屋とスッキリ片付いた部屋では、どちらが気分良く過ごせそうでしょうか。もちろん後者ですよね。
家の環境と心の状態はつながっているものです。
何かやろうとする前には、まず「捨てる」「減らす」を意識してみてください。家にある、今の自分にとって必要でない物をなくしていくと、その分スペースができます。
スペースができると、不思議と気持ちにも余裕が生まれ、モヤモヤしていた感情がスッキリしたり、物事に集中しやすくなったりしますよ。
家が整うと心も整う!イライラなどの感情に振り回されることが減りました
⑧読んだ本からひとつだけ取り入れてみよう
本をたくさん読むものの、読んだことに満足して何もせず終わってしまう、なんてことはないですか。
知らなかったことを知れてうれしい!面白かった!で終わってました・・・
知ることと実際にできることは違いますよね。知って、自分の生活に何も取り入れなかったら、読んだ時間も無駄になってしまいます。
本に書いてあることを全部やってみるのは難しくても、ひとつだけならできるはずです。
「いいな」と思ったことや今すぐできそうなこと、簡単そうなこと、何でもいいのでひとつだけ取り入れると決めてから読み始めるといいですよ。
⑨良いところは真似をしよう
誰かしら、「あんな風になれたらいいな」と思う人っていますよね。
ですが、憧れているだけでは何も変わりません。「いいな~」と思うのであれば、どうやったらそうなれるのかを考えてみてください。
たとえば、「話を聞くのが上手いな~」と思ったら、どうしてそう感じるのかをじーっと観察してみます。
よくよく観察すると、
・話の内容に合わせた表情をする
・途中で遮らず、話し終えるまで待つ
など、大事なポイントが見つかります。
誰かの良いところを見つけたら、どんどん真似していきましょう。
⑩あえて普段と違うことをやろう
コンビニで買う飲み物や、よく行く定食屋さんで頼むメニューって、大体決まってますよね。
選んだことのないものを選ぶより、いつもと同じものを選ぶほうが安心だしラクですが、ここではあえて普段と違うことをやってみましょう。
たとえば、コンビニで毎日違う飲み物を買ってみる、そんなことでいいんです。いつも買っていた物より美味しければラッキーですし、たとえ美味しくなくても、話のネタにはなります。
「いつもと同じが一番」「変えないほうがラク」ではなく、「変えてみるのも悪くないな」と思えるようになるはずです。
こうやってちょっとずつ、「変えること」への抵抗感をなくしていきましょう。
30代平凡な主婦が自分を変えたいと行動してみた話
では、ここから少し、私の話をさせてください。
自分を変えたいと思いながらも、ずっと変えられなかった私が一歩前に進めた経験から、何かヒントを得て頂けるとうれしいです。
変化のない日々に不安を抱く
まず最初に自己紹介させて頂きます。
ゆうこと申します。2歳と5歳、二人の子育て中の主婦です
私は、昔から特別何かに熱中したこともなく、なんとなく流されるままに生きてきました。進学先も就職先も、「絶対ここ!」ってわけじゃなく、「周りも勧めてくれるしこれでいいのかも」なんて感じで決めてきました。
ジェットコースターのようなスリルは一切ない分、すごく楽しいってワケじゃないけど、平穏で落ち着いたメリーゴーランドみたいな人生に、それなりに幸せを感じていました。
ですが、結婚して子育て一色になったとき、急に不安になったのです。
「私の人生って、このまま毎日同じ事の繰り返しで終わっていくのかな・・・」
そんな時のことです。愛読していたメールマガジンで、「ライティング講座」の募集告知がありました。
ちょっと気になるけど、受講料安くはないし・・・どうしよう
何かやる前に考えすぎて、結局やらないというのがいつものパターンでしたが、正直、そんな自分が好きではありませんでした。
自分を変えたい!自分には何もできないって、諦めてしまうのはもうイヤだ!
はじめての高額な自己投資にビクビクしながらも、なんとか無事に申し込むことができました。
勇気を出して行動するも、またすぐ諦めそうに
課題に悪戦苦闘しながらも、ライティング講座は順調に進みました。
そして、受講後、一定の基準をクリアすればライターとして仕事を頂けるとのことだったのですが、この選考に応募するかどうかでまた悩みはじめます。
不合格になるのイヤだな・・・。それに、もし合格できても、私にちゃんと記事が書けるのかな・・・
自分を変えたいと勇気を出して行動したものの、「やっぱり私にはできないかも」という気持ちが消えず、なかなか決断できない自分に問いかけました。
「とりあえず応募してみる自分と、応募せずに諦める自分、どっちが好き?」
とりあえず応募してみる自分の方が好き!やる前から諦める自分は嫌い!
そうやってなんとか応募し、今に至ります。
「できない」のではなく「やらない」だけだった
ライターの仕事を始める前と後で、一番大きく変わったのは、「自分には何もできない」という思い込みを捨てることができた点です。
それまでの私は、何もできないのではなく、何もやろうとしなかっただけ、やらないことを自分で選択していただけだったのです。
子どもの頃からずっと作文が苦手だった私でも、ちゃんと学んで書こうと決めたから、今こうして書くことができています。大事なのは「やる」と決めること!
みなさんも、自分には「できない」と思っていることがあったとしても、それは「やらない」という選択をしているだけなのかもしれません。
「自分を変えたい!けど、私には○○できないかも・・・」なんてことがあれば、「それってホントかな。思い込みじゃないの?」と自分に問いかけてあげるといいですよ。
自分に自信がなくてなかなか行動できない人は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。
まとめ
自分を変えたいと思ったら、いつだって変えられます。年齢がいくつであっても、遅いなんてことはありません。
焦らなくたって良いんです。ゆっくりで良いんですよ。小さな変化を積み重ねることで、人は大きく変われます。
まずは、
・入ったことのない店に入ってみる
など、簡単なことからはじめていきましょう。
「今までの自分だったらやらないようなことも、やってみたら楽しかったな」と思えるようになればこっちのものです。変わることは怖くないんだということが分かれば、もう大丈夫です。
あなたはきっと、自分を変えられます。
最後まで読んでくださったあなたが、なりたい自分になって、これから先の人生をもっと楽しめるよう祈っています^^
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