人生にワクワクを

孤独を味方につけよう!1人旅に出て分かった自分の時間を楽しむコツ

何気なく生活している中でふと気づくと、

・一人暮らしの自宅に帰ると寂しくなって、つい誰かと連絡を取りたくなる

・友達と一緒にいても孤独感を覚えることがある

・本当はあまり関心がないけど、友人のノリに合わせて1日過ごしてしまった

などなど、誰しも一度はそんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。

一人でいるよりも誰かと一緒にいる感覚があると安心ですし、できることなら寂しさや孤独を感じることなく人生を過ごしたいところです。

でも、一人になる時間は毎日必ず訪れるもの。孤独を楽しむことができれば、人生がさらに充実しそうですよね。

私自身、学生時代まではノリを合わせることが苦手な一方で、一人でいると仲間同士グループになっている人達を羨ましく思う気持ちがあり、孤独を恐れながら過ごす若者の一人でした。

しかし、海外旅行に熱中して一人旅に手を出したのをきっかけに感覚が180度変わり、一人の時間も楽しむことができるようになりました。誰かと一緒にいる時間ももちろん楽しいのですが、今では自ら定期的に一人になる時間を作るようにしています。

そこで今回は、そんな自分の経験を交えながら、「一人」や「孤独」に対するイメージを変えて自分だけの時間を楽しむコツについてお伝えしていきます。

一人でいるとつい誰かに連絡したくなる、SNSを眺めてしまうという方はぜひ読み進めていただき、毎日を充実させるきっかけになれば嬉しいです。

人の目を気にしてばかりだった学生時代

孤独の楽しみ方に入る前に、旅に出る前の私がどんな学生だったのか、自己紹介も兼ねて少しだけお伝えさせてください。私のことを知っていただいた方が、こんな感じでも一人で楽しめるようになるのか~と納得してもらえるはずです。

サトシ

改めまして、サトシと申します。

大学を出て大手の食品会社に就職して3年、ここまでは周りのサラリーマンと同じ道を歩いてきたつもりでした。

しかし、海外への関心が強かった私は苦労して入った会社を3年で辞め、青年海外協力隊でアフリカへ。帰国後はベンチャー企業で働く傍ら、駆け出しのライターとして歩き出しました。

これだけだと相当ぶっ飛んでいそうな私ですが、学生時代は平凡そのもの。友人と一緒に講義を受けて放課後はサークル活動に参加し、空いた時間はアルバイトに精を出す…という典型的な学生生活を送っていました。

確かに、誰かと一緒にいる時は楽しく充実感もありました。しかし、大勢が行き交うキャンパスに一人でいると周りの人の視線が気になり、気持ちが落ち着かない状態だったんです。特に昼休みになると一人で学食に入りづらくて、わざわざ少し離れたお店まで食べに行ったりしていました。

サトシ

気ままに行動できるようになった今振り返ると、何でこんなに人の目を気にしていたんだろう…って思います。笑

そんな私でしたが、在学中に初めての海外旅行を経験したのをきっかけに、孤独に怯えるような生活も少しずつ変わっていきます。

一人旅を始めてからも寂しさを感じることはありましたが、次第に一人の自由さが魅力に変わり、在学中に訪れた国は20ヶ国以上に。社会人になった今では旅がすっかりライフスタイルの一部になり、夏休みや年末年始はもちろん、安い航空券を見つければ3連休で韓国や香港まで足を延ばしたりして楽しんでいます。

孤独とはどういう状態なのか

そもそも、「孤独」とは具体的にどんな状態のことを言うのでしょうか。

辞書で「孤独」を検索すると、

1.仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちであること。思うことを語ったり、心を通い合わせたりする人が一人もなく寂しいこと。

2.孤児と、年老いて子のない独り者。
(goo デジタル大辞泉より)

と書かれており、

・ 本人にしか分からない「外部との精神的な繋がりがない状態」

・外部から客観的に見て分かる「一人でいる状態」

という2つの要素があることが分かります。

サトシ

確かに、虐めや喧嘩で一人になるのは誰にとっても辛いことですが、一人でいる人がみんな孤独を感じているとは限りませんね

孤独に関する研究でもこの2つははっきりと区別されていて、

積極的孤独
→ 自ら進んで一人になることを選んでおり、気分をリラックスさせて
気力や集中力・創造性を高める効果がある。

消極的孤独
→ 一人になりたくないと思いながらも周囲に理解されている感覚が
得られず、寂しさや不安を生み出す。
(津田 和壽澄『孤独力 ― 人間を成熟させる「ひとりの時間」』より)

