できるだけのことはやったけれど、自分の望む結果が得られない時や、毎日必死で生きていたけれど何かの拍子で心の糸がプツンと切れてしまった時に、そう感じてしまうことってありますよね。
もう頑張るのが苦しいと思う程つらくなってしまうと、生きることさえしんどく感じている方もいるのではないでしょうか。
私も「もう頑張れない…」という状況に何度か陥ったことがあり、もうここから立ち上がれないんじゃないかと思うほど落ち込んだので、その気持ちがとても良くわかります。
でも、今思えばあの時が自分の分岐点だったなと思うことも多く、それを乗り越えたからこそ、もっと自分らしく生きていきたいと行動を起こすきっかけになっていたのです。
とはいえ、もう頑張れないと感じている時に「これが自分のチャンスなんだ!」なんて思えるはずもないですし、未来への希望よりも今このつらい時をなんとかしたい、気持ちが楽になりたいということの方が大きいですよね。
そこで今回はもう頑張れないと思う程つらくなってしまう理由や、私が辛かった日々から気持ちが楽になり、そこから立ち直れた方法についてお伝えしていきます。
「もう頑張れない…」は心のサインです。今が少しでもラクに生きられるようになり、希望や明るい気持ちを取り戻したいという方、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
もう頑張れないとはどういう状態?
もう頑張れないと思う時は、そう思うくらいに既にがんばっている状態です。
・周りの人たちのためにと思って頑張ってきたのに、それが全て裏目に出て傷つく経験をした…
・人生楽しいよりも、苦しいことが多く、やりたくないことを必死でやり続けていた…
このように頑張り続けていても上手くいかない時や、楽しいと思える日々が少なくいつの間にかしんどいと思う日々が続いていくと、どんどん心が疲れていきます。
そして、
と、このまま頑張り続けてしまうと心が壊れてしまうから、小休止しよう・方向転換しようと心がサインを出してくれているのです。
心のサインが出たら、一旦そのまま頑張り続けることをやめて自分に寄り添ってあげることが大切ですね。
もう頑張れないと思う程つらくなってしまう理由
もう頑張れないと思う程つらくなってしまうのはなぜでしょうか。その理由を見ていきましょう。
やらなければいけないことばかりに追われている
と、毎日がやらなければいけないことで埋め尽くされていて、それをやっていくので精一杯になってしまっていると、「もう頑張れない…」と思う原因になります。
自分が楽しい!と思うことや、心からリラックスできるような時間も無く、やらなければいけないことばかりに追われていると、エネルギーチャージもできないため、どんどん心が疲れていくのです。
ついついやらなければいけないことを優先して、自分が好きなことは後回しにしてしまいますよね。毎日やることがたくさんの中で時間を作るのは難しいかもしれないですが、1日10分でも良いので、あなたが心からリラックスできる時間・笑顔になれる時間を作ってあげてください。
自分を甘やかすこと、認めることができない
自分に厳しく、自分のことを甘やかすことや認めることができないと、
と、できていないことや自分の嫌なところばかりに目が向き、自分の良いところをみることなく欠点を埋めることを頑張ってしまいます。
そして、その結果できることが増えたとしても、またできないことを見つけてきてしまって、
と自分を責めてしまい自己嫌悪してしまうのです。いくら頑張ったとしても終わりがないため、「もう頑張れない…」とつらくなってしまいがちです。
私も自分のできていない所ばっかりに目が向いていたので、毎日が辛かったです。自分のマシだなと思うところからでも良いので、ちょっとずつでも自分を認められると、気持ちがラクになっていきますよ。
「私はまだまだだ…」と追い込んでしまう
理想が高く、現実と理想のギャップを感じてしまうと、
と、自分を追い込んでしまいます。
一つクリアしても、また次のゴールが見えてくるため、息をつく暇もなくずっと頑張り続けてしまうのです。
すると次第に息切れて疲れてしまい、「もう頑張れない…」と感じるようになっていきます。
自分の理想を叶えるために頑張っていけることは素晴らしいことですが、「まだまだ…」にはきっと終わりがありません。
まだ理想が叶っていないとしても、その過程で得られたことやできるようになったことが必ずあります。そういったものに目を向けて、「良くやってきたね、自分」と自分を認めることや、理想は置いといて自分がただ楽しいことをする時間というものも作っていけると良いですね。
