こんにちは、ひらいです。
みなさんもドキドキの毎日が続いているのではないでしょうか。心中お察しします。えっ?なんでドキドキしているかって?
それは・・・
プロ野球「パ・リーグ」の優勝争いが熾烈だからですよね!!
なんといっても今年はわがオリックスバファローズが25年ぶりの優勝争いを繰り広げているという奇跡です。万年Bクラス(全6チーム中4位以下のこと)であり、昨年は最下位だったにもかかわらず、今年は首位をキープしたり、2位になったりと好成績を収めています。
なぜ、最下位のチームだったオリックスが、今年は優勝争いを繰り広げているのか。
そこに、人を活かすヒントやチーム作りのポイントが隠されている(ように思うので)ご紹介をします。
1:失敗しても使い続ける
今年のオリックスは目立つような補強はありませんでした。正確には、日本のプロ野球でも結果の残しているロメロ選手なども獲得していましたが、コロナの関係で退団となりました。
つまり、大きな補強はなく、昨年からのメンバーがベースとなっているのです。それにも関わらず、ここまで躍進を遂げているのは、もともといた戦力を発掘、育成したからになりません。
中嶋監督は周りからの評判や、これまでの実績に関係なく、自分が「良い」と思った選手をどんどん起用してきました。
昨年まで出場機会の少なかった杉本選手は今年は4番に定着し、ホームラン数はトップ。宗選手もこれまでの外野手から三塁手にコンバートし、大活躍。ゴールデングラブ賞(守備が上手な人に与えられる賞)の最有力候補にも挙がっています。そしてなんといっても、19歳の紅林選手を起用し続け、遊撃手という負担のかかるポジションで定着させました。
上記に挙げた選手以外にも若手の選手を積極的に起用し続けました。もちろん、若手選手を起用することでミスが出ることも多くありましたが、それでも「やる気があれば」また使い続けたのです。
プロ野球ではミスをすると、下のチームに降格をさせることが多いですが、中嶋監督は本人の姿勢や、やる気を見て、チャンスを与え続けたのです。
自分が選手の立場だったら「次こそは!」「失敗したのにまた起用してくれた監督のためにも!」と思いますよね。チームのリーダーはぜひとも持っておきたい視点です。
失敗しても前向きな人にはチャンスを与え続ける。
これが躍進の大きなポイントの1つ目です。
目的を見極め、不要な手段は無くす
プロ野球のチームに求められるのは、勝つこと、そしてお客さんに喜んでもらうこと。
その「目的」を達成するために必要な「手段」をもう一度、見直したそうです。
プロ野球では、試合前にシートノック(全体の守備練習)を行われることが多いですが、オリックスはシートノックを止めました。すると、試合前に時間が生まれるので、個々の選手がそれぞれのやり方で試合に臨めるようになったのです。
この方針転換には選手たちも喜んでいるようで、相手の分析をしたり、独自のリラックス方法で試合に臨んだりとしているそうです。
大切なのは「目的」の達成であり、そのために必要な「手段」を見極めることです。
私たちも仕事やプライベートでも目的と手段が入れ替わってしまうことはよくありますよね。また、「これって意味があるのかな?」と思いながらも、習慣や惰性で続けていることもあるのではないでしょうか。
もしも、停滞していると感じていたり、行動しているにも関わらず成果に結びついていないのであれば、今一度、日々の行動や習慣を見直してみると、何かの気づきが生まれるかもしれませんね。
ホワイト企業化
「勝つ」という目的を達成するために、一部の実力ある選手に負担が偏ることはしばしばあります。
けれども、今年のオリックスは投手の3連投をさせていません。心身両方の疲れを検討し、たとえ厳しい状況であっても、定期的に休みを設けるようにしているのです。
「ホワイト企業化」と言い換えると、わかりやすいかもしれません。
この視点はチームをまとめ、チームを発展させていく上で必要な視点ではないでしょうか。特にベンチャー企業やフリーランスで仕事をしていると、健康を蔑ろにして仕事に邁進する話をよく聞きます。一時的にはそのような時期があっても良いかもしれません。
でも、チーム全体を考えた時に、誰かにシワ寄せがいく体制では、その人が抜けた時に大きな穴が空いてしまうので、リスク管理の意味でも定期的な休息を設けることは必要でしょう。
また個人としても、人生をトータルで考え、長期的な視点で考えると、しっかりと休息をとって、より良いパフォーマンスを発揮できる状態に整えておくことが大切です。
まとめ
もともとは、趣味で観戦をしていたプロ野球でしたが、常に勝ちを求められるチームが何をしているのか。昨年最下位のチームがなぜ今年は優勝争いをしているのか、を探っていくと、仕事やプライベートでも活かせる気づきがたくさんありました。
ゲームと違って、人間が行うスポーツの場では「気持ち」「モチベーション」「心理状態」が結果に大きく関わってきます。
その上で、オリックスが今年改革をした
・失敗しても起用し続ける
・目的と手段をすり替えない
・ホワイト企業化
は、チームづくりをするうえで大いに機能しているということです。
今後、ご自身のお仕事だけでなく、ご家庭を含めたチームをより良い状態にしていくために参考にしてみてくださいね。
コメント