という正反対の働きがあるとされています。

著名な芸術家は自分自身との対話の中から作品を生み出すと言いますが、一人になるのは苦手…という方でも、子どもの頃に一度は一人夢中になって何かを作った思い出がありますよね。

また大人になってからも、仕事や趣味に没頭して気付いたら思った以上に時間が経っていた、という経験が一度や二度はあるはずです。

そんな時に途中で誰かに話しかけられたとしたら、多くの人は「集中してるから放っといてくれよ」と思うでしょう。人間は無意識のうちに、積極的な孤独と上手く付き合いながら生活していると言えます。

反対に、誰かと一緒にいるのに寂しさを感じてしまう時もあります。素の自分を出せず場の雰囲気に合わせてばかりいると、自分が周りに受け入れてもらえている感覚が得られません。本音を出せない状態が続くと、自分の中でも自分自身のことを認めてあげられず、さらに孤独を感じやすい状態になってしまうのです。

・一人でいることには心身にプラスの効果もある。

・自分を出せなかったり理解されていないと感じると、誰かと一緒でも「孤独」になりやすい。

なぜ孤独にはマイナスイメージが付いてまわるのか

自分を出せずにいると外部との精神的な繋がりを作ることができず、孤独な状態になりやすいことが分かりました。

でも現実には、一人でいるだけで周囲の目が気になったり、「かわいそうな人だと思われているかも…」と心配になってしまうことがありますよね。

本来「一人でいる」という状態自体は、本人が気にしてさえいなければ良くも悪くもないはずです。なぜ「一人でいる」ことに対してマイナスのイメージがあるのでしょうか。

これは、私たちが育てられる過程で刷り込まれてきた「誤った常識」だと言われています。

子どもの頃に進級や進学があったりすると、帰宅して「お友達できた?」と親から聞かれた経験はないでしょうか。また、有名な童謡『一年生になったら』の中で「ともだち100人できるかな」と歌った記憶がある方も多いでしょう。

日本人は幼少期から「友達は多いほど良い」という考え方に触れて育つため、友達が少ない人や、みんなが友達と集まっている時に一人でいるのは良くないことだという価値観が根強くなっていきます。

教育現場での「ぼっち飯」という言葉が話題になりましたが、これも「一人でいるのは良くない」という価値観が強いために起きていること。一人でいるところを見られて「孤独な人」と思われるのを避けようとした結果です。

ここまで極端でなくても、周りの目を気にして自分とは反りの合わない人とも我慢して付き合っている、という方は多いでしょう。

サトシ

たった1つの思い込みだけで、一人でいることにマイナスイメージを持ってしまうんですね。

孤独を味方につけるメリットとは

「孤独」にはどうしてもネガティブなイメージを持ってしまいがちですが、正しく理解するとポジティブな面もあることが分かります。

私自身も、孤独を味方につけたことで人生が変わったのを実感しています。自由度が高い一人旅に手を出したことで沢山の面倒な場に遭遇し、何度か危ない経験もしましたが、間違いなくそれ以上のものを得ることができました。

ここでは一部ですが、実際に孤独を楽しむことができるようになって実感している3つのメリットをお伝えしていきます。

自由に行動でき、後悔しない生き方ができる

孤独を味方につけると周りの目を気にすることが減り、自分に必要なことに自分のペースで時間を使うことができるようになります。

日本で生活していると、グループを外れて一人だけやりたいことをするのは憚られてしまいがち。誰かと一緒に出かけた時、相手の提案に対して自分はあまり興味ないけど…と思いながらも仕方なく付き合ってしまった経験はないでしょうか。

本来、幸せの感じ方は人によって異なり、100人いれば100通りの幸せの形があるはずです。しかし、同調圧力が強く他人と比較される機会も多い日本では、周囲から浮かないように気を張っているうちに、自分にとっての幸せが何なのかを見失ってしまう人も多く見受けられます。