ストレスを溜め込んでしまっている
頑張ることがあっても、適度に休みを入れたり、ストレスを上手に発散することができれば、また前向きに取り組んでいくことができるのですが、自分をケアする時間も無く、ストレスを溜め込んでしまっていると日々がつらくなっていきます。
溜め込んだストレスが自分の許容量を超えると、
と身も心も疲弊してしまうのです。
どれだけ忙しくても、自分のストレスを発散できる時間や、休息を取る時間を作ることは本当に大切です。自分がリラックスできる方法、ストレスを発散できる方法をいくつか持っておいて、状況に合わせて自分の心も体もケアできるようになっていけると良いですね。
頑張っていても報われない
やりたいことを叶えるために、できる限りのことをして頑張っていたとしても、上手くいかないことってありますよね。
何度頑張ってみても報われない時、
と落ち込み、つらくなっていきます。
そして、今まで頑張り続けてきた反動が一気にやってきて、「もう頑張れない…」と1歩も動けなくなってしまうのです。
頑張っても報われない時は、一旦そこから離れて少し休んでみて気持ちがラクになった時に、自分と対話をする時間を作ったり、何か別の方法があるのではないかと探してみたりして、方向転換できるようになると良いですね。
・やらなければいけないことに追われている
・自分を認めることができない
・自分を追い込んでしまう
・ストレスを溜め込んでしまっている
・頑張っていても報われない
「もう頑張れない…」から立ち直れた、気持ちが楽になる方法【実体験】
もう頑張れないと思う程つらくなってしまう理由についてお伝えしてきました。私も何度も「しんどい…もう頑張れない…」と思った時があり、一気に目の前が真っ暗になってしまったかのようにつらい日々を経験しました。
そこからどのようにして立ち直れたのか、つらかった日々に何をして気持ちがラクになっていったのかをこれからシェアさせてください。私の経験が、今「もう頑張れない…」と感じている方にとって少しでも役に立てたら嬉しいです。
順調に行っていると思っていた時に突然心の糸がプツンと切れる音がした
社会人になってから少し時間が経ったその当時、私の人生は割と順調に上手くいっていると思っていました。少しずつでも、自分のやりたいことができているし、これから自分が叶えていきたい未来に向かっても行動を始めていたからです。
でもある日、一つ自分がやろうと思っていたことを終えたあと、「プツン」と心の糸が切れる音がしたのです。
その瞬間少し「ヤバいな…」と感じたのですが、でも大丈夫だろうと、そんな自分の心のサインを無視してしまったのです。
そしてその翌月、私は普段の仕事以外に4つぐらい大事なことを抱えていました。どれも私にとって外せないことだったのでなんとか頑張ろうと思っていたのですが、どんどん心がしんどくなっていき、どれもまともに手がつかない状態になってしまったのです。
まさにキャパオーバーの状態でした…!
「もう頑張れない…つらい…」と、このままでは本当に自分の心が壊れてしまうと思った私は、なんとかここから立ち直ろうと、以下のことをしました。
方法1:人にSOSを出す
まず、人にSOSを出しました。信頼できる人たちに連絡して、お話する時間を作ってもらったのです。
自分だけでは今の気持ちを抱えきれないと思ったので、人に頼って今の状況を話すと、
とどの人も私の状況を理解してくれて、共感してくれたのです。
やっぱり抱えこみすぎていたんだな…共感してくれて本当にありがたい…
気持ちを分かってもらえるとそれだけで本当にラクになっていきました。
方法2:気持ちを吐き出す
話すことは放す(手放す)ことだとも言われています。こうして人に話すことで、キャパオーバーの中で抱えていたストレスも少しずつ手放すことができました。
また、紙に自分の気持ちを書いて吐き出していく、ということもやりました。
人と話すことができない時も、自分の気持ちを押し込めるのではなく、感じるままに思ったことをどんどん書き出していくと、それで気持ちが整理されていき、心がちょっと軽くなっていったのです。
「もう頑張れない…」と思うくらいしんどい時はとにかく自分の気持ちを押し込めないことを大事にしています。そこで自分の気持ちに蓋をしていくと、どんどん気持ちが沈んでいくことが長年付き合ってきて分かっているからです。
人に頼ることが難しい、という場合も紙に書き出して、モヤモヤを吐き出す時を作ってみてくださいね。
方法3:すべきことに対する優先順位をつける
そして、抱えていた4つのことに対して優先順位をつけることにしました。どれも大事でどれも手が抜けないと思っていたのですが、ずっとお世話になっている恩師と話している時に、