サトシ

「何か楽しいことないかな~」って思っていると環境に左右されてしまいますが、自分の興味や幸せを感じるポイントがはっきりすると、一人でも充実した時間を過ごせますね。

人によって興味の対象は異なるので、マイペースに行動するのは自分勝手どころか自然なこと。孤独を味方につけ、他の誰でもなく自分にとって大切なことに集中できるようになることで、後悔のない人生を送ることができます。

自己肯定感が高まる

自分のペースで行動できるようになると、人生を動かしているという実感を持つことができ、自己肯定感を高めることに繋がります。

日本の若者の自己肯定感が海外諸国の同世代と比べ著しく低い、という調査結果が度々ニュースになっているのを目にしたことがある方もいるでしょう。

自己肯定感というのは言い換えると「自分自身への信頼度」のこと。周囲との摩擦を避け、失敗に対して寛容的でない日本では、日常生活の中でトライ&エラーを積み重ねるのが難しいことが原因の一つと言われています。

サトシ

失敗すると恥ずかしくて、オープンにするのに勇気がいりますよね

自分を信頼できる人は巡ってきたチャンスを自らつかみ取り、楽しみながら自分の進む道を切り開いて様々なことに挑戦することができます。

しかし自分を信頼できないと、せっかくのチャンスを目の前にしても「きっと上手くいかないだろう…」と後ろ向きの考えばかり浮かんでしまい、同じ努力をしているはずなのに疲労感ばかりが募ることになってしまうのです。

一人旅では、いつどこで何をするかの全てが自分の決断次第。良い思い出になる時もあれば「失敗したな~」と落ち込むこともありますが、失敗したとしても次の選択の際の判断材料にして前向きに考えることができる。

これを日々繰り返すと自分の選択への信頼が増し、失敗してもどうにかなるという自信がつくことで更に自己肯定感の向上に繋がっていきます。

素の自分を認めてくれる人に出会える

孤独を味方につけると言うと、これまでの人間関係を断って引きこもるような印象を受ける方もいるでしょう。

もちろん友達は大切にすべきですし、無理して付き合っていた人の中には離れていく人もいるかもしれません。しかし、友達の人数や一緒に過ごす時間だけがあなたの幸せの全てではないはずです。

孤独を楽しむ人は、自分を強く持ちながらも相手を尊重することができます。相手に迎合するのではなく、「自分はこういう意見だけど、そういう見方もあるよね」と自分の本音を伝えながらも相手の意見を尊重できる。

すると、自分から相手を否定するような言動を取らなければ、同じように互いの意見を尊重し合いながら本音で付き合うことができる関係だけが残っていきます。

サトシ

特に海外を旅していると色んな価値観に出会うので、

「こういう考え方もあるのか」と受け入れやすくなりました

無理して付き合っていた繋がりが減ると必然的に一人で過ごす時間が増えるので、新しいことを学んだり自分が本当にやりたいことに集中したりして自分を高めていきましょう。

大きな目標に向けて努力している人の周りには応援したいと思う人が集まるもの。自分から頑張って探さなくても、新しく生まれる繋がりがあるはずです。

孤独を楽しむ人は、本当に一人きりになってしまうことはありません。周りの目を気にして常に自分を抑えてまで維持する関係ではなく、本当に必要な時に互いに本音で付き合える繋がりを大事にできるようになっていきます。

孤独を味方につけるメリット
・自分のペースで、自分にとって大事なことに集中できる

・自分の力を信頼して様々なことに挑戦できる

・本音で付き合うことができる人と出会える

以上、孤独を味方につける3つのメリットをお伝えしてきました。

孤独を味方につけるというのは、単に寂しさを感じなくなることや周囲に振り回されなくなるというだけではありません。

自分の興味や目標に従って自由に行動できると、その過程で自己肯定感が高まり、個性が磨かれることで人間関係やコミュニケーションまでも居心地の良いものに変えていける。このサイクルが出来れば、自分の人生も思い通りに変えていけるようになりますよ。

孤独を味方に付けて楽しむための10の方法

ここからは具体的に、孤独を味方につけて自分の時間を楽しむための方法をお伝えしていきます。

一度に沢山のことを実践すると、負担を感じて継続できなくなってしまいがちです。是非、自分に合っていると思えるものや、これなら楽しくできそうと思えるものから取り入れてみてくださいね。

読書に没頭してみる

読書によって今まで知らなかった分野の知識を補完し、物事に対する新しい見方や考え方を得ることは、孤独を味方につけるための最良の方法です。

私たちは、子どもの頃から読書を通じて様々な価値観や考え方に触れ、既存の価値観を更新したり新しく取り込んだりしながら視野を広げています。

しかし、一人の時間が苦手な人は自分と向き合うことが苦手な人が多いもの。誰かと繋がることを重視して会話やSNSの時間が長くなる一方で、読書に時間を割くことができなくなります。

人間は、自分と社会との距離感や社会が自分に与える影響を推し量り、自分が心地よく感じられるようにコントロールすることで精神的な安定を得ていると言われています。読書による蓄積が少ないと、周囲の変化によって自分が受けるだろう影響を把握することができず、不安を感じやすくなってしまうのです。

サトシ

問題が何か分からないと、対策しようがないですよね

具体的に何を読んだらいいの?と心配になってしまうかもしれませんが、まずは分野に関わらず自分が興味を持って集中できることが一番。小説でもビジネス書でもいいので没頭してみましょう。

読むことに慣れてきたら、実際に自分が不安に思っていることについて書かれた本を読むのがおススメです。一つのテーマについて異なる主張をしているものを複数読むようにすると自分なりの意見を持つことができて、自信につながりますよ

映画鑑賞する

読書と並び、時間を忘れて没頭しやすいものの一つが映画鑑賞です。読書よりも娯楽性が強いので、親しみやすさを感じる方も多いのではないでしょうか。

想像力を使って読み進める読書に比べると、じっくりと自分と向き合うという要素は減りますが、映像や音楽があることで作品に入り込みやすいため、文字を追うのはどうしても苦手…という方にもおススメです。

また、現在はストリーミングやオンライン・レンタルで自宅にいながら手軽に映画が見られるようになりましたが、気になる作品があれば是非映画館で観ることをおススメします。

一人で映画館に入るのはハードルが高い…!と思われるかもしれませんが、映画館では上映が始まってしまえば一人で楽しむもの。たとえ他にたくさん客がいたとしても一人で楽しむことができるようになれば、普段の日常でも人の目が気にならなくなっていきますよ。

日記をつける

毎日を忙しく過ごしていると、自分の生活を改めて振り返る機会は少ないもの。1日を振り返る時間をつくることで自分を客観的に把握し、自分自身と対話することに繋がります。

何を経験し、自分はそれに対してどう感じたのか。これを文字にして毎日積み重ねることで自分の嗜好や価値観が明確になり、周りに合わせて行動する必要がなくなっていくのです。

良かった出来事を書くと幸福感が上がっていきますが、必ずポジティブなことを書かなければいけない訳ではありません。モヤモヤしたり興奮したりして落ち着かない時にも、日記に書いてみることで気持ちを整理することができますよ

また、「毎日やらなきゃ!」と思うと負担になってしまい、続けることが目的になってしまいます。毎日時間を取るのが難しい場合には、週末に印象に残っていることを書くだけでもいいので、振り返りの時間を作るようにしてみてください。

自分にとって何が大切で、どんな時に幸せを感じ、何に対して怒りを覚えるのか。自分に対する理解が深まるにつれて、一人でいても寂しさを感じることもなくなっていくはずです。

似ているもので、最近では「自分会議」という方法も注目されています。もっと自分を理解して人生を変えていきたい!と思っている方は、こちらの記事もおススメですよ。

散歩に出かける

普段から定期的に運動する習慣がない方は、生活の中に散歩の時間をつくってみるのはいかがでしょうか。身体を動かすという目的があるだけで一人で歩くことが気にならなくなり、自分と向き合う時間を作ることができます

また運動による健康効果はもちろんですが、セロトニンとエンドルフィンという2つの神経伝達物質が分泌されることで、精神安定と幸福感向上の効果のおまけつき。

普段、仕事や買い物に出かける時には気づかなかった景色に目が留まったり、季節の移り変わりや住んでいる街の変化に敏感になったりして新鮮な感覚が得られるので、楽しみながら孤独を味方につけていくことができますよ。

創作・ものづくりをしてみる

手を動かして何かを作るという行為は、自分だけの意志で思考を形にすること。孤独でなければできないことです。誰かのために作るとなれば相手のことを考える必要がありますが、自分だけのために作る時には、他人の意見はむしろ邪魔にしかなりません。