◯◯については、今回どうしても達成しないといけないことではないし、何度もチャンスがあるのだから、今回については今できるだけのことをやるだけにして手放しちゃおう。
そして、△△については、今の自分の状況を話してもう少し先にズラしてもらおう。きっと理解してもらえるよ。
とアドバイスをもらったのです。
そっか、今全部をやろうとしなくても良いんだ。
話す前は全部同時進行で今進めていかないと思っていたのですが、恩師からそう言ってもらえることで確かに手放すことも、ズラしてもらうこともできるかもしれない…と気づいて、優先順位をつけられるようになったのです。
すると、キャパオーバー状態だったところから抜け出すことができて自分の中での負担がすごく軽くなっていきました。
方法4:とにかく自分の心と体を守ることを1番大切にする
その後はとにかく自分の心と体を守ることを1番大切にしました。
1日、無事に終えただけでも偉いと、未来のことを考えて不安になるのをやめて、今こういう状態の中でも精一杯やっている自分を認めていったのです。
気づくと「あれはどうしよう、これはどうしよう…」とあれこれ考えてしまっていたのですが、考えていることに気づいたらそこでストップし、できるだけ今に集中すると、不安感やしんどさが軽減していきました。
また、無理せずにしっかり寝る時間を作ること、ゆっくりとお風呂に入る時間を作って体を休めることも大事にして、とにかく今の自分を労ることを大事にしたのです。
方法5:自分の心がラクになる考え方をする
また、自分の心がラクになる考え方をするように意識しました。どういうことかと言うと、
と、自分を責めたりできないことに目を向けるより、今できていることやしんどい中でも毎日をこなしている自分を認めるようにしていったのです。
落ち込んでいる時ってどうしても後ろ向きに考えてしまいがちですし、自分の嫌な所が見えてきてしまいますが、そこで自分を否定してもさらにつらくなっていってしまうので、できるだけラクになる考え方をしていくと、気持ちが波立つことも少なくなっていきます。
方法5:香りを味方につける
自分がしんどい時にお助けアイテムとなってくれたのがアロマオイルです。
お風呂に入る時に、お気に入りの香りを数滴たらしてみたり、夜寝る前に眠りやすくなるためにラベンダーのオイルをティッシュにたらして枕元に置いたり、気持ちが落ち着かない時に、今1番安心できる香りを選んでそれもティッシュにたらして嗅いだりしていました。
好きな精油を嗅ぐとリラックスできて気持ちもラクになっていきました。
人間の五感の中で嗅覚が唯一脳に直接つたわると言われています。感情や本能に関わる大脳辺縁系や自律神経系を司る視床下部という部位にダイレクトに届くため、香りは気持ちをリラックスさせてくれます。
自分のお気に入りの香り、リラックスできる香りを必要な時に使ってみることで、心がフッと軽くなっていきますよ。
方法6:休息する時間をつくる
また、休める時にはちゃんと休むということを意識しました。
もう頑張れないと思う程つらい時って不安や心配などでなかなか寝つけなくなってしまうことも多いですが、そんな中でもできるだけリラックスする時間を取り、心と体を休ませることを大事にしました。
休む時間がとれないと、ただでさえ疲れているのにさらに疲労が溜まってしまいます。
・眠りにつきやすいように寝具を整える
・寝る前になるべくスマホを見ないようする
など、自分が休める時にちゃんと休むと回復していく時間が早くなっていきます。
他にも、ボーッとできる時間、何も考えない時間を意識的に作ることで、気持ちが休まりラクになっていきましたよ。
方法7:泣きたくなったら我慢せずに泣く
こうして色々やっていても、なぜだか泣きたくなってしまう日もあります。なぜか知らないけれど涙が止まらなくなってしまう時もありました。
そんな時は我慢せずに泣きたいだけ泣くようにして、自分の感情に蓋をしないようにしました。泣きたいだけ泣くと、涙と共に気持ちが吐き出されてスッキリしていきます。
もし、泣きたくなってしまう時があったら「泣いたらダメだ…」と思うのではなく、思いっきり泣いてください。それもまた自分の気持ちに寄り添うことの一つです。
自分の感情に蓋をせずに大事にしていくことで、溜まっていた気持ちが解放されていき徐々に心も回復していきます。
このように、人に頼りながら自分の感情を大事にしていくことや、抱えきれない程何かを抱えていたとしたら思い切って手放したり優先順位をつけていくことで負担が軽くなり、だんだんと気持ちがラクになって、
これやってみよう!