大切なのは、最後まで完成させること。何かをやり遂げることが自己肯定感の向上につながります。

絵を描いたり、文章を書いたり、創作の内容は何でも大丈夫。何を作ったらいいのか分からない…という方は、毎日の食事を作る料理も立派な創作です。普段から作り慣れた料理をアレンジしたり、興味はあるけどまだ作れていなかったレシピに挑戦したりして、普段の生活に創作の時間を取り入れてみてください。

創作している最中には過去を悔んだり未来の心配をしたりすることも難しく、今この瞬間に集中しやすくなります。孤独を辛く感じにくくなり、一人の時間を楽しむことができますよ。

一人旅に出てみる

少々荒療治にはなりますが、一人旅は孤独を楽しむ上では一番手っ取り早い方法です。自分がどこに行って何をするのか、全て自分の意志で決めることになるので、普段は空気を読んで気を遣っている方にとっては新鮮に感じることも多いでしょう。

ルートやスケジュールを調べて旅程を組んだけど予定より早く着いて、気になったカフェでゆっくりする時間ができたとか。目星をつけていたランチのお店が臨時休業で、代わりのお店を探すのが面倒になってコンビニで済ませてしまった…とか。

誰かが決めた旅行に参加して、楽しみにしていたお店に行けなかったら他人のせいにしたくなりますが、一人旅では良いことも悪いことも全てが自分次第。一度出発すれば誰かの顔色を窺う必要もなく全てが自由で、自分の選択次第で旅の充実度が変化していきます。

自分で人生を動かしている感覚が得られるので、旅を終えて日常に戻っても「無理に合わせなくても大丈夫だ」という自信につながるはずです。

また意外に思われるかもしれませんが、好んで一人旅に出かける人でも寂しさを感じる人はいるものです。最近はSNSで現地の情報を得られるほか、日本国内でも一人旅の人同士で交流できる宿が増えてきたので、上手く活用すれば寂しさを軽減しながら一人旅を楽しむことができますよ。

サトシ

最初は緊張しますが、慣れてくると自由な感覚がクセになります!

初めてのことに挑戦してみる

旅行は好きだけど、一人旅はどうしてもハードルが高い…という方も多いでしょう。そんな方は旅行に限らず、初めてのことに挑戦してみるのもおススメです。

初めてのことと言っても時間やお金をかけて大きなことをする必要はなく、今まで歩いたことのない道を歩いてみるといった簡単なことで大丈夫。

学校や会社からの帰りに違う道を歩いてみたり、今まで使ったことのない駅で降りてみたりするだけでも、束の間の一人旅を疑似体験することができます。気になるお店探しやお寺巡りなど自分の趣味と合わせると、さらに一人の時間が充実するでしょう。

何をするかではなく自分の意志で始めることが重要なので、いままで興味はあったけど手をつけられていなかったことがあれば、是非この機会に始めてみてはいかかでしょうか。

ネット断ちしてみる

あえて一時的にネット環境から距離を置いてみるのも一つの手です。自由時間が大幅に増えるので、普段の生活でいかにネットサーフィンやSNSに時間を使っていたのかにびっくりする方も多いはず。

友達との会話やSNSが欠かせないという方は、最初は不安に襲われるかもしれませんが、ぜひ空いた時間を使って読書や映画鑑賞、創作などを始めてみてください。

もちろん、仕事の都合で終日連絡が取れないのは困る…という場合には無理せず、週末の半日だけや特定の曜日の夜だけスマホの電源を落としてみるなど、できる範囲で大丈夫。

また最近では、チェックインの際に端末を預け入れてから宿泊するデジタルデトックスのプランがある宿もあるので、どうしても手放せないという方は、こうした施設を利用してみるのもおススメです。

目の前のことに集中する

一人の時間が苦手な人は、手持ち無沙汰になると悪い方に想像を膨らませてしまいがち。何かに集中する時間をつくることで孤独による寂しさから離れることができます。

人間、どうしても期日の差し迫ったものから手を付けていくので、自分にとって重要でも余裕があったり期限がないことは後回しになっているものです。締め切りはあるけれど、まだ余裕があるからと手を付けていないことや、いつかやろうと思いながらも先延ばしにしてしまっていることはありませんか?

仕事や勉強、趣味など集中する対象は何でも構いません。重要なのは自分の意志で始めて、最後までやり遂げる経験を重ねること。1つの仕事にかなりの時間や労力が必要な時は、工程ごとに区切って手を付けていくと達成感を得やすくなります。

自分に正直になってみる

どうしても人の目が気になる、場の空気を読んでしまう…とモヤモヤしている方の中には、いざ自分の意見を聞かれると言葉に困ってしまうケースが多く見受けられます。それは日頃から周りの雰囲気に流されることに慣れてしまい、「自分はこうしたい」という意見を持っていないことも原因の一つ。

何となく気が進まないけど合わせておこう…と思ったら、その場は流されても構わないので、

何で私は気が進まないんだろう?
じゃあ、私はどうしたいの?

と自分に問いかけてみましょう。きっと自分の正直な気持ちに気づくはず。自分の興味や目標が明確になるだけで、それに向かって一人で没頭できるようになることもあるのです。

自分への質問を繰り返していると、大切なものがはっきりして自分のやるべきことが分かり、本当に求める環境を手に入れる近道になります。誰かと会話しながらでは難しいので、一人の時こそ自分と対話しながら自分への質問力を高めてみてください。

サトシ

「何で~と思ったんだろう?」「どうしたら~できるか?」など、自分を掘り下げる質問や前向きに考えられる質問がおススメです。

孤独を楽しむために必要なこと

ここまで孤独を楽しむための具体的な方法をお伝えしてきましたが、最後に、これらを実践するに当たって意識したいポイントがあるのでご紹介します。

一人の時間を楽しんでいる人でも、ふとしたきっかけで躓いたり落ち込んだりすることはあるものです。その際にこれがないと、再び人の目を気にしていた頃に逆戻りしてしまうことにもなりかねません。

それは何かというと、

自分の責任の範囲を広げていくこと。

挫折や壁に直面したとき、孤独を恐れる人は

あの時~だったら…
~のせいで…

外部に原因を求めてしまいがちです。

しかし、自分以外のことを変えるのは難しいもの。そこで思考が止まってしまうので、今現在の状況を改善して前に進むための推進力を得ることはできません。自分から状況を変えることができず、失敗を恐れるあまり周囲が気になってしまう可能性が高くなってしまいます。

孤独を味方につけている人は、変えるのが難しい外部のことよりも自身の行動に着目します

自分が~したから…になったんだ。次からはこうしてみよう
~になったお陰で今の自分があるんだ

と過去の出来事を意味づけて自分自身を変えていくことで、どんな状況も打開していくことができるのです。

孤独を楽しむというのは、言い換えれば自由を手に入れること。自分で選択できると同時に、その結果起きることに対して自分で責任を持つことでもあります。

人生の中では良いことも悪いことも起こりますが、その出来事をどう位置付けるかはその人次第。前向きに捉え、自分の思い描く未来に向けて行動を変えていくことで、着実に理想とする人生に近づいていきますよ。

サトシ

私もまだまだ修行中。~のせいで…と思ってしまった時は、

そんな自分を客観視しながら「この経験をどんな風に活かせるか」と考えるようにしています。

まとめ

誰かと一緒にいる時間は安心できますし、できれば孤独は感じたくないものです。

でも、それが自分にとって心から楽しいと思える時間なら最高ですが、人の目を気にして周りに合わせている状態はあなた自身の時間を生きているとは言えません。

孤独を楽しむことができれば一人の時間が苦でなくなるだけでなく、色々なことに挑戦しやすくなったり、自由に生き生きとしているあなたを見て応援してくれる人に出会えたりすることがあります。

一人の時間を楽しめるようになるほど毎日が充実して、あなたの理想とする人生に近づいていきますよ。

挫折や辛い経験の全てを避けることはできませんが、どんな経験でも自分の糧にして、充実した人生を送れる人を目指していきましょう。

キッチンの住人

サトシ

パティシエを目指していたハズが、コーヒーの魅力に憑りつかれて海外に興味を持った結果、バックパッカーと大手食品会社の営業を経て国際協力の道へ。2年間アフリカに暮らす中で有期プロジェクトの限界を感じ、ビジネスを通じて海外と関わり続けるべく人生設計中。 気が向くままに旅しつつ、予定のない週末は大半の時間をキッチンに立って過ごす料理好き。友人からは「キッチンに住んでるよね」と言われています。

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