と、いつの間にか前のように明るい気持ちも戻ってくるようになっていきました。
・人にSOSを出す
・気持ちを吐き出す
・やることに対して優先順位をつける
・自分の心と体を1番大切にする
・心がラクになる考え方をする
・香りを味方につける
・休息する時間を作る
・我慢せずに泣く
もう頑張れないと思った時に大切にして欲しいポイント
自分の経験を交えて、もう頑張れないと思う時に気持ちを楽にする方法についてお伝えしました。
何度かもう頑張れないと思うような経験をしてきたことで、その状況になった時にこれを大切にすると回復していきやすいというポイントが分かってきたのです。
そんな3つのポイントについてシェアさせてください。
ポイント1:もう既に十分すぎる程がんばっていることに気づく
1つ目は、もう頑張れないと思った時は既にあなたは十分すぎる程がんばっているということに気づくことです。
もう頑張れないと思うのは、それだけ頑張ってきたからこそ思うことです。頑張ってきていない人はもう頑張れないと思うことさえありません。
それだけやってきたこと、自分は頑張ってきたんだと認めてあげてください。
「まだまだだ…」「私はダメだ…」とダメ出しをするのではなく、精一杯やってきたということを認めるだけで、本当に気持ちって楽になっていきます。
そうやって認めて気持ちが楽になっていったら、こんなに自分を追い込む方法じゃなくてもできる方法があるかもしれない?と新たな可能性に目を向けられるようになると、あなたに合った生き方や方法が見つかっていきますよ。
ポイント2:1人で抱え込みすぎないこと
2つ目は、自分1人で抱え込みすぎないことです。
私も元々人に甘えること、頼ることが苦手で全部1人でやろうとしていたが故に抱え切れなくなって「もう頑張れない…」と感じてしまう状況になってしまったことがありました。
それから、甘えられることは甘えること、そして頼っても良いと思えるような、そして相手からも頼ってもらえるくらいの関係性を築いていくことも大切にしていくことで、何かあった時にお願いしやすくもなっていったのです。
全部を1人でやる必要はないのです。誰か人の手を借りること、人に頼ってみたっていいのです。
人は1人で生きることはできません。自分がしんどい時は人に頼って、回復してきた時は今度は自分が誰かの力になっていけたら良いのだと思って、思いきって人の力を借りてみるということも大事にしてみてくださいね。
ポイント3:自分を追い込むことをやめ、優しくすること
つらい時はとにかく自分を追い込むことをやめて優しくすること、自分の気持ちに寄り添うことを大事にしてください。
つらい時ほど自分に対してキツい言葉を投げかけてしまいがちですし、自分の嫌なところがたくさん見えてきてしまいがちですが、そこに目を向けていてもただ心が荒んでいってしまうだけです。
一旦自分へのマイナスな言葉はストップして、自分ができていること、とにかくこの毎日をこなしていっているだけですごいと認めてあげてください。
そしてできる限り自分の気持ちがリラックスできること、自分が好きだなと思うことをやってみることで、だんだんと気持ちが回復していって、明るい気持ちも戻ってくるようになります。
自分のことを1番大切にしながら、毎日を過ごしていってくださいね。
まとめ
もう頑張れないと思ってしまう理由や、気持ちが楽になる方法についてお伝えしていきました。
何度も言いますが大事なのはあなたの心と体です。自分の気持ちに寄り添い、時には人の手も借りつつ、今を過ごしてみてください。
自分の心のサインをキャッチして、できるだけ早く自分のケアができるようになると、その分回復も早くなっていきます。
これを読んでくださったあなたが、「もう頑張れない…」と思う日々から立ち直り、明るい気持ちで毎日を過ごしていけることを願っています!
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